「これでよしと」
サイラオーグは連日追われていた、今回の一件の後始末を終え、書類を片付けながら、目頭を揉む。
久々にこういった事務仕事をガッツリした後、メザードとの戦いを終え、ふと思い直す。
あの戦いは、自信を思い直すきっかけにもなった。それに悪いことばかりではなく、あの戦いで共に戦ったマグダランが、減刑の話が出ている。
マグダランは許されないことをしたかもしれないが、それでも少し嬉しいと思ってしまうのは、ここだけの秘密だ。
しかし、今回はメザードだけだったが、実際メザードのような思想の悪魔は未だに少なくない。
ある意味、戦いはまだ始まったばかりだ。
だがそれでも、戦い続ける。それがサイラオーグ・バアルの大儀なのだから。
「やっと追いついたぞ」
「今日こそ決着つけてやるんだから!」
燃え盛る街の中、二人の少年と少女が目の前の敵を睨み付ける。
「またお前たちか」
振り返った男は、よく知る顔だ。
かつて
この姿を、二人はよく知っている。
そしてその姿に、少年と少女は歯を噛み締めながらも、
「行くぞ!戦音!」
「うん!黒兎!」
《フューチャードライバー!》
黒兎と戦音と呼びあった二人は、ビルドドライバーに良く似たベルトを装着。ただ、黒兎のベルトは無機物側の部分が別パーツで埋まっており、逆に戦音のは生物側が別パーツで埋まっている。
《フューチャーラビット!》
《フューチャータンク!》
そして、黒兎はラビットフルボトルに似たボトルを挿し、戦音はタンクフルボトルに似たボトルを挿すと、レバーを回す。
《Are you ready?》
『変身!』
《獅子搏兎!仮面ライダーフューチャーラビット!》
《鉄心石腸!仮面ライダーフューチャータンク!》
ラビットラビットフォームとタンクタンクフォームに酷似した姿に変身した二人は、戦兎に飛び掛かる。
「確かに、そろそろお前たちとの戦いにも飽きてきた。終わらせよう」
戦兎はそう言って、エボルドライバーを装着し、ハザードトリガーのスイッチを押す。
《マックスハザードオン!》
そして黒いジーニアスボトルを取り出して、ベルトに装填。
《ダークネス!ジーニアス!》
戦兎はゆっくりとレバーを回し、手を上げて構えた。
《ガタガタゴットン!ズッタンズタン!ガタガタゴットン!ズッタンズタン!Are you ready?》
「変身」
《暗黒魔境のアクマヤロー!仮面ライダーディザスター!》
黒く、禍々しい姿へと変質したジーニアスフォームになった戦兎は、両手を広げて歩き出す。
「行くぞ!」
「うん!」
二人は走り出すと、まずは黒兎が前に飛び出し、高速移動で近づく。
「ハァ!」
背後から蹴りを放つが、ディザスターは見ることもなく、ダイヤモンドを出現させて防いだ。
「遅いな」
「なら!」
戦音が両腕の砲台から砲弾を発射。しかしそれはディザスターの両腕から放たれた針で打ち消される。
更に、
「フン!」
ディザスターが取り出したエクスデュランダルを振り、戦音を狙うが、
「させるか!」
ドリルクラッシャーでそれを受け止め、戦音もドリルクラッシャーを取り出し、ガンモードで撃つ。
しかし、ディザスターはダイヤモンドを精製して弾きながら後ろに飛んだ。
「逃がすか!」
《オールドボトル!Are you ready?》
黒兎は、フューチャーラビットフルボトルを取り外し、忍者フルボトルをベルトに挿すとレバーを回転。
《ニンジャ!》
それと同時に、四コマ忍法刀が出現し、ドリルクラッシャーとの二刀流で追いかける。
「私も!」
戦音もボルトのボトルを、ガトリングフルボトルと交換してレバーを回し、
《オールドボトル!Are you ready?》
ホークガトリンガーを召喚して突進。
《ガトリング!》
二人は立ち位置を入れ替えつつ、ディザスターを翻弄。だがディザスターは滅びの魔力を爆発させ、二人を吹き飛ばす。
「これで終わりだ!」
更にディザスターはレバーを一気に回し、
《Ready Go!ディザスターフィニッシュ!》
ディザスターは飛び上がり、キックの体勢に入る中、黒兎と戦音もレバーを回す。
《Ready Go!フューチャーラビットフィニッシュ!》
《Ready Go!フューチャータンクフィニッシュ!》
ボトルを戻し、放った二人の必殺技と、ディザスターがぶつかり合い、大爆発を起こした。
「ふふ、ハハハハハハハ!」
その爆心地に立つディザスターは、笑いながら空を見上げるのだった。
劇場版ハイスクールD×D Be The One!
「桐生戦兎は、もういないんだよ」
突如現れた悪の仮面ライダー。仮面ライダーディザスター。
その強大な力に苦戦する戦兎達の前に、未来の仮面ライダーが現れる。
「俺は桐生黒兎」
「私は桐生戦音!」
未来になにがあったのか、ディザスターに変身する戦兎は何者なのか。
「桐生戦兎はな、最低最悪のクソ親父なんだよ!」
そして父を恨む黒兎。
「今も未来も過去も、全て俺がビルドする!」
《フューチャーラビット!フューチャータンク!ベストマッチ!》
桐生戦兎の、仮面ライダービルドの最後にして最強の敵を前に、未来を、そして今を守ることができるのか!