ハイスクールD×D Be The One   作:ユウジン

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前回までのハイスクールD×DBe The Oneは……

戦兎「マグダランの強さに圧倒されるサイラオーグさん達。しかしそこにフウがなんとエボルドライバーで変身!」
龍誠「しかし俺たちの前にはまだ兵藤一誠もいて……」
戦兎「ま、俺の超絶強いジーニアスがいるんだから安心しなさい。ってな感じの125話スタートだ!」


進化

「はぁああああ!」

 

変身したフウは背中からコウモリのような翼を出すと、飛翔して上空からマグダランに襲い掛かる。両者一歩も引かない。

 

「く……」

 

それを見ていたサイラオーグは悔しそうに拳を握る。すると、

 

「なにいつまで寝てるんだアンタは!」

「なっ!」

 

いきなり胸ぐらを捕まれ立ち上がると、匙が睨み付けてきた。

 

「今アンタの眷属が戦ってんだぞ!このまま寝てる気か!?あんたなんのために戦ってたんだよ!」

「っ!」

 

匙はサイラオーグから手を離し、再度ドラゴンスクラッシュゼリーをドライバーに装填。強制解除後の再変身の影響か全身に激痛が走るが、

 

「変身!」

《潰れる!流れる!溢れ出る!ドラゴンインクローズチャージ!ブラァ!》

 

強引に変身し、

 

「フウ!今行くぞ!」

 

ツインブレイカーからビームを連射しながら駆け出す。それを見たサイラオーグは立ち上がり、

 

「オォオオオオオオオオオオ!」

《デンジャー!クロコダイル!》

「変身!」

《割れる!食われる!砕け散る!クロコダイルインローグ!オラァ!キャー!》

 

再び変身すると、走り出すのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、あっちは大丈夫そうだしこっちはこっちでいきますか!」

「おうよ!」

 

戦兎と龍誠は並び立ち、一誠を睨み付けると、

 

「くく……あはははは!」

「何がおかしい!」

 

突然一誠は笑い、戦兎は眉を寄せた。

 

「いやなに。俺に勝てる気でいるのがおかしくてな!」

「勝つ気に決まってんだろ!つうかお前は戦兎のジーニアスに手も足もでねぇじゃねぇか!」

 

一誠の笑いに龍誠が怒りを込めて答えると、

 

「バカだなぁ。俺がなんの対策もしないと思ったかぁ?」

『っ!』

 

一誠はそう言うと、両手に抱えきれないほどの大量のフルボトルを異空間から取り出した。

 

「な、なんつう量のフルボトルだよ」

「だが可笑しい……どれも絵がない。全部エンプティボトルだ」

 

その通り!と一誠は叫び、

 

「だがただのエンプティボトルじゃない。これは様々な世界の力だ」

「世界の力?」

 

戦兎は一誠の言葉の意味がわからず、困惑すると、

 

「何で俺がゼロワンの世界に手を出したと思う?」

『っ!』

 

二人は目を見合わせ、一誠を見た。

 

「お前も知ってるだろ?エンプティボトルに力を吸わせる事が出来るのをな。だから俺は様々な世界を回った。他にも色んな話があったぞ?まぁまだ話が始まる前の世界も多かったが、後々俺も知ってる話が始まる世界だ。例えばそうだな。これは魔法を科学技術の体系として進歩させた世界で手に入れた力で、不可能を可能にする逸般人の少年が戦う世界。後は手にすればどんな武器でも使える能力を得た少年が主の少女のために戦う話の世界や、英雄を召喚して、世界を救う少年と少女の物語の世界とかな。勿論さっき言ったようにまだ物語が始まる前の状態だ。その主人公達は存在しない。だがその世界に元からある力や霊脈がある。だからそこからも集めた。こっちの世界でもしたようにな。ゼロワンの世界も偶然見つけた一つにすぎない」

 

そう言った一誠は、エンプティボトルを全て空中に投げ、ロンギヌストリガーを外して掲げる。

 

