妄想した結末です。
あくまでも妄想です。
放送当時に、マイナーSNSに日記として、投稿していたものを加筆しました。
文字では、伝わら無いので…
キャラクターの
『声』
『容姿』
『仕草』
を想像して読んでいただければ幸いです。
終局である。
ガエリオとマクギリスが生身で戦うのは最早戦争ではない。
戦いは、モビルスーツを捨て船内へと移る。
復讐。
その言葉が、ガエリオの背中を押した。
その手に力が込もる。
首に手をかける者の名は[ガエリオ・ボードウィン]。
苦しむ者の名は[マクギリス・ファリド]。
かつては、友と呼びあった仲。
だが、それはガエリオの一方的な思いかもしれない。
事実、マクギリスにより殺されかけ、正体を隠した。
その心に、マクギリス、カルタ、そして、自分自身。
三人での過去の思い出が蘇る。
「マクギリス…。」
小さく漏れた。
「お前のやった事は、やはり許せない。」
力を増すガエリオに対し、力が抜けるマクギリス。
「だが、お前の気持ちは解った。」
漂うガエリオの涙。
同じく、漂うマクギリスの腕。
それは、ここが冷たく暗い宇宙だと語る。
「今、俺はお前と同じ気持ちだ。」
ヘルメットのシールドをゆっくりと下げ決意とした。
そして、モビルスーツへと戻るとのコックピットに潜り込むガエリオ。
「アイン、力を貸してくれ。」
マクギリスの思いを叶えるかの如く、ガンダムキマリスヴィダールが息を吹き返す。
「最後まで気を抜くな!」
ラスタル・エリオンの激が、ギャラルホルン全体へと飛ぶ。
「あれは…。」
艦橋の前に、辛うじて原型をとどめているガエリオの機体、ガンダムキマリスヴィダールが姿を見せる。
「ほう。復讐が欲望に勝ったか。」
その口ぶりは、どちらが勝っても不思議では無いと思っていたのだろう。
「見事だガエリオ・ボードウィン。」
讃え、
「『下がってよい。』と伝えよ。」
振る右腕は、出番の終わった者は、舞台を去れと言わんばかりに。
「はっ!」
通信士は、ガエリオに後退を伝える。
呼び出しアラームをオフにし、出る事を拒んだ。
「マクギリス…。」
小さく呟いた名前は、たった今自らの手で命を奪ったかつての友の名前。
無言で操作する操縦桿に、答える機体…。
否、アイン。
ガンダムキマリスヴィダールの右腕のダインスレイヴが艦橋に向け構えられた。
「やはり、ラスタル・エリオンは許せんと解った…。」
「私からの手向(たむ)けだ。」
「あの世では仲良く暮らせ。」
ダインスレイヴの無慈悲な一撃…。
「ば、馬鹿な!」
自らが使うと決めた封印されし武器が、己に向けられるとは…。
込められた力が、発射の合図を出す。
一閃。
ダインスレイブの一撃が、艦橋を貫く…。
それはラスタル・エリオンをも貫く。
そして、命をの終わりを告げた。
艦橋の爆発は、連鎖的に戦艦全体に広がる。
爆炎。
そして…。
爆煙。
包まれるガンダムキマリスヴィダール。
その後、ガエリオの姿を見た者は居ない。
死んだとも…。
名前を変え、身分を偽り隠遁(いんとん)生活をしているとも…。
だが、彼…。
ガエリオ・ボードウィンは帰ってくる…。
新たな、【鼓動】と共に!