ハイスクールD×D Be The One   作:ユウジン

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前回までのハイスクールD×D Be The Oneは……

戦兎「無人からの襲撃を受け、話し合いの末に或人さん達の世界に行くことになった俺達だが……」
龍誠「つうかこれ、映画のやつとどうすんだ?」
戦兎「ん?まぁこれはれだ。パラレルワールド的なやつだと思えば良いんだよ」
或人「つうわけでこの作品の俺達とは違う俺達が活躍する劇場版仮面ライダーゼロワンも宜しくー!」
戦兎「そんな感じの113話も始まるぜー!」


02

「おぉ~!戦兎!何か飛んでるぞ!ってかすげぇヒューマギアたくさんいる!」

「頼むから少し落ち着いてくれ……」

 

先日の事件から次の日、戦兎と龍誠は或人達と共に、彼らの世界にやって来た。或人達にとっては戻って来たが正しいが。

 

「現在社用車を手配しました。後五分ほどで到着します」

「うん。ありがとう。イズ」

 

テキパキと仕事をするイズに、或人は礼を言いつついると、五分ほどで社用車らしきリムジンが本当に来た。

 

「或人さんって本当に社長だったんだな」

「あ、俺もそれ思った」

「え?今まで疑われてたの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ムジン……か」

 

その後、リムジンに乗ってやってきた戦兎達は飛電インテリジェンスの社内を案内され、社長室に着くとそこには一人の男性がいた。

 

天津垓と紹介された男は、無人の名前に何か引っ掛かるのか、何やら記憶の糸を探っている。

 

すると、

 

「社長?」

「あ!福添副社長!」

 

そこに入ってきた男性は、或人に副社長と呼ばれ、

 

『ん?』

 

と戦兎と龍誠は福添を見て、

 

「何かどっかで見たような……」

「テレビじゃね?」

 

二人はどこかで見たような?と首をかしげているが、或人はそれに気づかず福添に、

 

「そう言えば福添副社長。無人と言う男に聞き覚えはありますか?」

「無人……あ!」

 

最初福添はなんのことだか分かってなかったが、すぐにその名前に覚えがあったようだ。

 

「シエスタ。風走(かぜばしり) 無人と言う名で検索してくれ」

「はい」

 

福添は隣にいたヒューマギア・シエスタにそう指示すると、天津 垓の方も思い出したらしい。

 

「そうか!風走重工か!」

「風走重工?」

 

と或人が首をかしげる間に、シエスタはプロジェクターを起動。

 

プロジェクターから写された画面には、少し若いが先日見た無人と思わしき男と、自分の祖父がそれぞれ写っている新聞の切り抜き画像が出された。

 

「じいちゃんと無人?」

「思い出した。彼は風走 無人。昔、ある大手企業の大規模プロジェクトに飛電インテリジェンスと、風走重工の二つが参入の手をあげた」

 

そう説明してくれるのは、天津だ。

 

「それはある機械部品の大量生産勝負。風走重工は腕のよい職人達を多く抱え、作る部品も素晴らしいものばかりだったそうだ」

「そ、そんなによかったんですか?」

 

或人の問いに、天津は頷き、

 

「私も直接見ていた訳じゃないから、噂程度だがね。それは福添副社長の方が詳しいんじゃないかい?」

「は、はい。そしてわが社はヒューマギアを作成し、風走重工と争いました。正直風走重工は相当な腕で、かなり際どい勝負でしたが、確かに部品の出来は良いのです。しかし良い悪いの差がわが社のヒューマギアが作成したものと比べて大きかったのです。勿論、規定の範囲内でしたが、それでもわが社の方が安定性があり、最終的に風走重工はやめると言う判断になりました。勿論ヒューマギアを使う都合上。人の増員も容易いと言う側面が大量生産に繋がると言うのも大きく働きましたが」

「後は確か、風走重工は多額の借金を抱えていたらしくてね。先行きが不安定だ。と言うのも言われていた。無人は父から会社を継いだらしいが、どうも会社運営の才能はなかったようだね」

 

そう天津が言うと、福添が頷き、

 

