ハイスクールD×D Be The One   作:ユウジン

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前回までのハイスクールD×D Be The Oneは……

戦兎「或人さん達と共にゼロワンの世界にやって来た俺達だったが、ゼロツーに手も足もでなかった」
龍誠「くそー!あれもうどうやったら勝てんだよ!なんかないのか?動きを停止させるスイッチとか!」
或人「残念だけどそれはないんだよねぇ」
戦兎「まぁそんな感じの114話スタートだ!」


対策会議

「とにかく、無人と戦うには対策を立てないと……」

 

無人が撤退した日の夜。社長室に集まった面々は、無人への対策を考えていた。しかし中々良い案は浮かんでは来ず、

 

「そもそもあのゼロツーってやつが強すぎなんだよなぁ」

「なにか攻略法はないんですか?」

 

龍誠のぼやきを耳にしつつ、戦兎が問うと天津が、

 

「ゼロツーに対抗するとしたら、あれの予測を凌駕する力か、予測できないと言うか、ゼロツーの記録にない攻撃をすればあるいは……」

 

うぅん。と全員が頭を捻るが、中々いいアイディアは出てこない。

 

「今までにはない力……それを求めて作ったのがゼロツーなんだ。そこからに変わった力……か」

 

不破がそう呟くと、唯阿も頷く。

 

「まさか、アークを倒すために産み出した力がここに来てもっとも厄介な存在になるとはな」

 

そしてまた皆で長考。するとイズが口を開き、

 

「一つ。心当たりがあります」

『っ!』

 

突然の言葉に、皆の視線が集まった。

 

「ゼロツーに勝てるかはわかりませんが、今までにない力であれば、私たちの目の前にあります」

 

とイズが示したのは戦兎だ。

 

「この世界にはない仮面ライダーの力。これであれば、あるいはゼロツーの意表を突くことが出来るかもしれません」

「ま、待ってくださいイズさん。残念だが、俺たちも既にアイツに負けて……」

 

と言う戦兎にイズは頷き、

 

「それだけではそうでも、そこに更にこの世界のライダーの力と合わせたらどうでしょうか?ゼロワンとビルドの融合。厳密には今或人社長はゼロワンに変身できませんが、無人が行っていることをこちらでも行うのです」

「だけどそんなことは可能なの?」

 

そう問いかけたのは迅だ。それに対して、

 

「ゼアは可能とのことです。それには桐生様の協力が必要ですが」

 

イズはそう答えながら戦兎を見る。戦兎としても、このままでは手詰まりだ。となれば、少しでも可能性がある方に賭けるしかない。それにその手があるなら、もう一つ試したい事ができた。

 

「分かりました。ただ一つ俺からもお願いがあるんですが」

「構いません。何でしょうか」

 

イズから了承を貰い、戦兎は自分を願いを口にするのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ」

「お疲れ様」

 

戦兎は飛電インテリジェンスの屋上で星空を見ながら息を吐いていると、背後から或人が声を掛けてきて、缶ジュースを渡してきた。

 

「完成しそう?」

「はい。後はここの機械がやってくれますから。良いですね、データ打ち込むだけで全部作ってくれますし」

 

戦兎がそう言って笑うと、或人は首を傾げ、

 

「そっちではライダーシステムってどうやって作ってるの?」

「ん?まぁ一部の奴を覗いて殆ど俺が作りましたね。あとメンテは俺がやってますし」

「えぇ!?」

 

スクラッシュドライバー関連は自分で作ってないが、メンテナンスは自分がやっている。

 

勿論全て手作業ではなく、PCを使ってもいるが、それの操作は戦兎がやっていた。そう或人に伝えると、

 

「す、凄いね……俺なんてイズとかゼアがいないとなにも出来ないや」

 

と笑っていた。そんな或人に戦兎は、

 

「無人の言い分。少しだけ理解できます」

「え?」

「科学が発展すれば、それだけ人々の役に立つこともある。でも同時に、ああいう不幸を呼ぶこともある」

 

戦兎が思わず呟くと、或人は優しげな笑みを浮かべ、

 

「俺さ。ついこの間までお笑い芸人やってたんだよ。誰かが笑うところがみたくて、日々爆笑ギャクを披露してた」

「は、はぁ」

「まあ聞いてよ。でもある日お笑い芸人型のヒューマギアの方が面白いって言われて仕事無くしちゃってさ。まぁその直後に社長になっちゃったんだけど」

 

元々この会社は俺のじいちゃんの会社だからね。と或人は言い、

 

「最初は成り行きでさ。でもヒューマギアを守るためには、社長になって仮面ライダーとして戦うしかなかった」

「守る?」

 

