戦兎「ディオドラのアンチビルドを倒し、これで一安心……かと思いきや!」
龍誠「なんとそこに俺達の世界の兵藤 一誠が乱入してきやがった!」
戦兎「しかしそれを仮面ライダージオウの兵藤一誠が最強の力、グランドジオウを開放して迎え撃つ!」
龍誠「さぁ勝負の行方は!」
戦兎「ってな感じの134話スタートだ!」
『オォオオオオオオオ!』
ジオウの一誠とエボルの一誠は同時に走り出し、互いのパンチをぶつけ合わせる。
「ハァ!」
しかし次の瞬間、ジオウの一誠は高速移動でエボルの一誠の背後に回り込み、蹴りを叩き込む。
「ぐぁ!」
「まずはこれだ」
するとジオウの一誠は、リアスと朱乃が描かれた体の彫像をタッチし、
《リアス!アケノ!》
『えぇ!?』
戦兎達が驚愕する。その視線の先には、突如現れたリアスと朱乃が立っており、思わず皆でリアスと朱乃を見て確認。そしてもう一方の二人も確認するが、間違いなくどちらにもいる。つまりあの場にいるのは、3人目のリアスと朱乃の二人だ。
「何!?」
エボルの一誠も驚く中、ジオウの一誠に召喚されたリアスと朱乃はそれぞれ滅びの魔力と雷光を放ち、エボルの一誠に攻撃。
「続いてこれ!」
《ユウト!ゼノヴィア!イリナ!》
リアスと朱乃が消え、それを入れ替わるように開かれた空間からそれぞれ飛び出したのは祐斗とゼノヴィアとイリナの三人で、それぞれ剣を手にエボルの一誠を斬る。
「ガハッ!」
《コネコ!サイラオーグ!ソウソウ!》
3人の斬撃に合わせ、ジオウの一誠は今度は別の3人を呼び出し、小猫の拳とサイラオーグの拳がエボルの一誠を殴り飛ばし、吹っ飛んだ先に現れた槍を持った青年が穂先から出した光で一誠に攻撃。
「あれ……
「恐らく。兵藤 一誠が
とサイラオーグにヴァーリが説明していると、
「くそがぁああああああ!」
《Ready Go!ロンギヌスフィニッシュ!》
エボルの一誠は必殺技を発動し、頭上に巨大なエネルギーボールを作り出す。
「纏めて消えやがれ!」
「そうはいかないな」
《アーシア!ミナ!ヴァーリ!サジ!オーフィス!》
するとジオウの一誠も次々と喚び出すが、現れたのは巨大なドラゴン達だ。
「なっ!?」
「別に驚くことじゃない。俺が喚び出すのはその者の力の全て。ならばその力の元となる物も呼び出せる。実奈やヴァーリならドライグとアルビオンとかな」
しかしエボルの一誠は笑みを浮かべると、
「だったらこの一撃に
そう言うエボルの一誠に、ジオウの一誠はそれは凄いと頷き、
「ならこうしよう」
と言って、ジオウの一誠は手をエボルの一誠に向けると、額のジオウの彫像は光り、
「時間よ戻れ!」
それと同時に、エボルの一誠の動きが逆再生され、必殺技を発動させる前に戻される。
「ハァ!?」
エボルの一誠が驚き固まる中、ジオウの一誠はサイキョーギレードを構えながら間合いを詰め、
《ジオウサイキョー!覇王斬り!》
「はぁ!」
ジオウの一誠の覇王斬りによって空中に打ち上げられたエボルの一誠。
「ぐぁ……」
「そして喰らえ!オールドラゴンブラスター!」
ジオウの一誠が召喚したドラゴン達が、一斉にブレスを放ちそのブレスがエボルの一誠を飲み込む。
「ガハッ!ゴホッ!」
咳き込みながら地面に落ちたエボルの一誠は、何とか立ち上がると空中にいくつものエネルギー弾を出し、ジオウの一誠に向けて発射。しかし、
《クロカ!》
ジオウの一誠は黒歌を召喚し、召喚された黒歌は仙術で地面から木を生やし防ぐと、
《アザゼル!》
今度はアザゼルを召喚して大量の光の槍を出して、エボルの一誠に降りかかる。
「この!」
それをエボルの一誠はデュランダルを出して弾く。
《ゼノヴィア!》
するとジオウの一誠もゼノヴィアの彫像タッチし、空間からデュランダル取り出すと、エボルの一誠との間合いを詰めて、相手のデュランダルを弾くと、
《レイヴェル!》
レイヴェルの彫像をタッチして召喚し、召喚されたレイヴェルが炎を撒き散らして攻撃。それによりエボルの一誠を後ずらせた。
「さて、そろそろ終わらせようか」
《フィニッシュタイム!グランドジオウ!》
ジオウの一誠はバックルを操作し、必殺技を発動させ、飛び上がると同時に、周りにオーラ状のリアス達が出現し、ジオウの一誠と同化すると同時に、ライダーキックの構えとなり、
《オールトゥエンティ!タイムブレーク!》
巨大な光の塊となったジオウの一誠の一誠は、そのままライダーキックを放ち、それにエボルの一誠は飲み込まれ、
「ぐぁああああああ!」
閃光と爆発が起き、見ていた者たちは思わず目を瞑り耳を塞ぐ。
そして土煙が晴れると、