「当時の風走重工は借金を重ね、このプロジェクトの参入は会社の社命を掛けた物だったようです。ですが風走重工はわが社のヒューマギアに敗北し、その後会社は倒産。社長は確か……」

 

と福添がいったその時、突然また爆発音が響き、床を揺らす。

 

「なんだ!?」

「とにかく出よう!」

 

戦兎は困惑すると或人が素早く指示をだし、走り出す。

 

「しゃ、社長!」

「ごめん副社長!」

 

何事かわからず、福添は困惑する中、或人は先に行ってしまい、

 

「失礼します!福本さん!」

「ありがとうございました!増添さん!」

 

と戦兎と龍誠も或人を追いかけ、勿論イズや他に天津や滅に迅も行ってしまい、残された福添は、

 

「ふ、福添だよ!」

 

と寂しく叫び、そんな姿をシエスタは静かに見ているのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんだこの状況!」

 

一回まで降りた戦兎たちは、その状況に息を飲む。それはあちらこちらがボロボロになり、土煙が上がっていた。

 

「マモル!」

 

或人がそう言って駆け寄った、警備員服に身を包んだヒューマギア、マモルは、地面に横たわっていたが、或人が声を掛けると顔を起こし、

 

「申し訳ありません。あのものが突然ゼロワンに……」

 

と言われ、或人が前を見るとそこにはライジングホッパーの姿がある。

 

「無人!」

「ほぅ。戻ってきていたのか」

 

或人と無人の視線が交差し、或人はゆっくり立ち上がるとレイドライザーを装着。

 

「あんたとうちの会社の関係を聞いた」

「そうか」

 

或人はそう言いながら、ライジングホッパープログライズキーを出し、

 

「確かにあんたの会社には申し訳ないと思う。だけど他の世界の人間まで巻き込むのは間違ってる!」

「……くく」

 

そんな或人の問い掛けに、無人は笑う。

 

「間違っているか……確かにその通りだ。私は間違っている。だがそれがどうした!」

「なに?」

 

無人の言葉に、或人は眉を寄せた。

 

「私はね。私の夢のために戦うんだ」

「夢?」

 

そう。と無人は頷く。

 

「飛電インテリジェンスが崩壊すると言う夢を叶える。私の夢を奪った飛電インテリジェンスを破壊する。そのために私は仮面ライダーになったんだよ。飛電 或人くん。君にわかるかい?ヒューマギア何て言う鉄屑に、私達が汗水垂らして磨きあげてきた技術が敗北した虚しさが。しかも最近のヒューマギアを見て愕然とした。私達が必死に磨いた技術が、今やヒューマギアは標準装備だ。俺達の技術や感覚はデータ化し、なにも学ばずともヒューマギアはデータをダウンロードするだけで良い。ヒューマギアは夢の機械だと?俺はな……そのヒューマギアに夢も家族も仲間も奪われたんだよ」

「確かにそのようだ」

「天津課長?」

 

突然登場した天津は、或人の困惑を横目に、

 

「風走さん。貴方は確か会社が倒産した直後、一家心中を起こしている」

「っ!」

 

天津の言葉に、或人は驚きの表情を浮かべると、

 

「だが、幸運にも……いや、この場合は不運か?貴方だけは助かってしまった。しかし、その際に脳に損傷を受けてしまい、貴方は寝たきり……と言うよりは殆ど植物人間に近い状態になってしまった」

「あぁ、半分寝て半分起きているような……そんな状態が続いて数十年。だが何より腹立たしかったのは、その俺の介護をヒューマギアが行っていたこと。今思い出すだけでも虫酸が走る。そんなときだった。彼が現れたのはな」

 

兵藤 一誠。そう名前を言うと、追い付いた戦兎達が顔をしかめる。

 

「彼は言ってくれた。我慢する必要なんてないだと。こんなところにいて良いのかと。私の家族を死に追いやった飛電インテリジェンスをそのまま野放しにして良いのかと。このまま野放しにすれば、私のような人間がきっと増える。だからヒューマギアを滅ぼすんだ。私みたいな人間を増やさないために。笑顔のために戦うのが仮面ライダーなんだろう?私は仮面ライダーだ。だから戦う。人間の未来のために」

