「嫌だぁあああああ!行くんだぁあああ!」
全身包帯グルグル巻きのヴァーリは、病院のベットで暴れていた。
全身ボロボロの大怪我を負ったヴァーリは、先日の戦いから一ヶ月経っても、ベットの上から動けずにいる。
「今日はみーたんのライブなんだぁああああ!追っかけるんだぁああああ!」
「何言ってるんですか。まだ当分絶対安静ですよ」
看護士に怒られ、ベットに縛り付けられるヴァーリ。
アーシアの治癒能力を持ってして、ヴァーリの体は治せず、3ヶ月は入院と相成った。
戦兎曰く、やっぱり安全性が皆無だったなぁとのこと。
一応戦兎の名誉のために言っておくと、ヴァーリなら大丈夫だと信用していたというのと、ルシファーの力を奪い返すのは予想外だったのも大きい。
「あのマッドサイエンティストがぁあああああ!」
ベットの上で、ジタバタするヴァーリだったがそこに、
「あ、いた」
「み、みーたん!?」
顔を覗かせてきた美空の姿に、思わず体を起こそうとするが、全身に走った激痛に、思わず顔を顰めると、
「はい」
そう言ってお見舞い用のお菓子の袋を置く美空。
まさかの推しからのお見舞いという状況に、さっきまでの不満はどこへやら行ったのか、ヴァーリはウキウキしている。
すると、
「ありがとう」
「え?」
そういえば、あの時は戦ってたし、その後の脱出もバタバタしてた上に、帰った直後はそのままぶっ倒れていたので、ちゃんと話してなかったかもしれない。
「良いんだよ。みーたんのためなら例え火の中水の中さっ!」
ビシっと効果音でも付きそうな勢いのヴァーリに、美空は笑う。
「うん。でも凄く嬉しかった。かっこよかったよ」
「そ、そうかなぁ」
デヘヘと鼻の下を伸ばし、非常に情けない顔をするヴァーリ。包帯で隠されてなかったら危なかったかもしれない。
「それじゃ、これからライブだから行くね」
「ちくしょー!やっぱり抜け出してでも……」
と拘束を外そうとするヴァーリだったが、
「ちゃんと治ってから来てね」
チュっと頬にキスをされ、ヴァーリは固まる。美空は耳まで赤くして扉まで行くと、
「じゃ、またね!」
部屋を飛び出していってしまった。それと入れ違うように、
「何だ美空のやつ。慌ただしくでていったけど」
と戦兎がやってくるのだが、
「な、なんじゃこりゃあああああああ!」
血で真っ赤に染まった布団の上に、幸せそうな顔で鼻血を流すヴァーリの姿。
「我が人生に……一変の悔い無し」
「し、死ぬなヴァーリィイイイイイイ!」
こうして、ヴァーリの入院期間が延長することになったのは、余談である。
サイラオーグ「歴代最強のバアル……だと?」
平穏な時を生きるサイラオーグの元に舞い込んだ、事件の一報。
フウ「余りの狂暴さから、封印されたバアルがいたらしいのです」
今、最悪の悪魔が再び暴れ出す。
『変身!』
《クロコダイルインローグ!》
《バットエンジン!》
《クロコダイコン!》
最悪の悪魔の前に立ちふさがるのは、3人の仮面ライダー。
???「弱い。コレが今の悪魔か」
サイラオーグ達は、勝てるのか?
サイラオーグ「俺は誰が相手でも、大義のために、勝って見せる」
《灰燼不壊のムテキヤロー!エンペラーローグ!》
男は今、全てを手に立ち上がる。
そして劇場版では!
「桐生戦兎はもういない。桐生戦兎は死んだんだ!だから俺達がお前を倒すんだ!」
戦兎を失った未来。最悪の敵、仮面ライダーディザスターを前に、なすすべもない仲間達。
「絶望しか無いなら、希望をビルドすれば良い。それが……仮面ライダービルドの力なんだ!」
それでも、0.1%の奇跡を信じ、戦兎は戦う。
「変身」
《未来を駆けるフォーエヴァーヒーロー!フューチャービルド!》
「さぁ、新たな実験を始めようか」