ハイスクールD×D Be The One   作:ユウジン

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前回までのハイスクールD×D Be The Oneは……

戦兎「無人との最後の決戦を迎えた俺たち」
或人「激戦を潜り抜け、俺たちを待っていたのは……!」
龍誠「そんな感じのゼロワンコラボ章最終回!117話スタートだ!」


ゼロワン

「う……ぐぅ」

 

その場に膝を着き、無人は或人を見る。

 

「俺を倒したところで……何も変わらない。俺のようにヒューマギアに狂わされた人間は幾らでもいる。悪意が潰えることはない!」

「そうかもしれない」

 

或人は変身を解除し、無人を正面から見据えた。

 

「それでも俺は戦う。いつか本当に人間もヒューマギアも笑いあえる世界になるその日まで。俺はその悪意と戦い続ける。それが飛電 或人の……仮面ライダーゼロワンの生きざまだ」

「……」

 

その或人の言葉に、無人は何も言わず、その場に倒れる。

 

「イズ。救急車の手配を」

「畏まりました」

 

待機していたイズに、或人は指示を出しながら無人を見直す。

 

「これから行く病院はヒューマギアが管理する病院だ。あんたにとっては地獄かもしれない。それでも、俺もヒューマギアも……あんたを見捨てることはしない。あんたが望まなくても、救うのを止めるわけにいかないから」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無人が救急車に運ばれ、皆はそれを静かに見送った後、

 

「さて……俺達は帰ろうか」

 

そう言い出したのは戦兎だ。すると或人は、

 

「そっか。でもありがとね。君達には助けられた」

「いえ、この程度は対したことじゃないですよ」

 

と言い合いながら、互いに握手を交わすと、

 

「あ、これも持っていきなよ」

 

と言って、或人が渡してきたのはライジングホッパープログライズキーだ。

 

「折角だし記念にね」

「ならこれも持っていけ」

 

不破もそういってウェルシュドラゴンゼツメライズキーを龍誠に渡した。

 

すると、

 

「そして!更に更にこのまま帰らしたんじゃ、この奇跡の出会いが殺伐とした思い出だけになっちゃって詰まらないからね。俺の爆笑ギャグで笑いながら帰っていただこう!」

『え"?』

 

不破以外の、唯阿達ゼロワンの世界勢が、思わず表情を凍り付かせるが、

 

「あぁ、そう言えば或人さん元はお笑い芸人でしたね」

 

と戦兎が言い、他の皆も楽しみそうに見た。

 

「いやぁ、ホントに今回は戦兎君達には助けられた。やっぱり世界が違っても仮面ライダーは変わらない。そしてその世界も良い世界だ。ホント、()()()も良()()()だなぁ!はぁい!あるとじゃ~!ないとぉおおおおおお!」

『……』

 

ヒューっとその場を木枯らしが吹き抜けた。

 

(い、今のがギャグなのか!?)

(わ、笑いどころが分からねぇ!)

(あ、異世界と良い世界を掛けたのか!?)

(せ、世界が違うと笑いのツボがこんなに違うものなのか……)

(い、いえ。あちらの皆様の反応を見る限りそう言うわけではないようですが)

「あ、あははは……」

 

戦兎達は固まり、辛うじてアーシアだけは優しさからか空笑い。すると、

 

「……」

「龍誠?どうした?」

 

龍誠は一人うつむき、静かにしていた。それに気づいた戦兎は龍誠の肩を叩くと、

 

「ブハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!」

 

突然大笑いし始め、周りがポカンとしてしまうと、

 

「おい戦兎聞いたか!?異世界も良い世界だってよ!アハハハハハハハ!」

「お!良いねぇ!じゃあ折角だし俺の爆笑ギャグ100連発と行こうかぁ!」

(100個もこれが続くの!?)

 

龍誠の大爆笑に気を良くした或人は、更に続ける。

 

「おい。誰がこのタンスを開けたんだ?あぁ、俺が開けたんす!はぁい!あるとじゃ~ないとぉおおおおおお!」

「アハハハハハハハ!」

 

その後、本当に或人はギャグを100個言い、龍誠は呼吸困難になるほど大笑いして帰っていくことになるのだった。

 

因みに、何故か不破は一人背を向け、全身を震わせていたのだが、その理由は不明である。

 

「あるとじゃ~ないとぉおおおおおお!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「無人は負けたか。まぁそうじゃないと面白くないからなぁ」

 

その頃、一誠は真っ黒なフルボトルを手で弄びながらいると、ユーグリットがやって来て、

 

「楽しそうですね。まぁその力のために今回は頑張ったようなものですから当たり前かもしれませんが」

「あぁ、飛電 或人の力の一部。アークの力。飛電 或人はアークの力で変身する、アークワンと言う変身形態があり、それに由来する力を抽出したもの。これがあれば俺は更に強くなれる」

 

戦兎は言った。自分の悪意が更に力を増させると。

 

「なら俺もその悪意を利用させてもらう」

 

このアークの力は、この世界ではその使用者の悪意によって様々な姿を取っていたらしい。

 

ならばそれは、きっと自分にとっても有益なものになるだろう。

 

「楽しみだなぁ。戦兎ぉ」

 

ニタァ……っと笑みを浮かべつつ、一誠はフルボトルを掲げた。

 

「次は俺が勝つからなぁ。くく……あはははははは!」

 

その笑い声は、悪意の満ちた不気味なものだった。

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