ハイスクールD×D Be The One   作:ユウジン

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前回までのハイスクールD×D Be The Oneは……


戦兎「ソーナ会長達の夢である学校が完成し、そこに訪れる俺達だったが……」
龍誠「しっかし兵藤 一誠も来て欲しくないときに来るよなぁ」
戦兎「全くだ。俺もたまにはここで平和で何もなくて話すことはないので終了!ってやりたいぜ」
龍誠「兵藤 一誠を倒すまで無理じゃねぇかなぁ……」
戦兎「なら倒してそれができるようにするぜ!って感じの122話スタートだ!」


必要な存在

「……」

 

フラフラと覚束無い足取りで歩くのはマグダラン。

 

彼は見ていた。兄が子供達に体術を教える様を。

 

慕われていた。憧れられていた。必要とされていた。

 

だが自分は。

 

「誰にも必要とされてない……か?」

「っ!」

 

突如聞こえてきた声に、マグダランは顔を上げると、そこには兵藤 一誠が立っていた。

 

「何故貴方がここに……」

「お前に会いに来たんだ。序でに仕事もあってな。お前のことだ。サイラオーグに誘われてたし一応行ってみるかって感じで来ると思ってよ」

 

あくまでも会いに来たのがメインで、仕事はオマケと言うが、そんなわけがない。だがマグダランにとって、そんなことはどうでも良いことだった。

 

「どうだい?そろそろ俺達と来る決心はつかないか?俺達はお前が必要なんだよ」

「……」

「マグダラン!」

 

そこに背後から声を掛けたのは、サイラオーグだ。そしてサイラオーグが声を掛けると、マグダランが振り替える。

 

顔は青白く、生気を感じない。それは思わずサイラオーグですら息を飲むほどだった。だがそれよりも、

 

「兵藤 一誠……貴様何をしている!」

《デンジャー!クロコダイル!》

 

サイラオーグはベルトを装着し、クロコダイルクラックボトルを装填。

 

「変身!」

《割れる!食われる!砕け散る!クロコダイルインローグ!オラァ!キャー!》

 

ローグに変身したサイラオーグは走り出すと、兵藤 一誠に襲いかかる。だが、

 

「なっ!」

 

そこにマグダランが割って入り、サイラオーグは思わず拳を止める。

 

更にマグダランは滅びの魔力を溜め、一誠は赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)を出すと、

 

《Boost!Boost!Boost!Boost!Transfer!》

「そのまま行け!」

 

譲渡の力で強化された滅びの魔力が、サイラオーグを吹き飛ばした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よう。久し振りだなぁ戦兎ぉ!」

 

爆発音と共に現れた兵藤 一誠は、ニンマリと笑いながらベルトを装着。

 

《コブラ!ライダーシステム!オーバー・ザ・レボリューション!Are you ready?》

「変身!」

《ロンギヌス!ロンギヌス!ロンギヌス!レボリューション!フハハハハハハハハ》

「ふん!」

 

そこに土煙の中からサイラオーグが飛び出し、兵藤 一誠に襲いかかるが、

 

「くっ!」

 

またマグダランが割って入り、サイラオーグは一瞬躊躇うが、瞬時に切り替えてマグダランを殴り付けようとする。だがそれを一誠は止め、

 

「酷い兄だな。問答無用で殴る気かよ」

「どんな理由があろうとも。お前を庇うと言うならば、手心を加えていられない」

 

それだけ一誠は危険な相手だ。それに事情は殴り飛ばしたあと聞けば良い。サイラオーグはそう思っていた。だが、

 

「くくく……あはははは!」

 

サイラオーグを押し返し、一誠は笑う。

 

「だそうだマグダラン。だから言っただろ?サイラオーグはお前のことなんてどうでも良いんだ。邪魔をするなら平然と切り捨てる」

「なに?」

 

サイラオーグは眉を寄せ、何をいってるんだと言う。

 

「そんなことはない。マグダランは」

「そのようだ」

 

サイラオーグの言葉を遮るように、マグダランは口を開く。

 

そこには感情はなく、ゾッとする程暗い声音だった。

 

「マグダラン?」

「兄上……いや、サイラオーグ・バアル。俺は身勝手にも貴方に期待してしまった。お互い良い感情はないだろう。それでも少し位は兄弟の情があるかもしれない……とね。だが当たり前だ。俺自身。貴方を滅びの魔力もないと蔑み、次期当主の立場を奪われたことで憎んでさえいた。それなのに今更誰かに必要とされたくて、挙げ句の果てに貴方に期待してしまった。身勝手な事をして申し訳ない。だがもう大丈夫だ。俺が必要だといってくれる人がいる」

「な、何を言っている!」

 

サイラオーグが珍しく感情を乱す中、マグダランはエボルドライバーを出し、腰に装着。

 

《エボルドライバー!》

「必要だといってくれた。だから俺はそれに答える!」

「ハハハハ!良いねぇ最高だねぇ!」

 

