少し短いかもしれません
それではどうぞ
「さーて今日も元気に始めようか!!」
「「「「「「はいっ!」」」」」」
勇刀は気合いの入った返事に嬉しそうな笑みを浮かべて指示を飛ばす
「そんじゃぁ昨日と同じ様に素振りから行こう!集中して行け!!」
6人はまた気合いの入った返事を返し各自適当な間隔を開けて素振りを始める
その様子を歩きながら全員の素振りをチェックしていき適宜アドバイスをして行く
(尊達の方は上手くやれてるかな)
勇刀は空を見上げ散らばって行動している5人を思い浮かべる
尊達は特祭隊の監視と荒魂の討滅を行っていた
「はぁ~ぁ、荒魂も出ねぇし、特祭隊や機動隊が拠点を探り当てた様子もねぇしつまんねぇな」
「仕方ないでしょ、特祭隊や機動隊の人達は僕等ほど身軽じゃないんだから」
勇仁の口に綾人がすぐさま突っ込みを入れると勇仁は木の枝の上で器用に寝転がった
「あ~ぁ、暇つぶし程度に荒魂出てこねぇかなぁ」
「そういう事言っちゃ駄目だよ、出てこない方が良いんだから」
「つってもよ~~……なぁ綾人」
「なに?勇仁君」
「…本当に上手く行くと思うか?」
「それこそやってみなと解らない事だし、その成功率を少しでも上げる為に勇刀さんが稽古つけてるんだよ」
「そうだけどよ」
勇仁は心配した面持ちで集落の方を見つめると綾人が何かを察したように
「ははぁ~ん、さては薫さんの事が心配なんでしょ?」
「はっ?誰が姉貴の事心配したんだよ!」
「言葉の端々からお姉ちゃん心配オーラが出てきてたよ~~」
「俺が何時そんなオーラ出したんだよ!あっ!おい綾人待て!!」
「まったないよ~~~!」
綾人はその場を飛び出し勇仁もその後を追い駆けて行った
「ねぇねぇ尊お兄ちゃん!」
「何ですか?海翔君」
尊と海翔のペアは森の中を巡回していた
「お姉ちゃん達がきょくちょーの所に行ったら、僕達はどうするの?」
「その場合僕等は任務失敗ですね、見つけるべき舞草の拠点を見つける事が出来ず襲撃を許してしまったんですから」
「ふーん、でもお姉ちゃんが元気なら何でもいいや!」
「そうですね、僕も同じです」
「今日は帰ったらお姉ちゃんと一緒にお風呂入るんだ!」
「それは良いですね、ゆっくりして来てください、では今日は早めに戻りましょうか」
「いいの!?やったー!!」
喜ぶ海翔を見て尊は残っている巡回分は自分一人で行おうと心に決めた
六刃将結成からここまで休める時間と言えば目的地までの移動時間と夜の短い睡眠時間のみだった為、まだ小学生の海翔にこれ以上の無理はさせられないと配慮した結果だった
「尊さんに海翔、こんな所に居たのか」
「あっ和人お兄ちゃん!」
「和人君、そちらの巡回も終わりですか?」
「あぁ、機動隊や親衛隊に動きは無い、小さな荒魂を斬った位の物だ」
「そうですか、僕等も今から切り上げる所です。一緒に戻りましょう」
「いや、しかしまだ残りが…」
「少し海翔君を休ませてあげたいんです。ここのところ休む暇もありませんでしたから」
「そういう事か、解った俺も残りの巡回に付き合おう」
「ありがとうございます。和人君」
二人は海翔に聞こえない様に小さな声で話しながら拠点に戻った、そして海翔と別れた後二人は巡回を再開し無事に終えた
そして宿泊している施設に戻り入浴する為風呂場へ向かう途中で勇仁と綾人が合流し4人で風呂場へ向かっていた
「向こうの動向は探れましたか?」
「いいや、まだここを探り当てられてなかったな、一度機動隊の仮設本部まで行ってきたが上手く行ってないみたいだったな」
「舞草か僕等が下手な事をしない限り見つかる可能性は低いと思いますよ」
二人の報告を聞いて少し安心した様に息をついた
そしてそのまま歩いて行くと勇刀と可奈美達が居た
「おっ尊達かおつかれ、どうだった?」
「お疲れ様です。折神紫派はまだこの場所を特定できてはいない様です。あくまで舞草や僕等が下手な事をしなければという前提条件が付きますが、皆さんは何をしていたんですか?」
「あぁ、今日は昨日のメニューに加えて長船の人達に協力してもらって集団戦闘の訓練をしたんだ、んで俺からのアドバイス中だったんだ」
勇刀の前には疲れ切ったように座っている可奈美達が居た
「はぁ~勇刀の稽古だけでもキツイのに、そこにまた別メニューぶっ込んでくるとか、鬼め!」
「はっはっはっ!お前らを強くする為なら鬼にでもなんでもなってやるよ、お前等には勝ってもらわなきゃ困るからな!」
「そう言えば糸見さんが居ませんね」
「沙耶香ちゃんならそろそろ海翔と一緒に来ると思うぞ、噂をすればだな」
「お待たせ……」
「おっ風呂!おっ風呂!お姉ちゃんとおっ風呂!」
