ゴーマとの戦いから数日。
「いやぁ、しっかし今回は元ちゃんが大活躍だったねぇ」
と、シトリー眷属の花戎は言う。
現在、事後報告も兼ねて戦兎達グレモリーチームと、シトリーチームは集まって書類制作中である。
「現場についた頃には終わってたとは……痛恨の極みです」
そう言って渋い顔をするのは、シトリーチームのクイーン。椿である。
あの時、シトリーチームの面々は匙とソーナ捜索のために、方々を駆け回っております、連絡がつかず結局事の顛末を知ったのがすべてが終わったあとだった。
「まぁ無事帰ってきたのだから良いじゃない」
リアスはそう言ってフォローするが、シトリーチームの面々はションボリしている。するとそこに、
「ま、ケリは俺がつけたんだし実質シトリー眷属が頑張ったようなものじゃん」
匙が部屋に入ってきてそう言う。
先日までグレゴリの堕天使の研究所にいた匙は、思ったより元気そうだ。
結果として、匙は死んでるが生きている状態らしい。
生きる目標があり、その為に半ば強引に生きている状態とのことで、逆に言えば、その目標が達成されたら元の死体に戻るのでは?とも言われているのだが、前例がない為に暫くは定期診断が義務付けられている。
しかし匙は意外とケロッとしていた。匙曰く、やることが沢山あるから死んでる暇はないとのこと。中々逞しいものである。
そして、
「皆ごめんなさいね」
暫くすると、ソーナが入ってきた。
「さ、休憩にしましょう」
『……』
ソーナが作ってきたケーキを見て、思わず皆の表情が固まった。
「ケーキを作ってきたの。今回はかなり自信作よ」
一見すれば、出来の良いケーキだが、激マズケーキである。するとソーナは、切り分けると匙に渡し、
「今回は助けられました。匙、貴方には感謝してもしきれません」
「いやいや!俺は会長のために必死だっただけで」
ソーナは、そっと匙の手に振れる。驚くほど冷たく、生命の脈動を感じることが出来ない。
「ごめんなさい。私のせいで」
「違いますよ。会長が悪いところなんて」
匙はそういうものの、ソーナは首を横にふる。
「だからこれから貴方には長い時間をかけて恩を返していきますね」
「恩返しなんてそんな」
「良いのです。ずっと私のそばにいてください」
その言葉に、匙はギュンっと胸が熱くなる。自分はきっとこの為に頑張ってきたのだ。というか今すごく良い雰囲気というやつではないか?ちょっとギャラリーが多いけど、今こそ告白チャンスでは!?
「か、会長!俺!」
「これからも、家族のようにいましょうね」
ヒューっとその場に木枯らしが吹いた。
「家族?」
「はい。匙がまるで弟ができたかのようです。これからも、仲良くしましょうね……って匙?どうしました?急に固まって」
「ソーナ。今の貴方が悪いわ」
ウンウン。とリアス陣営だけではなく、シトリー陣営の面々すら頷いていた。
すると、
「な、なに!?」
急にズシン!っと空が暗くなり、地面が揺れる。
思わず皆で顔を見合わせて外に出ると、そこには、
『はぁ!?』
そこにいたのは、五大龍王達。そしてタンニーンが口を開き、
「匙元士郎よ。我等と来てもらおう」
「お、俺がなにかしましたか!?」
突然の指名に、匙は驚いて飛び上がった。すると龍王達は顔を見合わせ、
「約束を果たしてもらいたいのだが」
「約束?」
匙だけではなく、皆で顔を見合わせると、
「桐生戦兎が言ってたのよ。力を貸してくれるなら、匙元士郎が何でもしてくれるって」
『はい?』
ティアマトがいった言葉に、皆は呆然としていると、
「因みに、私はドライグが借りパクしたお宝の回収のお手伝いね。最近居場所がわかったのがあるのよ〜。ちょっと厄介な場所にあるけどお願いね」
「僕は良い快眠アイテム見繕ってもらおうかと思ってねぇ」
「俺は久々にうまいもんでも食わせてもらおうかなと」
「僕はまだ見ぬお宝を求めて一緒に冒険に出てほしいかな」
「我はドラゴンアップルの収穫をお願いしたい。収穫土地が広くてな。こっちでいうとそうだな……日本大陸3つ分くらいか」
ティアマト、ミドガルズオルム、玉龍、ファーブニル、タンニーンが次々そう言い匙は、
「オイコラ戦兎ぉ!」
振り返りながら、匙は戦兎に文句を言おうとすると、
「戦兎ならタンニーンのおっさん達が来た時点で用事思い出したって言ってどっか行ったぞ」
「あのやろおおおおおお!」
匙が思わず悲鳴を上げた瞬間、タンニーンはヒョイと匙を摘み上げ、
「それでは行くか」
「ま、待ってくれ!俺はそんな話聞いてない!」
「あらあら、龍王の力を借りるんだから相応の覚悟はしてもらわないとねぇ」
そうして、龍王たちに匙は連れて行かれながら、
「嫌だぁああああああ!誰か助けてくれってええええええ」
こうして、涙と悲鳴を撒き散らしながら、匙は空の彼方に去っていき、
「どうしましょうこの空気」
「と、取り敢えず……ここまで!」
リアスのボヤキに、龍誠は締めの言葉。
因みにだが、それから1ヶ月後、ボロボロになった匙が帰ってきたのだが、定期的に龍王達に拉致されるようになったのは、余談である。
「まぁ一件落着ってことで」
「んなわけあるかぁ!」
戦兎と匙のそんな声が聞こえたのも、きっと気の所為である。
戦兎「美空が襲われた!?」
突如起きた美空襲撃事件。
ヴァーリ「みーたんを傷つけるやつは……ぜってぇ許さねぇ!」
犯人と相対するヴァーリ。しかし、
「我が名はラヴィ・ルシファー。ルシファーの正統後継者だ」
目の前に現れる新たなルシファー。
「アイドル何ていうものにうつつを抜かす貴様に、俺は負けない」
ルシファーとして、そして愛する推しの為に、ヴァーリは限界を超える!
「心火を燃やして、俺は推し活も戦いも諦めねぇ!」
《マオウズマーチ!グリスサターン!ドカドカドカドカドカァアアアアアン!》
そして、劇場版編は……
戦兎「お前たちは……」
黒兎「俺は桐生黒兎」
戦音「私は桐生戦音!私達は、今から30年後の世界に生きるあなたの息子だよ。そして!」
《フューチャーラビット!》
《フューチャータンク!》
黒兎&戦音『変身!』
未来からやってきた戦兎の子供たち。
戦兎?「俺は桐生戦兎。まぁ、お前たちの知っている桐生戦兎はもういない。変身!」
戦兎達の目の前に現れたのは、何と戦兎!?
戦兎?「俺は仮面ライダーディザスター。破壊、滅亡って意味だ。以後お見知りおきを」
最後の敵は、己自身!?戦兎は自身を超え、今と未来をビルドできるのか!
黒兎「お教えてやるよ。桐生戦兎はな、最低最悪のクソ親父だ!」