「くそ!」
足を引きずりながら、変身が解除されたエボルの一誠は逃げ出す。
「逃げる気よ!」
ジオウの一誠の世界のリアスが叫ぶと、皆で追おうとするが、
「追うな!」
『っ!』
ジオウの一誠の怒声に、思わず皆が足を止め、その間にエボルの一誠は空間を歪ませその中に消え、逃げてしまう。
「おい!」
そこに戦兎がジオウの一誠に近づき、
「なんで止めたんだ!今チャンスだっただろうが!」
「そう怒るなよ」
そんな戦兎にジオウの一誠はビルドの絵が描かれたストップウォッチを差し出すと、
「ほら。返すよ。序でにオマケもつけといたからさ」
「何?」
戦兎はそれを奪い返すように取ると、眉を寄せる。しかしジオウの一誠は気にせず手を戦兎に翳すと、
「んじゃ。後はそっちの世界の領分だ。これ以上は不味いんでね。お帰り願おうか」
「な!?」
すると戦兎の体が突然透ける。厳密には同じ世界の仲間たちも消えていっていた。
「おいどう言うつもりだ!」
「悪いとは思ってるんだよ戦兎」
ジオウの一誠は変身を解除しながら、戦兎の顔を見る。
「ただ俺にはこれしか思いつかなかった」
戦兎は思わず目を見開く。
それは一誠の目が余りにも悲しそうな色を宿していたからだ。今までのふざけたような態度からは考えられない、深い悲しみを宿した瞳。
「アンタはこれから絶望し、その度に立ち上がる。でもそれでも足りない。だから忘れないでくれ。アンタは仮面ライダービルド。作る、形成するを意味するヒーローだ。絶望を希望に変えられないかもしれない。でも0から希望を作り出す事ができる筈なんだ」
ジオウの一誠がそこまで言うと同時に、戦兎達は姿を消す。
「一誠?」
リアスは一誠に駆け寄ると、一誠はその場にしゃがみ込む。
「大丈夫?」
「えぇ、何とかね」
一誠は頭を振ってもう一度立ち上がり直すと、手短な瓦礫に腰を下ろした。
「さて、皆には話さなきゃいけないことがあるな」
「無理しないで一旦休んでからでも」
そう言う実奈に一誠は首を振り、
「いや。皆には知る権利がある。だから話すよ。そうだな。どこから話すべきかな」
まずは……そう一誠は口を開いてる中、その頃エボルの一誠は、
「はぁ。はぁ」
自分の椅子に腰を掛け、一誠はフルボトルを見る。
それは王冠の模様が彫られた光り輝くフルボトルで、
「くく。はは!」
やってやったぞと一誠は叫ぶ。
実際アンチビルドに組み込んだジオウの力は、一部でしかなかった。
ジオウの一誠は気づいてないようだが、ここに別にして残してある。
極少量。ジオウの一誠も気づかぬほどだがそれだけでも十分過ぎるほどの力を秘めていた。
これがあれば、更に次の強さのステージに行くことができる。
「でも足りない」
もっとほしい。一誠は呟く。もっともっと力を手に入れなければらない。もっと強くならなければならない。
「俺は兵藤 一誠だ」
どこまでも強くなって見せる。そう一誠は声を上げるのだった。
「って、今頃一人で高笑いしてるでしょうね」
場所は再び戻って、ジオウの一誠達の世界で、一誠がそう呟くとリアスは眉を寄せる。
「つまり貴方はわざと力を奪われたってこと?」
「えぇ」
それって大丈夫なの?と問う実奈に、一誠は大丈夫だと答えながら、
「力自体は幾ら奪われても問題ない。俺にはこれがあるからな」
そう言って一誠が出したストップウォッチは、金色の装飾と黒と金カラーリングの者が描かれている。
「オーマジオウライドウォッチ。これを使えば何時でも奪われた力は復活する。ただアッチの兵藤一誠に上手く行ってると思わせるために今回は敢えてアイツの思惑に乗ってやりましたがね」
一誠はそんなことを言いながらストップウォッチをしまうと、
「さて、さっき言ったようにアッチの一誠は、今頃高笑いでもしてる頃でしょう」
「えぇ、でも何であなたはそんな面倒なことを?」
リアスに再び問われ、一誠は頷きつつ少しため息をつき、そして口を開く。
「あの世界……戦兎達の世界は、言うなれば絶望が確定している世界。バットエンドしかない世界。希望が存在しない世界。いや、これは正しくないか。正しく言うなれば、ある意味ではハッピーエンドが確約された世界なんですよ」
グランドジオウ
ジオウの一誠が変身したジオウ最強のフォーム。
圧倒的なスペックと、仲間達本人やそれに関連するものの召喚能力を持ち、実奈であればドライグ本人を呼び出したり、ゼノヴィアの力でデュランダルを出すことも可能。
エボルの一誠の怪人体をも圧倒する強さを持ち、ジオウの一誠曰く100倍は強いとのこと。
しかし追い込みはしても、トドメを刺すことはしなかった。