ハイスクールD×D Be The One   作:ユウジン

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前回までのハイスクールD×D Be The Oneは……

戦兎「美空と妃愛を取り戻すため、乗り込んだ俺達」
智宏「だが俺達はバラバラになってしまう!って皆大丈夫なのかなぁ」
戦兎「まぁうちの連中はしぶといけどなぁ」
智宏「うちも何だかんだで悪運強いですよ?」
戦兎「じゃあ皆の様子見に行くか〜!」
智宏「それいいですね!」
広夢「てな感じの149話始まるよー」
戦兎&智宏「だから俺達のセリフだってば!」


それぞれの思い

「あーもう!ここどこなのよー!」

「まぁまぁカノちん。落ち着いて落ち着いて」

 

常磐とアメリが目覚めると、知らない景色に困惑したものの、一先ず目立ち建物を目指して歩き始めることにした。のだが、

 

「落ち着いてられるかー!」

 

と二人の背後には無数の魔獣が迫っている。

 

「もう最悪なんですけどー!なんでこういう時に和泉も詩桜先輩も誰もいないのー!」

「そもそもこっちで合ってるのかな!?」

 

二人はキャイキャイ騒ぎながらも、全力疾走。だが、

 

「アメリ……もう私だめかも」

「諦めないでカノちん!?」

「普段デスクワークしかしてない人間の持久力舐めるなぁ!」

「どこに自信持ってるの!?」

 

徐々に速度が落ちてきた常磐の手を引き、アメリは走る。そこに、

 

「間に合ったわね」

「えぇ」

 

巨大な滅びの魔力と雷光が、魔獣たちに炸裂し、消し飛ばした。

 

「良かったわ。リベリオンとか言う奴だったら加減しなきゃいけないけど、ただの魔獣なら遠慮しなくていいからね」

「リアスさん!」

 

アメリはリアスに駆け寄り、手を握って何度もありがとうと言う。

 

「大丈夫ですか?」

「も、問題ないですわよ」

「カノちん疲れすぎて言葉おかしくなってるよ」

 

こうして、無事リアスと朱乃と常磐とアメリは合流し、常磐の呼吸が整うのを待ってから、移動を始める。

 

「じゃあやっぱりあの目立つ建物を目指すんですね?」

「えぇ、この辺りで目立つのはあそこしかないし、多分他の皆も同じよ」

 

あそこにひよりんいれば良いんだけど、と常磐はリアスと話しながら歩く。

 

「ふふ、妃愛さんは愛されてるのね。こんな危険な所に乗り込んでくるくらい」

「そりゃひよりんはいい子だし普通にファンですし。それに和泉の奴、ひよりんが絡むと無茶するので」

「ホントねー。会長ひよりん絡むとすぐ無茶するからほっとけないもんねぇ」

 

アメリも混ざって、ニコニコ笑うと常磐は、今も馬鹿やってんじゃないでしょうねぇとボヤく。

 

「そう言うってことは、前にも同じことが?」

 

と言う朱乃の問いにアメリは、

 

「前にもひよりんが攫われたことがあって、その時なんて会長見たことないくらい怒って周りが見えなくなってたことあったんですよ。その時カノちんと会長大喧嘩したもんね」

「う……」

 

常磐はそっぽを向きながら、視線を逸した。だがアメリは更に、

 

「その時カノちん会長をぶん殴って止めたんだよね?」

「もうやめてアメリ。あれは黒歴史なんだから」

「えー。カノちんあの時かっこよかったよ?一人で突っ走んな馬鹿!って。いつもみたく周り頼りなさいよ!一人で何もできなくても、周りと力合わせてどうにかするのがあんたでしょうが!て怒ってグーパンチだもんね」

「いやもうホント私、グーって何よグーって……平手打ちなら分かるけど」

 

雄々しすぎるわと、頭を抱える常磐に、アメリはヨシヨシと頭を撫でる。

 

そんな二人のやり取りを見てリアスは、

 

「何だかんだで人望あるのね。彼は」

「ま、まぁ成り行きでもありますし?」

 

