ハイスクールD×D Be The One   作:ユウジン

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前回までのハイスクールD×D Be The Oneは……

戦兎「ベリアルの両親と話し、奥底に隠された真実を知る俺達だったが……」
智宏「いやぁ。それにしてもこれからが大変ですからねぇ」
戦兎「確かに実際問題ベリアル達と戦うだろうし、どうしたもんかねぇ」
智宏「まぁなんとかしていきますよ!」
常磐「てなかんじのー!」
アメリ「148話スタート!」
戦兎&智宏「だからそれ俺達の!」


オールスターキングダム

「よしお前ら!準備はいいか!」

『おう!』

 

全員準備を済ませ、アザゼルが声を発すると、大部屋の中央に作られた魔法陣を戦兎は見る。

 

「これが?」

「あぁ、智宏のアイテム使って作った。ただ飛んだ先の安全性が確保できねぇからよ。周辺に転移するようにした。近くまで飛んで、そこからは徒歩で近づく」

 

案外原始的なのね。と常磐が驚くと、アザゼルは笑って、

 

「まぁな。案外どんだけ技術が進化しても、そういうのが一番確実だったりすんのさ。ってかお前らもついてくる気か!?」

 

当たり前です!と皆が叫び、それに気圧されながらアザゼルもそれなら行くやつは入りな。と諦めながら言うと、全員が中に入る。そして、

 

「恐らくだが、兵藤 一誠のことだ。周辺にも転移阻害がされているはず。一応対策はしてあるが、不測の事態にはまず互いの合流を優先するぞ」

 

勿論!と頷き、転移が始まり、不思議な空間に体が投げ出された。

 

「うぉ!何だこれ!」

「慌てるな!転移阻害を強引に突破してるだけだ!変な体勢をとると出たときに危ないぞ!」

 

変な体勢って言われても、上下も分からなくなってくるこんな空間じゃ!と皆が思う中、光に包まれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい。大丈夫か?」

「あれ?鎌倉さん?」

 

詩桜でいい。と詩桜は答える。

 

龍誠は頭から落ちたため、イテテと頭を擦りながら立ち上がった。

 

「ここは?」

「さてな。君がわからないのでは私にもわからないよ。だがそっちの先生が言っていたように、まずは合流を目指そう。というわけで連絡をお願いしてもいいかな?私のスマホはこっちじゃ使えないんだ」

 

あ、そっかと龍誠はアザゼルに連絡を取ろうとするが、

 

「だめだ繋がらない」

「ふむ。通信機器のジャミングもされてるか。となると」

 

詩桜が周りを見回す。辺りは木々が生い茂っているが、木々の隙間の遠くに、巨大な建物が見えた。

 

「あの建物なら目立つ。通信機器が繋がらないのであれば、一先ずあの建物を目指すのはどうだ?」

「それが良さそうですね」

 

と二人の意見は一致し、その建物に向かって歩き出す。しかし黙ったままというのも空気が重いので、

 

「い、いやぁでも詩桜さんって落ち着いてますね」

「そうでもない。これでも不安だよ。ひよりんの安否とかもあるしね。ただ冷静でいようとは思ってるくらいさ。ただでさえひよりんが絡むと熱くなりやすい男がいるもんでね」

 

そう言われ、龍誠は首を傾げた。

 

「そう言えばなんで詩桜さんって副会長やってるんですか?いや智宏がっていうんじゃなくてですね」

「はっきり言って構わないよ。あんな妹のヒモなんてしてる男の副会長なんて何でしてるんだって言いたいんだろう?」

 

苦笑いを浮かべた詩桜に、龍誠は気まずい顔をした。龍誠だけじゃない。リアスたちもなんとなく思っていたことだ。

 

いや悪いやつではないが、私生活がそれではどうなんだろうかと思ってしまう。すると詩桜は、

 

「まぁそう思うのは最もだ。私だってそう思ってた。だから生徒会長を辞めたのさ」

 

辞めた?と龍誠は聞き返しつつ、思い出す。

 

「あぁ!そう言えば智宏が生徒会長になる前にいきなり辞めた生徒会長がいるって!」

「あぁ、それが私だ」

 

アンタかい!と思わず龍誠はツッコミを入れた。しかし、なんでそれが生徒会長をやめることに?と新たな疑問が浮かぶ。すると詩桜は、

 

「私も最初から辞めるつもりはなかったよ。ただある日のことだ。里先生とひよりんのマネージャーが一緒に来てね。ひよりんを生徒会メンバーに入れてほしいと言ってきたんだ」

 

