ハイスクールD×D Be The One   作:ユウジン

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前回までのハイスクールD×D Be The Oneは……

戦兎「遂に兵藤一誠を倒した俺達。しかしその前に現れた父さんが、真実を語り始める」
龍誠「一体その口から何が語られるのか」
戦兎「そんな感じの166話スタートだ」


真実

 

失踪する直前。忍の眼の前に現れたのは、まだ子供だった兵藤 一誠だった。最初はただの子供かと思ったが、恐ろしい力を持っていた。

 

そして言ったのだ。

 

「お前が作っていたベルトをよこせ」

 

戦兎の不思議な能力を用いた変身アイテム。まだ誰にも言っていないはずのそれを、彼は知っていた。

 

なぜか後で聞いたら、偶然戦兎が神器(セイクリットギア)を自分の前で出したのを見ており、それを調べているのを知っていたから。

 

物理学の権威として知られる自分が、それを見た時どうするのかを見ていたらしく、その過程でドライバーの存在を知っていたらしい。

 

タイミングと都合が良すぎる。そう思ったが、後々思えば当然だったのかもしれない。

 

そして一誠はまだ出来ていないと言う忍に、ならば完成させろといい、できないならば家族を殺すと言い出す。

 

抵抗はできなかった。言われるままにベルトを完成させた。だが、その時に既にこの仕掛けを考えていた。

 

一定以上のダメージが入った時、エネルギーが逆流し、一誠を封印する装置を。

 

しかし予想外だったのは、一誠の強さだ。明らかに不自然だ。あの頃から様々な種族を相手にしていたが、追い込まれると都合よく新たな力に目覚め、逆転する。

 

彼はそれを無限の才能だと言うが、それは違うと思った。あれは才能じゃない。言うなれば、ご都合主義だ。

 

無限に強くなり、それもやばくなったら都合よく力に目覚めて強くなる。それが兵藤一誠だった。

 

だから計画を見直し言ったのだ。倒せないなら、倒さなきゃ良いと。

 

「私を仲間にしてほしい。君専用のドライバーと強化アイテムを作ろう」

 

それがエボルドライバーとロンギヌストリガー。一定以上のダメージが入った時エネルギーが逆流し、一誠を封印する。そして封印したあとは、逆に一誠の力をエネルギーに変換し、封印する力を強める。

 

つまり、一誠が強くなれば強くなるほど封印する力が強くなる装置だ。一誠のご都合主義を逆手に取った封印装置。それが仮面ライダーエボルの正体だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それが真実なのか?」

「あぁ」

 

戦兎の問いかけに、忍は頷く。

 

「だがこの計画には欠点があった。それは兵藤 一誠の強さが一定上にならなければ、封印したとしても意味がないということだ。ある程度以上の強さがなければ、そもそも封印エネルギーに変換できない。そして何より、その力を持つ一誠を、一度倒さなければならない。そのために戦兎。お前と仲間たちに頼る他なかった」

 

忍が計画を実行に移したときから、戦兎は巻き込まれる運命だったのだと。そう言われた気がした。

 

「そのために騙したのか?俺も、皆も」

「あぁ。許してほしいとは言わない。私も罪は償うつもりだ」

 

忍はそう言い、エボルドライバーを拾い上げる。

 

「後はこれを……」

 

そう言った時、地面が大きく揺れた。

 

「な、なんだ!?」

 

突然の揺れに、驚きながら戦兎が屋根を見ると、突如屋根にヒビが入り、そこから先程一誠に見せられた化け物の顔が入ってきた。

 

666(トライヘキサ)!?何で!?」

 

そして更に、忍の手元のドライバーが震える。

 

「こ、これは!?」

 

次の瞬間。ドライバーが発光し、そこから再び現れた一誠の拳が忍の胸を貫いた。

 

「父さん!」

 

忍から腕を引き抜いた一誠は、こちらを見ながら冷たい視線を向ける。

 

「どいつもこいつもふざけやがって。あぁもうどうでもいい。お前ら全部殺してやる。この世界も何もかも壊してやる。それが出来るなら、俺はもうどう兵藤一誠じゃなくてもいい」

 

その言葉とともに、ロンギヌストリガーが回転し、666(トライヘキサ)を取り込んでいき、

 

「変身」

 

一誠の姿が変わる。化け物の姿で、カラーリングは白と虹色。それはまるでジーニアスフォームのよう。

 

そしてその体から発するエネルギーは、以前とは比べ物にならない。というか、あまりのデカさに感じ取ることもできない。

 

「ここで消してもいいが、それでは面白くない。今から1ヶ月後。駒王学園の卒業式の日に、俺は全ての戦力をそこに向かわせる。別にそれまでに襲いかかってきてもいいぜ?俺はもう逃げも隠れもしねぇ」

