ハイスクールD×D Be The One   作:ユウジン

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前回までのハイスクールD×D Be The Oneは……

戦兎「匙達の夢であった学校にやって来た俺達」
龍誠「しかーし!そのまま平和にとは問屋が卸さない!兵藤 一誠達の襲撃まできてしまった!」
戦兎「しかもサイラオーグさんの弟であるマグダランさんが何と兵藤 一誠側につきイービルローグに変身!」
龍誠「ホントこれこのままどうなっちまうんだよ!」
戦兎「ってな感じの123話スタートだ!」


Newクローズマグマ

「待ちやがれ!」

 

ロスヴァイセを連れ去ったユーグリットを龍誠は走って追い、一瞬方向転換のために減速したのを見逃さず飛び上がると、ユーグリットをクローズマグマナックルを着けた手でぶん殴る。

 

「くっ!」

「よっしゃ!」

 

空に投げ落とされたロスヴァイセをキャッチし、龍誠は地面に降りると近くの木に持たれかけさせた。

 

「大丈夫ですか!?」

「え、えぇ。何とか」

 

取り敢えずロスヴァイセが無事なのを確認し、龍誠はロスヴァイセを捕縛するためにユーグリットが巻き付けたロープ引きちぎろうとするが、中々取れない。

 

「それは特殊な術式で組んだロープでね。力ずくでは解けませんよ」

《ドラゴン!ロック!エボルマッチ!Are you ready?》

「変身」

《ドラゴンロック!フッハッハッハッハ!》

 

土煙をあげて地面に叩き付けられたユーグリットは、ヘルクローズに変身しながらやってくる。

 

「龍誠!」

 

そこにリアスがやって来た。そして龍誠は、

 

「リアス!ロスヴァイセさんを頼む!」

 

普段は人前ではリアスと呼ばない龍誠がここで呼んだ。それはつまり、それだけ緊張していると言うことだ。

 

ユーグリットは油断できない。だが緊張しているが、余裕はあった。なにせクローズマグマは戦兎がアップグレード済みだ。それだけで龍誠には余裕がある。

 

全幅の信頼を寄せる戦兎が着けてくれた機能だ。無駄なわけがない。

 

《ボトルバーン!クローズマグマ!Are you ready?》

「変身!」

《極熱筋肉!クローズマグマ!アーチャチャチャチャチャ チャチャチャチャアチャー!》

 

そう信じ、龍誠もクローズマグマに変身すると、二人は睨み合う。

 

「彼女を渡しなさい。そうすれば命は助けましょう」

「渡すかよ。そこまでして情報が欲しいのか?」

 

龍誠の問い掛けに、ユーグリット少し驚いた後、突然笑いだした

 

「いやはや。正直に言うと別に情報にそこまで興味はないんですよ」

『え?』

 

ユーグリットの告白に、龍誠達はポカンとする。

 

「私はね。ロスヴァイセ殿そのものが欲しいのです」

 

ユーグリットはそんな三人を放って置きながら、話だけ進め始めた。

 

「私はですね。一度死んでいるのです。姉であるグレイフィアが悪魔擬きのサーゼクス・ルシファーに寝取られた時にね。姉は聡明でした。そして何よりも美しかった。ですがね。そんな姉があんな男と恋仲になってしまい、私は生きる気力を失いました。分かりますか?私の絶望を。ですが兵藤 一誠は言ってくれました。新たな世界になった暁には、姉上を私にくれると。自分には作った方の姉上で十分だからと。それも望めば望んだ分だけの姉上を作ってくれると。厳しい姉上の優しい姉上も全て望むまま。まさに私のユートピアです!私の私による私のための世界!姉上ランドがもう目の前まできているのです!そこには是非ロスヴァイセ殿も迎えたい。姉上と同じ美しい銀髪を持つ貴女をね」

『……』

 

楽しそうに話すユーグリット。しかし三人はドン引きしていた。だが同時に、龍誠の中に怒りが沸いた。

 

「お前。そんな事のために兵藤 一誠と一緒に暴れてるのか?」

「そんなこととは酷いですね。悪魔とは欲を願い。欲を叶える存在。私にとっては姉上との日々を取り戻すことがそうだっただけですよ」

 

ユーグリットの言葉に、龍誠は思わず歯を噛み締める。

 

「ふざけんな……そんな事のために、あの子たちの時間を奪ったのか。そんな事のために、沢山人を泣かせたのか……」

「あの子たち?あぁ、あの誰もが通える学校とか言う下らない場に集まった者たちですか。全く、本当に下らない。悪魔と言うのは才能と身分が全てだ。しかし才能も身分も持たない者たちに時間を裂いてどうしようと言うのか。理解に苦しむ」

「……」

 

グラグラと、龍誠の怒りのマグマが沸騰する。

 

「もう喋るな。もう俺は俺を抑えられねぇ」

 