売れっ子声優として、多忙な日々を過ごしていた妃愛は、学業成績自体は非常に優秀だったが、出席日数が足りていなかった。このペースで行ったら確実に留年コースだっただろう。しかも妃愛にとって、学校は兄が行くから自分も行くという程度で、そこまで思い入れがあるわけじゃなく、留年するならあっさり辞めて、仕事に専念するのは、火を見るより明らかだった。だから二人は動き出し、その結果が生徒会活動に参加することで不足分を補うことだった。

 

「だが私は使えない人間は不要だと思っててね」

 

当時の生徒会には詩桜しかいなかった。厳密言えばいたのだが、副会長以下全ての人間は、詩桜に着いてこれずやめたいうか、詩桜に追い出された。なまじ詩桜は一人でも、膨大な量の仕事をこなせてしまう程度には優秀だったのも、それに拍車をかけたのだろう。

 

そもそも生徒会長という役職に着いたのも、小説のネタになればくらいの気持ちでやっていた。だからこそネタにもなりそうにない人間たちは不要だと思っていた所に、その話だ。

 

だからこそ、二人から優秀だと言われても、また万が一追い出す騒ぎになったら、流石の詩桜も困る。そもそも、どうやって勧誘するというのか。声優で忙しく、話を聞く限りそこまで学生という身分に固執している気配はない。兄がいるからと言うのが大きい。

 

態々生徒会活動なんて言う、自分の仕事や兄の世話の支障をきたすような真似をするだろうか。というか、

 

「なんて兄なんだと思ったよ」

 

妹におんぶに抱っこ。ろくでもない男だと思った。妃愛のマネージャーからの言葉を聞く限り、そう思った。同行した里は、色々あったとか、良いところもあると言っていたが、それも癪に触った。成程随分甘やかされてるようじゃないかと。だから提案したのだ。

 

自分が生徒会長を投げ出すから、代わりに彼を生徒会長にしようと。引き継ぎもなく、ノウハウもないまま押し付けられた生徒会長職はさぞかし大変だろう。そう思い提案した。当初、里は勿論反対したが、兄が生徒会長という方が妃愛の性格的に、自分が会長であるより、余程世話を焼くだろう。

 

何より、妃愛の出席日数のためともなれば、普段お世話になっている智宏も流石に動くはずだ。寧ろ動かなかったら、いよいよ救いがない。

 

そう言われ、里は何も言えなくなった。しかし更に詩桜は条件をつけ、この一件は智宏には伏せ、あくまでも偶然選ばれたことにするというものだ。

 

もしこの裏事情をしれば、きっと智宏はまた甘えると思った。妃愛を理由にその業務を、他にも色々な理由をつけて逃げると思った。だからあくまでも不運で偶発的というスタンスを取るべきだ。不運だった諦めろ。そう言ってやればいい。

 

こうして、不幸なくじ引き会長が誕生する事になったわけだ。

 

「正直楽しかったよ」

 

とはいえ全て詩桜の言う通りになったわけじゃない。里から一つだけ頼まれたこと。それは智宏が自分の意志で詩桜に生徒会の業務に関する質問をしたときは、教えるというものだ。

 

確かに自分から気概を見せたのを無碍に扱うのは違う。というわけで教えてあげた。とはいえ飽くまで教えただけだ。何も手出しはしない。手伝わず、口出しもしない。

 

そんな中で彼も仮面ライダーだということを知った。

 

毎度毎度戦うのは嫌だ痛いのは嫌だと言い、皆から激励されていやいやながら戦う。

 

そんな姿を見る中、知人が偶然千玉市に期間限定で、アンテナショップにカフェを出店すると聞き、宣伝も兼ねて丁度暇だった智宏を連れて行った。

 

その店は大賑わいを見せ、店主一人で回すのは不可能な程だった。その為詩桜は手伝いを申し入れた所、智宏も手伝うといい、期間限定のアルバイトをした。

 

智宏は人一倍働いていた。店内の配膳や、猛暑続きの中、外の人の整理に、変な人間の対応等。

 

確かに、その前から生徒会活動を見ていて薄々思っていたが、意外と気が利くし働き者だった。

 

一番驚いたのは、変な客に自分が絡まれた際、間に素早く入って頭を下げながらも、毅然とした態度で客に帰って貰った時だ。

 

戦う前のあの情けなさはどこへやらで、後々聞いたら、

 

「いやぁ。殺されるわけじゃないですし」

 

仮面ライダーとして戦うのは嫌いだ。何せ怪我するかもしれない。下手すれば死ぬかもしれない。だから嫌だと。

 

