龍「聖剣を破壊するため暗躍する俺たちだったが、残念なことに失敗。しかもコ、コ……えぇと台本どこだっけ?」
戦「コカビエルでしょうが。バカ!」
龍「バカっつうな!筋肉付けろ筋肉を!つうかコカビエルって言いにくいんだよ!」
戦「まあ確かにコカビエルって言いにくい上に若干打ってるときも誤字り易いんだよな。と言うかゼノヴィアも結構打ち間違えやすいし」
龍「なんつうかオールカタカナでしかも五文字以上って間違えやすいよな」
戦「しかもゼノヴィアってさ、普通にゼノビアって打っても出てこないからなぁ~と言うわけで何時までもメタってしょうがないので18話スタート!」
「来たか」
コカビエルは、退屈そうに欠伸をしていたが自分の眼前にやって来た面々を見て頬尻を上げる。
「さて、まさかお前達だけではあるまい。大方魔王に連絡を取り貴様らは時間稼ぎといったところか。まあいいさ。余興くらいにはなる」
そう言ってコカビエルがパチンと指を鳴らすと、現れたのは三つの首を持つ巨大な犬。
「ケルベロス!?」
リアスが驚愕する中、ケルベロスはこちらに疾走。それを朱乃が魔力を雷に変えて撃ち出して怯ませる。更に、
「変身!」
《Wake up burning! Get CROSS-Z DRAGON!Yeah!》
クローズに変身を終えた龍誠が飛び上がるとレバーを回して、
《Ready Go!ドラゴニックフィニッシュ!》
「おらぁああああ!」
蒼炎を纏った強烈なボレーシュートを叩き込まれたケルベロスは頭が吹っ飛ぶが、別の頭が龍誠を襲う。
「やべ!」
大技を決めた隙を狙われた。それを理解した龍誠は咄嗟に防御態勢を取ったが、
「ふん!」
「なに!?」
別方向から来た何者かがケルベロスを消し飛ばす。それは……
「お前はゼノヴィア!?」
「さっきぶりだな」
そう言ってエクスカリバーを構えるゼノヴィアだが、さっきまでと違い力強さを感じる。
「お前腹空かせてたのに大丈夫なのかよ」
「フッフッフ。日本は良いところだ。ここに来る前にコンビニと言うところを寄ったんだが裏に弁当を捨てていてね。こっそり貰ってきた。全く。全然腐ってもいないのに何故捨ているのかは理解できなかったがお陰で腹を満たせた。これで戦える!」
そう言ってエクスカリバーを担ぎながら高笑いするゼノヴィアに龍誠は、
「お前もしかしなくてもバカだろ」
「なんだと!?」
ジロッと睨まれるが龍誠は無視してコカビエルを見る。
それをコカビエルは鼻で笑って流すと再度指を鳴らしてケルベロスを出した。
「おいおい。追加があるのかよ」
思わず龍誠が溜め息を吐くと、ケルベロスが走ってくる。
それに皆が身構えた瞬間!
