ハイスクールD×D Be The One   作:ユウジン

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人々が平和に暮らす現代。しかし、その平和な世界に半旗を翻す悪の反乱軍、レボル軍が現れた。

歴史の影に幾度となく現れ、その度に人々の平穏を奪おうとするレボル軍と、それが率いる怪人、リベリオン。

しかし、悪の前には正義がある。

それぞれの道、王道を胸に戦う正義の王。仮面ライダー。

そして今、王の力と世界の未来は、四人の若者に託された!

智宏「そんな感じの143話スタート!」
戦兎「それ俺のセリフぅ!」


第二十章 ハミダシモノノ王
その男、生徒会長にして仮面ライダー


「うーさむー」

 

すっかり年の暮れの寒空の下、学校の校門を潜る人影が2つ。

 

「お兄ちゃん今日はお鍋にしよっか?」

「そうだなー」

 

そんなやり取りをしつつ校門をくぐると、

 

「和泉 智宏だな」

「ん?」

 

和泉 智宏。と呼ばれた少年が前を見ると、そこに立っていたのは同い年くらいの少年だ。

 

「えぇと……どちら様ですかね?あ!もしかして他校の生徒会長!?す、すいません!」

 

思わず頭を下げたが、その少年はいやいやと手を振り、

 

「俺は兵藤 一誠。アンタのことは調べさせてもらったよ。現、千玉学園生徒会長にして覇権声優、小泉妃愛の実の兄。ただし生徒会長という役職も前生徒会長が失踪して代理を立てるために行われたくじ引きで偶々引き当てただけ。それでついたあだ名がくじ引き会長」

 

そこまで言われ智宏は眉を寄せる。

 

「一体どこでそんな情報を。まさか妃愛のファン!?」

「情報なんていくらでも調べようがある。それだけさ。別にあんたの妹のファンじゃない。ただまぁ、少し身柄を預からせて貰うだけだ」

 

その一誠の言葉に、智宏の目付きが変わる。

 

「妃愛の身柄だと?」

 

智宏は隣の少女を見て、一歩前に出て庇うように立つ。

 

「別に悪いことはしないさ。ただちょっと使わせてもらうだけだ」

 

一誠はエボルドライバーを腰に装着する。

 

「ベルト!?」

 

妃愛は驚いたような声を上げると、

 

《コブラ!ライダーシステム!エボリューション!Are you ready?》

「変身!」

《コブラ!コブラ!エボルコブラ!フッハッハッハッハッハッハ!》

 

そうして仮面ライダーエボルとなった一誠を智宏は睨みつけ、

 

「どこの誰だか知らないけどな」

 

そう言って今度は智宏がバックルを取り出し腰に装着。

 

《キングドライバー!》

「俺は妃愛を道具のように言われるのが一番腹が立つんだよ!」

 

智宏は叫びつつ、今度は懐から取り出した手のひらサイズの王冠のような形をしたアイテムのスイッチを押す。

 

《ブレイブクラウン!》

 

そしてそのアイテムをバックルに装填。

 

そして意識を集中させながら構えを取り、

 

「変身!」

 

王冠のスイッチを押す。すると、

 

《勇気の力が未来を切り開く!立ち上がれ!ブレイブキング!》

 

智宏の姿は、赤を基調とした西洋の鎧姿風の物に変化し、真っ赤なマントがつく。

 

「それが仮面ライダーキングの姿か」

「行くぞ!」

 

智宏は感心する一誠に飛び掛かる。拳を一誠は回避し、智宏の腹部に拳を叩き込む。だが、

 

「はぁ!」

 

それを受けながらも強引に蹴りを放ち、一誠を吹き飛ばす。更に手を掲げると、そこに両刃の西洋風の剣が現れた。

 

《キングブレイド!》

 

その剣を手に智宏は一誠に斬りかかると、一誠もデュランダルを取り出しぶつけ合う。

 

「おぉおおおおお!」

「くっ!なんつうパワーだ。流石時期的に言うなら最終回後の仮面ライダーってわけかぁ!?」

 

意味わかんねぇよ!と智宏は押し飛ばすと、バックルから王冠を取り外して剣の鍔に装填して王冠のスイッチを押した。

 

《ブレイブチャージ!》

 

すると王冠からエネルギーが剣に充填され、剣の柄のスイッチを今度は押すと、

 

《ブレイブスラッシュ!》

 

剣を振り下ろし、エネルギーの斬撃を一誠に放つ。そして一誠に当たると、大爆発を起こした。

 

「やったか?」

 

と智宏が呟いたとき、

 

「危ない危ない」

 

