ハイスクールD×D Be The One   作:ユウジン

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デーゴン

「きゃあ!」

 

地面を転がりながらも、大勢を立て直すセラフォルーに、ゴーマはレバーを回す。

 

《Ready Go!ネオスクラップブレイク!》

 

それと共に、黒い炎が上がり、人型となる。

 

「分身か。厄介ね」

『変身!』

《鋼のムーンサルト!ラビットタンク!イエーイ!》

《Wake up CROSS-Z! Get GREAT DRAGON! Yeahhh!》

 

そこに、魔法陣が出現し、戦兎達が飛び出すと、分身達を吹き飛ばす。

 

「大丈夫ですか?」

「ありがとうリアスちゃん。でもあれ、相当厄介ね」

 

セラフォルーが言うように、実力だけなら余裕で魔王クラス。

 

「お姉様!皆!」

 

すると意識を取り戻したらしく、ソーナが顔を上げ、叫び声を上げた。

 

「ゴーマ殿もう辞めてください!貴方はそんな人じゃなかった!誰よりも優しく、平等に教育を受ける権利があると説いてくれた。私が学校という夢を持てたのです!」

「そう。私の罪だ。貴方にそんな夢を見せてしまったのがね」

 

え?とソーナは呆然とする。

 

「私は間違っていた。この世に平等はない。不平等が突如を生み出す。そしてその不平等と秩序を作り出す救世主こそ、兵藤一誠様だった!」

 

ゴーマの言葉に、皆が驚愕する。

 

「お前、兵藤一誠に会ってたのか!」

「えぇ、彼は私の目の前に現れ、言ってくれたのです。我慢する必要はないとね。私は耐えてきました。平等であれ、優しくあれと。だが、その結末は裏切りだ。私の思いなど届いてなかったのだ!ずっと耐え忍んだ。裏切られても、没落した後、人々から向けられる憐憫の目を見ても、それでも絶えた。だが、私が救われることはなかった。ただ無意味に、優しさと平等を説く日々、それがソーナ殿(彼女)のような間違った思想を生み出してしまった。だから、私は間違った思想を広めた罪を背負い、全てを終わらせる。私が為すべき正義だ。私が犯した罪、私が精算する!」

 

完全にイカれてやがる。龍誠がそうボヤく。だがソーナは、

 

「うそ。そんな……」

 

いやだ。やめてくれとソーナは首を振る。こんな現実は認めたくないと、自分が憧れた夢。それを教えてくれた人自身が否定する。その現実に、ソーナが潰されかけた時、

 

「それに救われたやつもいんだよ」

『っ!』

 

突然響いた声に、全員が反応し振り返る。そこにいたのは、

 

「匙?」

「会長。遅れてすいません」

 

そう。匙が立っていた。服がボロボロだが、間違いなく匙だ。

 

「何故お前が。私が殺したはず」

「あぁ、俺は確かに死んだ。だけどな、未練がありすぎて生き返っちまった」

 

そうゴーマに返しながら、匙は振り返る。

 

ゴーマに倒され、自分は間違いなくあの時死んでいた。だが真っ暗な世界で意識を取り戻した自分の目の前に現れたのは、黒い龍。そう、龍王・ヴリトラだ。

 

「だ、誰だ!」

《全く。今まで助けてやっただろう》

 

その龍の冷たい声を聞き、匙は察するものがあったのか、

 

「もしかしてヴリトラか?」

《そうだ。やっと話せたな》

 

ヴリトラは降り立つと、匙の周りをグルリと囲む。

 

《クローズチャージを扱えるようにしたのも、ユーグリッドに勝てたのも、我の手助けがあってこそ。少しは感謝してほしいものだ》

「今まで何度呼びかけても返事をしなかったくせに」

《完全に覚醒していなかったからだ。どこか夢見心地な感じだった。完全に意識が戻ったのは、ユーグリッドとの戦いで、黒いボトルを使っただろう?あれでようやく目覚めた》

 

あのボトルか。そう思ったが、

 

「いやそれにしたって半年以上の期間があるんだが!?」

「起き抜けでボーっとしてたらそれくらいになっていただけだ」

 

半年間寝ぼけてたってどんなスケールだと言いたいが、一旦それはおいておこう。

 

「もしかして今も助けてくれたのか?」

《厳密にはお前は死んでいる。だが、我の力でバラバラになった体を繋ぎ合わせ、動くことは可能だ。どちらかというとゾンビだな》

 

