ハイスクールD×D Be The One   作:ユウジン

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前回までのハイスクールD×D Be The Oneは……

戦兎「ジオウの一誠との出会いを経て、元の世界に戻ってきた俺達。しかしこっちはもうクリスマスの時期なのだ!」
龍誠「俺も色々店決めないとなぁ」
戦兎「初めての彼女とのクリスマス……失敗はできない」
龍誠「まぁそんなに固くならずにだな」
戦兎「そうも言ってられねぇだろ!ってな感じの135話スタート!」


第十九章 聖誕祭のファニーエンジェル
準備


「うぅむ……」

 

戦兎は研究室で悩んでいた。理由は唯一つ。それはクリスマスが目の前に迫ってきているからだ。

 

彼女との初めてのクリスマス。それが重要なこと位は理解している。

 

メジャーなものであれば雰囲気のいいレストラン。と言うのもあるがどうしたものか。なんて悩んでいると、

 

「あ、おーい戦兎!」

「ん?」

 

屋敷と異次元空間によって直通で繋がっている扉から顔を出したのは龍誠で、

 

「お客さんだぞ」

「客?」

 

誰だろう。と思いながら龍誠に付いていくと、屋敷のリビングで座っていた一人の男性。最初は誰か分からなかったが、すぐに思い出せた。

 

「久しぶりだね。戦兎君」

「もしかして、イリナのお父さん?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もう!パパったらいきなり来るんだから。びっくりしちゃったわ」

「いやぁすまない。折角だから少し驚かせようと思ってね」

 

そう言ってイリナに笑みを向ける穏やかな雰囲気をまとった男性は、紫藤 トウジと言い、戦兎と龍誠も幼い頃に面識があった人物だ。

 

「では改めてはじめまして皆さん。いや、戦兎君と龍誠君は久しぶりだね。私は紫藤 トウジ。プロテスタントの牧師をしている」

「因みにパパは昔エクソシストとしても活動してたのよ」

 

イリナの補足を受けつつ、トウジは頷くとアザゼルが、

 

「そんでだがお前ら。今度のクリスマス。教会でクリスマスイベントをやるらしくてな。駒王町にもあるだろ?それで手伝いのスタッフに俺達が選ばれた。んでコイツがその担当ってわけだ」

「そうなります。あ、難しく考えないでください。面倒なことはこちらでしますので、皆さんには精々サンタクロースのマネをしてもらいたいのです」

 

成程と皆は頷く。何でもプレゼントを配るらしいのだが、何分手が足りないとのことで、それで今回白羽の矢が立ったらしい。そしてイリナがいて、ならばとトウジが選ばれたとのこと。

 

「丁度娘の顔も見たかった事ですし、久し振りに駒王町の様子も見たかったので、ありがたい限りでした」

 

なんて言いつつ龍誠とイリナを見ると、

 

「それでイリナ。進展具合はどうなんだい?」

「ちょ、ちょっとパパ!?」

 

突然の話題に、イリナは驚愕していると、

 

「いやほら、イリナは天使になってしまってもう孫は見れないかな〜って思ってたら、ちゃんと好きな人はできたみたいだし、ミカエル様に聞いたんだが最近は堕天せずに子供を作れる装置を開発中だという言うじゃないか。いやぁ、時代は変わったねぇ」

「もうパパ黙っててて!」

 

イリナはトウジの口を塞いで騒ぐ。しかしもう一人の渦中の龍誠は、

 

「大変だなぁイリナ」

「他人事みたいな顔してるけどお前関係だからな?」

「他人事でいたかった……」

 

と現実逃避をしていたので、現実に引き戻しておく。

 

そしてイリナに押されて後ろに下がったトウジは笑うと、

 

「本当に変わった。本当に……」

「パパ?」

 

少し寂しげな声音でつぶやき、イリナが首を傾げるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあ戦兎君!準備はいいかい?」

「あぁ!」

 

その後トウジは駒王町の教会の人間と打ち合わせがあると言って屋敷を出ていき、皆は戦兎の頼みで屋敷の地下のトレーニングルームに集まっていた。

 

ここは次元が歪んでおり、非常に広くで頑丈にできている。

 

そして戦兎はジーニアスフォームに変身し、取り囲むように祐斗とゼノヴィア、ロスヴァイセに朱乃が立っていた。

 

「それにしても急にトレーニングに付き合ってくれってどうしたのかしら?」

 

と呟くのは離れたところで見守るリアスだ。

 

普段戦兎はライダーシステムを使うからかトレーニング自体は比較的抑えめだ。しないわけじゃないが、それでも積極的と言うわけじゃない。

 

しかしそんな戦兎がトレーニングを申し込むどころか、前述の四人と一斉に戦うというのだ。

 

確かにジーニアスは強いが、四人同時と言うのはどういうことなのだろうか。と思っていると、

 

「何でも先日の仮面ライダージオウに変身する兵藤 一誠から貰った力を試したいんだとよ」

 

アザゼルも同じく見守りながら説明。そうしているうちに始まり、皆が一斉に戦兎に襲いかかった。そして、

 

「なっ……」

 

戦いを見ていたリアスは絶句する。

 

祐斗達は地面に倒れ荒く息をする。ボロボロだが、手加減はしていたのか傷はない。

 

そして戦兎は一人そこに立っていた。

 

「おいリアス」

 

同じく唖然としていたアザゼルはリアスに声をかけ、

 

「前にも言われてたと思うが、間違いなく戦兎は……いや、ジーニアスは確実にレーティングゲームで使用禁止にされる。あんなもん使われたら、マジで対抗策なんぞ建てられねぇよ」

 

そういうアザゼルに、リアスはただ頷く事しかできないのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんで、お前が」

 

血の海に沈む男を見下ろしながら、男は立っていた。

 

「一刀両断。すごい腕だ」

 

後ろから声を掛けたのは、一誠でその声を聞いて男は振り返る。

 

「あと一人」

「あぁ。最後の一人が日本の駒王町にいるよ」

 

駒王町。という言葉を聞き、男は反応する。

 

「さて、行こうか。君の愛する人の為にね?八重垣さん」

「オォ……」

 

八重垣と呼ばれた男は、虚ろな瞳で前を見ると歩き出す。

 

「紫藤局長……殺す」

「そうそうその調子。そしてもし俺に協力してくれたら、ちゃーんと君の愛する人も生き返らしてあげるからね」

 

一誠の囁きに、八重垣は頷く。

 

「クレーリア……クレーリアァアアアアアアア!」

 

八重垣の叫びはどこまでも轟く。

 

怒りと憎しみと、絶望と悲しみを宿して。

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