GOD EATER ~狼の追跡者~   作:黒槍

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ちょっと修正…

あと、後書きで謝罪…




 第2話(1) ルーキーのいない第零部隊の一ヶ月・中編

「…うわー…すごいねー…」

 

「……うん……すごいでしょ……」

 

 

 

 

 

メカニック以外立ち入り禁止のスペースに入ると、入ってすぐのところに設置されている認証機器に、少女が何かを入力する。

 

「……通って……」

 

センサーか何かが配置されているのか、少女はミミを先に通すと、再びパスを入力する。

 

「……間違えたり……無理に通ったり……すると……警報が鳴るの……」

 

それを聞いて、ミミはルーキーが取り押さえられた時の事を思い出した。

 

「……すごく……怖い……」

 

間違えた事があるのか、少女は青い顔で呟いた。

 

少女も通り終えると、ミミは改めて内装を眺める。

 

思ったより広くはなく、神機保管所の10分の1程度の広さだった。

 

と言っても、数百本を超える量の神機をコンパクトに収納するどころか、一本一本飾るように陳列している為、ある程度の広さは確保されている。

 

部屋の半分は透明な壁で覆われたベルトコンベアになっており、神機のメンテナンス時に稼働するらしく、見た事もないような機械が天井からぶら下がっていた。

 

余ったスペースで神機の強化などを行うのか、その辺りは妙に配線がごちゃごちゃしていた。

 

少女は部屋の隅に移動し、大きなモニターが付属した操作用端末を操作する。

 

すると、神機保管所の方から機械の稼働音が響き、神機が部屋に送られてくる。

 

ベルトコンベア上を神機が移動し、流れ作業で機械が検査や研磨などを行っていく。

 

そうして、検査の結果がモニターに表示され、その内容は端末に保存される。

 

「……今日は……アラガミの反応……ないから……ゆっくりできる……」

 

少女は、どことなく嬉しそうにそう言った。

 

「ねーねー、ミミ達の神機はー?」

 

自分達が使っている神機が流れてこない事を不思議に思ったのか、ミミは少女に尋ねた。

 

「……許可が下りないと……メンテも出来ない……」

 

これには、さすがのミミでも納得した。

 

(…ミミのはともかく、隊長の神機とかー……ハヤ曰く反則的なあの神機は、一体どういうカテゴリーに入るのかなー?…)

 

通常時は、恐らく長剣…ロングブレードだが、伸縮爆裂変幻自在(めちゃくちゃ)な性能を誇る謎形態は一体何なのか、ミミには永遠の謎だった。

 

などと、隊長の神機を槍玉に挙げるミミだが、実際ミミの神機もかなり特殊で謎性能である。

 

「そっかー…じゃあ、ルーキーちゃんの神機は…?」

 

さり気なく、ミミは本題を切り出した。

 

少女はそれに気付いたようで、ミミの方をじっと見つめる。

 

「……異常は……なかった……」

 

予想とは幾分か異なる返答に、ミミは何かを言おうとするが、少女は手でそれを制した。

 

「ただ……神機内のスロットに……不自然な空きが……あった……」

 

スロットという聞き慣れないキーワードに、ミミは説明を求める。

 

「スロットというのは……神機に備わっている……機能を、拡張する為の……領域の事……」

 

メカニックの本領発揮という事なのか、少女はすらすらと、当人にとってはすらすらと、説明する。

 

「え…えーっとー…つまり、大剣の何かすごい攻撃とかー、短剣の速い動きとかの事…かなー…?」

 

ミミは記憶を懸命に探りながら、一般的なゴッドイーターの神機を例に出した。

 

「そう、それ……!でも、銃身には……スロットを開けられなくて……まだ、実験段階の筈……」

 

どうやら、少女の言う異常とは、正常に動作するかであって、不可解な点があるかではないようだった。

 

「…異常がなくて、スロットが開いてる…?それって、未知の技術が使われてるって事…?」

 

ミミの指摘に、少女は頷く。

 

「……しかも……第零部隊の神機より……たくさん空きがある……未知の未知だ……」

 

その少女の呟きには、考え事をしていたミミは返事をしなかった。

 

普段何気なく使っていた神機に、そんなものがあったとは知らなかったからだった。

 

(…いつでもどこでも神機を取り出せるのも、そのスロットのお陰なのかなー…)

 

そんなミミの考えを読み取りでもしたのか、今度は少女の方がミミに質問する。

 

「……そう言えば……いつの間にか……第零部隊の神機が……なくなってる事……あるけど……どういう技術が……使われてるの……?」

 

どういう機能なのかは知っているという口ぶりで、少女は興味深そうにミミに詰め寄る。

 

表情にはほとんど出ていないが、少し気分が高揚しているらしく、「知りたいよー知りたいよー」という心の声さえ聞こえそうな、両手を組んだ格好で少女は返事を待っていた。

 

その、子犬が首を傾げてねだるような視線をまともに受け、ミミはある事ない事を言いかねない口を押さえる。

 

「…ワ、ワカンナイヨー。ホントダヨー?」

 

少し失敗した。

 

少女はむーっとした、むーっとしているつもりの顔で、ミミを見つめると、諦めたように作業に戻った。

 

「……許可が下りたら……教えてね……?」

 

止めの笑顔での不意打ちに、ミミは罪悪感や何やらを感じ、しばらく座り込んでそれらに耐えていた。

 

(…っ…許可が下りたら、教えにこよー…!!絶対こよーっ…!!!)

 

 

 

 

 

「…あ、ミミさーん…!解読終わりましたよー…!」

 

まだ小声で話す事を続けていたオペレーターは、戻ってきたミミを小声で呼んだ。

 

「…あ、うーん。ありがとー」

 

心ここにあらず、といったミミの様子に首を傾げながら、オペレーターは早速解読した暗号を入力し始めた。

 

「ミミさん、ミミさん。任務の内容を確認しますよ。準備はいいですか?」

 

はっと、ようやく我に返ったミミは、内容を記憶すべく身構える。

 

「だ、大丈夫だよー」

 

その返事にほっとしたオペレーターは、いきますよーと内容を読み上げた。

 

「…目的は、内部への潜入と極秘情報の奪取です。後者は、コピー可ですね。本部からの補助として、情報監査官を名乗る許可とその証明が発行されます」

 

特に変わった事はない、いつも通りの諜報任務。

 

「極秘情報の詳細は不明ですが…支部長クラスの地位を剥奪させられるほどの…重大な機密情報を奪取せよ…だそうです…!これは、今までにないくらい機密性の高い任務ですね…くれぐれも注意して下さいね…!」

 

と、思っていたら違った。

 

あまりの内容に驚きながら、ミミは場所を尋ねる事にする。

 

「ど、どこに行けばいいのー…?」

 

ミミの脳裏を、色々な支部の名前と場所が駆け巡るが、オペレーターの口から飛び出たのは、それらの予想を遥かに凌駕した場所だった。

 

「…?…ロシア支部から北東の海域を移動中の…フェンリル戦船支部…?だそうです…」




…誰も感想・批評をしないという事は…
今のままで問題ないと思われてるって事なのか…?

と思ったら、何故かブロックしてしまっていたユーザーさんが…!?
先ほど解除しました、申し訳ないです……

えい、投下!

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