常磐はそう言うが、アメリは、

 

「でも会長が二期目に立候補するって決めた時、誰よりも早く立候補したのカノちんですからね?」

 

アメリー!と常磐はアメリの頬をムニムニ引っ張り、アメリはいたいよカノちん〜っと笑って返す。

 

「ま、まぁアイツとの約束なんで。借りもありますし」

「借り?」

「前にマジで私困ってどうしようも無くなった時があって、そのときにアイツ深夜だって言うのに駆けつけてくれて、徹夜で手伝ってくれてその後も一緒にやってくれたんです。だからアイツが頑張るうちは、私も手を貸すって決めてるんです」

「私も会長には居場所を作ってもらった恩があるんで」

 

アメリもそう言って笑う。

 

「私は前に知り合いからハブられてボッチになりかけたんですけど、会長からじゃあ生徒会に遊びに来れば?って言われて出入りするようになって、それからずっと居させてもらってるんです。それなかったら多分私も不登校気味になってたかもしれない」

 

二人の言葉に、リアスと朱乃は成程と頷く。一見すれば頼りない男の智宏だが、少なくとも彼女たちにとっては頼り甲斐のある男と言うわけだ。なんて言っていると、

 

「見えてきたわね」

 

周りの景色の中、一際目立つ建物を見ながら、リアスは呟くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えい」

 

少し時間を戻し、別の場所ではバコ!っと大きな音と共に、魔獣が吹き飛ぶ。

 

「凄い……」

「ホントだね」

「悪魔というのは流石人間離れしてますわ」

 

あすみと仮面ライダーエヌマエーレに変身した広夢、そしてケーニヒに変身した莉々子の三人は、魔獣を殴り飛ばした小猫と、

 

「にゃははは!」

 

黒歌を見て頷く。

 

「ま、ざっとこんなもんよねぇ」

 

手に付いたホコリを払いながら、黒歌は言うと、小猫もそうですねと頷き、広夢や莉々子も変身を解除すした。

 

「んで?まずはどこ目指す?」

「目指すならやはり目立つあの建物では?」

 

黒歌の言葉に、莉々子が提案すると、他の皆もじゃあそれで行こうと同意し、歩き出す。

 

「それにしても美空たち大丈夫かしら」

「そもそもなんで美空さんや妃愛さんを?」

 

黒歌と小猫姉妹がそんな話をすると、あすみが少し考え、

 

「美空さんって確か桐生さんの妹さんですよね?」

「そ。現役アイドルの戦兎の妹。ってかアイドルと声優って似てるようで違うし共通点としては弱いか」

 

二人を繋ぐものは……とブツブツ黒歌が言う中、あすみは小猫を見て、

 

「美空さんってどんな方なんですか?」

「優しい子。でも兄の戦兎さんには結構我儘と言うか、まぁ甘えてると言うか」

 

仲いいんですね。とあすみが言うと、小猫は頷く。確かにあの兄妹も仲はいい。しかし、

 

「そっちの和泉兄妹程じゃないわよ〜」

 

と黒歌が返した。するとあすみは笑って、

 

「そうですね。先輩とひよりんはすごく仲いいですから」

(多分若干皮肉も入ってると思うんだけどなぁ)

(まぁ気づいてませんからほっときましょ)

 

広夢と莉々子が笑いを浮かべるが、あすみは首を傾げている。すると、

 

「でも分かんないのよねぇ。あの男ヒモなのか案外かっこいいところもあるのか」

「先輩はすごくカッコイイです!」

 

黒歌がそんな事を言い、あすみが叫んだ。これまで静かに喋ることが多く、大声を出すのを初めて聞いたが、小柄な体の何処からこんな大きな声が出せるのかと思うほどだ。

 

「それに先輩は凄いんです!困ってると必ず駆けつけてくれるし、どんな相手にも臆せず戦いますし、優しくて頼りになって家族思いで気遣い屋で」

「そ、そうなの?」

 

あの黒歌ですら圧倒するマシンガントークのあすみを横目に、莉々子は小猫に耳打ちをする、

 

