戦兎「突如俺達の世界を襲う新型怪人!しかしそれを倒したのは別世界の仮面ライダー!?」
智宏「そして出会う仮面ライダー達!ってか俺たちこれ帰れるのかぁ?」
戦兎「まぁ全部終われば帰れる装置作る余裕もできるだろ」
智宏「そんなのも作れるのか……なんでもありだなぁ」
詩桜「というわけでそんな感じの145話スタートだ」
戦兎&智宏「あ!一番いいところ」
「改めてお礼を言わせてもらうわ。私はリアス・グレモリー。この屋敷のまぁ管理者であり、駒王学園のオカルト研究部部長をしてるわ」
先程助けてくれた智宏達を屋敷に連れ帰ってきたリアスたちは、リアスの挨拶を口火に挨拶をしていく。
「あ、どうも。えぇと、和泉 智宏って言います。千玉学園という学校で生徒会長してます。こっちは妹の妃愛です」
「初めまして。和泉 妃愛です。去年までは副会長してたんですけど今年から別件で忙しくなってしまったのでお手伝いとして生徒会にいます」
「じゃあ次私。えぇと、常磐 華乃です。広報やってます」
「わ、私は錦 あすみです!書紀です!」
「私は鎌倉 詩桜だ。気軽に詩桜と呼んでもらいたい。あ、役職は副会長だ」
「あ、初めまして!竜閑 天梨です!アメリでいいですよ!役職は庶務です!」
「ワタクシは聖 莉々子。別の学園で生徒会長をしてますわ」
「僕は新川 広夢。生徒会とは関係ないんだけど和泉のお手伝いとか偶にしてるんだ。宜しく」
「私は和泉 里。そこの和泉 智宏と和泉 妃愛の従兄弟で千玉学園の先生兼生徒会顧問やってまーす」
さっき剣を使う仮面ライダーに変身していた和泉 智宏、見た感じ余りパッとした印象はない。どこにでもいそうな雰囲気だ。
続いて和泉 妃愛。ホントに智宏と血が繋がっているのか?と思うほど雰囲気が違う。容姿も整っており、普段から気を使っているのも分かった。
常磐 華乃。気の強そうな雰囲気だが、さっきから少し智宏の影に隠れる位置にいるので、多分余りコミュニケーションが得意な方ではなさそう。あと胸がでかいゲフンゲフン。
錦 あすみ。小柄で非常に可愛らしい雰囲気の子だ。こっちは常磐以上に緊張しており、顔色まで悪い。
鎌倉 詩桜。黒髪のスタイルのきれいな女性だ。こちらも仮面ライダーに変身していた。絶対Sだろう。
竜閑 天梨。見た目通り明るい性格で物怖じせずハキハキ喋る。こっちも接しやすそうだ。
聖 莉々子。なんというか少し偉そう。ただ悪いやつではない。そんな感じがする。彼女もそう言えば変身していた。
新川 広夢。中性的な顔立ちをしている男。少しギャスパーに通ずるものがありそうだ。こっちも変身していて、銃を持つライダーだ。
最後に和泉 里。一番最年長だろう彼女は教師で和泉兄妹の従兄弟らしい。アメリに似た雰囲気があり、明るく物怖じせずこちらに話しかけてくる。
これで全員か。と戦兎が内心つぶやくと、
「じゃあ早速で悪いけど、貴方達は何者なの?貴方達も仮面ライダー、なのかしら?それにあの怪人は何?」
リアスはそう問うと、智宏はワタワタしつつ、
「え、えぇとですね。まずどっから説明すればいいかな」
「まずは怪人から説明すればいいじゃないか?それから仮面ライダーについて話したほうがわかりやすいし説明もしやすいだろう」
詩桜がそれとなくアドバイスすると、智宏はそうかと頷き、
「えぇとですね。アレはリベリオン。俺達の世界ではそう呼ばれてました。なんていうか、人間が持つ負の感情。妬みとか嫉妬とか。そんなのをエネルギーのして人間を怪人に変えるコアみたいなものを埋め込むとああいう姿に変わってしまうんです。そしてそれをしていたのがレボル。厳密にはその部下のエンビーっていうやつがやってたんですけど、それは一旦置いといて、昔からレボルってやつは何度倒しても復活して人々に迷惑をかけてましてね?それと戦っていた来たのがこの仮面ライダーです」
と言って智宏が見せたのは、さっき変身する際に使ったバックルとクラウンだ。
「裁定者。そう呼ばれる存在がいて、それに選ばれた四人の若者。それが仮面ライダーになれるようになるんです」
ちょっと自分は特殊例でしたが、とボソッと智宏は言っていたが、戦兎は取り敢えず置いておくことにして、
「そのライダーシステムに選ばれる基準とかはあるのか?」
「才能あふれる若者らしい」
