魔竜転生アクノロギア 意図せず原作をブレイクするようです。ただし別のな!   作:前虎後狼

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あくのろさんのにっきはためになるなぁ(白目)

お気に入り300凸!ありがとナス!

これからもみとけよみとけよ〜


あくのろだいありー4 副題:元祖ドラゴンスレイヤーは割とおちゃめ

×月÷日

 

今日もいい天気(ペンキ)

 

そして俺の心も久々の晴天模様だ。

だってベッドで寝れるんだよ!?今まで原っぱの上で丸まって野宿するしか無かったんだよ!?めちゃくちゃ寒かったよ!体じゃなくて心が!最初の数日は新鮮だなって思ってたけど段々と心細くなってくんだよ!

 

泊めてくれたシグルドには感謝の念しかない。本人も仮の宿だから気にするなと言うけど俺の分まで代金払ってくれているんだから気にしないなんてできない。敬い崇めようか。シグルド教を作ろう(お目目ぐるぐる)

ドラゴンの俺にここまで優しくしてくれるとか、ジークフリートといい北欧の竜殺しは聖人か?施しの英雄なのか?割と有り得そうだから困る。

 

ほんと、彼に出会えて良かったよ······俺の事を友と言ってくれるしご飯くれるし、なにからなにまで世話になって。

泣きそうだよ俺······あくのろさんの表情筋滅多に動かないけど。むしろ涙流す機能があるのかすら疑問だけども。

 

貰ってばっかじゃ悪いから何かしらの恩返しでも出来ないだろうか。

 

 

 

=月/日

 

裏世界(?)生活滞在5日目。

どうやらシグルドはまた旅に戻るらしい。

行先はどこかと尋ねるとフランケンという地を目指すとのことだ。うーんわからん。

あれかな?シュタイン博士の住む場所的な?今の時代居ねえっての。

フランちゃんならウェルカムだけど頭にネジの刺さった狂った博士はお帰りください。

解剖されて全部解き明かされそう。あくのろさんの中身は興味あるけどもノーセンキューだ俺が死ぬ。

俺龍之介みたいに自分のはらわた取り出して、綺麗じゃん······なんてしたくないから。

つかあの博士ならほんとにあくのろさんでも解剖しそうだから怖いんだよなぁ。

 

それはそれとして、俺はどうするのかと聞かれたので取り敢えずは俺も着いていく旨を示した。他にやることもないしね。

どの道シグルドには恩義があるし、このあくのろさんのチート級のパゥワァーでおたすけするゾ!

 

 

 

 

あ、そうだ。シグルドさんや、昨日やった眼鏡キラーンもっかいやって?(ゲス顔)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日、大神は未知(見通せぬもの)を知った。

 

 

 

 

 

 

それは突如として現れた。何も無い虚空から産み落とされたかのように。

 

かの大神が最初にその存在を知覚したのは、アクノロギアがこの北欧の神話(テクスチャ)に侵入を果たしたその瞬間だった。

異質な魔力の波動を感じ取ったことで、大神はそれを奇妙に思いながらも傍観に徹していた。

 

不安要素ではあるが、それ以上に目を離せない存在がいる現状では、下手に手を出して事態を悪化させることは避けたかった。

特段暴れ回っている訳でもないのなら、今は不干渉でいる方が都合が良かった。

 

そんな余裕綽々の大神が掌を返したのは、その次の日のことだ。

 

ミーミルの泉。かつて大神オーディンがあらゆる智恵を手にするために、片方の目を抉りとり対価として捧げる事でその泉の水を飲んだという。まさに聖地と呼ぶに相応しい場所だ。

その目は今も尚泉の底で昏い水中を揺蕩っているという。

 

そして、その隻眼の魔神がかつて眼を納めた泉に、昨日の異質で異常な魔力を持った竜が近づいていたのだ。

 

