ハイスクールD×D Be The One   作:ユウジン

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前回までのハイスクールD×D Be The Oneは……

戦兎「ディオドラと一騎討ちを勝手に決めてしまった龍誠。いや全く勝手に決めてたら相手と変わらねぇじゃねぇか」
龍誠「何もいえねぇ……」
匙「しかしお前なんだかんだ言いつつも良い思いしてるよなぁ……」
戦兎「まあお前の場合ソーナ会長の方が鈍いからなぁ……」
匙「何で詳しいんだよ……」
戦兎「ん?この間のレーティングゲーム以降由良と良くメールし合うようになったからさ」
龍誠&匙「マジで!?」
戦兎「とまあそんな感じの45話スタートです」


インタビュー

「なんか最近まで居たばかりだから懐かしい感じが全然ねぇ」

「確かにな」

 

そんな戦兎の呟きに龍誠は答える。さて、リアスを筆頭にしたグレモリーチームは、現在冥界のテレビ局に来ていた。

 

理由は簡単。元々魔王の妹であり、将来有望で容姿端麗のリアスは、結構雑誌の取材を受けていたらしい。それが今度は眷属も含めてテレビ出演……と言う話が来たのがつい昨日のこと。

 

なので皆で来たのだが、

 

「あ、サイラオーグさんじゃん」

 

龍誠の呟きに視線を向けると、確かに前からサイラオーグと、その眷属がやって来ていた。

 

「お、前回ご活躍だった皆々様じゃねぇか」

 

と、ニヤニヤと楽しげにからかってくるライだが、嫌な感じはしない。だがフウはゴツンとライに拳骨を落としつつ、

 

「先日のレーティングゲームはお疲れさまでした」

「いえ、そっちも凄かったじゃない。特にサイラオーグにフウとライは……ね」

 

戦兎が聞きたいことであろう事を、リアスが先に聞いてくれた。まあ彼女も気になったのだろうが……

 

「ふむ。このベルトのことだな」

 

そう言ってサイラオーグは、スクラッシュドライバーを見せてくれる。それに続いてフウとライもボトルと銃を見せてくれた。

 

「大方顔がわからない誰かでしょうけど……覚えてない?」

「いや?俺の支援者から受け取ったのだが?」

 

ズコッと戦兎たちはずっこける。ヴァーリと匙は顔が思い出せない謎のやつだったが、サイラオーグは違うらしい。

 

「お前たちに会った直後くらいに受け取ってな。最初はこんなものは要らないと思ったんだが、それでもただで貰ったものだ。使えて困ることはあるまいと思ってな。何とかゼファードルとの戦いまでに間に合って助かった」

 

聞く限り、サイラオーグが貰ったのはヴァーリや匙とは少し違うらしい。少なくとも二人は夏休み前受け取って使っていたのに対して、サイラオーグは始まってからのようだ。やはり少しボトルの形状が違うところが関係してるのか……

 

だが、そう考えると他の二人よりかなり短い期間で、サイラオーグや、フウとライは変身できるようになったと言うことらしい。

 

自分達の変身できるまでの期間を考えても、かなり速い。

 

「まあ、余り安全でもなければ結局出所が謎なのは変わらんが……」

 

サイラオーグは静かに戦兎を見据えてきた。それを見て、背筋が冷たくなる。

 

「滅びの魔力がない俺はこの体が武器だ。だが、魔力を使わず鍛えた体を十分以上に活かせるこれは俺の夢のために使える」

 

そう言うサイラオーグに、戦兎はヴァーリや匙の時のように使用をやめろとは言えなくなった。この手のタイプには言って聞かない。それは匙の時に学んだのだ。

 

それに、これから戦う相手に力を使うなと言うのも、おかしい気がする。だが危険なのに変わりはないのだし……と思っている間に、

 

「ではリアス達も取材頑張れよ」

「失礼します」

「じゃーなー」

 

と言ってサイラオーグ達は行ってしまう。すっかりタイミングを逃してしまった戦兎が落ち込むと、リアスが苦笑いを浮かべ、

 

「きっとスクラッシュドライバーの危険性を言ってもやめないわよ。サイラオーグは結構頑固だからね」

 

