ハイスクールD×D Be The One   作:ユウジン

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前回までのハイスクールD×D Be The Oneは……

戦兎「或人さん達との共闘を経て、暫しの平穏を味わっていた俺たちだったが、そんな俺達の元にユーグリット・ルキフグスが現れる!」
龍誠「俺達って言うか俺とロスヴァイセさんの前にだけどな!お前は黒歌にキスされていい思いしてるじゃねぇか!」
戦兎「いやあの後黒歌と小猫の大乱闘になってよ……片付けが大変だったぜ」
龍誠「それは……お疲れさん」
戦兎「ま、まぁそんな感じにやっていく119話スタートだ!」


クローズVSクローズ

《ボトルバーン!クローズマグマ!Are you ready?》

「何しに来たか知らねぇが、ここであったが百万年だぜ!」

「百年では?」

 

ビルドドライバーを腰に巻いた龍誠に、ロスヴァイセが思わず突っ込むと、

 

「ま、まぁそうとも言うけど取り敢えず変身!」

《極熱筋肉!クローズマグマ!アーチャチャチャチャチャ チャチャチャチャアチャー!》

「良いでしょう」

《エボルドライバー!》

 

ユーグリットもエボルドライバーを腰に装着し、

 

「貴方を倒してから彼女はいただきます」

《ドラゴン!ロック!エボルマッチ!Are you ready?》

「変身!」

《ドラゴンロック!フッハッハッハッハ!》

 

クローズマグマに変身した龍誠と、ヘルクローズに変身したユーグリットはにらみ合い、

 

『はぁ!』

 

同時に走り出すと、拳をぶつけ合う。

 

「ロスヴァイセさんを貰うってどういうことだ!」

「そのままの意味ですよ。彼女の知恵が我らには必要でしてね」

 

そう言いながらユーグリットは右手にビートクローザーを、左手に赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)を出し、龍誠も右手にクローズマグマナックル、左手にビートクローザーを持ち、更にぶつかり合う。

 

「ロスヴァイセさんの知恵だと?」

「えぇ、彼女はアースガルズでの学生時代、一つの論文を書いていました。それが《黙示録の獣》です」

 

その名前を聞いた時、ロスヴァイセの顔色が悪くなり、

 

「待ってください!何故貴方がそれを……結局それは纏まらず別のものを提出しました!私が書いていたのを知るのは当時のルームメイトだけです!」

「えぇ、ですから少し記憶を覗かせていただきました。あぁ、それ以上の危害は加えていませんのでご安心を」

 

ふざけんな!と龍誠はクローズマグマナックルをユーグリットの胸に叩き込む。

 

「ふざけてなどいませんよ。大真面目です!」

「っ!」

 

今度はユーグリットが連続でビートクローザーと赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)の拳を叩き込み、龍誠は地面を転がった。

 

「くっ!」

「龍誠君!大丈夫ですか!?」

 

えぇ、と龍誠は立ち上がると、

 

昇格(プロモーション)!クィーン!」

 

クィーンに昇格(プロモーション)し、龍誠は走り出す。だが、

 

「ならばこちらは……」

 

とユーグリットは赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)を掲げ、

 

禁手化(バランスブレイク)!」

「なっ!?」

 

突如ユーグリットヘルクローズに赤い装甲が追加され、有機的なフォルムになる。

 

神器(セイクリットギア)とライダーシステムは同時に運用できます。そちらのクローズチャージも似たような事をしているでしょう?まぁあちらは無理矢理くっつけているだけですが、私のこれは最初から赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)禁手(バランスブレイカー)との同時運用が前提に作られていましてね」

 

ここからもっと行きますよ?とユーグリットは言うと、一瞬で龍誠との距離を詰め襲い掛かる。

 

「ちぃ!」

 

それを龍誠は迎撃するが、少しずつ押されていく。すると、

 

「え?」

 

突如ロスヴァイセの姿が消え、変わりにジーニアスに変身した戦兎が現れ、直ぐ様龍誠とユーグリットの間に入り、ユーグリットをダイヤモンドを纏わせた拳で殴り飛ばした。

 

「大丈夫か!?」

「戦兎!どうやって!?」

 

キャスリングの応用、と戦兎は答える。

 

「ロスヴァイセさんはルークだからな。ポーンの俺と入れ換えた。ほら、ギャスパーの一件の時にサーゼクス様達がやってくれただろ?あれの簡易版」

「あぁ、そう言えばレーティングゲームでは禁止だけど人数減らす代わりにやり易くしたんだったな。ってかよく気づいたな」

「こんな派手に結界張られたら嫌でも気づくぞ」

「成程」

 

と二人は並んで立ち、レバーを回す。

 

《ワンサイド!》

「ぐっ!」

 

ジーニアスの能力により、神器(セイクリットギア)を使用不能されたユーグリットは動けなくなっていた。そこに、

 

《Ready Go!》

《ジーニアスアタック!》

《ボルケニックアタック!》

 

二人は飛び上がると、同時に蹴りを叩き込み、ユーグリットを吹き飛ばす。

 