流石に危機感を抱いたオーディンはその竜の姿を直接盗み見ることにした。

大神は魔術を用いて泉の底に眠るもう一つの眼を、一時的に自分の視野と繋げたのだ。後に遠見の魔術の雛形が、この時期せずして産まれたのは、また別の話としておく。

 

大神が喪った片眼で昏き湖底から見たのは、未知だった。

 

何もわからない。何も見えない。何も理解できない。

 

ありえない。有り得るはずがない。

 

あれはなんだ?見えているのに見えない。理解できるのに理解できない。分かるはずなのにわからない。

ありとあらゆる叡智を手にした主神であっても見通せぬ謎の存在。

それを見て、オーディンは息を呑んだ。

凄まじい暴虐の集合体。魔力が竜という形をもって顕現した、嵐のような天災。

理解の及ばないナニカ。されどもそれが、恐ろしく危険なものであるというのは間違いない。

 

オーディンは慄いた。もしあれが暴れ回れば、この神話(テクスチャ)が破綻すると。

 

その時だった。

 

「────」

 

目が、合った。

昏き深淵の底のような、不可解なまでに恐ろしい眼と。視線が交差してしまった。

 

「ぁ──」

 

竜が嗤った。

 

 

 

 

『 キ サ マ ミ テ イ ル ナ 』

 

 

 

 

 

「!?」

 

それを理解した瞬間、オーディンは大神の玉座から転がり落ちた。

恐ろしいバケモノがこちらを見ていた。

観られた、覗き返された。深淵がこちらを見ていた。

 

神らしくもなく、竜の行いを草葉の陰から盗み見た主神の姿を嘲笑うかのように。

 

そして、恐慌状態に陥った主神は安定せぬ精神のまま戦乙女達にそれを命じた。

 

魔竜の完全排除を、叡智持つ大神であれば絶対に下さぬだろう愚命を。

 

 

結果は、火を見るよりも明らかだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「申し訳ありません、大神オーディン。命令の遂行を果たせずに、こんな醜態を······」

 

再び、時は現在に戻って大神の玉座へ。

くたびれたように玉座の背もたれへ体を預ける主神へ傅く、金の髪持つ美しき少女。神聖さを醸し出す純白の装いを身に着け、側頭部からは髪飾りのようにも見える金の髪と同色の羽が伸びている。

彼女は戦乙女(ワルキューレ)。大神により鋳造された原初の自動人形にして、強き勇士の魂をヴァルハラへと導く天の御使い。

神の意志を遂行する彼女達を統率する個体の一つ、戦乙女(ワルキューレ)スルーズが辛酸を舐めさせられたように表情を険しく歪めていた。

 

「良い、赦す。寧ろ済まぬなスルーズよ。冷静でいた儂ならばあのような愚命を下さなんだ。責は儂にある」

 

「しかし!」

 

「赦すと言った。二度も言わせるなスルーズよ。これは儂の落ち度である」

 

有無を言わせぬ大神の圧を僅かに言葉へと滲ませ、スルーズの言葉を打ち切った。

気持ちは分かる。だが、そうして自己を罰したとしてもなんにもならないのだ。反省は、省みる心は美徳であるが、行き過ぎれば悪癖となる。

彼女達を作り上げた身としてはそれだけはして欲しくないという、本人も気付かぬうちの親心からくる叱責だった。

 

「スルーズよ、他の戦乙女(ワルキューレ)達はどうしている?損害は如何程だ?」

 

「はっ、戦乙女(ワルキューレ)全個体、損傷は軽微。撃墜された個体はありません。しかし損傷の修復に時間がかかるとのことで」

 

「あれを相手にして全機が生還か。大したものだ」

 

「いえ、それが──」

 

オーディンはその戦果に感心していた。

あの命令を下した後、オーディンは冷静になりゆく頭を抱えて自らの愚行を嘆いた。

あれと戦えば無事では済まない。大神が直々に鋳造した擬似神霊であろうとも、あの破壊の具現化とでも言うべき竜へ刃を向けようものなら、相応の報復で以て返されるだろう。

下手をしなくとも、全戦乙女の損失すら覚悟しなければならなかった。

そんな絶望を前にして彼女たちは、大神の予想を大きく裏切ってくれた。

 

