ハイスクールD×D Be The One   作:ユウジン

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前回までのハイスクールD×D Be The Oneは……

戦兎「別の世界で仮面ライダーゼロワンこと、飛電或人さんが仮面ライダーの力を奪われると言う事件が発生。しかし一方その頃久々の平穏を味わっていた俺たちは……」
或人「へぇ~。ここってこんな感じなんだ」
戦兎「あ、或人さんお疲れ様です」
或人「よーし。ここは一つこれからこの話を読んでくれる読者の皆のために、俺の爆笑ギャグ100連発を!」
戦兎「あ、111話スタートです」
或人「あれぇ!?」


無人

ある日、駒王学園に激震が走っていた。

 

それはそうだろう。何せ、 あの戦兎と小猫が、二人手を繋いで登校してきたのだから。

 

さて、先日の一件で、完全に戦兎からは人権が剥奪され、小猫の尻の下に敷かれることになったのだが、その際に幾つかの決め事がなされた。

 

まず外では手を繋ぐこと(時と場合によるが、少なくとも登校時には適用されるらしい)、次にちゃんと好きだと言うこと(ほぼ毎日言わされてる)、最近は龍誠達の屋敷に住み着いたため、毎日おはようとおやすみ、あと同じ学校に一緒に向かうのだが、行ってきますとただいまのキスをする事、名字ではなく、名前で呼ぶことetc……

 

もう我ながらバカップルの所業である。正直恥ずかしい。自分はもっとクールなキャラクターだったはずだ。そう、原点を思いだそう。もっと初期の頃のクールでニヒルなキャラを思い出すのだ。

 

「と言いつつ割りとノリノリな戦兎であった……と」

「あん?」

 

そんな日々の中、昼休みなので一緒に弁当を食べていた龍誠に言われ、戦兎は眉を寄せた。

 

「なにのろけてんだか」

「のろけじゃねぇ!」

 

龍誠はアーハイハイソーデスカと聞いている様子がない。

 

「そんなに困ってるなら小猫ちゃん本人にちゃんと言えよ」

「いや別に本気で嫌な訳じゃないし……」

「小猫ちゃんも大概だけどさ、お前も付き合ってハッチャけてからの落差が宇宙と地上くらいないか?」

 

そうかぁ?と卵焼きを口の放り込み、弁当を仕舞って立ち上がる。

 

「じゃあちょっと出てくるわ」

「おー」

 

そう言って出ていく戦兎を見送り、龍誠も弁当箱を仕舞って携帯を出そうとすると、

 

「ねえ龍誠」

「なんだ藍華?」

 

そこに藍華がやって来た。その藍華は龍誠にソッと耳打ちし、

 

「あのさ、ホントに塔城さんと戦兎付き合い始めたの?」

「おぉ、多分今だって小猫ちゃんと待ち合わせしてどっかで駄弁る予定なんだろ」

 

ズズーッと持ってきている龍誠はお茶を飲みながら言うと、

 

「【自主規制】してたりして」

「ブッフォ!!」

 

ここで記すのが憚られる内容の単語をいきなりぶっこんできた藍華に、思わず龍誠はお茶を吹いた。

 

「ば、ばか!いきなり何言ってんだ!ここは学校だぞ!」

「そういうプレイだってあるし、年頃の男女が付き合ってんのよ?あり得なくはないでしょ」

 

そうではあるが、小猫はそういう事をして、妊娠と言う万が一があると、命に関わる。なので戦兎とはそういうことがしてないはずだ。と言うか、親友とその彼女がそう言うことをする想像は余りしたくない。

 

だが、以前自分がリアスや他の面々にくっつかれているとき、色々複雑そうな顔を戦兎もしていたので、今思い返すと今の自分と同じ立場だったのかだろうか。反省である。

 

「でもさ、あの二人の体格差的にできると思う?」

「そんなの知るかぁああああああ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「戦兎さん」

「んー?」

 

ここは屋上。本来であれば立ち入りは出来ず、扉は施錠されているが、戦兎達にとっては余り意味をなさないため、普通に屋上に出ていた。

 

そんな戦兎は現在小猫を膝にのせてくつろいでいる。今は余り暑くもなく寒くもない。実に過ごしやすい気温だ。そんな中、二人でくっついていちゃつける時間は意外と貴重だったりする。放課後は悪魔関係で皆集まることが多く、後は終わったあとに屋敷に集まってるとき(まぁこっそりとしか出来ないので落ち着かないのだが)、後はまだ2回しかしてないが、デートの時くらいだ。

