龍「部長さんをライザーから取り戻したこの俺仮面ライダークローズこと万丈龍誠は帰宅して疲れきって寝てしまったのだが……」
戦「つうかほんとなんでか主人公の俺よりお前の方がいい目に遭ってるんだよなぁ……」
龍「まぁ仕方ないんじゃね?お前動かしにくそうだし」
戦「んなわけあるか!つうわけでそんな感じの13話スタート!」
「んむぅ……」
ライダーとの戦いから次の日の朝。初変身に加えて強引な
「あん……」
「ん?」
枕元に置いてある時計を探して眼を瞑ったまま手を動かしたら、何か柔らかい物を掴んだ。
(なんだこれ?)
「ん、あ、んん!」
モミモミ揉みながら龍誠はゆっくり眼を開けると……
「朝から積極的ね。龍誠」
「なんだ部長か……って部長!?」
龍誠はまた眠りに落ちそうになったがガバッと体を起こして隣を見る。そこにいたのは一糸纏わぬ生まれたままのリアスの姿があった。その裸体は美しいとか綺麗とかそんな生易しいものじゃない。まさに芸術。これはヴィーナスですら地味に見えるであろう。それくらい美しいものだった。
ツツゥ……と鼻から生暖かい血まで出てくる。慌てて鼻を抑えるとリアスは胸元にタオルケットを抱き寄せながら龍誠に体を寄せ、
「おはよう龍誠」
「お、おはようございます。あの何故俺の部屋と言うかここ戦兎の家なんですが」
「こっそり忍び込んじゃった」
語尾にハートマークがつきそうな感じに言いながら舌をチロリとだす彼女に龍誠は不覚にもときめいてしまう。嫌だった?何て聞かれるが嫌なわけがない。ただ昨日キスしてそれで今日なのもあって結構照れ臭い。
そんな龍誠の内心を知ってか知らずかリアスは龍誠に顔を近づける。
「またキス……しない?」
俺で良いなら喜んで!と龍誠は思わず姿勢を正して……そして、
「おい龍誠。いつまで寝てんだ起き……」
ドアを開け、入ってきたのは珍しく早起きした戦兎。そして眼前に繰り広げられている光景に一瞬固まり、
「し、失礼しました……」
「ちょま!戦兎!」
扉を閉めて足早に去る。桐生 戦兎クールに去るぜと言わんばかりに去りつつ歩いていると美空とかち合った。
「あれ?龍誠は?ちゃんと起こしてって言ったじゃん!」
「いやちょっと今は……」
「全くもう!私が起こしに行くから!」
ちょっと待てぇ!と戦兎は慌てて美空を止めつつ龍誠を恨む。これは後で購買で奢って貰うしかないな……
「つうかな!人が入ったときに顔見知り同士が事後みたいな格好でいたらどういう心境でいろってんだ!」
「いやそう言うことは別になにも……」
そう言う意味じゃねぇよ!別にしたかどうかなんて良いんだよ!と戦兎は龍誠に怒っていた。そんな光景を見てリアスは笑っているが……
「と言うか部長もいるならいると言ってくださいよ。ビックリするんで」
「ごめんなさいね」
さて、あの後龍誠とリアスは一緒に降りてきて普通にご飯を囲っていた。いや急に現れた美女に美空は驚いていたが、ちょっとお客様と言ったら、父が失踪しても何処かで生きててその内ひょっこり帰ってくるわよ、とのんびりしているある意味我が家一の豪傑である母が、じゃあご飯は一緒ねと普通に受け入れてしまい、戦兎は美空への説明を行った為朝飯を食べた気がしない。
龍誠の彼女なの?と年頃の女の子らしく美空は眼をキラキラさせてたが、そう言うことで良いのだろうか?と言うか彼女だったとしても、親友の家で寝泊まりってどういう状況だと突っ込みたくなるが……
つうか勝手に盛り上がった挙げ句、お兄ちゃんも早く彼女作りなよから始まり、母からもほんと女っ気ないからねぇと喧しいことこの上ない食卓になってしまってしまったのも食べた気がしなかった理由だろう。こっちだって年相応に彼女が欲しくない訳じゃないが、そもそも現時点ではそこまで恋と言うものに興味がない。彼女が欲しい=恋と言う法則は成り立たない。
今は発明品作ってる方が楽しいのが本音だし、龍誠が他の異性に眼を向け始めているのを見てやっと肩の荷が降りた気分なのだ。今はのんびりしたい。ビルドの強化アイテムも結局まだ手を付けれてないしな。つうか一年から残念な先輩呼ばわりされてるようだし、彼女とか夢のまた夢過ぎない?俺。
「あ、戦兎さん!龍誠さん!……と部長さん?」
そこにパタパタと駆けてきたのはアーシアだ。彼女とは大体学校に行く途中のこの辺りで鉢合わせる。と言うか、彼女が何時もこの辺で待ってたり先に此方が着けば待ってたりするのだが。
「なんで部長さんが……」
「何でって今日は龍誠と同じ布団で寝て起きたからよ?」
リアスの言葉を聞いた瞬間、アーシアは一瞬固まった後、ムンクの叫びのような表情を浮かべる。
「アーシア?」
「そんな、龍誠さんが、うそ」
膝と両手を着いて項垂れてしまったアーシアに龍誠は、おーいと言いながら肩を叩く。すると、アーシアはその手をガシッと掴み、
「ま、負けませんから!」
と宣言。それに対してリアスも龍誠の腕を取ると自分に抱き寄せる。
「あら、こっちだって負けるつもりはないわよ?」
バチバチ両者が火花を散らす中、龍誠はオロオロしつつ戦兎に助けを求めるような眼を向けたが、
「背中刺されないようにしろよ?」
にっこり笑って退散である。薄情者!って声は聞こえたけど無視である。昔の人はよく言ったものだ。人の恋路邪魔する奴は馬に蹴られて何とやらとな。まぁ悪魔は重婚OKらしいし応援はしてやるよ。と戦兎はさっさと学校に向かったのだった。