一誠はそう言ってまた笑うと、二つのフルボトルを出してマグダランに放り投げる。

 

「クロコダイルフルボトルとリモコンフルボトル!?」

「何を驚くんだ?あぁ、もしかしてお前も作ったのか?だが元々クロコダイルクラックフルボトルもギアエンジンボトルもギアリモコンボトルもこちらが作ったんだ。その元となったボトルもあるに決まってるだろう?」

 

戦兎の驚きに一誠が答える中、マグダランは渡されたフルボトルを振り、

 

《ワニ!リモートコントローラー!エボルマッチ!》

 

ベルトにフルボトルを装填。そのままレバーを回すと、全身に電流が走る。だがそれを強引に無視して、

 

《Are you ready?》

「へんしん!」

《クロコダイコン!フッハッハッハッハ!》

 

電流を振り切り、変身を完了したマグダランは、紫を基調とした牙のようにトゲトゲとしたシルエットにリモコンのボタンを模した模様が入った姿に変身した。

 

「仮面ライダー・イービルローグ。ってのはどうかな?」

「……」

 

マグダランはゆっくりと顔を上げ、サイラオーグに向かってゆっくりと歩みを進める。

 

「マグダラン!」

 

サイラオーグはマグダランに殴りかかるが、その拳を体で受けて止めると、反対側の拳で殴り返した。

 

「がはっ!」

「サイラオーグさん!」

 

戦兎が駆け寄ろうとした次の瞬間、

 

「きゃあ!」

「っ!」

 

背後で悲鳴が聞こえ、振り替えるとそこにはユーグリットがロスヴァイセを強引に連れ去る瞬間だった。

 

「ロスヴァイセさん!」

 

しかしそれを龍誠は追う。

 

「私も行くわ!」

「お願いします!」

 

その龍誠を追うようにリアスも動き、戦兎は頷きながら一誠達を見る。

 

「ロセ……」

「大丈夫です!」

 

そんな中、背後で心配そうに声を漏らしたゲンドゥルに、戦兎は叫ぶ。

 

本当は彼女もロスヴァイセの方に行きたいだろう。だが今彼女の周りには子供達がいる。下手に離れればこの子供達に危険が及ぶと判断した。

 

そんな彼女を安心させるように、戦兎は言う。大丈夫だと。

 

「ロスヴァイセさんは龍誠と部長が助けます!そしてこいつらも俺が倒す!」

「俺もいるぜ!」

 

戦兎の叫びに匙も来る。

 

「この学校でだけは……お前らに好き勝手にされてたまるか!行こうぜ戦兎!」

「あぁ!」

《グレート!オールイエイ!ジーニアス!イエイ!イエイ!イエイ!イエイ!》

《ドラゴンゼリー!》

 

二人はベルトをつけ、ジーニアスフルボトルとドラゴンスクラッシュゼリーを装填。

 

《Are you ready?》

『変身!』

《完全無欠のボトルヤロー!ビルドジーニアス!スゲーイ!モノスゲーイ!》

《潰れる!流れる!溢れ出る!ドラゴンインクローズチャージ!ブラァ!》

 

二人がそれぞれ変身を終えると、背後から歓声が上がる。特に子供達のものが大きい。それはそうだろう。子供達にとって仮面ライダーの変身シーンを生で見れるなんて言うのは、興奮物だ。

 

お陰で突然の襲撃で混乱していた子供達や親御さん達も一旦落ち着きを取り戻した。

 

「会長!他の皆と一緒に避難を!」

「分かりました。戦兎君。匙。頼みましたよ!」

 

ソーナは戦兎の頼みに頷き、そのまま避難のために走り出す。

 

「よっしゃいくか……って待て戦兎。お前会長に戦兎君って呼ばれてるの?」

「あぁ、龍誠だって龍誠君だぜ?何でも親友の部長の婚約者だかららしいけどな。俺はその流れで龍誠の親友だしって感じで。まぁあっちも名前呼びで良いですよって言ってたけど流石に遠慮したよ」

「嘘だろ……俺なんて未だに会長から名字よびなのにぃいいいいいいい!」

「大変だな」

 

うるせぇ!っと匙は叫ぶと、

 

「とにかく俺はサイラオーグさんの援護に!」

「分かった。兵藤 一誠は任せろ!」

 

こうして、学校を守るため、戦いの火蓋が切って落とされたのだった。




仮面ライダーイービルローグ

パンチ力49t
キック力57.6t
ジャンプ力65m(ひと跳び)
走力1.8秒(100m)

マグダラン・バアルがエボルドライバーにクロコダイルフルボトルとリモコンフルボトルを装填して変身した姿。

邪悪や不吉を意味するイービルが着くように、かなり禍々しいオーラを放っている。

ローグ同様防御力に優れ、相手の攻撃を受け、その隙に反撃すると言うスタイルを取る。

そのためかヘルクローズよりも機動力が劣るが、その分パンチ力やキック力が高い。
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