「
「ギャン!」
ケルベロスの足元に魔剣が生え、ケルベロスは足に刺さった魔剣に怯む。
「待たせたね!」
「祐斗!遅いんだよ!」
そう叫びながら龍誠はビートクローザーを手に走り出すとケルベロスの口の中に飛び込む。
「龍誠!?」
リアスがそれを見て驚愕する中、
《ヒッパレー!ヒッパレー!ヒッパレー!メガヒット!》
「オラァアアアア!」
ケルベロスは苦しそうに暴れだし、地面を転がる中、腹の中から龍誠は飛び出した。
「ぶへ!くっせぇ!」
「無茶するわねぇ……」
ペッぺとマスクをしてるので口に入るわけがないのだが気分でしているのだろう。
龍誠が這い出てくるのをリアスは苦笑いしながら見つつ、まだケルベロスはいるのかしらとコカビエルに言った。
「ふむ。これは予想以上だ。もう少しケルベロスに苦戦するかと思ったんだがな。ならば、フリード!」
「はいはい」
そして今度はフリードが出てくる。だが手に持っている聖剣の形状が違うような……と龍誠が首を傾げると、
「へっへっへ。驚いてるな?これは俺っちが集めたエクスカリバーを融合させたサイキョーのエクスカリバーですよぉ!」
フリードはそう叫びながらゼノヴィアに飛び掛かる。
「どうせだからそのエクスカリバーもいただくぜぇ!」
「させるか!」
火花と轟音を撒き散らし、聖剣同士がぶつかり合う。するとそこに、
「はぁ!」
祐斗が割り込み魔剣を振るうが、フリードの聖剣にアッサリと刃が砕かれた。
「ざんねーん!そんなチャチな魔剣じゃ相手にもなりませんなぁ!」
「くっ!」
祐斗は距離を取り魔剣を作り直す。そこに、別の人間の笑い声が聞こえる。
「止めておけ。お前の魔剣では相手にもならんよ」
「バルパー……」
ギリッと歯を噛み締めた。それを見ながらバルパーは笑みを浮かべる。
「しかしまさかあの時の生き残りが悪魔になっているとはな。お前一人分でも貴重な因子を持っているというのに」
「なに?」
バルパーの言葉に祐斗は違和感を覚えた。 自分一人分の因子?どういうことかと。
それを聞いたバルパーは口を開き、
「私はね。聖剣に憧れていたんだよ。物語に出てきて英雄が使う武器にね。だが私には才能がなかった。だから聖剣の研究に没頭し、君のような子供達を集めた。とは言え中々進まなくてね。そんな時気づいたんだよ。聖剣を扱うには因子がいる。そして集めた子供達にはその因子があったが弱かった。ならばそれだけを抽出できないかとね」
「まさかあの時全員皆殺しにしたのは!」
祐斗は自分の中でピースが繋がったような感覚に襲われた。だがバルパーは言葉を続け、
「そうさ。全て因子を抽出して用済みになったから捨てた。それだけの話さ」
「そうか。聖剣使いになる時に祝福を受けるのは……」
ゼノヴィアも何か心当たりがあったらしい。それを聞いたバルパーは、やはり研究を受け継いだ者がいたかと歯を噛み締める。
「己ミカエルめ……私を異端者として追放しておきながら」
そう言いながらバルパーは、懐から結晶を一つ取り出した。
「これがその因子の結晶だ。フリードにも使っている。まあ他にも二人ほどいたんだが適合できずに死んでな。とは言えフリードさえいれば良い。これはお前にやろう。どうせもう使わん。お前の仲間達の成れの果てだ」
バルパーは吐き捨てると、それをゴミを放り投げるように捨て、それを祐斗は覚束無い足取りで拾った。
「皆……」
両手で優しく包み込むように優しく手に取った祐斗は、眼から涙を溢れさせながら口から謝罪の言葉を紡ぐ。
「ごめん」
ずっと後悔していた。自分だけが生き残った事に。自分より夢を持っていた者がいた。自分より才能があった者もいた。
