戦兎「智宏達との共闘からしばらく経ち、俺たちは新年を迎えていた!」
龍誠「いやぁ、流石にあいつらも新年から騒ぎは起こさないみたいだな」
戦兎「って言ってると、どうせまたなにか起きるんだぜ?」
龍誠「だよなぁ……」
戦兎「まぁヒーローには休みはないってなわけで!154話スタートだ!」
新年と反旗
「戦兎!!」
新年となり、皆であけましておめでとうの挨拶を済ませた朝、戦兎達はテレポートで京都に来ていた。
そして社につくと、九重が戦兎の足に飛びついてくる。
「九重、元気そうだな」
戦兎はしゃがんで相手をしつつ、九重の頭を撫でると、彼女は気持ちよさそうに目を細める。
「あら九重、そんなに、はしゃいでははしたないですよ」
その後ろからやってきたのは、九重の母親の八坂だ。
先日の京都襲撃で、肉体の殆どを化け物に変えられたが、戦兎のジーニアスボトルによって治されており、現在は後遺症もなく元気に暮らしている。
「ふふ、戦兎殿。息災だったか?」
「あ、はい。八坂さんもお元気そうで何よりです」
汝のお陰でな。と八坂さんはコロコロと笑い、妖艶な笑みを浮かべる。
「戦兎殿の活躍はこの京の都にも届いておる。これなら妾としても安心じゃよ」
というのも、来年から九重を駒王学園の初等部に編入する予定で、九重は今から指折り数えている。因みにこっちに来たら龍誠達の屋敷から通う予定だ。
なんて思っていると、
「戦兎!母上とばかり話していないで妾とも遊ぶのじゃ!」
「はいはい。何して遊ぶんだ?」
「まずはお参りに行くのじゃ!それとおせち!今年の煮豆は母上に習って妾が作ったのじゃ!」
九重に手を引かれ、戦兎が行くと、それを他の面々は笑ってみていた。
「微笑ましいわね」
ライバル登場かしら?とリアスは冗談交じりに小猫に言うと、
「戦兎さんは優しいので、あれくらい目くじらたてることもないですよ」
と小猫は余裕綽々といった風情だ。すると、
「おやおや、どうかのう?」
と八坂はこちらに来た。
「我が娘、九重は妾の血を引いている。つまりこうなるということだ」
と自分の豊満な胸を寄せて持ち上げてみせる。
スタイル抜群の彼女がやると中々の光景だ。
「と、突然変異ってありますよね?」
「まぁ、ないとは言わんが将来有望じゃ」
ニンマリ笑う八坂を見て、小猫も戦兎の後を追う。
「意地の悪い女だなアンタも」
「いやはや、ああいうのを見るとついな」
オホホ、とアザゼルに黒い笑みを浮かべる彼女。しかし、
「じゃが実際、これから戦兎殿にすり寄る輩は多かろう」
「だろうな」
現在起きている
それだけに政治的にもすり寄る輩は多くなっていくはずだ。何より、
「それに
「あぁ」
実際、父の忍の件は未だに言われる。戦兎はスパイなのでは?と。すると八坂は表情を引き締め、
「ならば戦兎殿の後ろ盾に妾を筆頭にした京の者がなろう」
「本気か?」
あぁ、と八坂は袖で口を隠すような仕草をする。
「彼には図りしれぬ恩義がある。そんな彼の力になれるなら、お安い御用だ」
兵藤一誠及び、戦兎の父である忍に地獄を見せられた彼女が主導となって、戦兎の後盾になる。これ以上に戦兎の汚名を濯ぐ事ができるものはないだろう。
「して、兵藤一誠の行方は?」
「まだ掴めていない。今度は一体何を企んでいるのやら……」
苦虫を噛み潰すような表情をアザゼルは浮かべながら、そんなことを呟くのだった。
「準備完了しました!」
男が駆け寄り、声をかけた先にいたのは、皺くちゃの顔をした老人。だが首から下の体が異様な程鍛えられており、肉体から見られる年齢は非常に若々しい。
そんな男は、報告を聞きながら別の少年に顔を向け、
「宜しいのですね?」
「あぁ」
その返答にうなずき、男は立ち上がる。
「これより我等は天界と世界に反旗を翻す!このヴァスコ・ストラーダに続けぇ!」