炎が巻き上がり、煙を吹き飛ばすと、そこには変身したリゼヴィムや他の仮面ライダーたちが立っていた。

 

「あいつの仲間か」

 

不味いな。と智宏は冷や汗をかく。幾ら何でも智宏一人で四人の相手はキツイ。

 

「ぼーっとしてる暇はありませんよ!」

「くっ!」

 

そこにユーグリットが来て智宏に襲い掛かる。

 

それをキングブレイドで弾くが、マグダランとリゼヴィムが同時に来た。

 

「ガハッ!」

 

同時攻撃を受けて智宏は転がるが、急いで大勢を立て直して立ち上がる。だがリゼヴィムは続けて火炎弾を作り出すと、それを智宏に向けて放つが、

 

『はぁ!』

 

そこに割って入った影に弾かれた。智宏と同じベルトと形状と色は違うが王冠をつけた、全体の姿は鎧のよう。

 

一人は黒を基調とし、もう一人はオレンジを基調としており、

 

「詩桜先輩!聖会長!」

 

なんで、と智宏が言いかけると、

 

「莉々子さんと遊んだ帰りに近くを通ったんだ」

「爆発音聞いた途端ものすごい勢いで走り出しましたけどね、貴女」

 

そんなやり取りの中、今度は一誠達の足元に銃弾が当たり、相手方は下がる。

 

「びっくりしたよ。帰り道でいきなり爆発音だもんね」

 

智宏達の後方から銃を構えながら、緑を基調とした鎧風の姿の少年らしき声音が聞こえた。そしてその脇をすり抜け、

 

「ひよりぃいいいん!」

 

3人の少女が妃愛に駆け寄った。

 

「常磐先輩!?錦さんにアメリ先輩まで!?先に帰ったんじゃ!?」

「心配で戻ってきたのよ!」

 

常磐先輩と呼ばれた少女は叫びながら智宏を見て、

 

「ホラ和泉!よくわかんないけどそいつら敵なんでしょ!チャチャッと倒しちゃいなさいよ!」

「簡単に言ってくれるなぁ」

 

智宏はボヤきつつもやれやれと立ち上がる。

 

「まぁ、皆がいるなら百人力だ」

 

そう言いながら、智宏は剣を、詩桜先輩と呼ばれたものは槍を、聖会長と呼ばれたものはハンマーを、そして銃を持った仮面ライダーは隣に並びながら構える。

 

しかし、

 

「やる気なとこと悪いんだが、今回はここまでだ」

 

と一誠は言うと、手元のスイッチを押す。すると空に次元の裂け目のようなものが生まれ、智宏達の体を浮かび上がらせた。

 

「な、何これ!」

『里先生!?』

 

何でここに!?と皆が叫ぶと、

 

「学校前でこんなドンパチしてたら様子くらい見に来るに決まってるっしょ!」

「他の先生は!?」

「逃げた!」

「判断が早い!」

 

里と智宏がそんなやり取りをしている間にも、智宏達は裂け目に吸い込まれていく。

 

「くっ!」

 

その中でも智宏はどうにか妃愛に近づいて手を掴むと抱き寄せつつ、周りの皆も集める。

 

「ちょっとちょっと!これ一体どうなってるのよ!」

「絶対これまずいよぉおおおお!」

「あわわわわ!」

「と、常磐!首しまってる!アメリも!錦さんは落ち着いて!」

 

等とワチャワチャしている面々を尻目に、

 

「ふぅむ。突然の裂け目か、この先一体どこに通じてるんだろうなぁ」

「なんで貴女はそんなに落ち着いてられるんですの!?」

「ここまで引っ張られてはもうどうしようもないからねぇ」

 

フッフッフと笑う詩桜に、キーッと怒る聖。

 

「こうなったら新川!アンタがあれを射って壊しなさい!」

「あれそういう感じのではないと思いますが!?」

 

新川と呼ばれた緑の仮面ライダーが里先生にツッコミを入れる。

 

そしてそのまま、皆は次元の裂け目のようなものに吸い込まれていくのだった。

 

「作戦成功。かな?でもホントはあの妃愛って子だけで良いんだろ?」

「まぁな。だが仮面ライダーキングは未来のうちの仲間になるかもしれないやつだ。今回戦ってわかった。あれはぜひ仲間にしたい強さだ」

 

他のはまぁおまけみたいなもんだし。と一誠は言いながら、もう一度今度は小さめの次元の裂け目のようなものを作り出し、

 

「それじゃあ帰ろうぜ。今頃アイツも一仕事終えた頃だろ」

 