 

「んふふ~。何でもないです」

「そうか」

 

グリグリと後頭部を戦兎の胸に擦り付けてくる。そんな小猫の後ろから抱き締めながら、頭を撫でる。

 

うちの彼女が可愛い。可愛すぎる。色々と堪らなくなる。って落ち着け俺と戦兎は首を少し振る。

 

「戦兎さん?」

「いや、何でもない」

 

と戦兎は笑って抱き締める力を少し強めると、小猫の頬の紅潮が増した。

 

「……」

 

そんな彼女の様子に、戦兎は咄嗟に素数を脳裏に羅列させ、冷静さを取り戻す。

 

年頃の健全(寧ろムッツリby龍誠)の戦兎は、色々と抑えなければならない物もある。小猫の体を考えれば当然。だが理性は色々と危険信号を出してくる。

 

と、悶々としている戦兎の顔を、小猫は覗き込み、

 

「ちゅ」

 

突然のキス。だが戦兎は抵抗せずに、ソッと自分の唇で押し返す。

 

「ん、ちゅう」

「ん……」

 

唇を啄むようなキスから、ゆっくりと舌を絡ませていく。

 

「ぷは……」

 

互いに唇を離し見つめ合う。

 

「もう一回いいか?」

「はい」

 

と確認しあい、ゆっくりとまた顔を近づけようとした次の瞬間。

 

『?』

 

屋上に誰かが降り立ち、戦兎と小猫は咄嗟に離れる。見てみれば、謎の爬虫類に似た何か。

 

「仮面ライダービルドだな?」

「……あぁ」

 

これは絶対アレだ。何かの事件だ。もう慣れっこだ。だが……今じゃなくても良くないか?と戦兎は頭を掻く。

 

「何かようか?」

 

と戦兎は警戒心を全開にし、立ち上がって身構えると、ザウスは手を前に出して押し止める。

 

「戦う意思はない。ただビルドドライバーを渡してもらいたいだけだ」

「ビルドドライバーを?」

 

ビルドドライバーのことを知ってるのか?と少し驚きつつも、

 

「悪いがこれは知らないやつのプレゼントできるような代物じゃないんでね」

 

そう言いながら、戦兎はビルドドライバーを装着しようとする。だが、

 

「ならこうするだけだ」

 

ザウスは手を挙げながら言うと、そこには何かのリモコンがあり、それを押すと突如階下から爆発音と揺れが来た。

 

「なに!?」

「既にこの学園中に爆弾を設置してある。今のは生徒が近寄らない空き教室を少し爆破させた。だが他の火力は段違い。それを複数同時に爆発させたらどうなるかな?言っておくが今度は人が大勢いる場所も対象だぞ?」

 

戦兎と小猫は階下から聞こえてくる悲鳴を聞きながら、視線を交わすと、戦兎がビルドドライバーをザウスに向かって放り投げる。

 

「うむ」

 

ザウスはそれを受けとると、リモコンを戦兎に放り投げる。

 

「うぉ!」

「それでは失礼する」

 

リモコンを戦兎はキャッチすると、ザウスは背を向けて屋上から飛び降りる。

 

「小猫!部長達に連絡を頼む!」

「戦兎さんは!?」

「無理ない範囲で追い掛ける!」

 

とだけ言って、戦兎は悪魔の翼を出して屋上からダイブするのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(やはり追ってくるか)

 

ザウスは旧校舎方面の雑木林に入りながら、戦兎の追跡には気づいていた。だが無理に接近はしてこないし、悪魔でも自分の仕事はこのビルドドライバーをある人物に届ける事なので、無視して走る。だが、

 

「っ!」

 

足元に矢が刺さり、足を止めると仮面ライダー滅と、仮面ライダー迅に変身した二人が、ザウスの前に立ちはだかる。

 

「まさか追ってきたのか?」

「そうだ」

 

ザウスに答えつつ、滅はアタッシュアローを展開し、ザウスを襲う。刃になっている部分でザウスを斬るが、ザウスも腕の棘で受け止め、弾き返す。

 

「はぁ!」

「くっ!」

 

そこに迅がベルトのバックル部分である、スラッシュライザーを手にザウスに襲いかかる。

 

二人の息のあったコンビネーションに、ザウスは流石に苦戦するものの、うまく回避する。

 

(成程、単純な戦闘能力よりも、この回避能力の方が厄介だな)

 