「一応言っておきますが、あながち嘘ではありませんが、錦さんは和泉会長を美化し過ぎてる所がありますので」

「成程」

 

まぁ実際良いやつではあるよ。と二人にフォローを入れたのは、広夢だ。

 

「元々僕は和泉と席が近くてよく話してたんだけど、生徒会長になるまではホント目立たないていうか、気配消して生きてるやつだったよ」

 

話し掛ければ、普通に対応してくれる。けど深く立ち入ってこないし、同時に立ち入らせない。そんなやつだった。

 

「多分アイツなりの処世術だったんだと思う。自分が良くても悪くても目立てば、その分妹さんに迷惑をかけるからね」

 

まぁ生活に頼るのは良いみたいだけど、と笑う広夢。

 

「和泉なりのラインはあって、そのラインを超えない範囲で生きてく。って感じなんだろうね」

 

今は大分そんな感じはなくなったけど。するとそんな広夢に続いて莉々子が、

 

「まぁ確かに、私も最初は詩桜さんの代わり位に思ってましたが、和泉会長は中々頑張りやですし、結果も伴わせるタイプですわよ」

 

オホホ、と莉々子は笑う。それを見た小猫は、

 

「アレはそう言うキャラ付けで?」

「アレは多分マジ」

「どういうことですの!?」

 

そんなやり取りをしていると、

 

「見つけましたよ」

『っ!』

 

声の方を見ると、そこに立っていたのは、ユーグリットとマグダランだ。既に変身し、ユーグリットは禁手化(バランスブレイカー)までしている。

 

「手厚い歓迎かな?」

「あら?二人だけのお迎えなんて寧ろ質素なくらいですわ」

《キングドライバー!》

《アモーレクラウン!》

《ヘルシャフトクラウン!》

 

広夢と莉々子は、それぞれベルトを装着し、クラウンのスイッチを入れた。そして、

 

『変身!』

 

二人は変身を完了し、広夢はエヌマエーレシューターを発射。それをマグダランが体で防ぎ、ビートクローザーを手にしたユーグリットが飛び上がると広夢を狙う。

 

「させませんわ!」

 

それを莉々子がケーニヒハンマーで弾くと、

 

「はぁ!」

 

小猫の一撃がユーグリットを吹き飛ばす。

 

「オマケよ!」

 

更に黒歌の仙術で操る植物の蔦が、二人に襲いかかった。だが、

 

《Ready Go!エボルテックアタック!》

 

マグダランの必殺技がそれを消し飛ばす。

 

(厄介ね)

 

そう黒歌が思った時、

 

《ツインフィニッシュ!》

 

皆の間を2つの光弾がすり抜け、マグダランに炸裂。

 

《クラックアップフィニッシュ!》

《Ready Go!エボルテックアタック!》

 

続けてそれに耐えたマグダランに、2つの必殺技が炸裂し、吹き飛ばした!

 

「間に合ったみたいだな」

 

現れたのは、ヴァーリと匙とサイラオーグとフウ。

 

「やれやれ、流石にこの数は不味いですかね」

 

とユーグリット言うが早いか、レバーを回し、

 

《Ready Go!エボルテックアタック!》

 

地面に必殺技を放ち、砂塵を巻き上げるとあっさり撤退した。

 

「ちっ、逃げ足が速いな」

「まぁそう言うな。今は全員と合流するほうが先だ」

 

ヴァーリとサイラオーグは変身を解除し、二人に続いて他の解除する。

 

「怪我はなさそうだな」

「当たり前でしょ。ヴァーリ」

 

黒歌が笑って答え、ヴァーリも笑う。

 

すると匙が、

 

「で、皆もあの建物目指してる感じ?」

「あそこが一番目立ってますからね」

 

じゃあ俺達もだ。と言う匙に、続いてフウが、

 

「では皆様。襲撃を受けたばかりでおつかれかと思いますが、急がれたほうが良いと思いますので行きましょうか」

 

と言い、皆はそれに従って歩き始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぃ〜。疲れたー」

「何だだらしないなぁ」

 

