魔竜転生アクノロギア 意図せず原作をブレイクするようです。ただし別のな! 作:前虎後狼
追記、今後の展開的に矛盾を起こす箇所が存在したため修正
▲月▼日
久し振りに日記を書く、というか刻んでいる。
前回から大体一ヶ月くらい経っただろうか?まあ体感ではそれぐらいだろう。あれから俺はというと必死になって力の加減を調整できるように練習しまくっていた。
前回のブレスで空間壊れる事件の二の舞は絶対に起こさんぞ。
あんなの口からバズーカどころじゃない。口からツァーリ・ボンバだよ。
何処ぞの人間好きの魔王じゃねぇんだからさ。だから頼むから
さてさて、現在の俺ことあくのろさんはというと初めて目覚めた樹海から北西の方向に向かってI can flyしていた。
翼があるってのは本当に便利でいい。移動が楽だからね。
取り敢えずは人がいそうな場所を目指すことにする。
その図体で人前に出たら間違いなく敵視されるだろって?んなこたわかっとるわい。そうならない術があるから言ってる、ってか書いてるんじゃよ。
おっと、思わずジジイ口調になっちまった。
まあその解決策というのが簡単な話、人間の時の姿に変身するという事だ。
アクノロギアは元は人間だったものが竜に変じた存在だ。なら、元々の姿へ戻ることもまた可能なのだ。
おまえは何を言ってるんだって?要はイメージですよイメージ。
人間元気さえあればなんだって出来るんだよ。きよひーこと清姫だって思い込みだけで竜というか蛇に変じたんだからね。
猪○さんが言ってたことはやはり偉大だな。
それに某赤い弓兵だって言ってたじゃないか。イメージするのは最強の自分だって。いや、これはちがうな。というかこれ以上強くなっても俺が困るわ。
まあそんな訳で、しばらくの間一人旅ならぬ
△月▽日
また期間が空くと言ったな、あれは嘘だ。
いや、まさかこんな早くに色濃いイベントに遭遇するとはこのあくのろの目を持ってしても読めなかった。なんちて。
はいじゃあ気を取り直して、今回あくのろさんに何が起きたかと言うと、同族に喧嘩売られたねぇ、うん。それもかなりの数。
どれくらいかって言うと魔獣に攻め込まれたウルク並の数だね。
え?知らない?ググれカス。いやパソコンなんてまだ無いんだろうけども。というかFAIRY TAILの世界には絶対に興こりえない文明だけども。
やだよIT革命したFAIRY TAILの世界だなんて。そのうちコンピューターが全部管理するディストピアになっちゃうって絶対。
パラノるのもサイコパスるのも嫌よ俺。
いかんいかん、また脱線してしまった。
まあそんな大群の竜がわらわらと湧いてきたわけだけども、まあ今更よね。
だってアクノロギアだぜ?竜殺しの魔竜だぜ?ゼレフすら恐れた正真正銘の最強だぜ?ってかこの前のプレスでどんだけやべーのか身に染みてわかったわけだし。
まあそんなこんなで、あくのろさんのチートスペックで殲滅してやりましたとも。
うん!やっぱりヤバいね!