「そんなことさせるか」

 

そこに響いた声に、敵味方問わずその方を見る。そしてその姿を見た或人は、

 

「不破さん!刃さん!」

「話はここに来る途中で滅達から通信で聞いた。しかしさっきから聞いてれば好き勝手なことを。確かにヒューマギアは一定の職業を奪うかもしれない。だがそれが人間の居場所を全て奪うとは限らない。人間には人間にしか出来ないものがある。その逆もまた然りだ」

 

唯阿はそう言って腰にベルトを装着。

 

青い銃がバックル部分についた、ショットライザーと言うベルトは、隣にいた不破も装着し、

 

「社長は人間もヒューマギアも共に笑って暮らせる世界を願い、そして守った。今その願いが現実になろうとしてる。それを破らせる訳にはいかねぇ。よりにもよってその姿でな」

 

そう叫ぶ不破は、青い狼の姿が掘られたプログライズキーを。唯阿はオレンジのチーターが掘られたプログライズキーを出し、

 

《バレット!》

《ダッシュ!》

 

スイッチを押し、不破はプログライズキーを展開。そしてショットライザーにそれぞれ装填し、

 

《オーソライズ!カメンライダー!カメンライダー!》

『変身!』

《ショットライズ!シューティングウルフ!The elevation increases as the bullet is fired.》

《ショットライズ!ラッシングチーター!Try to outrun this demon to get left in the dust.》

 

そうして二人は変身を完了し、バックルからショットライザーを外し、銃口を無人に向けると発砲。

 

「ふっ!」

 

しかしそれを無人は全て避けながら走り出す。

 

「私達も行くぞ!」

「はい!」

 

《ゼツメツ!Evolution!ブレイクホーン!》

 

天津もベルトを腰につけ、左右に連続でキーを装填。

 

『変身!』

《パーフェクトライズ!When the five horns cross,the golden soldier THOUSER is born.Presented by ZAIA.》

《レイドライズ!ライジングホッパー!A jump to the sky turns to a rider kick.》

 

天津は仮面ライダーサウザーに。或人はライジングホッパーレイダーに変身。

 

「俺たちも!」

「おっしゃ!」

「滅!僕たちも!」

「あぁ」

《ラビットゼリー!》

《覚醒!グレートクローズドラゴン!》

《ポイズン!》

《インフェルノウィング!バーンライズ!カメンライダー!カメンライダー!》

《Are you ready?》

『変身!』

《駆ける!跳ねる!蹴り上げる!ラビットインスクラッシュビルド!》

《Wake up CROSS-Z! Get GREAT DRAGON! Yeahhh!》

《フォースライズ!スティングスコーピオン!Break down.》

《スラッシュライズ!バーニングファルコン!The strongest wings bearing the fire of hell.》

 

続いて戦兎・龍誠・滅・迅も変身し、全員で無人に襲い掛かる。

 

「ふふ。良いだろう。全員まとめて相手をしてやる!」

《Secret material! 飛電メタル!メタルクラスタホッパー!It's High Quality.》

 

すると無人は銀色のゼロワンになり、右手を前に出すと、小さな銀色のバッタの群れが戦兎達に襲い掛かった。

 

「なんだ!?」

「避けろ!」

 

突然の光景に戦兎が一瞬困惑して固まると、滅が腕を引いて回避させる。咄嗟に通りすぎていったバッタの群れを見ると、背後の瓦礫がバッタが通りすぎると、その姿を消していた。

 

「気を付けろ。あれはあのようにバッタを出して攻撃したり、変形させて盾のようにする力がある」

「そいつは厄介だな……」

 

滅に手を引かれて立ち上がった戦兎は、ドリルクラッシャーを出すと、それをガンモードにして発砲。しかし滅の言うとおり、無人の前に銀色の壁が現れ、銃弾を防いでしまった。

 

「なら!」

「これでどうだ!」

 