妃愛のそばにいれなくなるかもしれないから。

 

そう言って笑う彼を見てから、見る目が少しだけ変わった。その後もたくさん見た。良いところも情けないところも沢山見て、気づけば彼や生徒会メンバー達との時間が大切になっていった。

 

だが、自分がそこに深く立ち入る権利はない。何故なら、最初に一線を引くと決めたのは自分だ。里に智宏を騙させ、好き放題してきたのは自分だった。智宏を困らせ、楽しんだのは自分だ。

 

それを謝罪せず、立ち入る権利などない。だがそれを言えば、里と智宏の関係にヒビを入れかねない。

 

あのときは知らなかったが、智宏は里に絶大な信頼を寄せている。幼少の頃、親戚の誰からも必要とされなかった中、彼女だけは妃愛と自分を区別せずに接してくれた存在だったからだ。だからこそ、くじ引きで偶々自分が引く、なんて言うどこか疑いを持ったままでもおかしくない出来事でも、智宏は信じたのだ。

 

だから謝罪もできない。だが同時に皆を気に入っていく自分。それに挟まれていた所、遂にその微妙な関係が崩れた。

 

つかず離れず、口を出すだけの自分に、常磐が遂にキレたのだ。元々余り相性は良くなかった。

 

そもそもの性格も違う。詩桜は人付き合いは面倒だし、他人に自分のリソースを割くのは無駄だと考えていた。今だって根本的にはそうだ。しかし常磐は、リアリストを装っているが、かなり恩や情で動くし、その為ならある程度採算度外視で行動する。

 

そして常磐は最後に智宏に突きつけた。もう詩桜がいるならば生徒会活動に協力できないと。

 

常磐を追い出すか、詩桜を追い出すか。二者択一を突きつけ、智宏は詩桜に言った。

 

「すいません詩桜先輩。出ていってください」

 

分かった。とそれだけ言って出ていった。だが内心は違った。自分でも驚くほどショックを受けていた。

 

いや当然だ。常磐は正規のメンバーで、詩桜は外部の質問にしか答えるだけの存在。

 

どっちを取るかなんて決まり切っていたのに、改めて言葉にされると、心がザワついて、涙が出た。

 

そんな中、敵からの襲撃があり、戦おうとするが、変身ができなくなってしまい、益々追い詰められる中、智宏が会いに来た。里から全てを聞き、どんな言葉で詰られるかと思いきや、全部許すと言ってきた。

 

そもそも怒ってすらない。と言ってきた上に、お陰で妃愛の出席日数も助かるし、常磐やあすみにアメリと出会えた。感謝してる。と言ってきた。人がいいにも程がある。

 

でもきっと許すと言わなきゃ、詩桜自信が進めないと思ったから、きっと敢えて許すと言ったんだろう。

 

「だから決めたんだ。今までの分も含めて、この先も彼が何かするなら、私は全てを掛けて手伝うとね」

 

二度目の生徒会長に彼が立候補するといったとき、自分が真っ先に副会長に立候補した。本来、三年生でしかも卒業する自分が、生徒会に参加するなどありえない。だが学校側としても、学校に来ない生徒が居るよりは、生徒会活動を通してでも来た方がいいと、判断したらしく、半ば特例の形で決まった。

 

「まぁ元々、不登校生徒が集まってできた生徒会だ。土壌としては上々さ」

「不登校?」

「あぁ、常磐さんも錦さんも元々はそれぞれの事情で不登校してたんだ。まぁそれを、新生徒会を立ち上げる関係で、折角だからひよりんだけじゃなく、他の生徒の出席日数の補助もしようという意味もあったらしいが、その際に和泉くんが勧誘したのさ。あぁ、言っておくが和泉くんは不登校してないぞ」

 

だから二人共和泉くんに懐いていただろう?と詩桜は笑う。

 

「アメリだってそうだ。確かに傍から見れば和泉くんは頼りなく見えるかもしれないが、皆それぞれ事情があって、それを和泉くんに助けられてるのさ」

 

なるほどねぇ。と龍誠は頷く。人は見た目によらないということか。と思っていると、

 

「いい話だねぇ」

『ん?』

 

そう言って現れたのは、リゼヴィムだ。

 

「お前はあの時の」

「はぁいお嬢さん。会いたかったよ〜」

 

私は会いたいとは全く思ってないんだがな。と詩桜は呟きつつ、ベルトを装着。

 

《キングドライバー!》

「おいおいいきなり臨戦態勢かよ」

「お前は敵だろう?話し合いならブチのめしたあとでも十分できる」

《ロマンクラウン!》

 

