ハイスクールD×D Be The One   作:ユウジン

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前回までのハイスクールD×D Be The Oneは……

戦兎「新年を迎え、お参りを済ませた俺達だったが……」
龍誠「いやぁ、やっぱりこうなるんだよなぁ」
戦兎「仕方ないさ。困ってる人がいるなら行くしかない!」
龍誠「それが仮面ライダーだもんな!」
戦兎「ってな感じの155話スタートだ!」


デュランダルVSエクスデュランダル

「天界で反乱が起きた!?」

 

新年から京都でお参りを済ませ、帰ってきた戦兎達の元に来た連絡に全員が驚愕し、互いに顔を見合う。

 

「とにかくじゃあ!」

「あぁ、禍の団(カオス・ブリゲード)が関わっている可能性もあるからな。お前らにも出動要請だ!」

 

新年早々忙しいな、とぼやきつつも、戦兎達は魔法陣に飛び乗って転移すると、既に戦闘後なのか、所々破壊された光景が広がっていた。だが、

 

「思ったよりきれいだな」

 

そう。前に禍の団(カオス・ブリゲード)が襲った際より、破壊が少ない。そう思った時、

 

「待っていたぞ。仮面ライダー」

 

突然声を掛けられ、驚いてその方角を見ると、その先にいたのは筋骨隆々とした老人。

 

誰だ?と戦兎がポカンとすると、ゼノヴィアがボソリと呟く。

 

「ヴァスコ・ストラーダ猊下」

「え?」

「先代デュランダルの使い手。ミスター・デュランダルと呼ばれる、教会最強の男だ」

「まさか助けに来てくれたのか!?」

 

と龍誠が言うと、アザゼルが首を横に振る。

 

「あの男がいたなら、こんな事になってねぇさ。遅れてきた、って風情でもないしな」

「詳しいのね」

「ウチのコカビエルが昔にな」

 

リアスにそう答えつつ、アザゼルは相手を見る。

 

「久し振りだな。アザゼル殿」

「あなたも元気そうだ。とても80を超えた男の持つオーラじゃねぇな」

 

80……と皆が改めてストラーダを見る。あの肉体に覇気。とてもそうは見えない。

 

「貴方ともあろうものが、よもや判断側に組みしたというのですか!?」

 

ゼノヴィアがそう叫ぶと、ストラーダが頷く。

 

「私達は此度の同盟に納得していない」

「何を今更言ってんだよ!禍の団(カオス・ブリゲード)がどんだけやばい奴らだって思ってんだ!」

 

それには龍誠が叫ぶと、ストラーダは首を横に振る。

 

「分かっているさ。だがな、それで納得出来るとは限らぬ。故に我等は立ち上がった。言葉を尽くして納得できぬのなら、この拳で問うしかないのだ」

 

そう言って拳を握るストラーダに、戦兎は、

 

「ならやるしかねぇか。いいのかよ爺さん!今のあなたはデュランダルがないんだろ?」

「問題はない」

 

そう言って、ストラーダが手を掲げると、そこに握られたのはデュランダルだ。

 

「なっ!」

 

デュランダルはゼノヴィアが持っているの以外は、本来存在しない。だがそこにあるということは、

 

「兵藤 一誠か。よりによってデュランダルを渡すとはな」

 

気をつけろよお前ら、とアザゼルは言う。俺はあの男以上のデュランダル使いは知らん。というと同時に、ストラーダはデュランダルを振り下ろす。

 

聖なる力も何も込められていない、ただの剣圧。だがそれだけで戦兎達を吹き飛ばす。

 

『変身!』

 

しかし吹き飛びながらも、戦兎と龍誠は変身し、

 

《完全無欠のボトルヤロー!ビルドジーニアス!スゲーイ!モノスゲーイ!》

《極熱筋肉!クローズマグマ!アーチャチャチャチャチャ チャチャチャチャアチャー!》

 

煙の中から飛び出した戦兎は、ストラーダに殴りかかる。

 

しかしそれは軽く避けられ、デュランダルで切り返す。

 

「くっ!」

 

それを転がって避けながら、戦兎もデュランダルを取り出した。

 

「ほぅ?面白い力だ」

「デュランダルにはデュランダルだ!」

 

そう言ってデュランダルで切り結ぶが、ストラーダは涼しい顔で受け切る。

 

「確かにそれは本物らしい。使う力もな。だが、それでは私には勝てん!」

「っ!」

 

デュランダルを弾かれるが、聖魔剣を複数作り出し、連続射出。それをデュランダルを高速で回転させて弾き切り、

 

「お前はただ力を使っているに過ぎない。様々な力を同時に駆使し、本来にはない力を発揮する。だが、極めた1の力を、お主は知らぬのだ!」

「っ!」

 

戦兎は咄嗟にダイヤモンドの壁を作るが、ストラーダはそれを拳で破壊し、振り上げたデュランダルで斬った。だが、

 

「偽物か」

 

斬られた戦兎は、ボフンと音を立てて煙とともに霧散し、別の所に現れる。

 

「バケモンだな」

 

そう思わず呟く。ジーニアスの力は、別世界の仲間たちの力もフィードバックされている。剣術の実力としても、ゼノヴィア、祐斗、イリナの実力が反映されている。

 

つまりあの老人は、少なくとも剣術だけに限ってはあの三人を合わせ他よりも強いということだ。

 

勿論、単純な強さだけではなく、戦い方という面では、戦兎に依存するため、必ずしもそうなるとは限らないが。

 

「オラオラオラァアアアア!」

 

すると煙の中から龍誠も飛び出し、ゴリラのパワーを付与してストラーダを殴りつける。

 

「ぬぅ!中々の一撃!じゃがまだまだよ!」

 