「ふざけないで!」

 

リアスが一誠に向け、魔力を放つが、それは一誠に届く前に消滅してしまった。

 

「え?」

「それじゃ、ちゃお」

 

それだけ言い残し、一誠は姿を消すが、

 

「アーシア!治療だ!」

「は、はい!」

 

アーシアは急いで忍に駆け寄り、癒やすの光を当てるが、どう見てもこれは助かる傷ではなかった。悪魔であればまだしも、ただの人間の彼には確実に致命傷だ。

 

「ごほっ!これでも駄目だったか」

「今喋ったらダメです!」

 

アーシアの言葉に、忍は首を横に振ると、

 

「まだ希望はあるんだ」

「希望?」

「あぁ、戦兎。お前と龍誠君。二人が最後の希望なんだ。二人の力が合わされば、どんな物理法則も超える。真のビルドとなれるんだ」

 

ごほっ!ごほっ!と咳き込みながら、忍はリアスを見た。

 

「リアスさん」

「は、はい!」

「戦兎は、まだまだ未熟です。ですが、中々に男前で頼りになる自慢の息子です。主として、これからも宜しくお願いします」

「……はいっ」

 

忍は続いて、小猫達を見て、

 

「コイツは……女心に少々鈍い。かなり苦労させてしまうと思うが、宜しく頼むよ」

 

はい、と小猫達は頷く。そして祐人達をみて、

 

「私に似て研究バカでね。振り回されることもあると思うが、お願いしてもいいかな」

 

勿論。と祐人達も頷く。そして今度は離れた所にいた美空を呼び、

 

「美空。ここをでて、少し進むと私の研究室がある。そこにお前へのプレゼントがあるんだ。毎年誕生日プレゼントだけ買っていてね。ほら、昔好きだったキャラクターのぬいぐるみだ」

「馬鹿だなぁ。お父さん。私もうぬいぐるみで喜ばないよ」

 

でもありがとう。と美空がいい、今度は、

 

「京香。すまないな。苦労ばかり掛けて」

「良いのよ。貴方に振り回される人生も素敵だったわ」

 

妻にそう声を掛け、京香も答えた。

 

そうして今度は龍誠を見て、

 

「龍誠君。ありがとう。戦兎の親友でいてくれて。そして相棒でいてくれて。後は頼むよ」

「うす」

 

最後に、戦兎を見た。

 

戦兎は何が来るのだろうと思う。あとは頑張れとか、そんな感じだろうか。

 

だがそんな予想は裏切られる。

 

「大きくなったな。すっかり父さんより大きいじゃないか」

「っ!」

「俺に似てイケメンだし、学校じゃ女子にモテモテだろ?」

「そんな訳あるか。実験ばっかして避けられてるよ」

 

そっか。と忍は優しく微笑む。

 

「戦兎。俺が何で科学者になったのか覚えてるか?」

「ラブ&ピースだろ?」

「あぁ、人々の幸せと平和のために。だが俺は、家族と世界を天秤に掛けられ、家族を選んだんだ。意地でもベルトを教えなければ、光はならなかったかもしれないと、今でも思う。だが、お前はあの場でも家族も世界も諦めようとはしなかった。お前はもう俺を超えている。だから」

 

忍は戦兎の手を握り、そして、

 

「後は任せたぞ」

 

とだけいい、忍の体から力が抜けた。

 

「父さん?」

 

戦兎が体を揺するが、忍の体から命を感じない。

 

死んだ。そう理解するのに、暫くの時間を必要とした。

 

美空は泣き、母はその場に崩れる。

 

戦兎は涙も出ず、心にポッカリと穴が空いたまま、その場に呆然としているのだった。

 




仮面ライダーエボル 超越体

パンチ力・∞
キック力・∞
ジャンプ力・∞
走力・測定不可

忍に封印されかけ、全てがどうでも良くなった彼が、兵藤一誠でなくなってもいいから力が欲しいと願った際に、自分が持ち込んだ転生特典が進化し、その力に共鳴して復活し現れた、666(トライヘキサ)を取り込み、仮面ライダーエボルと融合し生まれた姿。

スペックが∞というのも、一誠の無限の才能の進化により、スペックが常に上昇し続けているから。

そして固有能力として、あらゆるものを無効化する【全否定(オールキャンセル)】がある。

これはあらゆる能力や物理的な破壊エネルギーすらも無効化する能力。

リゼヴィムの上位互換的な能力であり、これによって実質一誠にダメージを与える手段は存在しない。

唯一の突破手段は、一誠のスペック以上の攻撃だが、スペックが上昇し続ける相手なので、不可能と言っても過言ではない。
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