スルーズ達の帰還報告を受けた時は大きく胸を撫で下ろした程だ。

 

そんなオーディンとは対照的に、顔色の優れないスールズは言い淀んだ。

 

「大神オーディン、我々は、勝ちも負けもしませんでした。そもそも、あれは戦いとしてすら成立していません。あの竜からは、我々は敵としてすら認識されていない······」

 

「なんだと?」

 

「我々、全戦乙女(ワルキューレ)個体による偽・大神宣言(グングニル)の一斉投射を持ってしても傷一つ負わせられず、かの竜は我々に対して咆哮の際に生じた衝撃のみで僅かとはいえ損傷を与えた。

我々が混乱している内に竜は逃走──」

 

報告するスルーズの声は機械染みた淡白なものから、だんだんと熱を帯びたように震えた声色に変化していく。

 

「我々を、相手取る必要も、いえ、殺す価値もないと、あの竜は·········!」

 

北欧では戦死こそが最大の名誉にして勇姿の証。

よって、神々や戦乙女達はそれを何よりも重視する。

戦うこと。戦って死ぬこと。そんな魂たちをヴァルハラへと連れていく彼女達にとっても、戦うことはなによりも名誉なものだ。

 

だからこそ、見逃されたことがなによりも苦痛であり、悔しかった。

戦いになっていない。敵としてすら認識されない。即ち、殺す価値も無い。

それは最大の侮辱であり、同時に、自分たちの至らなさを示すことでもあった。

 

「スルーズよ、嘆くな。悲観するな」

 

そして、だからこそ大神は、墜ちて行く彼女達を見過ごしはしない。

 

「確かに届かなかった。儂では、我々では、お前達では、此度は手を届かすこと能わず、辛酸を舐めさせられた」

 

「だが嘆くな。嘆いている暇はない。己が至らなさを嘆く暇あれば、その槍を研ぎ澄まし、武を磨け。その槍はなんの為にある?その槍をなんの為に与えたと思う?」

 

「それはお前達が、儂が認めた勇姿であり、戦士であるが故の証明である。ヴァルハラへと勇士の魂導く美しき戦乙女。そして、時に荒々しくも益荒男等と刃を合わせ、真に我々の意を示す麗しの戦士」

 

「嘆くなスルーズよ。お前には次がある。先がある。いつか来る再戦の時に備え、再びその技を鍛え上げるのだ」

 

「オーディン様······!」

 

大神は期待している。決して、失望などしていない。

 

まだ、次があるのだと。

 

「ヒルド、オルトリンデ」

 

「はいっ!」

 

「ここに」

 

玉座の間の前でこちらの様子を伺っていた統率個体の二機。

ヒルド、オルトリンデ。麗しき姉妹達がここに揃った。

 

「かの竜に関しては今は(・・)静観を徹底せよ。情報が足りぬ今は仕掛けることを一切禁ずる。その間、戦乙女としての任を全うしつつ、己が武を磨き、鍛え上げよ。スルーズ、ヒルド、オルトリンデ、全個体へと厳命せよ。これは大神命令である!」

 

いつか来る、最終決戦(ラグナロク)を待ち望んで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なぁシグルドよ、一度でいい。先に言った通りに叫んでみてはくれぬか」

 

「·········了承。しかしこれになんの意味がある?」

 

「細かいことはいい。まずは言ってみよ」

 

「了解した·········

 

 

 

 

 

粉砕ッ!玉砕ッ!!大喝采ッ!!!」

 

「···············」

 

「···············魔竜よ、再度問うがこれにどんな意味がある?」

 

「言わせておいてすまぬが、我にもわからん」

 

 

 

 

 

 




あくのろさん、知らぬ前に追っかけが出来た様子
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