それらを差し置いて生き残った自分は何がなんでも復讐を遂げなければならないと。そうしなければならないと。
なのに何故自分は弱いのだ。この魔剣はエクスカリバーに遠く及ばない。自分が皆の無念を晴らさなければいけないのに。
そう思った時、突如結晶が強い光を発して辺りを照らす。
「これは!?」
祐斗は気付くと、真っ白な空間に立っていた。だが一人じゃない。周りに現れたのは、忘れもしない。あの時助けられなかった皆がいた。
きっと自分を責め立てるだろう。そう思っていたのだが、一人の女の子が祐斗を抱き締め、
《ごめんね》
「え?」
一瞬何を言ったのか分からなかった。だが、周りの皆も口々に自分に謝罪してきた。
君一人に背負わせてしまって申し訳ないと、でももう良いから自分の人生を生きて欲しいと。
一人じゃない。ずっと自分達は一緒だと。
そう言って皆は祐斗に溶け込むように集まり言う。
さぁ立つ時間だと。今の君の仲間が待っているのだから。
「なんだ!?」
突如起きた結晶の発光。それにバルパーは驚く中、祐斗は立ち上がる。
そしてゆっくりと結晶は砕け、祐斗の中に取り込まれていき、
「僕はずっと間違っていると思っていた。過去ばかり見て、それに囚われていた。だがそれは間違いだ。僕が見るべきなのは今だ!そしてそれに続く未来だ!その為に僕は戦う!主、リアス・グレモリーの為に。そして仲間達の為に!」
そう宣言した祐斗の手に現れた白と黒で作られた両刃の剣。それを祐斗は構えた。
「なんだそれは……」
「
「
そうリアスが解説する間に祐斗はフリードに飛び掛かった。
「剣が変わったくらいでなんだよぉ!」
フリードは叫びながらエクスカリバーで祐斗の剣を受ける。すると、
「え?」
フリードはエクスカリバーの刀身に入ったヒビを見て、ポカンと眼を丸くした。
「聖と魔が融合した僕の剣。聖魔剣が折れた聖剣を融合させただけの物に負けるとでも?」
「ちぃ!」
フリードは距離を取り、エクスカリバーの刀身を伸ばして狙う。しかし祐斗はそれを全て避けきり、聖魔剣を構え直す。すると、
「おい、リアス・グレモリーのナイト」
「……なにかな?」
話し掛けてきたゼノヴィアに祐斗は思うところはありつつも返事をした。
「私は聖剣の究極の話、核さえ回収できれば良い。お前は聖剣を破壊したい。それで良いな?」
「あぁ。それがなに?」
「なら私が隙を作ってやる。お前が止めをさせ」
ゼノヴィアの言葉に、祐斗は眉を寄せる。どういうことかと。それに対してゼノヴィアは、
「私の任務は聖剣を取り戻す事。結果的に核だけになろうがそこさえ守れれば良い。そして隙を突くならお前の速さの方が適任だと判断したまでだ」
「成程ね」
じゃあ任せるよと祐斗が言うと、ゼノヴィアは走りながらエクスカリバーを右手から左手に持ち替え、
「ペトロ!バシレイオス!ディオニュシオス!そして聖母マリアよ。我が声に耳を傾けてくれ。この刃に宿りしセイントの御名において、我は開放する!聖剣・デュランダル!!」
ゼノヴィアの言葉と共に空間に歪みが生じ、そこから出てきた柄を掴むと素早く引き抜く。
「あれはデュランダル!?何故だ!私の研究ではデュランダル使いは作れぬはず!」
「私はイリナ達とは違って天然物でね!」
そう言って驚愕するバルパーを尻目にデュランダルを地面に叩き付けると、凄まじい衝撃波と光がフリードを襲った。
「嘘だろぉ!?」
フリードは慌てて射線上から逸れるが、ゼノヴィアは手を止めず攻め続ける。
「おぉ!」
「なっ!」
フリードは一瞬祐斗から完全に意識を逸らしてしまった。そしてその一瞬を見逃す祐斗ではなく、死角からナイトの速さを使ってフリードに襲いかかると、
「っ!」
一瞬の交差の後に、祐斗は聖魔剣を振って付いた血を払う。
