ハイスクールD×D Be The One   作:ユウジン

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前回までのハイスクールD×D Be The Oneは……


戦兎「長い長い戦いを終え、遂に平穏な時を掴んだ俺達。これから色んな事があるのかもしれないけど、今はただ平穏を味あわせてもらうぜ。ってなわけで、そんな感じの最終回始まりだー!」


幕引き

「うぅん……」

 

戦兎は紙を穴が開く勢いで見ており、

全身から変な汗を掻いている。

 

「戦兎さん。緊張し過ぎです」

「そうだけどさぁ!」

 

兵藤 一誠との最終決戦から、既に半年の時が流れていた。

 

あの戦いの傷は深く、破壊された建物の修復や、悪魔達に関する記憶の削除等、様々な作業も、やっと最近落ち着いた。

 

その時、ふと思い出す。助けに来てくれたヒーロー達が帰る中、陸人が残り、

 

「もし死んでしまった人を生き返らせられるとしたら、どうします?」

 

そう問われ、一瞬言葉が詰まったものの、

 

「いや、望まないよ」

 

父のこと、サーゼクスさんのこと、様々な出来事が脳裏をよぎったが、戦兎は首を横に振った。

 

「一度でも、誰かを好きに生き返らせたら、もうこれから必死に生きていけなくなる。死んだら終わりなんだ。だから悲しいし、必死に命をかけて生きようとする。だけどもし、一回でも死んでも生き返ったっていう経験をしたら、何処かでまたその奇跡を願ってしまう。それは、きっと良くない」

 

戦兎のその返答に、陸人は頷くと、分かりましたと言って帰っていった。

 

「ってかさぁ!何で俺だけなんだよ!龍誠にもやらせろよ!」

「龍誠先輩に向いてると思いますか?」

 

思わんけどさぁ!と戦兎は嘆く。

 

これから行われるのは、戦勝記念の式典だ。様々な復興作業がやっと一段落し、それの祝いも含めた行事だ。

 

そしてその式典にて、戦兎はスピーチをすることになってしまった。

 

まぁこの戦いの立役者とも言える戦兎が、スピーチを行うのは当然かもしれない。しかし、この式典は他の神話体系も含めた全てに見られる。

 

その緊張たるや推して知るべし。

 

「頑張ってください。これからそういう機会も増えていくんですから。上級悪魔として」

 

小猫にそう言われ、戦兎は眉を寄せる。

 

先の戦いの功績も含め、戦兎の昇格が決まった。本当は、一気に最上級悪魔の称号の授与も話されていたらしいが、前例がないことと、段階を踏まねばということで、まずは上級悪魔になった。とは言え、高校卒業のタイミングで最上級悪魔への昇格も決まっている。

 

そもそも、

 

「超越者かぁ」

 

そう、この戦いを経て、戦兎と龍誠は超越者の枠になってしまった。厳密にはまだ発表されてないが、こちらも最上級悪魔への昇格と同時に、行われる予定である。

 

「さ、そろそろ時間ですから諦めてください」

「へーい」

 

小猫に促され、会場に向かう戦兎。

 

「ビルドだ!」

 

壇上に上がると、ワッと歓声が上がり、ビリビリと戦兎の肌を叩く。

 

「よし」

 

落ち着け俺。とマイクに顔を近づけつつ、会場を見渡す。

 

そこには収まりきらないほどの人々が来ており、更にこの映像は中継されていた。緊張で心臓が痛くなってくる。しかし、

 

「あれは……」

 

会場の特等席に、リレンクスがいた。彼は、あの戦いの行動が評価され、今回は超VIP待遇だ。

 

そんな彼の目を輝かさる顔を見たら、緊張が解れ、同時に戦兎はカンペをビリビリと破り捨てた。

 

会場が少しざわつく中、戦兎は口を開く。

 

「失礼しました。では改めて、私は仮面ライダービルド、桐生戦兎です。この度の戦いでは、俺は沢山の人々に助けられました。兵藤一誠。彼は強敵でした。正直、半年経った今も勝ったという実感が湧いていません。どこか夢を見ている気分です。ですが、現実はこれが答えです!」

 

戦兎は、会場にいる人々を見ていく。

 

「戦いに勝ちました。平和を勝ち取りました。ですが、この戦いで失ったものが多すぎる。どれも失ってはならない大切なものを、失った人たちがいます。だからこそ、俺の戦いはまだ続きます。俺はこれからこの勝ち取った平和を守らなくてはならない。そして、未来をビルドし続けなくてはいけない。それが、この戦いを生き残った自分の仕事だと思っています。ですが、今回の戦いで痛いほど味わいました。一人の力なんて言うのは、本当にちっぽけで弱い。だからこそ、皆さんにこれからも力を借りる事になると思います。その際は、宜しくお願いします。必ずや、俺はこの平和を守ってみせます!」

 

戦兎のその宣言に、世界中が湧き上がる。その声援を背中に、戦兎は壇上を降りると、

 

「良い演説だったわ」

 

リアスを筆頭に、仲間達が待ってくれていた。

 

「緊張がやばかったですけどね」

「まぁこれから慣れていけばいいわよ」

 

皆の顔を、戦兎は見る。この戦いを経て、この掛け替えのない仲間達との出会いがあった。

 

それがあっただけでも、意味はあったのかもしれない。まぁそう思ってないとやってられないのかもしれないが。

 

「じゃあ、行きますか!」

 

これから、近くの会場を貸し切ってパーティーも開かれる。半年経って、漸く戦勝祝いもできるのだ。

 

命を落とし、ここに来れない者もいる。だからこそ、自分達はその人達の分まで楽しむ。それも弔いのはずだ。

 

「ほんじゃあレッツゴー!」

『おー!』

 

そんなことを思いながら、仲間達と会場に向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いいさ、暫くは平和を味わうと良い」

 

戦兎達を見つめる視線。どこまでも冷たく、どこまでも暗い。

 

「だが仮面ライダー。我こそ、この世界を正しく導ける」

 

顔は見えないその男は背を向け歩き出す。深く被ったフードで顔は見えない。だが、腰にあったのはエボルドライバーとハザードトリガー。そして、黒いジーニアスボトルだった。




Vシネ編開幕!

兵藤一誠との戦いから1年後。最上級悪魔となった戦兎達の元へ、新たな敵が襲い掛かる。

匙、ヴァーリ、サイラオーグの3人が主人公のVシネ編を見逃すな!

まずは匙の物語……

戦兎達「ソーナ会長初恋の人!?」
匙「そーなんだよぉおおおお!」

突然匙達の前に現れた、ソーナ初恋の人。そして襲い掛かる、禍の団(カオス・ブリゲード)の残党たち。

匙はソーナを……愛する主を守れるのか?

???「何故だ……何故お前はそこまで戦えるんだ!」
匙「そんなもん。決まってんだろうが!大事なもんのため……愛のためにだ!変身!」
《最凶不滅のドラゴンヤロー!仮面ライダーデーゴン!コエー!ムッチャコエー!》


















そして始まる。仮面ライダービルド。本当のラストバトル!

戦兎「何だアイツら……仮面ライダーか?」
???『変身!』

突如現れた謎の二人の仮面ライダー。そして、桐生戦兎の最強最後の戦いが幕を開ける!

未来を、そして今をビルドせよ!

???「桐生戦兎。ソイツはもう、この世にはいない」
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