ハイスクールD×D Be The One   作:ユウジン

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前回までのハイスクールD×D Be The Oneは……

戦兎「覚悟も新たに修行の全てを終えて帰還する日になった俺たち……」
龍誠「だがそこには新たな騒動が待っていた!」
匙「それにしても前回と被るけど評価関係がグングン伸びてるよな」
戦兎「確かに登録数も伸びててありがたい限りですよ」
龍誠「やっぱこういう風に延びるとどんどん作ってこうって言うやる気になるもんな」
戦兎「つうわけでガンガンいくぜ40話!」


夏の終わりのプロポーズ

「それでは龍誠君。また会える日を楽しみにしているよ」

「ありがとうございます」

 

夏休み最終日、リアスの父と龍誠は握手を交わし、それを見ながら、戦兎もミリキャスと挨拶を交わす。

 

「戦兎さんもまた遊びに来てくださいね」

「えぇ、また来ますよ」

 

レーティングゲームを終えて更に数日。すっかり体力も回復し、ここ数日は冥界で遊びまくりだ。

 

グレモリー家が所有する温泉に浸かったり、ミリキャスを後ろに乗せてバイクで爆走したり、ピクニックに行ったりと、夏休みに出来なかったことをやりまくった。

 

グレイフィアお手製のお弁当は絶品で、その後皆で遊び、戦いと修行と続きの心を癒すことができたと思う。

 

因みにその時発覚したのだが、ミリキャスの母。つまりサーゼクスの妻はグレイフィアらしい。

 

何故発覚したかと言うと、ミリキャスが普通に母と呼んだからで、後でリアスに聞くと、普段のグレイフィアはあくまでグレモリー家の一メイドという立場で接し、オフの時は母と言う感じでいるらしい。因みにサーゼクスとは大恋愛の末の結婚で、今でも劇になるほど有名とのこと。

 

確かにこうやって並んでいるのを見ると確かに母と子に見えてくるから不思議だ。すると、ミリキャスは龍誠にも挨拶をと言ってそっちに行ってしまう。

 

「ありがとうございました」

「え?」

 

少しミリキャスが行ってしまったことを寂しく思いつつ、戦兎がいるとミリキャスと並んでいたグレイフィアにお礼を言われた。

 

「あの子は魔王サーゼクス・ルシファーの息子です。本人が望もうと望まざるとも期待されますし、あの子は聡明です。周りが望むミリキャス・グレモリーを無意識に演じています。ですが戦兎さんや龍誠さんと一緒の時は年相応の子供の顔をしてくれてましたから」

「単純に龍誠の場合は精神年齢が同じだっただけじゃないかと……」

 

一緒になって遊んでリアスとグレイフィアに膝詰め説教されていた二人の姿は記憶に新しい。

 

「それでも良いのです。だから今だけでは母としてお礼を言わせてください」

 

そう言って頭を下げる姿は、間違いなく一人の母の姿だった。そんな姿に戦兎は頭を掻きつついると、

 

「戦兎。そろそろ行くわよ」

「あ、はい!」

 

リアスに声をかけられ、列車に乗り込む皆を追う。その時!

 

「あぁ!」

 

列車に乗り込む直前で龍誠が大声を出し、皆が振り替える。すると、

 

「何か忘れてると思ったら思い出した!俺夏休みの宿題やってねぇ!」

 

えぇ!?と皆で驚愕する中、龍誠も他の皆を見る。

 

「え!?つうか皆はやったのか!?」

 

龍誠も驚愕する中、それぞれ修行の合間に終わらせたらしい。因みに戦兎は貰ったその日に終わらせておくタイプだ。そして龍誠は最終日までとっておくタイプ。なので、

 

「まあいいや。戦兎に写させてもらおう」

「だろうな」

 

毎年このパターンだ。いい加減戦兎も慣れたもので、車内に入りながら龍誠にも宿題を渡す。その様子を見ながら、

 

「あれは修行がなくてもやってないですよね」

「というか戦兎は龍誠に甘すぎるわ……」

 

そんな祐斗の呟きにリアスが頷くが思わずその場の全員が、

 

(貴女も大概ですけどね……)

 

と突っ込んだのは別の話だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やはりこれですかね?」

「かなぁ……」

 

ギャスパーと戦兎は一緒にゲーム機の画面を覗き込んでいた。

 

さて、列車も発車して一時間ほど。皆はそれぞれ時間を潰していた。龍誠は勿論戦兎の宿題を丸写し……しようとしてリアスに、少しは自分でやらないとダメだと言われて没収。祐斗や朱乃に教わりながらヒィコラ言いながら宿題をやっている。

 

因みに今ギャスパーがやっているのは、タドってメグって伝説の剣で世界を救えというキャッチコピーで売り出されたRPGゲームで、白と水色の鎧を来た主人公が魔王を倒すと言う王道のストーリーなのだが、進めていくと魔王と融合したりだとか、それを乗り越え聖騎士になったりだとか色々あるのだが、来るときにやってたアクションゲームと違ってやり易い。

 

そう思っていると、小猫がやって来た。

 

「進んでますか?」

「まあな」

 

そう言って戦兎が答えると、思い出したような顔をして、

 

