あと、後書きで謝罪…
「…うわー…すごいねー…」
「……うん……すごいでしょ……」
メカニック以外立ち入り禁止のスペースに入ると、入ってすぐのところに設置されている認証機器に、少女が何かを入力する。
「……通って……」
センサーか何かが配置されているのか、少女はミミを先に通すと、再びパスを入力する。
「……間違えたり……無理に通ったり……すると……警報が鳴るの……」
それを聞いて、ミミはルーキーが取り押さえられた時の事を思い出した。
「……すごく……怖い……」
間違えた事があるのか、少女は青い顔で呟いた。
少女も通り終えると、ミミは改めて内装を眺める。
思ったより広くはなく、神機保管所の10分の1程度の広さだった。
と言っても、数百本を超える量の神機をコンパクトに収納するどころか、一本一本飾るように陳列している為、ある程度の広さは確保されている。
部屋の半分は透明な壁で覆われたベルトコンベアになっており、神機のメンテナンス時に稼働するらしく、見た事もないような機械が天井からぶら下がっていた。
余ったスペースで神機の強化などを行うのか、その辺りは妙に配線がごちゃごちゃしていた。
少女は部屋の隅に移動し、大きなモニターが付属した操作用端末を操作する。
すると、神機保管所の方から機械の稼働音が響き、神機が部屋に送られてくる。
ベルトコンベア上を神機が移動し、流れ作業で機械が検査や研磨などを行っていく。
そうして、検査の結果がモニターに表示され、その内容は端末に保存される。
「……今日は……アラガミの反応……ないから……ゆっくりできる……」
少女は、どことなく嬉しそうにそう言った。
「ねーねー、ミミ達の神機はー?」
自分達が使っている神機が流れてこない事を不思議に思ったのか、ミミは少女に尋ねた。
「……許可が下りないと……メンテも出来ない……」
これには、さすがのミミでも納得した。
(…ミミのはともかく、隊長の神機とかー……ハヤ曰く反則的なあの神機は、一体どういうカテゴリーに入るのかなー?…)
通常時は、恐らく長剣…ロングブレードだが、
などと、隊長の神機を槍玉に挙げるミミだが、実際ミミの神機もかなり特殊で謎性能である。
「そっかー…じゃあ、ルーキーちゃんの神機は…?」
さり気なく、ミミは本題を切り出した。
少女はそれに気付いたようで、ミミの方をじっと見つめる。
「……異常は……なかった……」
予想とは幾分か異なる返答に、ミミは何かを言おうとするが、少女は手でそれを制した。
「ただ……神機内のスロットに……不自然な空きが……あった……」
スロットという聞き慣れないキーワードに、ミミは説明を求める。
「スロットというのは……神機に備わっている……機能を、拡張する為の……領域の事……」
メカニックの本領発揮という事なのか、少女はすらすらと、当人にとってはすらすらと、説明する。
「え…えーっとー…つまり、大剣の何かすごい攻撃とかー、短剣の速い動きとかの事…かなー…?」
ミミは記憶を懸命に探りながら、一般的なゴッドイーターの神機を例に出した。
「そう、それ……!でも、銃身には……スロットを開けられなくて……まだ、実験段階の筈……」
どうやら、少女の言う異常とは、正常に動作するかであって、不可解な点があるかではないようだった。
「…異常がなくて、スロットが開いてる…?それって、未知の技術が使われてるって事…?」
ミミの指摘に、少女は頷く。
「……しかも……第零部隊の神機より……たくさん空きがある……未知の未知だ……」
その少女の呟きには、考え事をしていたミミは返事をしなかった。
普段何気なく使っていた神機に、そんなものがあったとは知らなかったからだった。
(…いつでもどこでも神機を取り出せるのも、そのスロットのお陰なのかなー…)
そんなミミの考えを読み取りでもしたのか、今度は少女の方がミミに質問する。
「……そう言えば……いつの間にか……第零部隊の神機が……なくなってる事……あるけど……どういう技術が……使われてるの……?」
どういう機能なのかは知っているという口ぶりで、少女は興味深そうにミミに詰め寄る。
表情にはほとんど出ていないが、少し気分が高揚しているらしく、「知りたいよー知りたいよー」という心の声さえ聞こえそうな、両手を組んだ格好で少女は返事を待っていた。
その、子犬が首を傾げてねだるような視線をまともに受け、ミミはある事ない事を言いかねない口を押さえる。
「…ワ、ワカンナイヨー。ホントダヨー?」
少し失敗した。
少女はむーっとした、むーっとしているつもりの顔で、ミミを見つめると、諦めたように作業に戻った。
「……許可が下りたら……教えてね……?」
止めの笑顔での不意打ちに、ミミは罪悪感や何やらを感じ、しばらく座り込んでそれらに耐えていた。
(…っ…許可が下りたら、教えにこよー…!!絶対こよーっ…!!!)
「…あ、ミミさーん…!解読終わりましたよー…!」
まだ小声で話す事を続けていたオペレーターは、戻ってきたミミを小声で呼んだ。
「…あ、うーん。ありがとー」
心ここにあらず、といったミミの様子に首を傾げながら、オペレーターは早速解読した暗号を入力し始めた。
「ミミさん、ミミさん。任務の内容を確認しますよ。準備はいいですか?」
はっと、ようやく我に返ったミミは、内容を記憶すべく身構える。
「だ、大丈夫だよー」
その返事にほっとしたオペレーターは、いきますよーと内容を読み上げた。
「…目的は、内部への潜入と極秘情報の奪取です。後者は、コピー可ですね。本部からの補助として、情報監査官を名乗る許可とその証明が発行されます」
特に変わった事はない、いつも通りの諜報任務。
「極秘情報の詳細は不明ですが…支部長クラスの地位を剥奪させられるほどの…重大な機密情報を奪取せよ…だそうです…!これは、今までにないくらい機密性の高い任務ですね…くれぐれも注意して下さいね…!」
と、思っていたら違った。
あまりの内容に驚きながら、ミミは場所を尋ねる事にする。
「ど、どこに行けばいいのー…?」
ミミの脳裏を、色々な支部の名前と場所が駆け巡るが、オペレーターの口から飛び出たのは、それらの予想を遥かに凌駕した場所だった。
「…?…ロシア支部から北東の海域を移動中の…フェンリル戦船支部…?だそうです…」
…誰も感想・批評をしないという事は…
今のままで問題ないと思われてるって事なのか…?
と思ったら、何故かブロックしてしまっていたユーザーさんが…!?
先ほど解除しました、申し訳ないです……
えい、投下!