と里のボヤキに、アザゼルは笑う。

 

「休むか?」

「大丈夫です。トモスケもきっとひよりんのために休まず歩いてると思うんで」

 

大した信頼だな。と苦笑いするアザゼル。ならせめて気を紛らわすためになんか話題を振るかと思い、

 

「確かお前さん。和泉兄妹の従兄弟なんだっけか?」

「そうです。トモスケ達の母方の親戚です」

 

ヨイショヨイショと足を動かす里は答える。

 

「随分と目を掛けてんだな」

「まぁ二人の両親が亡くなってからずっと見守ってきましたから」

 

智宏達の両親が亡くなり、親戚が揉めて妃愛がキレたあと、二人が後見人として選んだのが、親戚の中で最も若く、当時高校生だった里だった。

 

未成年で責任能力がなく、遺産騒動では蚊帳の外の彼女が、結果として信頼を得たのだ。

 

「それにあの当時、自分の両親とも大喧嘩しちゃって。皆揃って金とひよりんばっか。トモスケを見ようとしない。ってね」

 

実際は違う。智宏も気にかけていた親戚もいた。だが、いざ引き取るかとなったら、妃愛の方がいい……というのが正直なところだ。

 

だがそれが、当時の里には納得行かなかった。今であれば理解はする。だがそれでも、今でも受け入れてはいない。

 

「だから決めたんですよ。あの時に、この兄妹の味方で居続けようって。例え世界中が敵になってもって」

 

そのはずだったんだけどなぁ……と里は足を止めた。

 

「どうした?」

「トモスケが生徒会長になったの。あれ仕込みだったんですよ」

 

と言う里にアザゼルは、

 

「だろうな」

 

とあっさり言った。

 

「流石に出来過ぎだろ、クジ引きで親戚に教師がいる男がピンポイントで引くなんてよ。逆に智宏だったら幾らでも誤魔化しようがあるからな」

「ですよねー」

 

アハハと、里は笑うと、詩桜とのやり取りを教え、

 

「結局私がしたことって、嫌いだった親戚連中と同じことだったんですよねぇ」

 

智宏と妃愛を天秤にかける行為。それに何より、どこかで思っていた。自分が偶然と言えば、それを信じるだろうし、万が一バレても、智宏は自分を許すだろうと。智宏は自分を無条件で信じてくれる。だから大丈夫だ。そんなことを考える自分が、心の何処かにいた。

 

「小さい頃のトモスケ。私のこと覚えてる?って聞いたら、一番キレイなお姉ちゃんって言ったんですよ」

 

この子も守らないと。そう思ったのは、きっとその時だ。

 

モジモジしながらそう言ってくる可愛い男の子。だがそれを利用したのだ。自分は。

 

「こんな大人になるもんか……って思ってたはずなんだけどなぁ」

「ふっ」

 

するとそんな里の姿に、アザゼルは笑みを浮かべた。

 

「まだまだ若いなぁお前さんも」

「え?」

 

里は顔を上げてアザゼルを見ると、

 

「大人になるって辛いよな。中々綺麗事じゃ済まないことも多くなる。っていうか、世の中綺麗事より、汚いことのほうがよく回ってるもんだ」

 

正直より、ズルいほうが簡単に、且つ確実に成果を出せる。となったらズルい事をする。なんてことが大人の世界じゃザラにある。

 

「いちいちそんなことに心痛めてたらモタない。だからそんな心はどっかに置いていくもんだ。でもお前さんはそれを後生大事に抱えてる。中々出来ることじゃねぇ」

 

それが愚かな行為なのだとしても、きっとそういうやつだから、智宏と妃愛は彼女を選んだのだろう。

 

「ならいいじゃねぇか。智宏は許したんだろ?それに甘えちまえよ」

 

きっと、里は智宏の初恋何だろうと、簡単に想像できた。ならきっと許すだろう。

 

「ガキの頃の初恋ってのはいつまでもキレイなもんさ。寧ろ時間が経てたば経つほど、美しくなっていく」

 

アザゼルはそう言って笑い、里も笑う。

 

