ハイスクールD×D Be The One   作:ユウジン

199 / 212
新時代

「オラァ!」

 

屋敷の壁をぶち破る氷の龍で悪魔達を蹴散らし、数式から組み上げられた術式が襲い掛かる悪魔達を蹴散らす。

 

攻撃は全て結界で弾かれ、パンチや蹴りで倒していく。

 

黒い装甲は返り血で真っ赤になり、逃げようとするものもいたが、ヴァーリは先回りして殺した。

 

「一切の禍根を、ここで消し去る。お前らに逃げ道はねぇよ」

 

ヴァーリはそう言って左手を掲げると、

 

《サタンブレイカー!》

 

ツインブレイカーの発展型の専用武器、サタンブレイカーを出現させ、

 

《クラッシャーモード!》

 

近接用のモードで相手を殴る。攻撃部分がドリルになっており、高速回転しながら殴られた相手はミンチに、

 

《キャノンモード!》

 

スイッチを押すと変形し、砲身となったサタンブレイカーから発射された一撃に、悪魔達は消し飛ぶ。

 

「まだ行くぜ!」

 

ヴァーリはロボットフルボトルと消しゴムフルボトル、ローズフルボトルを取り出し、サタンブレイカーに装填。

 

《シングル!ツイン!トリプル!トリプルフィニッシュ!》

 

三つのフルボトルの力を集約し、増幅させたキャノン砲は、悪魔達を蹴散らし飛んでいく。すると、

 

「ずいぶん暴れているな」

「よう。約束通り、来てやったぜ」

 

上から見下ろしてきたのは、ラヴィだ。ラヴィは既にビルドドライバーを装着しており、

 

《オンリーワン!グリスルシファー!Are you ready?》

「変身」

《魔王降臨!グリスルシファー!ジャキジャキジャキジャキィイイイイン!》

 

変身したラヴィはヴァーリに襲い掛かる。

 

ナックルとサタンブレイカーのクラッシャーモードをぶつけ合うと、凄まじい火花と轟音。だが二人は気にせずぶつけ合わせる。

 

合間に蹴りを叩き込み、怯んだラヴィにサタンブレイカーを叩き込む。だがラヴィは喰らいながらも、ナックルからフルボトルを外して装填し直し、

 

《ルシファーナックル!ジャキジャキジャキジャキィイイイイン!》

 

モロにナックルの一撃を喰らったヴァーリは吹き飛んで壁を壊すが、

 

《シングル!ツイン!トリプル!トリプルブレイク!》

 

サタンブレイカーのクラッシャーモードで飛び出すと、渾身の力で攻撃を叩き込んだ。

 

「がはっ!」

 

壁を突き破り、吹っ飛ぶラヴィを追い掛けると、

 

「みーたん!?」

「え?ヴァーリ?」

 

部屋に捕らえられていた美空を発見し、ヴァーリは駆け寄ると鎖を外す。だが、

 

「ヴァーリ危ない!」

「っ!」

 

背後から飛んでくる光弾を、ヴァーリは背中で受け止めた。

 

「ヴァーリ!」

「大丈夫だみーたん。ダメージはねぇよ」

 

美空を抱きかかえ、その場を離れるヴァーリ。部屋を飛び出し、広間の影に隠すと、

 

「荷物を庇いながらとは大変だな。ヴァーリ」

「逆だよ。庇うもんが……守るものがあるから、俺達仮面ライダーは強くなれるんだ」

 

ヴァーリは駆け出すと、再びラヴィと戦う。

 

攻撃が入り乱れ、火花と轟音が響く中、ヴァーリの拳がラヴィにめり込んだ時、体に力が迸る。

 

「な、なんだ!?」

「ばかな!?」

 

ヴァーリは自分の中に力が戻ってくるのを感じる。

 

「悪魔の力が、戻ってきている?」

 

完全ではないが、僅かに力を感じる。

 

「このまま行けば!」

「ちぃ!」

 

ヴァーリが再び殴ると、更に力が戻ってくる。だがラヴィも負けじと殴り返して力を奪う。

 

「なぜだ!なぜそこまでして人間をかばう!悪魔という種をなぜ蔑ろにする!」

「人間だからじゃねぇ。この世界を生き、明日を願う人だからだ!そして、俺が行きててほしいと願う人だからだ!」

 

家から逃げ出し、アザゼルに拾われたあとも、ヴァーリは生きる目標を失い、自暴自棄に生きていた。

 

力をつけ、リゼヴィムに復讐する事だけを生きがいにしてきた。だがそんなある日、偶然テレビで見た美空の姿。

 

初めて見た時、まだ彼女は番組の端っこに映るかどうかだった。しかし、ワンフレーズだけ流れた彼女の曲に、ヴァーリは心を奪われたのだ。

 

その日から、自分は美空のファンになった。彼女の歌、踊り、トーク。全てが自分の失ったものを埋めてくれた。

 

「彼女は、俺の全てだぁあああああああ!」

 

ヴァーリの渾身の拳が、ラヴィの顔面を捉え、仮面を破壊し素の顔を殴り飛ばす。

 

「がはぁ!」

 

地面を転がるラヴィをヴァーリは追いながら、全身に力が漲るのを感じる。

 

バチバチと全身が放電し体を蝕む。体がバラバラになるような感覚。口の中が血の味で一杯になる。

 

「はぁ、はぁ」

 

だがヴァーリはレバーを回す。

 

《Ready Go!サタンブレイク!》

 

ヴァーリは飛び上がり、キックの大勢に入ると、ラヴィを睨み付け、

 

「終わりだ。全てな」

「なぜだ!お前も悪魔であるならば、なぜ悪魔のことを考えない!」

「考えてるさ。旧悪魔(俺達)は負けたんだよ。悪魔は実力が全て、だろ?負けて、新たな時代が始まったんだ。それを止めることは出来ない。例え、お前がどれだけ否定したとしても、それは変わらない。その世界を、俺は生きて行くんだ!」

 

ヴァーリの必殺の蹴りがラヴィに炸裂すると同時に爆発。

 

こうして、ヴァーリは己の手で、古い時代に決着をつけるのだった




仮面ライダーグリスサタン

パンチ力105t
キック力125t
ジャンプ力140m
走力0.05秒

グリスのさらなる強化形態。スペックの増加に加え、魔王達の力を内包した、魔王てんこ盛りフォーム。

固有の能力として、魔王達の力を使える。

殴る蹴る以外にも、専用武器のサタンブレイカーを用いた遠近両用で戦うことが可能。

【サタンブレイカー】

グリスサタン専用武器。ツインブレイカーの発展形で、パイルバンカー部分がドリル状になっていたり、ドリルがひっくり返ることで大砲として遠近どちらでも対応可能。更に、最大でフルボトルを3つまで組み合わせる事が可能。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。