今度は戦兎が首を傾げる番だった。ヒューマギアに仕事を奪われた筈の或人が、なぜ守るためには戦うのか……

 

「うん。だって俺、ヒューマギアに命救われてるんだ」

「命を?」

「俺の両親は小さい頃に事故で亡くなっててさ。それからはヒューマギアに育てられて、命を救われたりしたんだ。だから俺はヒューマギアの可能性を……ヒューマギアは人類の希望になるって信じたいんだ」

 

そう言って自分の握った拳を見る或人に、戦兎は笑みを浮かべ、

 

「すごいですね。流石社長」

「いやいや、そっちだって大変そうじゃん?兵藤 一誠にハイスクールD×D……俺には想像のつかない世界だなぁ」

「或人さんの世界だってもしかしたらそうかもしれませんよ?」

 

戦兎は意地悪そうな顔でそういうと、或人はニカッと笑って、

 

「それでも構わないよ。例え俺がゼロワンになって戦うことが、誰かに決められたことだったとしても、今までの出会いや別れが全て想像の上の事だったとしても、それでも俺にとっては掛け換えのない物ばかりだった。だから構わない。寧ろ自慢したいくらいさ。俺の物語は凄いだろってね」

 

と言い、戦兎は肩を竦めた。

 

「敵いませんね」

「そりゃあ戦兎君もだろうけど、俺だって色々乗り越えてきたんだからね。ちょっとやそっとの事では動じないよ」

 

アッハッハ。と或人は笑い、戦兎も釣られて笑う。

 

「多分また早ければ明日無人は来る」

 

或人はそう言いながら、今度は片手を差し出して来る。

 

「無人は強敵だ。だから改めて、力を貸してくれ」

「はい」

 

戦兎もそれに応え、二人は握手を交わすのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ……ふぅ」

 

明くる日の早朝。無人は飛電インテリジェンスの建物の前にいた。

 

「やはり少し間を開けるべきでは」

「いや、一刻も早く飛電インテリジェンスを消さなければ……」

 

ザウスに言われるものの、無人は首を横に振り、変身を開始する。

 

《ホッパー!AI!ベストマッチ!Are you ready?》

「へん……しん!」

《ゼロツーライズ!Road to glory has to lead to growin'path to change one to two!仮面ライダーゼロツー!It's never over.》

 

一気にゼロツーに変身し、飛電インテリジェンスに攻撃を加えようとするが、

 

「させるかよ」

「ん?」

 

そこにやって来たのは、或人と不破の二人だけだ。

 

「二人だけか?」

「あぁ、俺たちだけだ」

 

そう言いながら、不破はショットライザーを装着し、或人もレイドライザー着ける。

 

「まぁいい。まずはお前達から始末してやる!」

「そう簡単にいくかな」

 

無人に或人はそう返し、プログライズキーを取り出した。それは赤と青で彩られ、ビルドの顔の模様が彫り込まれている。

 

「そしてもう一つはこれだ」

 

不破も或人に続いて、真っ赤なドラゴンの模様が描かれたプログライズキー……いや、厳密にはこれは、ゼツメライズキーと呼ばれるものを出した。

 

「なんだそれは……」

「これはアンタを止めるため、この世界にはない力をこの世界の技術で産み出した物だ」

《ジーニアス!》

 

或人はボタンを押して、レイドライザーに装填。

 

《ウェルシュドラゴン!》

 

不破も同じくボタンを押し、ゼツメライズキーに指を掛けると力を込める。

 

「ふぐぅううううううあぁあああああああ!!」

 

メキメキと音をたて、キーが悲鳴と僅かな火花を散らした後、キーのロックが外れて展開。

 

それをショットライザーに装填し、

 

《Kamen(Warning!)Rider……Kamen(Warning!)Rider……》

『変身!』

《レイドライズ!》

《ショットライズ!》

 

ショットライザーの発砲と同時に、銃弾が赤いドラゴンに変化して不破を飲み込もうとするが、それを渾身の右フックで破壊し、バラバラになった破片が不破の体を包み込んでいく。

 

同時に或人の方も、赤と青のボディが半々ずつ構成され、それが或人に装着された。

 

《Fullbottle shake shake!ベストマッチングビルド!A genius physicist whose mind surpasses all.》

《ドラゴニックバルカン!The Red Dragon Emperor now destroys the world.》

 

二人の変身が終了し、それぞれの武器を構え、

 

「行こう。不破さん!」

「あぁ!」

 

或人の言葉に、不破は応えながら、二人は共に無人に向かって走り出すのだった。

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