邪竜由来の生命力がなければとっくに手遅れだ。そう言うヴリトラに匙は、

 

「つまりまだ、あいつと戦えるんだな?」

《あぁ、それにしたって死んだというのに意外と冷静だな》

「いや結構冷静じゃないんだけどさ、それでも、まだ戦えるならこの際悪魔でも龍でもゾンビでも何でも良い」

 

匙の言葉に、ヴリトラは少し笑った。

 

《いい考えだ。そうでないとな》

 

ヴリトラの体が光、匙の体と一つになる。

 

《我が分身よ。行こうではないか》

「あぁ!」

 

こうして匙は、ヴリトラの力で蘇ったのだが、

 

「目覚めたら目の前に戦兎がいてよ」

「え?じゃあ貴方匙くんが生きて楽しってたの!?」

 

リアスがびっくりして戦兎を見ると、

 

「す、すいません。ゴーマを引っ掛ける為にあかせなくて」

 

戦兎はリアスに言いながらもジーニアスボトルを出し、

 

「三日前、ジーニアスボトルが匙のヴリトラの力と共鳴して、俺を匙の所にに導いてくれたんです。行ったらびっくりしましたよ。肉片がウネウネ集まって匙の体を作ってたんですから」

 

何かのホラーだったわ。という戦兎に、匙は苦笑いを浮かべ、

 

「お前がどんな過去を持っていようと、俺は会長が教えてくれた未来を信じてる」

「成程。お前を倒すには、肉片一つ残してはならないようだな!」

 

匙が一歩前に出ると、

 

「ほら匙!お届け物だ!」

「ん!」

 

戦兎はビルドドライバーと、ジーニアスボトルと同じ形状のボトルを投げて渡した。

 

「あれは?」

「匙専用の強化アイテムです。元々父さんが考えたのは、ゴーマが使っているネオクローズチャージなんですが、匙のはそれを超える物。元々前々から匙の強化アイテムは考えてたんでね。ただ準備にめっちゃ時間がかかってたもんで大分待たせてましたけど」

 

戦兎がリアスの説明する中、匙はビルドドライバーを装着。

 

「我が正義のために。お前を何度でも殺してくれる!」

「好きにしろよ。俺は何度殺されようが、お前を倒すまで闘い続ける!」

《ドラゴンフェスティバル!》

 

ボトルのスイッチを押し、ボトルをドライバーの装填。そしてレバーを回す。

 

デーモン(D)ドラゴン(D)デーモン(D)ドラゴン(D)デーモン(D)ドラゴン(D)デーモン(D)ドラゴン(D)デーモン(D)ドラゴン(D)!》

 

そしてレバーから手を離し、匙は叫ぶ。

 

《Are you ready?》

「変身!」

《最凶不滅のドラゴンヤロー!仮面ライダーデーゴン!コエー!ムッチャコエー!》

 

全身黒を基調とし、赤や白、他にも様々なカラーリングが施された仮面ライダーへと、匙は姿を変える。

 

「何だそれは」

「仮面ライダーデーゴン。お前を倒す者の名前だ!」




仮面ライダーデーゴン

パンチ力100t
キック力104t
ジャンプ力100m(ひと跳び)
走力0.5秒(100m)

匙がビルドドライバーとデーゴンボトルで変身する強化形態。厳密に言えば、ベルトも違う上に、名前も変わっているので、別ライダー扱い。

メインカラーは黒だが、他にも様々な色のカラーリングが施されており、ジーニアス程ではないがかなり鮮やか。

クローズチャージよりスペックも大幅に上昇しており、更にヴリトラの力を引き出す為、匙専用にチューニングされている(クローズチャージは無理矢理適応させていたに過ぎないため)

そして、これにはヴリトラだけではなく多数のドラゴンの力を内包しており、戦兎のジーニアスからドライグやアルビオン、オーフィスだけではなく、タンニーンやファーブニル、ミドガルズオルムやティアマット、玉龍などの龍王達から貰った力まで組み込んでおり、フルボトルてんこ盛りならぬ、ドラゴンてんこ盛りフォーム。

実はかなり゙前から構想は練っていたらしいのだが、ドラゴンたちから力を貸してもらうのにかなり手間取ったため、ギリギリの完成となった模様。

必殺技は、レバーを1度回して放つ、デモニッションブレイク。2度回して放つドラゴニックブレイク、3度回して放つデュアルデモゴニックブレイク。
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