「そして今!その全ての力をエネルギーに変換し、俺は更に進化する!ピンチになってから進化して逆転なんて主人公らしいだろう!?」

 

その宣言と同時に、エンプティボトル達は爆発し、破損すると同時に力が溢れ、それがロンギヌストリガーに吸い込まれていく。

 

『なっ!』

 

そのすさまじいエネルギーの奔流は、戦兎と龍誠を吹き飛ばし、

 

《オーバー・オーバー・ザ・レボリューション!》

 

エネルギーを吸収しきった一誠は、ロンギヌストリガーを起動し、ドライバーに装填。そしてレバーを回し、

 

《Ready go!フィーバーフロー!》

「さぁ!新たなステージだぁ!」

《フハッハッハッハハハハ!フハッハッハッハッハハハハハ!!》

 

変身が完了すると、一誠の姿が今までとは全く違うものに変わっていた。

 

赤黒く、化け物じみたその姿に、戦兎達の背筋に冷たいものが走った。

 

「行くぞ!」

『っ!』

 

一誠は走り出すと、戦兎達と間合いを詰めて来る。

 

「ちっ!」

 

龍誠がそれを迎撃しようと殴り掛かるが、それを一誠は受け止め、反撃で殴り飛ばした。

 

「あがっ!」

「龍誠!」

 

一瞬で遥か遠くまで吹き飛ばされ、戦兎は驚愕しつつも、ジーニアスの拳で一誠を殴る。

 

「よし!」

「それはどうかなぁ!」

 

戦兎はジーニアスの能力で一誠を封じたと思った瞬間、変わることなく殴りかかってきたのだ。

 

「なっ!」

 

何時もなら動けなくなってた筈なのに、平然と動いて反撃してきたことに驚きつつも、ギリギリで避けると、

 

「そうか……お前!」

「気付いたか?そうだよ。俺が様々な世界の力をエネルギーに変換してこの力を手に入れた。その結果、俺はジーニアスの力を克服したのさ。例えロンギヌスを封印されても、俺は新たなエネルギー源を手に入れた。そして何より!」

 

一誠のスピードは更に加速し、

 

「俺はゼロワンの世界でアークの力を手に入れた」

「アーク?」

「ゼロワンの世界の敵さ。悪意を力に変える奴でな。これだけはエネルギーに変換せずロンギヌストリガーに組み込んだ。それにより俺は力を上げられる。お前はいったよな戦兎!ジーニアスは俺の悪意で強くなると。なら俺もそれで強くなる!」

 

ダイヤモンドで防ぐも瞬時に破壊され、戦兎は高速移動で距離を取るが、追い付いてくる一誠に、戦兎は内心であせる。

 

(くそっ!厄介だな)

「おらおらどうした!その程度かぁ!」

 

更に追い詰めてくる一誠に戦兎は、

 

「ならこっちも出し惜しみしてる場合じゃないか」

「なに?」

 

戦兎の呟きに一誠は違和感を覚えたが、まぁいいと殴り掛かった。だが、

 

「っ!」

 

戦兎は一誠が殴り掛かるよりも先に、振り上げようとした手を掴んで止めると、驚いた一誠の顔面を殴った。

 

「ちっ!」

 

よろめいた一誠は憎らしげに呟くと、戦兎を見ようとするが、その時には既に背後に回り込み、背中から攻撃。しかし、

 

「しゃらくせぇ!」

 

効きは悪いらしく、簡単に反撃されてしまい、戦兎は避けながら下がる。

 

「なんだぁ?俺の攻撃を簡単に避けてる。いや、避けてると言うより、予め避けやすい様に動いてる?」

「あぁ、ビルドプログライズキーを使ったんだ。あれには龍誠のウェルシュドラゴンゼツメライズキーに不破さんの戦闘データが入ってたように、こっちには或人さんの戦闘データが組み込まれてる。それから再現した高速演算による未来予知だ。まぁあくまでも予知するだけで、どう行動するかは俺が選択しなかきゃイケないけどな。それでもお前の攻撃を避けるくらいなら余裕だ!」

 

戦兎は叫びながら、拳に雷と炎を纏わせて殴るが、

 

「成程これは厄介だ。だが残念だなぁ戦兎。お前がいくら俺の行動を予測したとしても……」

 

火力が足りない!っと一誠が腕を振ると、凄まじい衝撃波が戦兎に襲い掛かり、それをギリギリで回避しようとするが、

 

(不味い!この角度は校舎に当たる!)