そう言って、詩桜は走り出しながらベルトにクラウンを装着。

 

「変身!」

《物語の力が未来を紡ぐ!綴れ!ロマンキング!》

 

ロイスピアを手に、リゼヴィムに向かって走る詩桜を見て、

 

「うちの女性陣も大概おっかないけどあの人も負けてないなぁ」

《覚醒!グレートクローズドラゴン!Are you ready?》

「変身!」

《Wake up CROSS-Z! Get GREAT DRAGON! Yeahhh!》

 

龍誠も変身して走り出す。

 

「全く野蛮だねぇ」

《エボルドライバー!不死鳥!ロボ!エボルマッチ!Are you ready?》

「変身」

《フェニックスロボ!フッハッハッハッハ!》

 

リゼヴィムもグリスブレイクに変身すると、両腕から炎を出す。

 

「はぁ!」

 

それを詩桜は槍を振り回して掻き消すと、そのまま腕を切り飛ばす。だが、

 

「いつつ。だけど甘いねぇ!」

 

腕を再生させ、炎を撒き散らして詩桜を牽制。

 

「ほぅ!」

 

それを回避しつつ、槍を回転させて掻き消すと、更にバックステップで下がる。

 

「再生能力か」

 

ふぅ、と詩桜はため息を吐く。

 

「アレも仮面ライダーの力か?」

「えぇ」

 

変身してなら、と詩桜は槍を持ち直すと、再度距離を詰める。槍を振り回し、リゼヴィムを追い詰めていきながら、槍を地面に突き刺し、それを軸に飛び上がると蹴りを放つ。

 

それをリゼヴィムは防ぐが、詩桜は槍を手放し拳を握ると、渾身のパンチをリゼヴィムに叩き込み、ヒビを入れる。

 

「ライダーシステムという外部装置による再生能力なら、ベルトへの損傷とかはどうかな?」

 

と詩桜は言うが、リゼヴィムのベルトは治ってしまう。

 

「残念だけどエボルドライバーってのは特殊でね。装着者と一体化する性質があるんだよ。このベルトは機械であり、一種の有機物でもある。だから変身中であれば再生能力が適用されるって話だ」

 

俺もよく分かってないけどな。とリゼヴィムは言うが、それは困ったなぁと、詩桜は頬を掻く。

 

「余裕そうですね」

「まぁ攻略法くらいなら思いつくからな」

 

そう言って、詩桜はベルトからバックルごとクラウンを外し、今までの物より一回り大きなクラウンを取り出して、スイッチを押す

 

《オールスターキングダム!》

 

それと共に、詩桜の背後に、彼女だけではなく、智宏や他の仲間たちのライダーが使う装甲が展開され、重なり合うと一つになる。

 

そして詩桜はクラウンをベルトに装着し、

 

「変身!!!」

《今!全ての王が集結する!愛し!支配し!歌い!描き!綴り!射抜き!守護し!立ち上がれ!オールスターキングダム!》

 

全身に重装甲を纏い、鮮やかなカラーとなった詩桜は、ゆっくりと歩を進める。

 

《ロイグニル!》

 

槍も今までとは比べ物にならない鋭さと大きさになり、リゼヴィムが放つ炎を軽く振って掻き消す。

 

「はぁ!」

 

詩桜は、ロイグニルを突き出し、リゼヴィムの腹を貫くと、そのまま岩壁に向かって槍ごとぶん投げ、固定した。

 

「がっ!クソ!」

 

慌てて逃げ出そうとするが、詩桜が両手を掲げると、

 

《キングブレイド!》

 

智宏が使っていた剣が2本出現し、手に収まると、リゼヴィムの手にそれぞれ突き刺して固定。

 

「お前、私が攻撃した時、痛みを感じていたな。つまり、お前は不死身の如き再生能力は持っているが、五感はそのままということだ。つまり!」

 

詩桜はロイグニルを引き抜き、

 

《エヌマエーレシューター!》

 

素早く広夢が使っていた銃を出して、銃口を開いた傷口に強引に差し込む。更に、ロイグニルを地面に突き刺し、槍に装着されていたブレイブクラウンを取り外した。

 

《ブレイブクラウン!ブレイブチャージ!》

 

それをエヌマエーレシューターに装填し、チャージを開始。

 

「どんなに再生しようと、治らない限り痛みは続くはずだ。だろう?」

 

《ブレイブショット!》

 

詩桜の放った一撃は、リゼヴィムの体の中で爆発し、

 