「そう言えばギャスパー。塔城って好きなやつがいるらしいぞ」

「え!?小猫ちゃんいたの!?」

 

おかしいの?と小猫がジト目でギャスパーを見ると、彼はブンブン首を横に振った。

 

「良いよなぁ。あっちもこっちも恋愛しててさ」

「戦兎先輩はいないんですか?」

 

そうギャスパーが聞き返す中、さらっと自分サイドにギャスパーを入れてると小猫は内心突っ込む。

 

「俺はねぇなぁ。つうか彼氏にしたくない男子生徒ランキングトップ5だってよ?俺……」

 

意外と匙から教えられた事実は戦兎の中ではダメージがあったらしい。だがそんなことより、と戦兎は小猫を見て、

 

「塔城は告白しないのか?」

「さぁ?どこぞの誰かさんが言うように私はチビですしね。ねぇ?戦兎先輩」

 

そう嫌みっぽく小猫は言うが、戦兎は首をかしげて、

 

「まあ確かに塔城のことは、チビだしロリっぽいし、きっと塔城を好きになるやつはロリコンだろうなとは思うけどさ」

「今聞き捨てならない言葉が聞こえたんですが?」

 

小猫はコメカミをピクピク躍動させ、睨み付けてきたが戦兎は、

 

「でも俺ブスだと思ったことはないぞ?寧ろ容姿レベルは高いだろ?」

 

実際小猫は人気が高い。と言うかオカルト研究部は、入部するのに容姿審査がいるんじゃないかという都市伝説が出るほどだ。

 

そんな戦兎の言葉に、思わず照れてしまい、我ながら単純すぎると自己嫌悪に陥った小猫だったが、

 

「戦兎先輩も、まあ口が悪いと言うかデリカシー皆無ですが……結構良いところもありますし、素敵な男性だと思いますよ?」

『っ!』

 

ピキィ!と車内の時が止まる。言っておくが、ギャスパーの停止世界の邪眼(フォービドウン・バロール・ビュー)が暴走した訳じゃない。そしてリアスはお茶を飲んでいたカップを落としそうになり、龍誠に勉強を教えていた朱乃と祐斗はビックリ眼でその姿を振り替えって見て、アーシアとゼノヴィアは口にお菓子を運ぼうとしていた手を途中で止め、ギャスパーもポカーンとその光景を見ていた。

 

変わってないのは龍誠くらいである。そして皆の心の声は一致していた。それは、

 

(え?小猫(ちゃん)って戦兎が好きなの!?)

 

であった。戦兎が良いやつなのは皆も知っている。だがこうして、好意を全面的に向けている光景というのは、初めての光景だった。何せ周りの同級生からの評価も、顔は良いんだけど……という前置きがおかれた後に、割りと散々な言われ方をする戦兎だ。

 

だからか結構新鮮な光景である。だが戦兎はというと、

 

「塔城……お前なに考えてるのかわかんねぇやつだけど基本良いやつだよな」

 

ズコッ!と周りの面子はずっこけそうになった。更に、そうじゃないと突っ込みたくなった。今の小猫の言葉の意味を全く理解していないのだ。

 

そんな二人のやり取りに、周りが小猫は苦労しそうだと思わず同情してしまう中、龍誠は少し顔をあげると、

 

「アイツってホント大臣役者だな」

「え?何かいった?」

 

祐斗が振り替えるが、龍誠は大丈夫だと答え、また勉強に戻った。因みに龍誠が言いたかったのは、【大根役者】である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今夜は徹夜だなぁ……」

 

列車を降りながら、ため息を吐く龍誠に皆は苦笑いを浮かべた。すると、駅のホームに、既に誰かがいた。

 

「待っていたよ。アーシア・アルジェント」

「え?」

 

そう言って近づいてきた優男に、リアスは見覚えがあるようで、

 

「ディオドラ・アスタロト?」

「会合以来だね。リアス・グレモリー」

 

そう言いながらも、ディオドラはアーシアを見て、

 

「この再会。悪魔と言えど運命ってやつを信じてしまうよ」

「あ、あの……失礼かもしれませんが以前どこかで?」

 

アーシアは彼に見覚えがないらしい。するとディオドラは、服の胸元を開く。そこには大きな古傷があり、

 

「あの時は顔を見せてなかったからね。でも僕は君を忘れたことはなかったよ。教会の近くで倒れていた悪魔の僕を助けてくれた恩人なんだからね」

『っ!』

 

ディオドラの言葉に、その場の全員が目を見開き驚愕する。アーシアが教会から追放された理由……それは悪魔を治療したからだ。それは皆知っている。その悪魔が……こいつだというのか?そう皆が思っていると、ディオドラは更に驚愕の言葉を発した。

 

「会合の時に挨拶ができなくてすまない。でも言わせて欲しいんだ。アーシア・アルジェント。僕の眷属悪魔になって、僕と結婚して妻になってほしい」

『……はいぃ!?』

 

夏も終わり、秋の気配がしてくるようになった天気の下、ディオドラ・アスタロトは、アーシアに告白どころか、プロポーズまでしたのだった。




今夜くらいにキャラ説明もあげます。
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