戦兎「兵藤 一誠達との最後の決戦が始まり、それぞれの戦いが幕を開ける中……」
龍誠「無事匙はユーグリットを撃破!」
サイラオーグ「そして今度は俺の番だ!」
戦兎「そんな感じの174話スタート!」
「おぉ!」
サイラオーグとマグダランの拳が交差する。
「くっ!」
だがスペック差から、サイラオーグが押され気味だ。
「……」
それを、フウは悔しそうに見ながら、周りの雑魚を処理する。
これは事前に言われていたことだ。サイラオーグから、もしマグダランと好戦になったら、邪魔はしないで欲しいと。だから自分にできるのは、サイラオーグがマグダランの戦いに、水を差せないことだ。
「サイラオーグ。貴方は俺には勝てない」
「勝つさ」
サイラオーグは諦めず、マグダランを蹴るが、それを簡単に止められ、逆に蹴り返される。
「いい加減認めろ。お前より、俺のほうが優秀だと!」
その言葉を聞き、サイラオーグは立ち上がると、変身を解除した。
「認めてるさ。俺よりも、お前のほうが優秀な事は」
「なに?」
サイラオーグの声音は、どこまでも優しく、穏やかなものだ。
「俺には滅びの魔力がない。この肉体と、ライダーシステムがなければ、満足に戦えなかっただろう。だから、俺はお前が羨ましかったよ。マグダラン」
「っ!」
サイラオーグは、言葉を続ける。
「滅びの魔力がある。たったそれだけでお前は周りから愛された。俺はそれがないだけで、周りから迫害され、母も追い詰めた。ただ魔力がない。それだけでなぜここまでの扱いを受けるのか。ずっと考えていた。お前を見る度に、そんな憎悪がどこかに湧き上がっていた。お前を倒し、何処か喜んでいた。そしていつしかお前の顔を見れなくなり、お前を追い詰めた。俺は逃げたんだ。だから、今度は逃げない」
サイラオーグは、そう言ってビルドドライバーを装着。そして、見たことのない形状のフルボトルを取り出す。
それは、ワニの上顎と下顎になった形状をしていた。
《ガブッ!ガブッ!ガブッ!ガブッ!ガブッ!》
半分に折り、開くを繰り返して、半分に折ってからドライバーに装填。
それからレバーを回し、
《Are you ready?》
「変身!」
《大器晩成!プライムローグ!ドリャドリャドリャドリャ!ドリャー!》
マントを翻し、新たな姿となった、サイラオーグの新形態。プライムローグとなり、サイラオーグは前に進む。
「さぁ、兄弟喧嘩をしよう」
「ふざけるな……何を今更!」
マグダランが滅びの魔力が直撃するが、サイラオーグは怯まず進み続けて間合いを詰めると、マグダランを殴り飛ばした。
「くっ!」
マグダランは大勢を戻し、サイラオーグを殴る。サイラオーグは殴り返す。それを受けて再度殴る。サイラオーグも殴る。
殴って殴られてを繰り返す。
「なにがっ!羨ましいだ!お前のせいで!俺がどんな惨めな目に!あったと!」
「お前こそ!滅びの魔力を持っているというだけで!チヤホヤされて!俺と母さんが!どれだけ冷遇されたと!」
殴り、蹴り、頭突きを掴み合うと投げて転がり、立ち上がるとタックルして、押し倒して殴ろうとすると、それ避けて腹筋で振りほどき、また殴り合う。
泥と血で汚れ、それでも殴り合った。互いを罵り合い、罵倒しあう。だがそれでも、
「なんで、お前はそんなにカッコいいんだ。お前は、そんなに人から好かれるんだ。当主の地位も、そんなに欲しければ勝手にすればいいじゃないか。
「俺は
殴り疲れ、マグダランが膝を折ると、サイラオーグの膝蹴りで吹き飛ぶ。
「だがな。それでも、お前のことを嫌いになったことはない。大切な弟で、愛しているよ」
「……」
マグダランは、レバーを回し、サイラオーグもレバーを回す。
《Ready Go!》
「それを、最初から聞きたかった」
「そうだな。だが、今更遅いということもないさ」
両者は飛び上がると、同時にキックを放った。
《エボルテックアタック!》
《プライムスクラップブレイク!》
キックがぶつかり合い、火花と爆音を散らす中、サイラオーグは息を吸い、
「ハァアアアアアア!」
そのまま、マグダランのキックを呑み込むように、両足で挟んで捉えると、爆発が起き、
「が、はぁ」
変身が解除され、マグダランが倒れそうになると、サイラオーグは抱き止める。
「さぁ、もう帰ろう。マグダラン」
「……あぁ、兄さん」
プライムローグ
パンチ力 52.3t
キック力 60.0t
ジャンプ力 74.4m(ひと跳び)
走力 1.3秒/100m
サイラオーグが、ビルドドライバーとプライムローグフルボトルで変身した形態。
特殊な武装はなく、殴る蹴るしか攻撃手段を持たないが、ローグを超える防御力を持ち、スペックも大幅に上昇している。
マント自体も防御力を持ち、マスクは汎ゆる空気に順応でき、戦兎のジーニアスボトルから作り出した、レグルスの力を組み込んでおり、飛び道具等の遠距離攻撃に耐性がある。
これにより、飛び道具等を無効化しながら、強引に接近戦に持ち込んで殴り合う。といった芸当が可能。
必殺技は、プライムスクラップブレイク。