滅はアタッシュアローをチャージして発射し、ザウスはギリギリで回避。しかし、

 

「滅!迅!」

「ザウス!」

 

そこに或人と戦兎が別々の場所から飛び出してきた。

 

『ん?』

 

初めて見る顔に、或人と戦兎が互いに顔を見合わせるが、

 

「或人社長。まずはザウスを」

「そ、そうだね。イズ!」

 

或人は頷きながら、レイドライザーを装着。そこにイズがライジングホッパープログライズキーを渡して、

 

《ジャンプ!》

 

プログライズキーをレイドライザーにセット。

 

「へんし……じゃなくてこれ何て言うんだっけ?えぇと……あぁもう!何でもいいや!変身!」

《レイドライズ!ライジングホッパー!》

 

或人がレイドライザー上部にあるスイッチを押すと、或人の全身が黄色を基調にし、バッタをモチーフにした姿に変貌。

 

《A jump to the sky turns to a rider kick.》

「よし!使えた!」

 

と或人は興奮しながら、ザウスに突進。飛び蹴りでザウスを吹き飛ばし、滅と迅が追撃。だが、

 

「かぁ!」

『っ!』

 

ザウスが火炎球を口から発射。或人達は咄嗟に避けるが、それがイズに向かって飛んでいく。

 

「イズ!」

「ちっ!」

 

或人の声が響く中、戦兎は思わずイズを自分の体を縦にして守ろうとした。すると、

 

『はぁっ!』

 

火炎球の間にグレートクローズに変身した龍誠と、クローズチャージに変身した匙が割って入り、火炎球を凪ぎ払って消し飛ばす。

 

「大丈夫か!?戦兎!」

「えぇと……どれが敵だ?」

 

大丈夫だと戦兎は答え、

 

「あの爬虫類っぽいやつが敵だ!俺のビルドドライバーを持ってる!」

「成程、んじゃ返して貰うとするか!」

 

と、龍誠が駆け出そうとすると、

 

「苦戦しているな。ザウス」

『っ!』

 

ザウスの背後に現れた人影に、皆は動きを止める。ボサボサの髪に、痩せこけた頬と虚ろな瞳。

 

無人(むじん)様」

「ビルドドライバーは?」

 

此方です。とザウスは無人と呼ぶ男にビルドドライバーを渡す。

 

「早速だ。使わせて貰おう」

 

と言ってビルドドライバーを装着。

 

「させるか!」

 

龍誠がそれを阻止するために走りだし、他の皆もそれに続こうとする。だが、

 

「おっと、せっかくのお楽しみだ。邪魔するなよ」

「なっ!」

 

その間に入ったのは、ロンギヌスフォームに変身した、一誠だった。

 

「兵藤一誠!」

「おいおい。ジーニアスがないお前達が俺に勝てるのか?」

 

龍誠が殴りかかろうとするが、そういわれて足を止める。確かに戦兎がビルドドライバーを奪われてしまっている今、ジーニアスは使えない。しかし一誠は、

 

「まぁ安心しろ。俺はお前達に何かすることはない。攻撃してこなければな」

 

と言い出し、一誠は背後の無人を見た。そして無人はザウスから二つのフルボトルを受け取り、

 

「なんだあのボトル。見たことがない」

「名付けるならホッパーフルボトルと、AIフルボトルって所かな?こことは別の世界の仮面ライダー。ゼロワンの……いや、飛電或人の全てが詰まったボトルさ」

 

戦兎の呟きに、一誠は笑って答えると、

 

「これより、実験を開始する」

《ホッパー!AI!ベストマッチ!》

 

無人はボトルをビルドドライバーに挿すと、レバーを回し、

 

《Are you ready?》

「変身」

《ゼロワン!飛び上がライズ!ライジングホッパー!A jump to the sky turns to a rider kick.》

 

何と、仮面ライダーゼロワンにその姿を変えたのだ。

 

それを見て呆然とする或人を、無人は見つめながら、

 

「ゼロワン……?」

「そうだ。飛電 或人。今日からは、私が仮面ライダーゼロワンだ」




《ライジングホッパーレイダー》

パンチ力 25t
キック力 70.5t
ジャンプ力 95.4m(ひと跳び)
走力 3秒(100m)

飛電或人が、ゼロワンドライバーではなくレイドライザーにライジングホッパープログライズキーを用いて変身する形態。

レイドライザーの特性もあって、スペック事態はかなり高め。その場しのぎではあるものの、ザウスの相手にするには十分な強さを誇る。
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