そこに不和と唯阿が走り込み、二方向から同時に発砲。しかしそれも銀色の壁をつくって防がれるが、

 

「そこだ!」

《ジャックライズ!ジャッキングブレイク!》

 

サウザンドジャッカーのジャッキングブレイクを発動した天津は、剣先を相手に向けると、その先から蠍のしっぽのようなものが伸び、無人を狙う。

 

「はぁ!」

 

しかし無人はそれを剣を出して弾き、

 

「プログライズキーホッパーブレードか!?」

「その通り!」

 

プログライズキーホッパーブレードをビルドドライバーにかざす。

 

《ファイナルライズ!》

「はぁ!」

《ファイナルストラッシュ!》

 

そしてそのまま剣を振り、無数の銀色の刺を天津に飛ばす。

 

「ぐぁ!」

「ちっ!」

「おぉ!」

 

天津が吹っ飛び、その後ろから滅と龍誠が飛び上がって、ダブルキックを放つ。

 

「甘いわ!」

 

しかしそれも壁を作って防ぐと、

 

「これで!」

「どうだ!」

 

そこに或人と迅が、アタッシュカリバーとスラッシュライザーをそれぞれ手にして、無人を切る。

 

「ぐっ!」

 

火花を散らし、流石にまともに喰らって後ずさる無人を更に、

 

《Ready Go!ボルテックブレイク!》

「喰らえ!」

 

ラビットフルボトルを挿したドリルクラッシャーで無人を切り、追い討ちをかける。

 

「おぉ!」

「はぁ!」

《シューティングブラストフィーバー!》

《ラッシングブラストフィーバー!》

 

不破と唯阿がジャンプで壁を飛び越え、同時に蹴りを叩き込む。

 

「ぐぁ!」

 

流石にそれを喰らっては無人も無事では済まず、後方に吹っ飛ばされ、壁に叩きつけられた。

 

「やったか?」

「不破。それはフラグだぞ……」

 

そう唯阿が言うと同時に、

 

《ゼロツーライズ!Road to glory has to lead to growin'path to change one to two!仮面ライダーゼロツー!It's never over.》

『っ!』

 

土煙の中から音声が響き、土煙を吹き飛ばすと同時に、中からライジングホッパーをベースに、赤や銀のカラーリングがなされた姿の無人が登場した。

 

「な、なんだ?随分さっぱりしたな……」

「見た目に騙されるな。あれは仮面ライダーゼロツー。社長の仮面ライダーゼロワンを越えた最強の姿だ。厄介なもんになりやがって」

「最強か……戦兎のジーニアスと違ってシンプル何だな」

 

龍誠がポカンとしていると、不破に諫められ、龍誠はフムフムと頷く。だが次の瞬間!

 

「行くぞ!」

『っ!』

 

無人が叫ぶと同時に、その場にいたライダー全員が後方に吹き飛ばされ、外に転がる。

 

「な、なんだ!?何が起きたんだ!?」

「後ろだ!」

 

龍誠が慌てて起き上がると、不破が叫び、龍誠が振り替えると既にパンチの準備を終え行動を起こし始めた無人がおり、

 

「あぶね!」

 

と咄嗟に防御……しようとした時、

 

「あがっ!」

 

同時に後ろから蹴られ、体勢を崩されたところにパンチを喰らい、後ろに吹っ飛んだところに、再度蹴りを入れられ、空中に吹き飛ばされたところに上空から蹴りを入れてきて地面に叩きつけられた。

 

「龍誠!」

「な、何なんだよ!前から殴れそうになったら後ろから蹴られて、前からも殴られてまた後ろから蹴られたと思ったら上からも蹴られてって……」

「あぁ」

 

混乱する龍誠を宥めながら、戦兎はゼロツーとなった無人を見据え、

 

「どんな手品か分からないが……速さなら負けねぇぞ!」

「ま、まって!」

 

戦兎は或人の制止を振り切り、ドリルクラッシャーを手に無人に襲いかかるが、

 

「っ!」

 

瞬時にゼロツーが同時に複数方向から、同タイミングで襲い掛かり、戦兎を吹き飛ばす。

 

