ハイスクールD×D Be The One   作:ユウジン

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大義のために

「おぉおおお!」

 

サイラオーグは滅びの魔力を放ちながら間合いを詰めると、メザードに殴り掛かる。

 

メザードはそれを避け、至近距離で魔力を撃つが、サイラオーグは魔力で体を覆い相殺。

 

再びメザードを蹴り、殴り飛ばす。

 

メザードはそれを防御しながら、後ろに跳んで衝撃を逃しながら、魔力を乱射。

 

「ぬぅん!」

 

サイラオーグはマントを振り、その衝撃で吹き飛ばすと、再びメザードと距離を詰める。

 

建物の壁を駆け上がり、足場にしながらも殴り合い、頭突きを叩き込む。

 

「ふむ。なかなかいい道具じゃないか。だが、道具がなければ何も出来ないお前では俺には勝てん!」

 

メザードは、滅びの魔力を連続射出するが、サイラオーグはそれを正面から受け止める。

 

舞い上がる粉塵を、腕を払って吹き飛ばすと、

 

「そうだ。俺は一人では何もできん。あるのは母がくれた、この肉体だけだ。しかし、だからこそ俺は共に手を取り合う掛け替えのない仲間を得た。一人ぼっちは寂しいんだよ。メザード」

「くだらないな。一人で生きる力を持たない悪魔。ならば滅ぶべきだ」

 

メザードはそう言って、両手に滅びの魔力を纏わせ、サイラオーグと殴り合う。

 

「くだらなくなど無い!今は、力の有無ではない。明日を生き、明日を作ろうとする者に皆等しく生きる権利がある!」

「そんなのは悪魔ではない。悪魔とはひたすらに強く、他者を蹂躙する存在でなければならない」

「ならば悪魔でなくても良い!」

 

メザードの拳を掴んで止めたサイラオーグは、そのまま頭突きを叩き込む。

 

「ぐっ!」

「悪魔でも他者を慈しんでいいんだ。思いやってなにが悪い!弱くても生きたいと思ってなにが悪い!それが悪だと言うなら、それを力でねじ伏せようと言うならば、俺がそれに抗う。誰もが等しく生きて良い。願って良い!」

 

サイラオーグは、レバーを回していく。

 

「メザード。昔はどうだったかしらん。だがな、今を生きる俺は、この世に生き、明日を願う人々のために戦う。それが俺の大義だ!」

《Ready Go!》

 

サイラオーグは全身から吹き出した滅びの魔力を推進力に飛び上がり、その魔力が両足に集まり、巨大なワニの上顎とした顎となる。

 

「ハァアアアアア!」

《エンペラークラックアップフィニッシュ!》

 

巨大なワニはメザードを飲み込み、

 

「ぐぉおおおおおお!」

「そしてメザード。人間の世界には素晴らしい言葉がある。新時代を認められず、若者に迷惑をかける存在。それを、こう呼ぶんだ」

 

老害。サイラオーグはそう言って両足に力を込め、

 

「俺の大義のために、消え失せろぉおおおおおおおお!」

 

そのままメザードを跡形もなく消し去るのだった。

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