「へぇ、じゃあアザゼルさんにもそういう思い出が?」

「……もう100年単位で昔の話だから忘れちまったなぁ」

 

ほらさっさと行くぞ!と歩き始めるアザゼルに、里はついていく。

 

「ここだけの話教えてくれません?」

「ぜってぇ言わねぇ!」

 

そんなやり取りが、建物につくまで続いたのは、また別の話である。




常磐の話

常磐は実はイラストレーターとして活躍しておりますが、基本的にそれを人には隠してます。生徒会メンバーは皆知ってますがね。
常磐は2年から転校してきた子で、前の学校でオタクバレしてそれが原因でイジラレ、不登校になってしまい、千玉学園に越してきてますが、実は常磐と智宏は小学校でも同級生で、その時は普通にオタクであることを隠しておらず、オタクであることを智宏が学園でバラし、それでまたイジラレるのではという恐怖から学校に来なくなってしまってました。ただ智宏もオタクなのと、そもそも智宏は同級生の常磐か確信を持っておらず、完全に常磐の独り相撲です。
因みに常磐の助けられた話は、コミケ前夜に大量の本の修正をしなければならず、徹夜で智宏は手伝い、途中で一時間だけ仮眠を取った常磐を敢えてそのまま起こさず修正を全部終わらせて、その後の売り子の手伝い等なども快く引き受けてくれたのが始まりでした。常磐が智宏を見直したのはそこからです。

アメリはの話

アメリは読者モデルをしており、物語開始時でも、少しずつ知名度を上げていってました。ただそれが原因で、今までいたグループと遊ぶ機会が減ったことと、偶然見つけてしまったアカウントに自分の悪口が書かれていたこと(内容的に、そのグループの誰かでないとかけないことを書いてあった)があった中、偶然智宏と話す機会があり、その際に智宏が勧誘しています。智宏自身もイジメの経験があり、ほっとけなかったのもありますが、その後も智宏と交流を通じて、生徒会メンバーとの絆を深めていきながら、今に至っているため、アメリにとって、智宏は恩人なのです。

あすみの話

彼女は常磐やアメリと違い、イジメはありません。ただ彼女は過去に大きな挫折を味わい、人と関わることができなくなっていました。

その中で見出したのは、Vtuberという存在で、彼女はそこで活動していました。直接人とは関われなくても、ネット越しで充分だと思っていましたが、そこに現れたのが智宏です。生徒会メンバーの勧誘にやってきた智宏は、彼女が初めて緊張しないで話せる存在で、本人も何故かはわからないけども、智宏は平気だと言い、智宏のために生徒会に入ってくれました。その後も表立っての活動はしたがりませんでしたが、智宏を通じて外の世界に触れ、今まで感じたことのないものに、あすみはいつしかそれがとても掛け替えのないものになっていました。だから彼女は今日もそれを教えてくれた智宏に尽くすのです。

里の話

彼女は従兄弟であり、後見人として和泉兄弟の最も近くにいて、更に絶大な信頼を得ていました。だからこそクジ引きで会長に選ばれるなんて言う、ありえない自体も納得させられたのです。

妃愛の出席日数をダシにやらせた生徒会長でしたが、里も驚くほど、智宏は頑張っていました。ですがそうであればそうであるほど、里の心に影を落とします。智宏を騙してやらせたことですからね。

ただ、真相を知った智宏は驚きはしましたが本当に怒ってはいません。寧ろ妃愛の出席日数を補填してもらえたことに加え、彼にとっても生徒会メンバーとの交流は掛け替えのないものになっていたからです。だからこそ里も詩桜も許したのです。

因みに里は、本当に智宏の初恋の相手です。というか今も、好みの女性と言われると里を上げています。厳密に言うと、本人も認めていますが、子供の時の両親をなくした影響からか年上の女性が好みで、特に実母と雰囲気のよく似ている里は、今も智宏にとって、特別な女性という位置づけとして、彼女はいます。

という感じで、少し補足させてもらいました。作中で語りたかったのですが、それをやると余りにも長くなってしまうますので勘弁を。
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