「ばか……なぁ」
バキン!とエクスカリバーは粉々に割れ、肩からバッサリ切られたフリードは血を吐いて倒れる。それを見たバルパーが、
「バカな……聖魔剣だと?聖と魔は相反し混ざり合うわけが……そうか!まさか!っ!?」
『なっ!』
バルパーは何かを思い付いた様だったが、その瞬間コカビエルは突如光の槍を投げてバルパーを刺し殺した。
「ごほっ!なぜ……?」
「良い余興だったよバルパー。だがお前にはもう用はない。だからここで死んでいけ」
冷たくそういったコカビエルは、ゆっくりとこちらにやって来る。
「さて、余興はここまで。次の相手は俺だ。全員まとめてかかってこい」
一見すれば舐められてるような言い方だが、この場の誰もがそれは違うと確信していた。
ただ歩いてくるだけなのに凄まじい圧を感じる。思わず全員が体を強張らせる中、
「上等だ」
全員の先頭に立ち、ビートクローザーを龍誠は構えた。その姿に、リアス達も頷き、戦闘態勢を取り、
「それで良い。俺を楽しませろぉ!」
ニタリと笑ったコカビエルは、両手に光の槍を作り走り出す。
「来るわよ!」
リアスはそう言いながら滅びの魔力の塊を作り出し、コカビエルに向かって撃ち出す。
「ふん!」
だが、コカビエルはそれを片手で弾き飛ばし、更に疾走。そこに空中から朱乃が雷撃を落とした。だが、
「そうか。さっき見たときどこかで見たと思ったが貴様バラキエルの娘か!」
「っ!私をあの者と一緒にするな!」
バラキエルの娘?どう言うことかわからないが、朱乃は怒りを滲ませ雷の電圧を上げるがコカビエルは腕を払って雷を打ち消す。
「はぁ!」
だがその隙を狙い祐斗は走り出すと、聖魔剣をコカビエルに振り下ろした。
「おぉ!」
「いきます!」
更に、ゼノヴィアもそれに合わせてデュランダルとエクスカリバーを同時に振り抜き小猫が正面から殴りかかる。しかし、
「甘いわ!」
光の槍で平然と剣を受け止め、小猫を先に蹴り飛ばし、それから剣を弾き飛ばし祐斗とゼノヴィアを吹き飛ばした。
『がはっ!』
背後に吹き飛んだ三人と入れ替わり、龍誠はビートクローザーを振り回しながらコカビエルに襲いかかる。
「ぬん!」
「おらぁ!」
ビートクローザー光の槍がぶつかり火花を散らし、何度も互いの武器をぶつけた。
「成程。やはり先程見た時も思ったがお前は強いな!」
「誉めていただき何よりだよ!」
そう言いながら龍誠は一度下がるとビートクローザーを手放しレバーを回す。
《Ready Go!》
「いくぞぉおおおお!」
《ドラゴニックフィニッシュ!》
龍誠は青いドラゴンを作り、それと共に蒼炎を右足に纏わせ飛び上がるとコカビエルに飛び蹴りを放った。
「面白い……来い!」
コカビエルはそれに対して逃げず正面から受け止め、辺り一体に衝撃波を撒き散らす。そして!
「おぉ!」
「んなっ!?」
バァン!と龍誠のドラゴニックフィニッシュを何と正面から弾き飛ばしたのだ。
「おいおい嘘だろ……ライザーだって倒した技だぞ」
「ふむ。確かそいつはフェニックスの才児と呼ばれていたやつだな。確かに今の一撃ならば並みの上級悪魔なら良いだろう。だが俺にはまだ足りぬな」
ちっ!と龍誠はビートクローザーを拾い直し、コカビエルを睨み付ける。それを見たコカビエルは嬉しそうに笑みを浮かべ、
「良いぞ。そうでなくてはな」
そんなコカビエルを睨み付けるのは龍誠だけじゃない。祐斗やゼノヴィアも立ち上がり、リアスや朱乃、小猫も構える。
それを見たコカビエルはフッと笑い、
「しかしエクソシストの女。お前もよく戦うよ。神は死んだと言うのにな」
「……なに?」
コカビエルの言葉に、ゼノヴィアは一体何をいっているんだ?と言う顔になる。それを見たコカビエルは笑いだすと、
