GOD EATER ~狼の追跡者~   作:黒槍

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お詫び投下です。

脳と両手が悲鳴を上げているが、クズにそんな事を言う権利はない!!
リプトンのミルクティーでも飲んでろ!!
と、罵ってやって下さい…




 第2話(2) ルーキーのいない第零部隊の一ヶ月・中編

「………訓練…止めるか……」

 

「助けてハヤえもーーんっ!!」

 

 

 

 

 

オペレーターから衝撃の宣告を受けた後、ミミはしばらく放心していた。

 

何故か?

 

まさか、任務の場所が自分が以前いた支部だとは、思いもよらなかったからだった。

 

しかし、もう既に任務の内容を確認してしまい、本部に通知もされてある。

 

しかも困った事に、隊長は多忙で連絡が取れず、ナナはいつも通り寝ているのか連絡が取れず、ルルとククは散歩の為に連絡が取れず、代役を立てようにも立てられない状況にあった。

 

いや、それには語弊がある。

 

代役を立てる事は可能ではあるのだが、よりにもよって、残っているのはハヤだった。

 

常日頃から粗暴な言動を繰り返し、偶に空気にもなる忙しいハヤだった。

 

(…別に嫌いではないんだけどー………ねー……)

 

どちかと言えば大嫌いみたいな心境の中、ミミは覚悟を決めなければならないようだった。

 

(…ハヤに断られたら一日二日待って隊長に頼むか、それでも駄目だったら、行くしかない…!)

 

ミミは気合いを入れ、ハヤを探す事にする。

 

まず、ハヤがいつもぶらぶらしているところから探そうとするのだが、ミミは重大なミスを犯した。

 

(…ハヤ、いつもどこにいるんだろー…?)

 

そもそも、知らなかった。

 

他の隊員がいるところは大体分かるのだが、ハヤだけはどうしても分からなかった。

 

というか、皆ほぼ確実に自室にいるのである。

 

(…んー…隊長…?…)

 

そう言えばと、ミミは記憶を掘り返していくと、隊長いるところにハヤありと言うほど、隊長の近くをうろちょろしているハヤの姿を掘り出せた。

 

ミミのハヤに対するイメージは、掘り出し物が高すぎていらな…買えない、光の力シリーズのショップみたいな存在だろうか。

 

必要だけど…必要なんだけど…ぶっちゃけ、アイテム(ごりおし)鑑定(パワー)以外はどうでも…

 

「よーし、隊長の部屋に行ってみようー!」

 

 

 

「…申し訳ありません、ミミ様…エイン様が誰も部屋に入れるな、と…」

 

失敗した。

 

「うえーん…!じゃあ、ハヤ見なかったー…?」

 

どうやら本当に多忙らしい隊長を、代役を引き受けてくれそうな第一候補から除外すると、ミミはハヤの目撃情報から探す事にする。

 

「ハヤ様、ですか…そう言えば、少し前にエイン様の部屋まで来て、どうやらエイン様のご機嫌を損ねてしまったらしく、酷く落ち込まれて下の階へ行かれてましたよ。エイン様は高貴なお方ですから、あのような粗雑で野蛮な輩の相手をなさる訳が、ととと…」

 

すると、案外はやく目撃情報を得る事が出来た。

 

その代わり、余計な情報まで得る羽目になってしまったが。

 

(…隊長のサポーター、ハヤの事が嫌いなんだねー…ハヤ、かわいそー…)

 

とにかく、有益な情報を得る事が出来た為、ミミは下の階…訓練場に移動する事にする。

 

「…ルル…!…!く、苦しい…!…背中っ…痛いっ…!…」

 

「…うふふふふ…!!これはいかがです…?お兄様、これは…?これはぁ…?!…もっとそのお顔を、私だけに、お見せになってぇ…!!…」

 

何かおかしな声が聞こえたような気がしたが、きっと仲の良い兄妹が散歩でもしているのだろう。

 

ミミは何も聞かなかった事にして、改めて下の階に移動する事にした。

 

 

 

 

 

「…他当たれ、バーカ…」

 

第一声がそれだった。

 

イラっとしたミミは、取り敢えず話だけでも聞いて貰おうと、触ると柔らかそうな手の平で、ハヤの頬を引っぱたいた。

 

いい音が響く。

 

うん、とてもいい音だ。

 

「…っな、何しやがる…!!」

 

どうやら、ハヤを怒らせてしまったらしく、仕方がないのでミミはもう一度引っぱたく。

 

いい音がまた響く。

 

ガハラ、ガハマ、ガマタ……ガマタ?カエルか何か?

 

「…っ…ミミ、てめえ…っ!」

 

怒りが収まらない様子のハヤに、ミミが再び手の平をかますポーズを取ると、ハヤはびくっと身構えた。

 

「…ぷっ」

 

その少し情けないハヤの姿に、ミミはバカと呼ばれた事への(いかり)を収めると、神機を取り出した。

 

ミミは矛を収めたと思ったら、いつの間にか槍を取り出していた…な…何を言っているのかわからねーと思うが。

 

「きゃははー!ハヤって訓練とかするんだー!意外ー!」

 

そんな事を言いながら、ミミはハヤの頭上を飛び回っている、的の一つ一つに素早く狙いを付けると、跳んだ。

 

「しかも、ほんとに落ち込んでるー!」

 

一気に、十数個の的を踏み台にしながら貫いていく。

 

その姿はまるで、キューから突き放たれたキューボールのようだった。

 

「…ちっ…見せ付けやがって…」

 

止めに、球を描くように周囲を薙ぎ払うと、残った的を全て叩き落とし、綺麗に砂の上に着地した。

 

「あー、面白かったー」

 

子どものように笑うミミに何を思ったのか、ハヤはしょうがねえなと深く溜め息を吐いた。

 

「…要件は何だよ、さっさと言いやがれってんだ」

 

 

 

 

 

「…おら、これでも被ってろ」

 

ハヤはミミに深い帽子を被せると、自分はマフラーを首に巻いた。

 

「…前、見えないよー?」

 

必要最低限の事情を聞いたハヤは、渋々ながらミミの頼みを聞いてやる事にしたのだった。

 

「そっちのが好都合だろうが」

 

ハヤはミミの頭をぽんぽん叩くと、文句を言われる前にオペレーターのところへ向かう。

 

「うー…帰ったら、隊長に言いつけてやるー…」

 

それを聞き逃したのかそうでないのか、ハヤはさっさと登録を済ませてしまう。

 

「ああくそ…酒飲む予定だったのが子守りかよ、ついてねえな」

 

オペレーターは、そんなハヤの文句を聞いて笑った。

 

「そんな事言って、ハヤさん楽しそうですよ~?」

 

途端に、ハヤの顔がものすごい形相になる。

 

「…てめえ、適当ぶっこいてんじゃ…!」

 

あはは怖ーいと、オペレーターに適当にあしらわれ、ハヤは怒りを向ける矛先を失った。

 

「………途中にアラガミが出てきたら…そいつをバラして……くそが……」

 

そうして二人は、各々色々な思惑を抱えながら、フェンリル戦船支部へと飛び立った。




さーせんした…!

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