「あ、が」

 

声にならない痛みと苦しみに、リゼヴィムは悶えるが、

 

「まだまだ!」

《ブレイブショット!ブレイブショット!ブレイブショット!ブレイブショット!》

 

何度も引き金を引き、連続で銃弾を撃ち込む。

 

「変身中が厄介なら、自分で変身を解き、私にもう殺してくれと泣いて懇願するまで、苦痛を与え続ければいい」

「ふざ、けんな!」

 

リゼヴィムは全身を発火させて爆発し、詩桜を吹き飛ばす。

 

「くそ!あんたみたいなイカレ女と戦ってられるかよ!」

 

そう言って飛んで逃げようとするリゼヴィムだったが

 

《スペシャルチューン!ヒッパレー!ヒッパレー!ミリオンスラッシュ!》

 

鎖を出してリゼヴィムを龍誠は引っ張り戻す。

 

「流石に全部任せてたんじゃ、立つ瀬がねぇ!」

「いいね。面白いじゃないか!」

 

詩桜は走ってロイグニルを取ると、ブレイブクラウンを戻し、ブレイブクラウンのスイッチを押す。

 

《ブレイブブースト!》

 

それから持ち手のレバーを引き、構える。

 

《ブレイブスプラッシュ!》

 

槍が輝き、そのまま飛んできたリゼヴィムを引き裂く。

 

「ぐぁ!」

 

再生するリゼヴィムだが、そこに追い打ちを掛けるように、

 

《ブレイブブースト!ロマンブースト!》

 

ブレイブクラウンとロマンクラウンのスイッチを押し、再度持ち手のレバーを引くと、

 

《ユニオンブースト!ブレイブロマンユニオンスプラッシュ!》

 

再生して立ち上がったリゼヴィムに、再び攻撃を入れ、体の半分を消し飛ばす。

 

「クソ!クソ!」

「お前は強い。だが話してわかった。お前は子供だ。新しいおもちゃを手に入れると無敵になるような気分になってすぐ慢心する。これでわかっただろう?お前の力は、確かに脅威だが、基礎スペックが敵わない相手ではただのサンドバックだ。まぁ、相手と泥試合繰り広げるだけの根性があるなら別だろうが、なまじお前は強いだけに、普通にしてても大概の相手には勝てたんだろう?だが残念だったな。私は大概の相手じゃない。そうするとお前は、まず逃げることを考える。うちの生徒会長の根性を見習いたまえ。普段はあれだが、妹が絡んだ時と、世界の危機にはやる男だ」

《ブレイブブースト!ロイヤリティブースト!カームブースト!ロマンブースト!イメージブースト!シャンソンブースト!ヘルシャフトブースト!アモーレブースト!》

 

全てのクラウンを起動し、レバーを引く。

 

《オールスターブースト!オールスタースプラッシュ!》

 

金色に輝く槍の穂先が、リゼヴィムに向けられ、

 

「はぁ!」

 

放たれると同時に、閃光と爆発。そのまま大地が揺れ、抉れていく。

 

そして煙が晴れると、

 

「しまった。吹き飛ばしてしまった」

 

詩桜は、やってしまったと言う。

 

「あの一撃なら倒せたんじゃないですか?」

「どうかな。粉々にはした感触があったが、再生したかもしれない」

 

もっと確実に痛めつけてやれば良かった。と言いつつ、変身を解除すると、

 

「まぁ丁度道も開けたし、ここからすすんでいこうか」

 

ハッハッハ。と笑いながら進む詩桜の背中を見ながら、

 

「ホント、うちの女性陣も大概恐ろしいと思ってたけど、別の世界にはあんなおっかない女もいるのか……」

「なんか言ったか?」

「イエナンデモ!」

 

地獄耳!?と驚きつつ、龍誠も詩桜の後に続くのだった。




仮面ライダーロイ オールスターキングダムフォーム

パンチ力・75t
キック力・80t
ジャンプ力・50m
走力(100m辺り)・2.8秒

仮面ライダーロイの強化形態。

生徒会から追い出され、変身ができなくなった詩桜が、智宏から許され、吹っ切れた詩桜が手に入れた力。

専用武器、ロイグニルには全ライダーのクラウンがついており、クラウンの限界以上の力を引き出すと同時に、複数のクラウンの力を使うことが可能。

所謂てんこ盛りフォームで、全てのクラウンと、武器を使うことができる。

必殺技はロイグニルのクラウンを全て起動し発動する、オールスタースプラッシュと、ベルトのクラウンを操作して発動するキック。キングダムフェスティバル。
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