静かに。だが龍誠の怒りのボルテージは確かに最高潮を迎えた。

 

昇格(プロモーション)・ナイト」

「良いでしょう、ならば前に手も足もでなかったこれでいきます。禁手化(バランスブレイク)!」

 

ライダーシステムに神器(セイクリットギア)を重ねたユーグリット。しかし龍誠は腰を落とすと、

 

「なに?」

 

一瞬で間合いを詰め、ユーグリットに龍誠は連続で拳を叩き込む。

 

「ぐっ!」

 

一瞬姿を見失った事に一瞬動揺したものの、ユーグリットは素早く体勢を建て直し、空中に無数の魔力弾を形成。それを一斉掃射。だが、

 

「はぁあああああ!」

 

龍誠の気合いと共に、オーラ上の無数の蜂の大群が出現し、それがユーグリットの魔力弾にぶつかり爆発。しかもその大群はその魔力弾を打ち消しあってもまだおり、 そのままユーグリットに襲い掛かる。

 

「ぐあああああ!」

 

小規模ながらも圧倒的な数で爆発する蜂の大群に、ユーグリットは転がって逃げるが、一瞬で回り込んだ龍誠に捕まる。

 

昇格(プロモーション)・ルーク」

 

ルークに昇格(プロモーション)した龍誠の左手に、オーラで出来たサメが出現し、そのままユーグリットに噛みつく。

 

「おぉおおお!」

 

がっちりと噛みつかれた状態のユーグリットに、今度はゴリラのような力強さを感じる右腕でアッパー。

 

「おらぁ!」

 

更に空中のうち上がったユーグリットに、龍誠は地面に立ったまま回し蹴りをすると、それと同じような動きのマンモスのようなオーラ状の足が出現し、ユーグリット蹴り飛ばした。

 

「がはっ!な、なんだこれは……」

 

ユーグリットは咳き込みながら、魔力を両手に集め、倍加してそれぞれ発射。

 

昇格(プロモーション)・ビジョップ」

 

しかし龍誠はビジョップに昇格(プロモーション)し、両手にそれぞれ炎と冷気を集め、それぞれユーグリットの魔力弾とぶつけて相殺。更に、

 

「うぐっ!」

 

舞い上がった土煙の中から飛び出てきた蠍の尾にユーグリットは刺され、そのまま空中の持ち上げられると龍誠の元に引き寄せられる。

 

《ボルケニックナックル!アチャー!》

 

その間にクローズマグマナックルを右手に装着し、ドラゴンマグマフルボトルを装填し直し、必殺技を発動。

 

 

「おらぁああああ!」

 

渾身の拳が炸裂し、ユーグリットを後方に吹き飛ばす。

 

「ごほっ!がはっ!こ、この力は……」

「これは別の世界の仮面ライダー。仮面ライダーバルカンの力だ。不破さんから貰ったウェルシュドラゴンプログライズキーにはな、不破さんの今までの戦闘データが組み込まれてたんだ。その戦闘データから不破さんのランペイジバルカンの力を再現した。らしいぜ?俺も戦兎から使い方聞いただけだから良く分かってないけど」

 

成程、とユーグリットは立ち上がると、

 

《Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!》

 

倍加で肉体を強化し、ユーグリットは龍誠に向かって走り出す。

 

昇格(プロモーション)・クィーン!」

 

それを龍誠はクィーンに昇格(プロモーション)し、更に全身から炎を噴出させるボルケニックモードに移行。

 

「こいよシスコン野郎」

「シスコンですか……良いですねぇ。最高の褒め言葉ですよぉ!」

 

魔力を爆発させ、背中のスラスターからエネルギーを噴出させて推進力を得たユーグリットは更に速度をあげて龍誠に接近。

 

「はぁ!」

 

それを龍誠も拳を構えて迎撃し殴り合う。

 

「おらおらおらぁ!」

 

ゴリラのパワーを上乗せした両拳がユーグリットに何度も炸裂。しかし、

 

「ごほぉ……ぐぅ!あねうぇ……あねうぇえええええええええ!」

《Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!》

 

ユーグリットは叫びながら倍加で、更に身体能力を上げ続けながら殴ってくる。

 

「げほっ!がはっ!」

 

すると龍誠の拳でヘルクローズの仮面が割れ、ユーグリットの素顔が晒される。

 

するとその中の顔は、既に目や鼻や口から夥しいほどの血を出していた。

 

「お前……!」

「ふふ。この痛みすらも姉上を取り戻すための試練だと思えば、何と甘美でしょう」

《Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!》

 

更に倍加を掛け、ユーグリットは血の塊を吐き出しながら龍誠を殴り続ける。

 

「こいつ!イカれてやがる!」

「イカれてる?違いますよ。これは愛の力!姉上への無限の愛が私にどんな苦しみも乗り越えさせてくれるのです!」

「お前気持ち悪すぎるだろ!」

 