しかし逆に龍誠が殴り飛ばされ、吹き飛んだ。

 

「ならこれはどうかしら!」

 

入れ替わるようにリアスと朱乃の、滅びの魔力と雷光の同時攻撃。しかしそれは、

 

「喝!」

 

ストラーダはなんと、気合いでかき消した。

 

「嘘でしょ」

「一体どういう能力を」

 

持っちゃいねぇよ。と朱乃にアザゼルは槍を多数展開し、一気に放つ。

 

それもデュランダルで弾き切り、

 

「あの男はな。ただの人間だ。魔力も光もない。ましてや神器もない。ただの人間だ。唯一できるのは、デュランダルを扱うことだけ。だから鍛えまくったのさ。信仰心を胸に、限界を超え続け、気づけば、デュランダルを持たずとも聖なるオーラが全身を覆うようになり、拳でも悪魔を屠れるようになった。言うなれば、人間の到達点」

 

それがヴァスコ・ストラーダという男さ。アザゼルの説明に、リアスは息を呑む。ただの人間がそこまで到達できるのかと。すると、

 

「はぁあああ!」

 

エクスデュランダルを構えたゼノヴィアが、ストラーダに突っ込む。

 

「全く。そんな訳のわからない装飾を施すとは」

「何を!」

 

ゼノヴィアとストラーダは切り結ぶ。

 

「貴方ほどの御方が反乱だけではなく、テロリストとも手を結ぶとは!」

 

エクスデュランダルをブンブン振り回し、ストラーダを追うが、それを軽々と避け、デュランダルの切っ先をゼノヴィアに突き付けて動きを制する。

 

「デュランダルはそれ単体で完成された聖剣。それにジャラジャラとつけるなど言語道断だ」

「くっ!黙れ!」

 

ゼノヴィアは一旦下がり、エクスデュランダルを輝かせて振り上げた。

 

「おぉおおおお!」

「成程。それが今のお主の全力か」

 

それに合わせ、ストラーダもデュランダルを掲げると、ゼノヴィア以上の輝きを放つ。

 

「さぁ、いつでも来るがいい」

「この!」

 

互いに聖なる波動を纏わせた一撃を放つが、ゼノヴィアの一撃をあっさりとストラーダの一撃が押し切り、ゼノヴィアに襲い掛かる。

 

「ゼノヴィア!」

 

そこに龍誠と戦兎が割って入り、龍誠が地面を殴るとマグマが隆起し、それが冷えて固まると、壁のようになる。更に戦兎がそれをダイヤモンドでコーティングし、

 

「ロスヴァイセさんの力とサイラオーグさんの力で!」

 

北欧魔術の結界と、サイラオーグのレグルスの力で更に包み込む。レグルスの力は飛び道具の無効化だ。幾らデュランダルの力でも、遠距離攻撃には変わりないので、これにも効果があるはずだ。

 

しかし、

 

『なっ!』

 

壁がストラーダの一撃と激突すると、ビキビキ音を立ててヒビが入っていき、砕け散ると?戦兎達に当たり爆発。

 

威力が減衰していたためか、変身が解除されることはなかったが、戦兎達は地面を転がった。

 

「なんて威力だ、私の倍じゃ足りないぞ」

「モロに食らってたら変身解除どころか消し飛んだんじゃないか?」

 

ゼノヴィアと戦兎は立ち上がりながら言うと、ストラーダは地面にデュランダルを突き立てる。

 

「どうした?それで終わりか?」

 

どうする?と皆が顔を見合わせた瞬間、

 

『っ!』

 

突如空から飛来した黒い物体に、戦兎達は身構えると、そこにいたのは、十代前半の少年。しかしその体は半分以上が魔獣に侵食されていた。しかし、それには不釣り合いな、人間の部位からは真っ白な片羽が生えている。

 

「テオドロ殿!下がっておられよ!」

「ならヌ!悪魔ハ私が殺スのダ!」

 

ビキビキ音を立てて、魔獣側の腕が伸びて襲い掛かる。

 

「侵食なら!」

《ワンサイド!》

 

レバーを回し、戦兎は拳を握る。

 

《Ready Go!ジーニアスアタック!》

 

伸びてきた触手を殴り、ジーニアスの力が触手を伝わって浸透していくが、

 

「ガァあああああああ!」

 

テオドロと呼ばれた少年が叫ぶと、ジーニアスの力が押し返され、触手がそのまま戦兎を吹き飛ばした。

 

「がはっ!」

「戦兎!」

 

龍誠が駆け寄り、大丈夫だというが、

 

「ジーニアスが負けただと?」

 

戦兎はそっちのほうが驚きだった。

 

「殺ス。悪魔は滅びヨ!」

 

テオドロは更にこちらに来ようとするが、

 

「なりませぬ!」

 

ストラーダはそれを抑え、

 

「引くぞ!」

 

ストラーダが声を上げると、方々から声が上がり、相手が次々転移で消えていく。

 

「話すノだストラーダ卿!」

「なりませぬ!」

 

ストラーダに引かれ、テオドロは消えていくが、

 

「覚悟しロ。悪魔!オ前達は、私が滅ボしテやル!」

 

そんな呪詛を流し、テオドロは消えていき、戦兎達は一息吐くと、

 

「何なんだあの子は……」

 

テオドロから感じたのは強い恨みだ。許さぬと。だが自分達に彼から恨まれる覚えはない。そう思っていると、

 

「彼等については私から話しましょう」

『ミカエル様!?』

 

そこに現れたミカエルに、戦兎達は驚くと、アザゼルが、

 

「やはりアレか?」

「えぇ、それでは皆さん。詳しい話はこちらへ」

 

ミカエルに導かれ、戦兎達は移動を開始するのだった。

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