俺のあくのろさんは最強なんだ!ってやってみたけども本当にその通りだわ。こんなん気軽に使えねぇわ、バランスブレイカーもいいところだわ。
まあ何体かとり逃した気がするけども気にしない方向で。
戦ってる最中は最高にハイッてやつだ状態だったからあれだったけど、終わってから冷静になると何やってんだってなるよね。賢者タイム賢者タイム。
しかしなんだったのだろうねあの竜の大群は。何かよこらぬ事の前触れだとしたらイヤなんですけど。
追記、どうやら喋るとあくのろさん風味に口調が自動変換されるらしいです。やったねあくのん!ロールプレイに磨きがかかるよ!(泣)
その日、龍たちは恐怖という感情を覚えた。
大気震わす咆哮が、強靭な龍の心臓を握りつぶさんと鼓膜を震わせる。
黒き双翼により狂わされた荒風が、堅い龍の鱗を引き剥がさんと吹き荒ぶ。
それは、一つの絶望だった。
龍とは元来、自分こそが頂点だと傲岸不遜に主張し、酸いも甘いも骨の髄までしゃぶり尽くす我欲の塊である。
いつだって自分本位で、自分より上が居る事を許さず、他者より先へ、他者より上へと昇らんとするのが彼等だ。
だからこそ、龍同士が喰らい合い殺し合うのは何も変わったことでは無い。
『なんだ、あれは』
この時のそれも同じ。ただそれが、戦争規模にまで発展しただけの話。
古今東西、ありとあらゆる場所から集った強き龍たち。
その全てが、由来不明な竜の波動に引き寄せられ、ありとあらゆる龍達が集っていた。
三日月の暗黒龍 クロウ・クルワッハ
魔源の禁龍 アジ・ダハーカ
原初なる晦冥龍 アポプス
大罪の暴龍 グレンデル
宝樹の護封龍 ラードゥン
後に邪龍として名を刻むはずの、それぞれの神話にて語られる強大な力を持ったドラゴン。
そして、有象無象の名無しとはいえ、龍としての誇りと強さを携えた様々な強者達が勢ぞろいしていた。
未知なる波動に導かれるまま、集いたるは一騎当千の狂える龍たち。
衝動に駆られるがままにお互いの鱗を噛み砕き、翼を手折る。
あるがままに振る舞う絶対強者達の、終わる事のない喰らい合いが始まった。
その中でもやはり頭角を現すのは、先に述べた邪龍たちだろう。
他では到達できない個の強さを振るい、自らの全てをさらけ出す。
その在り方は正に龍といって差し支えない。
この戦争の終結もそう遠くはないと、誰もが思うことだろう。
そしてその通り。終末は間もなくして訪れる。
ただし、終わりを齎すソレは彼等ではなく、外から来たりしモノによって。
『あれは、龍と言えるのか······?』
終わりの始まり。その切っ掛けは外からある黒い竜が飛んできた事だった。
新たに引き寄せられた何者かが、この戦いに便乗しに来たのだろう。
そう誰もが思っていて、故に気づかなかった。
その竜が発する波動が、彼等を引き寄せた未知の波動と同一のものだと。
明確な発端となったのは、残っていた龍の内の何体かが飛来してきた黒竜へと一斉にブレスを浴びせたこと。
今更来たところで邪魔でしかないと、早々にお帰り願おうとした拒絶の意だった。そうでなくとも、やられるほうが悪いというのが彼らのスタンスだ。
悠々自適に飛んでいて墜とされた当人の責任である。
こうして、乱入しようとした身の程知らずは哀れにも瞬殺されたのだった。
そう終わる事を、だれもが予想していた。
返されたのは、一条の極光だった。
瞬間、地上に凄まじい轟音と衝撃が響き渡った。
巻き上げられた土煙の黒と、それに混じる赤い霧。
たった一撃、たった一撃だった。
地上を薙ぎ払った極光が生み出したのは凄まじい破壊の爪痕と、残っていた龍たちの三分の一を一瞬にして消し飛ばしたという信じられない光景だった。
『ありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえない──』
『どうしたアポプス!?一体何を見た!?』
嘘のような惨状を目の当たりにし絶句する邪龍たち。
各々がとてつもないヤツが現れたと歓喜し、また畏怖を隠しきれずにいる中、一人、いや一匹だけソレを見た者がいた。
原初なる晦冥龍、アポプスだ。
銀の三眼を以て黒竜を見たアポプスはその深淵の一端を垣間見、ただ恐怖し、発狂した。
あれは龍であって龍じゃない。もっと別の何かだと。そうたとえるなら──
『無限?夢幻?神龍?真龍?いや違う、そのどれでもない、我らとも違う別の何か、なにか、ナニカ────グレートレッド、近しいソレは──』
瞬間、再び黒竜の顎門に仄暗い光が灯る。
『───深淵の、その先にあるなにか』
そして、邪龍達は垣間見た。深淵よりいでし闇の翼、碧天を覆いし暗翼の君を。
『我が名を刻め、数多の竜よ』
そして、大地は刻まれた。破壊の爪痕と、君臨せし魔竜の嘶きを。
『我はここに降誕した。己が我欲を満たさんがために』
そして、蒼天は慄いた。災厄の具現化、その片鱗が放たれたことを。
『そして愉しませよ、我が渇きを潤すがいい!』
その名は、世界に刻まれた。
『我はアクノロギア。魔竜 アクノロギアである!!!』
魔竜が舞い降りた。
魔竜さん盛大な自己紹介。
次回、天敵登場かも?