そう言って、一誠達が次元の裂け目に消えていった頃。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ふぉおおおおおおおおおお!みーたん!みーたん!』

 

巨大なドームで歌うのは戦兎の妹の美空。そしてその最前列には手作りのみーたん法被を着たヴァーリを筆頭とした親衛隊の面々だ。

 

「たいちょおおおおおお!今日もみーたんは可愛いでありまぁああああす!」

「当たり前だぁああああ!みーたんの前ではヴィーナスですら霞むわぁあああああ!」

 

一糸乱れぬ動きでヲタ芸を披露しながら、みーたん親衛隊隊長ヴァーリは隊員と話す。

 

このライブを希望に今日まで生きてきたと言っても過言じゃない。とヴァーリは心の底から思っていた。

 

だが、

 

「え?」

 

突然の爆発と共に、屋根が崩落。

 

「マジかよ!」

 

人間より遥かに優れた反応速度と反射神経を持つヴァーリは瞬時にステージに上がり、美空を庇いながら転がった。

 

「なんだ!?」

 

ヴァーリは屋根を壊して入ってきた影を見ると、思わず驚愕の声を漏らす。

 

「ディハウザー、ベリアル?」

 

現レーティングゲームチャンピオン。皇帝(エンペラー)。冥界最強。色々な呼び方はあるが、そんなことはどうでもいい。

 

「てめぇ、みーたんに会いたいからって天井から突っ込んでくるやつがあるか!ライブに遅れたときは後ろからこっそり入るのがマナーだろうが!」

 

ズコッと美空や会場の全員が思わずずっこけた。

 

「そのためにきたんじゃない」

「あ?じゃあなんのために来たんだよ」

 

ヴァーリが怪訝な顔を向けると、

 

「大切な存在のため、その子には犠牲になってもらう」

「っ!」

 

ヴァーリはベリアルがそう口にした瞬間、手に魔力弾を形成し発射。次の瞬間起きた爆発に、会場から悲鳴が上がる。

 

「後でアザゼルに頼んで記憶消してもらわねぇとな」

 

ヴァーリがそう呟くと、煙の中から悠然と歩いてきたベリアルは、体が変化し、見たことのない怪物に変貌した。

 

「あぁ?アイツの一族の特性じゃねぇな」

 

ヴァーリはスクラッシュドライバーを着けて言うと、

 

「となると大方裏にいるのは兵藤 一誠だな!」

 

最早テンプレだ!っとヴァーリはロボットスクラッシュゼリーをベルトに装填。

 

《ロボットゼリー!》

「変身!」

《潰れる!流れる!溢れ出る!ロボットイングリス!ブラァ!》

 

仮面ライダーグリスに変身し、

 

「みーたんちょっとまってててねー!」

「……ええええ!?」

 

驚愕する美空をバックに、ヴァーリはベリアルに襲い掛かる。

 

「オラァ!」

 

ヴァーリの右ストレート。だが、

 

「なっ!」

 

簡単にそれを止めたベリアルは、そのままヴァーリの腕をひねり上げながら蹴り飛ばす。

 

「ぐぁ!」

 

吹き飛ばされ床を転がったヴァーリは、ツインブレイカーをビームモードにし、ベリアルに発射。

 

「ふん!」

 

しかし放たれたビームは全て手で弾かれ、

 

「終わりだ」

「っ!」

 

一瞬で間合いを詰めたベリアルの一撃が、ヴァーリを観客席後方の壁に叩きつけ、めり込ませた。

 

「がはっ……」

 

変身が強制解除され、

 

『たいちょおおおおおお!』

 

ヴァーリに親衛隊の皆が駆け寄る中、

 

「いや!離して!」

「行くぞ」

 

美空を抱え、ベリアルは消えていく。

 

「み、い、たん」

 

薄れゆく意識の中、ヴァーリは腕だけのばし、そのまま気を失うのだった。




仮面ライダーキング ブレイブフォーム

パンチ力・30t
キック力・45t
ジャンプ力・55m
走力(100m辺り)・3.5秒

和泉 智宏がキングドライバーとブレイブクラウンを使って変身する姿。所謂初期フォーム。
専用武器、キングブレイドを用いた接近戦を得意とし、未来を切り開く王。

フォーム固有能力として、感情が昂ぶるとスペックがそれに合わせて上昇するというのもがあり、スペック表以上の力を発揮することも可能。ただし落ち込んでるとスペック表以下しか発揮できない。

そのため今回は若干キレていたのもあり、兵藤 一誠のコブラフォームを押すほどの活躍を見せた(兵藤 一誠が本気を出してなかったのも大きいが)。
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