そういった彼女に戦兎は、流石部長の従兄弟ですね、と言って小突かれたのは余談として、皆は気を取り直してリアス・グレモリー様御一行と言う紙が貼ってある扉を開けて入ると、すぐにスタッフが来て、

 

「えぇと、木場 祐斗さんと姫島 朱乃さんはいらっしゃいますか?」

『はい』

 

まず呼ばれたのはこの二人だった。

 

この二人はそれぞれ男女人気が高い。その為取材の際に質問が多いだろうと言われる。

 

と言うか、グレモリー眷属は実力もだが、見た目も良い。その為それぞれにファンクラブがあるとかないとか。なんて思っていると、

 

「えぇと、桐生 戦兎さんと万丈 龍誠さんは……」

「あ、俺です」

「なんすか?」

 

戦兎と龍誠が立ち上がる。するとスタッフは頭を下げながら、

 

「す、すいません。姿が変わってるときのイメージが強くてですね」

 

と言われ、確かに前回のレーティングゲームでは寧ろ変身を解除している時の方が少なかった。それなら変身時のイメージが強くても当然だろう。

 

そんな中、スタッフは書類を捲りながら、

 

「お二人は別のスタジオで収録となります」

「別?」

 

スタッフの言葉に戦兎は首をかしげる。普通に考えれば皆と同じ筈だ。だがスタッフに取り敢えずこちらに引っ張られて、とある部屋に向かうと、

 

『へ?』

 

二人がポカンとするのも無理はない。何せこの部屋……先客がいたのだが、それが何とそれがサーゼクス・セラフォルー・アザゼル・ミカエルと言うか三大勢力のトップ。なぜここにこんな大物が?と固まるのが普通だろう。

 

だが向こうはニコニコしながら(アザゼルはニヤニヤと言う感じだ)こちらに座るように促す。

 

「さて、久し振りだね二人とも」

 

はぁ……と未だに状況が呑み込めてない戦兎と龍誠に、サーゼクスは少し表情を引き締めて、

 

「早速だが……二人も知ってると思うが冥界には娯楽が少ない」

 

それに関しては二人もわかった。確かに、冥界は娯楽が少ない。これはこの前来たときも感じたことだ。テレビをつけても、ニュースみたいなのはやってるが、バラエティや、アニメ等が全くないのだ。それだけじゃない。街中に出ても、人間界ほど遊ぶ場所がない。まあその分自然豊かなので(土地によるらしいが)逆に戦兎達からすれば新鮮だが、冥界に住んでる者達にとっては退屈かもしれない。

 

その為サーゼクスを筆頭にした魔王は、冥界の娯楽を増やすと言うのも、必須だと考えていた。そこで、

 

「君たちが主人公のテレビ番組を作ってみないか?」

『はぁ?』

 

娯楽もわかるし、それは大切だと思うが、それが何故自分達に関係があるのかわからない。するとサーゼクスは、

 

「君達はね、前回のレーティングゲーム以降子供たちに人気があるんだ。いやぁ、やはりビルドやクローズみたいな鎧は童心をくすぐるからね。だから君たちを主人公にしたヒーロー物の番組を作ろう!」

 

何と言うか……凄いサーゼクスがノリノリなのだけは分かった。ただまあ確かに悪くない企画だと思う。思うが、

 

「上手くいきますかね?」

「そこは問題ない。何せ他がやってない試みだ。今やれば市場を独占できる」

 

そう言って胸を張るサーゼクスに、まあそれならと戦兎と龍誠が言うと、

 

「ではまずはPV映像の撮影だ」

『え?』

 

そういわれスタッフに二人が台本を受けとると、そこにあったのは歌の歌詞。更にそこには……

 

「作詞・アザゼル?」

「作曲・サーゼクス?」

 

戦兎と龍誠がポカンとしながら相手の顔を見ると、

 

「因みにダンスの振り付けは私ね?」

「衣装は我等セラフが夜なべして作りました」

 

と言うのはセラフォルーとミカエル……そしてアザゼルが、

 

「俺は序でに映像関係の総指揮もやるぜ?」

 