「そうか。やはり末端には知らされてないか。なら教えてやろう。先の大戦で死んだのは魔王だけじゃない。聖書に記された神もなんだよ。今でもミカエルたちが神の残したシステム稼働させているため悪魔払いや一部の祝福は受けられるがそれも減ったがな」
「そんな……」
ゼノヴィアは膝を付き、後ろにいたアーシアにいたっては気絶してしまう。咄嗟にリアスが受け止めてくれたが。
「お陰で今じゃ大戦が起きることはなくなってしかった。こんなつまらん世の中に生きてるだけで苦痛なんだよ」
「下らねぇ」
なに?とコカビエルは、龍誠を見る。
「下らねぇんだよ。何が戦いだ。何が大戦だ。んな下らねぇことに巻き込まれるこっちの身にもなれよ。俺はな、そんなつまらねぇ世界ってやつが大好きなんだよ!」
龍誠はそう叫ぶとビートクローザーをコカビエルに振り下ろす。しかしそれは簡単に受け止められ、
「なら何故お前は力を持つ?このつまらん世界にはもっとも不要なモノだろう?」
「決まってんだろ。それはな!「龍誠退けろ!」え?」
ブゥン!と背後からのエンジン音に龍誠は振り替えると、バイクがウイリーしながらこっちに走ってくる光景だった。
「あっぶね!」
龍誠は咄嗟に横に跳んで回避すると、バイクはそのままコカビエルを吹っ飛ばす。
「ぐぉ!」
後方に吹っ飛びながら体勢を戻したコカビエルの前にバイクから降りながらヘルメットを外したその下の顔は、
「戦兎!俺まで轢く気か!あぶねぇだろ!」
「だから声かけたでしょうが」
そういう問題じゃねぇ!と龍誠はギャーギャー言うが戦兎は耳をホジッて聞く気はないようだ。
「貴様はそう言えばさっきも……てっきり怖じ気づいて逃げたと思っていたが」
「アホか。ちょっと用事があったんだよ」
そう言いながら戦兎はビルドドライバーを装着する。それをコカビエルは見ると、
「ほぅ、お前もそれを使うのか。そしてそこの男のように平和が良いと言いながら力を使うのか?」
アッハッハと笑うコカビエルを見て、戦兎は頭を掻く。
「まあそいつのベルトに付けてる盗聴機兼発信器で大体話は聞いてたけどさ」
「まて、今聞き捨てならない単語が出たぞ」
うるせーな。と戦兎は龍誠に返しつつコカビエルに話し掛ける。
「俺も確かに平和が好きさ。でも巻き込まれちまうし、それなりに力もあっちまった。だったらせめて目の前にあるもん位は守りたい。全部守れるなんて傲慢だと思うけど、手が届く範囲ならイケると思う。力ってのは……ただ暴れる為に使うもんじゃない。それじゃただの暴力だ」
そう言って戦兎が出したのは、ラビットタンクのビルドの顔が付いた大きな缶だ。
それをシャカシャカ振り、缶ジュースのフタを開けるようにプルタブを引っ張ると、カシュッと音が出る。
「だから俺はこの力を……愛と平和の為に、俺の信じた正義の為に、そして俺の親友と仲間達の為に使う!」
《ラビットタンクスパークリング!》
ビルドドライバーにそれを挿すと音声が鳴り、戦兎はレバーを回した。
それと同時に何時もとは形状の違うフレームが形成される。それはまるで、いつぞや戦兎が見せてくれたビルドを表す模様のようで……
「変身!」
レバーから手を離し、ポーズを決めて叫ぶ。それと同時に前後のフレームと、前後で別れたビルドの模様が戦兎を挟み込むと、まるで炭酸のような泡が周りに飛び散り戦兎は新たなビルドの姿に変身する。
《シュワッと弾ける! ラビットタンクスパークリング!イエイ! イエーイ!》
その姿は何時ものラビットタンクに似ていたが、所々白いカラーリングが追加され、全身に鋭角な棘が生えていた。
そして戦兎は右手を頭に持っていき、あの台詞を言う。
「さぁ、実験を始めようか!」