龍誠はユーグリットを突き飛ばすと、その隙にビートクローザーのクリップエンドを引く。

 

《ヒッパレー!ヒッパレー!ヒッパレー!メガヒット!》

「更に!」

 

龍誠はビートクローザーに氷を纏わせ、ユーグリットを斬りまくり、クローズマグマナックルを反対の手で握ると炎を纏わせて殴る。

 

「ぐぅ!まだまだぁ!」

 

しかしユーグリットはエボルドライバーのレバーを回し、右手にオーラを集めると龍誠に殴りかかる。

 

「おぉ!」

《Ready Go!》

 

そこに龍誠もビルドドライバーのレバーを二回回し、両腕にゴリラのパワーを上乗せする。そして、

 

《ボルケニックフィニッシュ!》

『はぁああああああああああああ!』

 

両者の拳が激突する。だが、

 

「なっ!」

 

ユーグリットの拳と龍誠の拳がぶつかった瞬間、ユーグリットのライダーシステムの拳の部分のアーマーが割れ、そのまま生身の拳を砕く。

 

「おぉおおおおおおおらぁあああああああ!」

 

そして龍誠は連続で拳を叩き込んだ。

 

拳の壁にも見えるほどの連続突きで、ユーグリットを殴りまくり、

 

「はぁ!」

 

トドメの一発で吹き飛ばした。

 

「うぎ……ぎぎ」

 

その反動でベルトが外れ、変身が解除されたユーグリットだが、それでもまだ立ち上がる。

 

「しつこい野郎だな」

「倒れるわけにはいかない。倒れればそれは私の姉上への愛がその程度だと言うこと。そんなものは私は認めない!」

 

ユーグリットはそう叫び、再び龍誠に挑もうとするが、その前に突如炎が壁のように燃え上がり、ユーグリットと龍誠を隔てる。

 

「なんだ!?」

 

突然の出来事に龍誠は驚くが、その中赤と黒でカラーリングされた機械的なフォルムの何者かがいる。

 

だがエボルドライバーを着けてるのを見る限り、一誠の仲間の仮面ライダーなのは間違いない。

 

「おいおいユーグリット君。無茶はいけないなぁ」

「邪魔をする気ですか?」

 

ユーグリットはソイツを睨み付けるが、相手はケラケラ笑いながらユーグリットの肩を叩く。

 

「まぁそういうなって。まだ無茶をするタイミングじゃないだろ?」

 

そう言って相手は体から炎を出すと、龍誠たちの方を振り替えった。

 

「さて、申し訳ないがここで俺達は帰らせて貰うよ」

「待て!お前何もんだ!」

 

龍誠はその相手に詰め寄ろうとするが、更に炎の壁の勢いが増し、近づけない。

 

「リゼヴィム。ヴァーリにそう伝えれば分かると思うぜ?」

 

それだけをリゼヴィムと名乗った相手は言い残し、飛び去っていった。

 

「リゼヴィム……?」

 

名前を聞いたものの、リアスは聞いたことのない名前に、首をかしげている。すると、

 

「部長。龍誠さん。助けて貰ってすいませんでした」

 

ロスヴァイセが頭を下げて来た。そんなロスヴァイセに二人は顔を見合わせると、

 

「すいません。じゃなくて、ありがとう。でしょ?仲間何だから当然よ。まぁ頑張ったのは龍誠だけどね」

「そうそう。助けに来るのは当たり前ですよ。そんな申し訳なさそうな顔しないで下さい」

 

と言って笑う二人を見て、ロスヴァイセも笑みを浮かべた。そんな中リアスはふと気付き、

 

「あら?」

 

近くに落ちていた物を拾い上げた。それは、

 

「エボルドライバー?」

「ユーグリットが落としていった奴か……折角だし後で戦兎に調べて貰いましょう」

 

それが良いわね。と龍誠にリアスは頷きながら、エボルドライバーを手に学校の方を見る。

 

「とにかく、学校に戻りましょう」

 

そんな彼女の言葉に、龍誠とロスヴァイセは頷くと、三人は学校に向かって、走り出すのだった。




仮面ライダークローズマグマver2.0

ウェルシュドラゴンプログライズキーのデータによりアップデートしたクローズマグマ。

素のスペックに大きな変化はないが、その真価はプログライズキーに取り込んだ、不破 諌の今までの戦闘データから再現したランペイジバルカンの力。

元々このデータは、ただのプログライズキーでは或人のシャイニングホッパーのように、不破の動きについていけないだろうと考えられたため、そのアシスト用に組み込まれたもの。

厳密には擬似的に再現しているため、出力自体は本物のランペイジバルカンに劣るものの、それを昇格(プロモーション)や魔力と合わせることで補っている。

ルークではパワーランペイジ、ナイトではスピードランペイジ・ビジョップではエレメントランペイジ・クィーンではオールランペイジに対応。

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