勇刀達の下にいつも通りの沙耶香とウキウキ上機嫌で自作の歌を口ずさんでいる海翔が合流した
二人は手を繋いでこの前までの険悪な雰囲気が嘘のように無くなっていた
「なんかいつも以上にウキウキしてんな、海翔の奴」
「そうだねぇ、お姉さんと一緒に居られるのがよっぽど嬉しいんだろうね」
「よう海翔、随分とご機嫌だな」
「うん!今日はお姉ちゃんとお風呂に入るんだ!」
その言葉に沙耶香と可奈美そして和人と尊以外の全員が固まった
「……沙耶香ちゃんと海翔と可奈美以外集合!」
「えぇ!?お兄ちゃんなんで!?」
「可奈美は沙耶香ちゃんと剣術の話でもしてろ」
勇刀の集合に今まで倒れ込んでいたメンバーも即座に起き上がり勇刀達と円陣を組んで話し始めた
「取り敢えず女子ズ、海翔があぁ言ってるって事は行く先は女湯だ、それについてはどうだ?」
「いうて小学生だろ?アタシは別に気にはならんぞ」
「ワタシもこれと言って言う事はありまセーン、何より二人には家族との時間を過ごさせてあげたいデス」
「私も大丈夫です。兄さんとも私が海翔君と同じ年まで一緒に入ってましたから」
「んじゃ決まりだな、さぁてひとっ風呂浴びて来ますか」
「お前達ここに居たのか」
「Oh!紗南センセー!」
「なんか用かおばさん、俺達はこれから風呂でリフレッシュタイムなんだが」
「これが終わったら覚えとけよ薫……私はこれから学園に戻ってエレンが入手したアンプルの解析に入る、お前達も気をつけろ」
「ハイ!頑張りマース!!」
「コイツ等の事頼んだぞ、衛藤勇刀」
「任されましたよ、そちらも気をつけて下さいね」
「あぁ、それじゃぁな」
真庭学長は長船女学園に帰って行った
それを見送った勇刀達は風呂へと入って行った
「時に勇刀君、舞衣達の様子はどうですか?」
湯船に浸かりながら徐に尊が聞いて来た
他の3人も興味がある様だった
「アイツ等、特に薫は口ではあんな事言ってたが良くやってるよ、皆強くなろうと必死に食らいついて来る、本当だったらもっと時間をかけてやりたいけど、それを状況が許してくれない、だけどそんな状況でも確実に強くなってるよ」
「そうですか、君からそれを聞けて安心しました。心配しなくて済みそうですね」
「しっかしあのサボリ魔の姉貴がねぇ~、ほんとビックリだよ」
「姉さんはどう?」
「エレンは本番の為の練習、実戦の為の稽古っていうのが良く解ってるよ、俺との稽古も実戦を意識してるから、やりがいがあるよ」
今度は折神紫と同じ型で稽古つけてやるのも面白いかもな
と冗談交じりに笑っていたが誰もが冗談だろうと思い深くは追求せず笑って受け流していた
所は変わって女湯
「んぅ~~!」
「ん、あんまり動かないで…上手く洗えない」
「えへへ~~、ごめんなさーい!」
沙耶香が海翔の頭を洗っていた
その様子を見ていた4人は微笑みながら二人を見ていたが、ただ一人頬を膨らませて見ている人物が居た
「いいなぁ~~沙耶香ちゃん、私もお兄ちゃんと洗いっこしたかったなぁ」
「カナミンは本当にユウユウの事が大好き何デスネェ」
「違うよエレンちゃん!大好きなんじゃないの!私はお兄ちゃんを愛してるんだよ!」
「おいおい、なんだか昨日から症状が悪化してねぇか?」
「あぁ、昨晩何があったんだ」
一同は明らかにブラコンが深刻化している可奈美を見て茫然としていた
「そこは駄目だよお兄ちゃん!でもお兄ちゃんになら良いかも……」
((((もう、手遅れかもしれない……))))
そんな可奈美達を他所に糸見姉弟は
「こんどは僕がお姉ちゃんの背中洗ってあげるね!」
「お願い」
「うん!痛かったら言ってね!」
微笑ましい光景が広がっていた
真庭学長を見送る為、フリードマンと朱音は集落の入り口付近まで来ていた
「それでは朱音様、私は学園に戻ります。どうかお気をつけて」
「はい、あなたも気をつけて下さい。吉報を待っています」
「ご期待に添えるよう努力します。」
真庭学長はそれではと言い残し車に乗り込み集落を後にした
「さぁ朱音様、戻りましょうそろそろ皆も風呂から上がって来る頃でしょう」
「そうですね、戻ったら夕食にしましょう。」
車を見送った二人は集落の中へ戻って行った
いつもより数段騒がしい屋敷を見て二人は知らぬ間に微笑んでいた
「さて、学園に戻ったら忙しくなるぞ、気合いを入れないとなっ」
車の中で気合いを入れ直し真庭学長は日も暮れた暗い空の下を学園に向けて走り抜けた
「そこに居たのか……私から良く隠し通した物だ、だがこれで終わりだ」
絶望が足を踏み出した瞬間だった
天辺を超えてしまった!
そしてストックも少なくなってきている!
ヤバイ!!