そう答えたのは詩桜で、
「それぞれのライダーにはそれぞれクラウンによって固有の能力を得ることができる。私の仮面ライダーロイはロマン・イメージ・シャンソンの3つだ。それぞれ物語を考える才能。絵の才能。歌の才能がスペックに影響を与えるんだ。まさか小説家を生業としててこういう役に立つことがあるとは思わなかったが」
「あら、貴女小説家なの?」
リアスは少し驚いて詩桜を見ると、
「あぁ、星しをんと言う名前で書いているんだ。まぁ他の皆も私に負けず劣らずの才能の持ち主だよ」
そう言われ、戦兎達は他のライダーや智宏の仲間達を見る。確かに容姿は整っているし、何名かは不思議と華がある雰囲気を持っていた。約一名を除き。
「あ、いや詩桜先輩。俺はそんな対したやつじゃ」
「いやいや。君も対した男だよ」
しどろもどろする智宏に、詩桜はケラケラ笑うと、戦兎は智宏を見て、
「えぇと、和泉もなんか仕事してるのか?」
「え?」
ピキッと空気が固まる。そして智宏はニヘラっと笑みを無理やり作ると、
「そ、ソシャゲを少々?」
『だぁ!』
思わず戦兎達はズッコケそうになった。しかし詩桜は、
「いやいやただソシャゲをしているわけじゃないぞ?」
「確かにひよりんに炊事洗濯掃除等の家事全部やってもらって悠々自適にソシャゲやれるってのも才能よね」
「ゴフッ!」
詩桜と常磐の連携に智宏はダメージを受ける。
「だ、大丈夫ですか先輩!」
そんな様子を見たあすみは慌てて智宏に駆け寄り、
「だ、大丈夫ですよ!先輩は凄く頼りになるのも皆わかってますから!」
「あ、ありがとう錦さん。でも家事全部やってもらってるのはホントだから」
「朝も起こしてもらって妹からのお小遣いでガチャも引くがな」
「ゴフぅ!」
詩桜にとどめを刺されて智宏は遂に地面に倒れ伏した。
「せんぱぁああああい!」
ユサユサと体を揺すって動かなくなった智宏に声を送るあすみを見ながら、戦兎達は妃愛を見る。
「アレマジなのか?」
「え?はい。おはようからおやすみまで兄のお世話をするのが私の仕事なので!」
と、ニッコリいい笑顔で答えられてしまった。
「それ世間一般ではヒモとか寄生って言われる行為だけど」
「じゃあ頑張って兄の分も働いて家事もこなさないとですね!」
何だこの妹。と戦兎たちの思いが一つになりつつ、
「働くって和泉……さん?はなにかしてるの?」
「名字だと紛らわしいので下の名前でいいですよ?あ、私は声優してまーす!」
通りでいい声を、と戦兎は思う。普通に話してても喋りもきれいだ。等と思いつついると、
「しかもただの声優じゃなくて今をときめく覇権声優ですからね。年間3桁万円から下手すると4桁って話も聞くくらいですから、ホントに和泉を養っていけそうですよ」
「3桁万円!?」
ギョッとして戦兎達は、今話した新川と妃愛を交互に見た。
「だとしたら忙しいんじゃ……」
「そうですね。その時は兄のご飯も遅くなってしまいますので申し訳なく思います」
『いやもう兄に家事させろ!』
と戦兎達は思わず全員で突っ込んでしまう。
そして戦兎は智宏の元に行くと、肩を掴んで立たせて、
「えぇいそもそもお前は恥ずかしくないんか妹に生活全ての面倒を見てもらって!」
「て、てへ?」
笑って誤魔化す智宏の肩をグラグラ揺らして戦兎はさらに言葉を続け、
「お前一生妹の世話になるつもりかー!」
「あうあうあうあうあう」
グラグラ揺らされて顔色が悪くなってきたので、戦兎を落ち着かせて一旦離れさせると、
「そもそもよくそんな感じで生徒会長やる気になったよなぁ」
龍誠のそんな素朴な疑問。すると智宏は、
「あぁ、前生徒会長が突然行方不明になって、行事の関係で急いで別の生徒会長出さなきゃっていけなくなって、くじ引きやることになって当たってしまったんだ」
『だぁ!』
本日二度目のズッコケだった。なんちゅう適当な。
「まぁまぁ。言うてトモスケ今二期目で今生徒会長なのはちゃんと本人の意思で選挙も通ってだからさ」
と一旦ストップを掛けたのは智宏と妃愛の従兄弟の里だ。
「つうわけで、そろそろそっちの話も聞きたいかな」
確かにこっちばかり聞いていた。と思い至った戦兎達は、これまであったこと。兵藤一誠の事や仮面ライダーのことを話していく。そして一通り話していくと、
「ってくらいかな」
そう戦兎が締めた。すると智宏と常磐が、