 

校舎には避難した生徒や親御さんがいるため、戦兎は回避をやめ、ダイヤモンドの壁を作り出し、それを蜂蜜で覆い、更にワニの鱗のようなオーラでコーティングして防ぐ。全ては防げないが、最低限必要な分を防げれば良い。

 

「ふん!」

「っ!」

 

しかしその隙を突いて一誠が殴り掛かる。

 

「くっ!」

 

それを避け、戦兎はオーラを纏わせた両腕で連続パンチ。

 

「痒いぜ!」

 

それにはびくともしない一誠は、更に拳を振るうが戦兎は全て避けて反撃。しかしそれは効かず一誠が反撃。

 

それを延々と繰り返し、両者は一旦距離を取る。

 

「ふん。これでは勝負がつかないな」

「……」

 

一誠の言うとおりだ。

 

一発でも致命傷になりえる一誠の攻撃は当たらないが、逆に戦兎に一誠の防御を突破する方法がない。

 

延々に互いのスタミナが切れるまで戦い続けるだけの戦いだ。

 

「まぁいいさ。他にも世界はある。その内お前の力を越えられるさ」

「っ!」

《ワンサイド!逆サイド!オールサイド!》

 

これ以上他の世界に迷惑はかけられない。戦兎はそう判断し、必殺技を発動。

 

《Ready Go!ジーニアスフィニッシュ!》

「ふん!」

 

しかし戦兎のジーニアスフィニッシュすら一誠は弾き、悠々と歩き出す。

 

「それじゃ、チャオ!」

 

そしてそんな言葉を残し、姿を消した。マグダランも同様に姿を消し、戦場だったその場は一瞬で静かになる。そして、

 

『ワァアアアアアア!』

 

歓声が上がり、戦兎達に称賛が浴びせられた。端から見れば、戦兎達が一誠達を追い払った形だ。

 

『……』

 

しかし歓声に応えつつも、戦兎達の心は暗い。

 

更なる力を手にした一誠に、マグダランのこともある。

 

サイラオーグもその表情には何時ものような自信が感じられない。

 

何よりもまだ他の世界と言った。つまり一誠は今以上の強くなるだろう。

 

(こりゃ不味い……かもな)

 

戦兎はそんなことを考えながら、歓声に応えて手を振るのだった。




仮面ライダービルド・ジーニアスフォームver2.0

ジーニアスフルボトルに或人から託されたビルドプログライズキーのデータを入れて強化された姿。

スペックに変更はないが、ゼロワンの力による未来予知を手に入れたことにより、更に戦闘能力が向上した。しかし前述の用にスペックに変更はなく、一誠の防御を突破することはできなかった。

とは言え一誠の攻撃を全て簡単に避けきるなど、戦兎のテクニカルな攻撃と組み合わせることで、非常に厄介な存在となった。


仮面ライダーエボル・怪人体

一誠がロンギヌストリガーに様々な世界の力をエネルギーに変換して手に入れた姿。

元ネタはビルドのエボルトで、スペックも大幅に上昇。更にアークの力により、自信の悪意を力に変えて戦える。

特に防御力が高く、戦兎のジーニアスですら有効打を与えれなかった。

しかし同時に、非常に高いスペックで殴る位しか攻撃方法がなく、戦兎のジーニアスによる未来予知には着いていけなかった。

とは言えジーニアス攻撃が効かないため、お互い疲れるだけという理由で勝負は終えられた。



ざっくりと説明させてもらいました。因みに一誠が行った世界。全部私が好きな作品なのですが、元ネタ分かる人いるかなぁ。
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