「くそ……全く見えねぇ」

 

戦兎は地面に倒れながらも無人を見る。そして無人がレバーに手を掛けると、

 

「さて、そろそろ終わりにしよう」

 

レバーを回し、エネルギーを高めていくと同時に、無人は空へ飛び上がると、そのまま飛電インテリジェンスの会社より高く飛び上がり、一気に落下してくる。

 

《Ready Go!ボルテックフィニッシュ!ゼロツービックバン!》

「建物を狙ってるのか!?」

「させるか!」

 

それを見た或人は、バックルのスイッチを押す。

 

《ライジングボライド!》

「はぁああああ!」

 

そして或人は飛び上がると、エネルギーを右足に集め、バッタの脚のような幻影を見せながら無人の蹴りとぶつかる。

 

だが無人の蹴りの前に、或人の蹴りは無意味で、そのまま押しきられそうになるが、

 

「おぉ!」

《スクラップアタック!》

「むっ!?」

 

戦兎もスクラッシュドライバーのレバーを下ろし、飛び上がるとエネルギーを右足に迸らせ、無人の蹴りを正面から受け止める。だがそれでも足りなく、二人は弾き飛ばされた。しかし、

 

《シューティングブラスト!》

《ラッシングブラスト!》

《サウザンドライズ!サウザンドブレイク!》

《スコーピオンズアビリティ!スティングカバンシュート!》

《バーニングレイン!》

「っ!」

 

不破達がそこに総攻撃を叩き込み、無人に追い討ちをかけるが、それすらも突破。

 

「いくぜ!昇格(プロモーション)!ルーク!」

「なにっ!?」

《スペシャルチューン!》

 

だが最後に、飛電インテリジェンスの屋上へと上がった龍誠が、ロックフルボトルをビートクローザーに挿し、

 

《ヒッパレー!ヒッパレー!ヒッパレー!》

「ホームラン……バスタァアアアアアアアアア!」

《メガスラッシュ!》

 

ルークのパワーを上乗せした、ビートクローザーによる渾身の一振りが、無人の蹴りとぶつかる。

 

火花と耳をつんざく音が響く中、

 

《Ready Go!ボルテックブレイク!》

《メタルホッパーズアビリティ!メタルライジングカバンストラッシュ!》

 

戦兎と或人が、それぞれの武器を龍誠のビートクローザーにぶつけ、押し返すのを手伝う。

 

『うぉおおおおお!』

「ちぃ!」

 

流石にここまで妨害が入ると、無人も押しきれないのか一瞬力が弱まり、

 

『今だ!』

《Ready Go!》

 

その隙を三人は見逃さず、龍誠はレバーを回し、戦兎はレバーを下ろし、或人はバックルのスイッチを押して必殺技を発動。

 

《ライジングボライド!》

《スクラップアタック!》

《ドラゴニックフィニッシュ!》

 

三人は強引に必殺技を叩き込み、遂に無人を弾き飛ばす事に成功し、そのままビルの屋上から落下していく。

 

「ここまでやってどうにか弾くのがやっとかよ……」

 

戦兎はそう文句を言いながら、落ちていった無人を見ようと下を覗くと、そこには何事も無かったかのように立ち上がる無人の姿があった。しかし、

 

「ザウス?」

 

そう。ザウスが来て、無人に何か耳打ちすると、無人は頷きこちらに背を向け、そのままどこかに跳んでいってしまう。

 

「取り敢えず……なんとかなったのか?」

「さてな」

 

戦兎は龍誠に返しつつ、その場にへたり込むように座り込みながら変身を解除した。

 

「流石にしんどい……ってか体中いてぇ……」

「お疲れ様」

 

或人も変身を解除し、こちらに来ると、

 

「それにしてもゼロツーにまでなれるのか……本格的に対策を考えないとダメだな」

 

そう呟きながら、大きなため息を吐くのだった。




ゼロワンの映画見に行きました。最高でしたね。まさにゼロワンの集大成って感じ。ただ最高すぎてセイバーの内容が頭にのこらなゲフンゲフン!

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