「なぁ常磐」
「言いたいことはわかるわ和泉」
二人は目を合わせ、そして叫ぶ。
『原作ブレイカーものじゃ(ねぇか)(ない)!』
はぁ?と戦兎達は、ポカンとしてる間にも智宏と常磐は、
「え?しかも俺TUEEEEに加えて原作知識あり物!?いやいやなにその俺が考えたサイキョーの俺的なやつ!一時期はやったけどさぁ!後で見てはずくなる設定じゃん!」
「しかも能力強奪もあるでしょ!?最早話として成立しないわよそんな二次創作!全部ドカーンで終わるわよ!設定モリモリ過ぎて収集つかなくなるやつわよ!」
ウガー!っと叫ぶ二人を見て呆然としてしまう戦兎たちに、妃愛が、
「すいません。なんか二人の地雷を踏んだみたいで」
「恐らくあの二人の似たようなことは考えたんだろうなぁ」
続いて詩桜もそんなこと言うと、智宏と常磐が固まり、
『イ、イヤマサカソンナコトハ』
「めちゃめちゃカタコトだが?」
「それにお兄ちゃんまだ昔の自作小説の色々書いたノート部屋に隠してあるしね」
ブフ!と智宏は驚愕の眼を妃愛に向けて、
「な、なぜそれを!?アレは部屋の奥底に隠して!」
「フッフッフ。甘いなお兄ちゃん。誰がお兄ちゃんの部屋を掃除してると思ってるんだい?お兄ちゃんが部屋で食べたお菓子から最近購入したであろうエッチな本やゲームもすべて把握してるのさ。最近はメイド服物が好きみたいだねぇ?」
「やめろぉおおおお!」
智宏は妃愛の口を塞いで黙らせる。そして、
「と、とにかくその兵藤 一誠の目的ですよね!」
「あ、話変えた」
アメリのそんなツッコミもスルーして智宏は、
「そもそも何で桐生さんの妹さんを?」
「分からない。アイツはただの人間だし、理由がな」
ただの人間。それだとまるで自分は違うと言いたいのか?と智宏は聞こうとした時、
『っ!』
突然地面が揺れ、外で爆発音が響く。
それを聞いた面々は急いで外に飛び出すと、そこには、
「兵藤 一誠にその仲間たちか」
他にも多数の怪人達が屋敷の周りを取り囲んでいた。
「おい美空はどこだ!」
「まぁそう焦るな。すぐに会えるさ」
そう言って笑う一誠に、戦兎は苛立ちを覚えたが、それを抑えてドライバーを装着。
《ラビット!タンク!》
「狙いは妃愛か!?」
《ブレイブクラウン!》
智宏の問いに、一誠は正解とまた笑う。
「だったらぶっ飛ばす!」
と言ってクラウンを装填。それと同時に一誠が爆発を起こすが、変身したライダー達が爆炎を払い、背後の皆を守った。
「下がってろ!」
智宏はキングブレイドを手に走り出し、怪人達次々切っていく。
「はぁ!」
戦兎も続いてドリルクラッシャーで切っていき、戦兎と智宏は背中合わせになり、
「それ手作りなんですか?」
「あぁ、ドリルクラッシャーっていうんだ」
それオーバーテクノロジーだよなぁと呟く智宏に、マグダランが襲い掛かるが、それを避けて蹴り飛ばす。しかしそれと入れ替わるようにリゼヴィムの炎。
《Ready Go!ボルテックブレイク!》
そこに戦兎が消防車フルボトルを挿して発動した一撃で生み出した水で鎮火し、
《ロイヤリティチャージ!ロイヤリティスラッシュ!》
キングブレイドにロイヤリティクラウンを装填して放った一撃で、リゼヴィムを吹き飛ばす。
《Ready Go!エボルテックアタック!》
その隙をついてきたユーグリッドの一撃だが、
《Ready Go!ボルテックフィニッシュ!》
《ブレイブストライク!》
戦兎と智宏のダブルキックで迎え撃ち、同時に吹っとんだ。
「ちっ!流石に数が多いな」
ロイスピアーで怪人を倒していく詩桜だが、ふと背後を振り返り、
「しまった!」
その視線の先にいたのは妃愛。そして背後には、ディハウザー・ベリアルがいた!
「ちぃ!」
咄嗟に詩桜は投げ槍の要領でロイスピアーを投擲したが、ベリアルはそれを魔力弾で弾き、
「きゃあ!」
「妃愛!」
妃愛の悲鳴で智宏も振り返り、咄嗟に走り出すが、
「悪いがそうはいかないな」
「っ!」
《Ready Go!エボルテックフィニッシュ!》
背後から放たれた一誠の一撃が智宏に炸裂し、爆発とともに変身が解除された。
「ひよ……り」
「お兄!」
遠くなる意識の中、必死に手を伸ばす智宏だが、その中で最後に見たのは、泣きそうになりながら、何処かに消えていく妃愛の顔だった。