「どうだ?やったか?」

「それフラグ」

 

龍誠に戦兎が突っ込みを入れていると、ユーグリットは立ち上がり、変身を解除する。

 

「ロスヴァイセ殿がいなければ意味がありません。ここは引かせていただきましょう」

 

そう言ってユーグリットは空間を歪ませ、そこに入っていく。

 

「ですが必ず彼女は手に入れます。えぇ、彼女は私と共にある運命にあるのですから」

 

と言い残すと、ユーグリットはそのまま姿を消すのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「黙示録の獣か」

 

一先ず屋敷へ戻った戦兎と龍誠は事のあらましをアザゼルに説明。すると龍誠が、

 

「そもそも……モクジロクノケモノってなんだ?」

「聖書の神が命懸けで封印した伝説の獣でしたっけ?」

 

あぁ、と戦兎にアザゼルは頷くと、

 

「んで、それについての研究をしていた者達が今世界的に行方不明になる事件が起きてる」

「十中八九ユーグリット……いえ、兵藤 一誠達の仕業ね」

 

アザゼルの報告に、リアスはギュッと拳を握りながら答えた。

 

「あぁ、しかしまずはロスヴァイセには論文を書き起こし直してもらいたい。そこから何か分かるかもしれん。正直黙示録の獣に関しては分かってないことが多すぎる」

「えぇ、すぐにでも取りかかります」

 

ロスヴァイセはそう言いながら、パソコンをカタカタと打っている。

 

「しかしそんなの調べてどうしようってんだ?」

「あいつらのことだ。ろくなことはしないだろうさ。甦らせて町中に解き放つとかな」

 

龍誠に戦兎は答えると、アザゼルは首を振り、

 

「もし黙示録の獣が出たら、町中に解き放つ必要はねぇ。適当に出現させれば、何もしなけりゃ一週間と持たずに地球は無くなるぜ」

『いっ!』

 

マジかよ。と戦兎と龍誠は固まると、

 

「あれとまともに戦えるのなんて全盛期のオーフィスとグレートレッド位なもんだ。あいや、後もう一体いたか」

「それは?」

 

ビジター。アザゼルはそう答えた。

 

「びじたー?」

「昔まだ三大勢力が争ってたときにな、一度だけ手を組んだことがある。ってか組まざるを得なかった」

 

アザゼルは少し懐かしむような顔をしつつ、

 

「戦争中突然現れた存在だ。名前もわからん。ビジターってのも名前がないと話しづらいってんでつけただけだ。あいつは空から降ってきて、何も言わずに攻撃を始めた。俺達は手も足もでなくてな。ま、最終的にどうにかこうにか封印した」

「先生達が手も足もって何者なんですかそいつは」

 

巨大な何かだった。そうとしか言えないとアザゼルはいい、

 

「まぁ厳密に言うと強い弱いの話じゃなく、そもそもの根元的なものが違う存在だったよ。ま、今もどっかで寝てるだろ」

「どっかて……」

 

戦兎が若干避難するような目でアザゼルを見るが、こっちは肩を竦めて、

 

「仕方ねぇだろ。何かしらの形で記憶を暴かれて、悪用されるわけにはいかねぇからな。どこに封印したかは当時関係したやつらは皆わざと記憶を消去してある」

 

厳重ね。とリアスは言う中、

 

「とにかく今はユーグリット・ルキフグスの動向に注意しとけ。これからはこう言った平穏な時に突如襲い掛かってくる事があるかもしれない。常に複数人で行動し、油断しないようにしておけ」

 

アザゼルの指示に、戦兎は確かにと頷く。

 

今まで何だかんだ言いつつ、敵が待ち受けている状況やそれに近い状況が多かった。しかし今回の襲われ方は、殆ど奇襲みたいなものだ。しかも禍の団(カオス・ブリゲード)対策の本拠地とも言えるこの駒王町でそれが起きた。

 

(余りいい状況とは言えないか)

 

戦兎はそう結論付け、

 

「おい龍誠。クローズマグマナックルとボトルを貸せ」

「は?なんだよ急に。今先生からいつ襲われるかわかんないから気を引き締めとけって言われただろ」

「だからだよ。急いでお前のクローズマグマをアップグレードさせる」

 

突然の戦兎の提案に、龍誠は何?と首をかしげた。

 

「出来んのか?そんなこと」

「一応な。ただ前にも言ったがクローズ自体はお前の素の力が大きく関わってくる。俺が出来るのはクローズマグマでの成長の切っ掛けだ」

 

後……と戦兎は続け、

 

「お前不破さんからもらったウェルシュドラゴンゼツメライズキーがあるだろ?あれも貸してくれ」

「お、おぉ。分かった」

 

龍誠は直ぐ様走りだし、戻ってくると戦兎にそれを渡した。

 

「これでクローズマグマは強くなるのか?」

「あぁ、多分俺の計算が正しければな」

 

戦兎はそう言いながら笑みを浮かべ、

 

「んじゃ、早速行ってくるわ」

 

と自宅にある地下の研究室に向かうのだった。

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