いやなんなんだこの超豪華製作陣!?と二人が驚愕する中、サーゼクスはニコニコしながら、

 

「いやぁ、私は魔王にならなかったら作曲家になりたくってね?今回でその夢が叶ったよ」

 

そう言いながら戦兎と龍誠を引きずり、スタジオを目指す。

 

「さぁ時間は有限だ!じゃんじゃん行こう!」

『おー!』

 

こうして、滅茶苦茶ノリノリな三大勢力のお偉いさんによって、新番組の撮影は滞りなく行われた。

 

因みにこの番組が、後に冥界でこの先数百年経っても大人気の大ヒットご長寿番組となるのだが……それはまだ未来の話である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……」

 

撮影で振り回された日の夜、転移で龍誠達が住んでいる屋敷に戻ってきた。そして屋敷に住んでいる面々は良いのだが、住んでいない奴は寮に戻らなくてはいけない。と言うわけなので何故か戦兎は、バイクで小猫と2ケツしながら道路を走っていた。

 

「そう言えば戦兎先輩って免許持ってたんですか?」

「この間部長に貰った」

 

先日、なんてことない会話で免許を持っていないことを知ったリアスに、それはもうクラクラするほど怒られた戦兎だが、その後彼女がどういうルートだか知らないが、免許証を持ってきてくれたのだ。

 

自分の眷属を警察の厄介にさせるわけにはいかないと言う理由らしいのだが、そもそもどう言ったルートで作ったのかが気になる。まあとにかく戦兎は、晴れて免許を貰った。しかし、

 

(何で俺が塔城を寮に送らなきゃならんのだ……)

 

そう。何故戦兎が小猫と2ケツしてるのか……それは帰って来ると、夜ももう更けていた。なので、何故か自分が小猫を送れと言われたのである。

 

戦兎は最初困惑した。寮に帰るのは祐斗やギャスパーもだ。なので自分が送る必要はないだろうと言ったのだが、そう言うことじゃないだろうと小猫と一緒に追い出されてしまった。

 

因みに祐斗とギャスパーは用事があるとかで別方向の帰ってしまうし、仕方ないので送ってあげてるのだが、正直自分がいなくても小猫は安全だとも思うのだが、それを言っても怒られるだけだったが。

 

しかしだ。こうして女の子から後ろから抱き締められながらバイクを駆ると言うのは、何とも言えない恥ずかしさが……

 

(ねぇな)

 

フッと戦兎は鼻で笑った。それどころか、

 

(塔城に女を感じたら負けじゃねぇじゃ)

 

と物凄く失礼なことを考えた。その結果、

 

「いでででででで!バカ塔城!転けるっつうの!」

「……」

 

無言で鯖折りをされ、肋骨が軋む中慌てて戦兎はバイクのバランスを保っていたが、

 

「なっ!」

 

突然目の前に降りてきた人影に、戦兎は慌ててブレーキを掛けて止まる。そこにいたのは、

 

「ヴァーリ!?」

 

突然現れた人物に、戦兎と小猫は驚愕しながらバイクを降りると、臨戦態勢に入る。

 

「おうおう、黒歌の妹もいるとはな」

「美猴か……」

 

戦兎はビルドドライバーを出し、小猫も拳を握って構えた。だがヴァーリはそれを待てと言うと、

 

「今日は戦いに来たんじゃない。忠告しに来たんだ」

「なに?」

 

突然のヴァーリの言葉に、戦兎が疑問符を浮かべていると、

 

「ディオドラ・アスタロトとの戦いは気を付けろ」

「はぁ?」

 

いきなりなに?と戦兎がクエスチョンマークを浮かべると、ヴァーリはそれだけだと言って行こうとし、足を止めると、

 

「アザゼルは元気にやってるか?」

「あ、あぁ……まぁ結構教師生活楽しんでるけど?」

 

そうか、それなら良い。ヴァーリはそう言い残して、今度こそ美猴と一緒に、何処かへ消えてしまった。それを二人は見送りながら、

 

「何だったんだ?」

「さぁ?」

 

と、首をかしげてしまったそうな。

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