E(笑)…ではなく、E★エブリスタで強制非公開にされてしまったので、こちらで書かせてくださいお願いしまーす。
あと、勝手がよく分からないので、おかしな点があったら教えて頂けるとありがたいです。
第1話(1) フェンリル本部に配属されたルーキーは災難
「君はクビだ」
「え」
フェンリル本部から少し離れた居住区に向かうため、彼はとぼとぼと歩いていた。
(はぁ……僕、何か変な事をやっちゃったのかなぁ……)
今日は彼にとって特別な日であり、特別になる日の筈だったのだが……彼は沈み込んだ顔で溜め息を吐くと、背後を振り返る。
――フェンリル本部。
今やこの世界になくてはならない組織であり、全人類の希望とでも言えるそれは、今の彼にとっては絶望の象徴でしかなかった。
(…まさか、配属されてその日にクビになるなんて……)
世界を恐怖と絶望へと叩き込んだ荒れ狂う…もとい、”荒れ喰らう神々・アラガミ”でさえ、この絶望には敵わない事だろう。
彼はその時の事を思い出し、もう一度深い溜め息を吐いた。
…それは、昼の出来事だった。
ゴッドイーターの証である”神機”と”腕輪”を手に入れ、メディカルチェックを受けた後、彼は自室に向かった。
その途中で、誰かと一言二言自己紹介の様な言葉を交わし、特筆する事もなく自室に辿り着いた。
すると、部屋から誰かが出てきて、彼に荷物らしき袋を投げてよこすと、
「君はクビだ」
と言い放ったのだった。
(…家に帰ろうにも帰れないし…これからどうしよう…)
その後、彼は神機を取り上げられ、少し離れた所にある居住区に向かうよう言われ、現在に至っている。
(…やっぱり、こんな荒んだ世の中に安定なんかないのかなぁ…)
彼は、もう何度目か分からない溜め息を吐くと、フェンリル本部から視線を戻し、一向に見えてこない居住区へと歩を進めた。
「…あれ?……何もない…?」
彼は自分の目を疑い、周囲を見渡す。
何もない。
何もない。
何もない。
まるで昔のRPGにあった、「何度も根気よく調べ続けると、隠されたアイテムが見つかる!」を彷彿とさせる様な行動を取ると、彼は考えを改める事にした。
(…分かった。僕、道を間違えたんだ……)
今日は何て日だと、彼は更に落ち込んだ。
(はぁ…念願の本部配属が叶ったと思ったら……今日は人生最悪の日なのかも…)
もう落ち込みすぎて地面に寝そべるしかなさそうな精神状態の中、彼はふと何かに気が付いた。
「…?」
魔法のカード…ではなく、こんな所で人影が見えた気がしたのである。
彼は、人影があったような気がする方向に視線を向けると……確かに、そこには人影があった。
…左手に剣形態、右手に銃形態の神機を持った、何かがそこにいた。
(…あれ、神機だ。僕と同じ、ゴッドイーターなのか…な…?)
違和感が、彼の脳裏を明滅させる。
「う…頭、が…?」
まるで、それは違うよと真っ向から否定してきているような…そんな感覚に、彼の意識は遠のいて行く。
そして、見られている事に気付いた何かが、ゆっくりと彼の方に振り返る。
彼はそれを見届ける事も出来ず、真っ白になった頭でどうでもいい事を考えながら、浮遊感に身を任せて同化していった。
大体こんな展開スピードで、こんな感じの話が続きます。