戦兎「ロキを倒し、ライザーに活を入れてから暫くたったある日、俺たちの前にとんでもない敵が現れる……ってあれ?おーい……俺一人だけ?マジで!?てなわけでそんな感じの58話スタート!」
本郷猛
「ふふふ~ん」
「ご機嫌ですね」
ある日の夜。まあなと言いつつ、戦兎は小猫と一緒にコンビニからの帰り道にいた。最近のコンビニスイーツはバカに出来ない位旨い。しかも今日はその中でも特に戦兎のお気に入りが買えたのだ。機嫌がよくないわけがない。
さて、何故龍誠がいないのかと言うと、今日の昼間に突然グレイフィアが来たかと思えば、なにやら試練があるだかで龍誠とリアスを連れて何処かに行ってしまったのだ。帰りは明日になるらしく、グレイフィアの来訪と聞いて何事かと集まったグレモリーチームの皆は、折角だしと言うわけでそのまま豪邸で遊び、そのまま泊まる運びになったのだが、戦兎がデザートを食べたくなりコンビニにいくと行ったら小猫が着いてきたのだ。
そしてそのまま二人でスイーツを買い、序でに買った肉まんをそれぞれ食べながら歩いている。
「しかしこの新発売の肉まんも旨いな」
「あぁ、確か何とか豚の角煮まんとか言う奴ですよね」
と、安定の普通の肉まんを食べる小猫は言う。すると、
「食ってみるか?」
「え?」
と戦兎は肉まんを差し出す。それを見た小猫は少し迷ったあとオズオズと齧った。
とは言え正直に言って余り味がわからない。だが戦兎は気にせずバクバク食べきって手に付いた油を舐めとって、ティッシュで拭く。
そこに、
『ん?』
ザッと二人の前に複数人の男が立ちふさがる。それだけならまだいい……事はないのだが、全身タイツの上に胸に骸骨のペイントがされており、目と鼻と口だけ素肌が見えている。
『イーッ!』
と言う掛け声の元、二人を取り囲む謎の男達に、戦兎と小猫は背中合わせになって身構える。
「イーッ!」
「ちっ!」
飛びかかってきた男を、戦兎はラビットフルボトルを振りながら避けてカウンター。小猫もそれの続いてどんどん敵を蹴散らしていく。
「コイツら一人一人は大したこと無いけど!」
「数が多いですね!」
そう言いながらも手際よく排除していく二人。だがその時、突如横から戦兎の体を蜘蛛の糸のようなものが絡めとりそのまま壁に引っ張って叩きつけた。
「がはっ!」
「先輩!」
小猫は黒タイツの男を蹴散らしながら戦兎を見る。そして戦兎の前に立ったのは機械的な材質の体だが、見た目は恐らく蜘蛛がモデルの怪物だ。
「よく分からねぇけど、仲良くしたい訳じゃなさそうだな」
そう言って戦兎は、ビルドドライバーを装着してフルボトルを振る。そして、
「さぁ、実験を始めようか」
《ラビット!タンク!ベストマッチ!Are you ready?》
「変身!」
《鋼のムーンサルト!ラビットタンク!イェーイ!》
戦兎は変身を終えると、蜘蛛の怪物を殴る。だが、
「いっでぇ!」
ガツッ!と言う音の後、戦兎が悲鳴をあげた。
「どういう固さしてんだ!」
「なら私が!」
次に来たのは小猫。彼女は猫耳と尻尾を解放し、仙術の応用で動きを封じるべく殴る。だが、
「これは!?」
「塔城あぶねぇ!」
だが気にせず反撃に出た蜘蛛の怪物に、戦兎はラビット側の足に付いたバネで高速移動し、小猫を救出する。
「大丈夫か?」
「えぇ、でもアレは変です……」
小猫はそう言いながら立ち上がり、
「何て言うか氣がおかしいんです。人間のような、全く別の生き物みたいな、そんな色んな氣が複雑に絡まりあってて、姉様くらい仙術に精通していれば氣を乱せると思いますが私では一瞬の間にあそこまで複雑な氣を乱すのは……」
「そうか」
そう言いながら戦兎はさてあいつに効きそうなボトルはと考える。すると、
『ん?』
そこに聞こえてきたのはバイクのエンジン音。戦兎と小猫はその方向を見ると、大型のバイクに乗った大柄の男が降りてヘルメットを取った。
「やはり居たかショッカー」
そう言って男はジャケットを脱ぐと、腰にはベルトが巻かれている。そして構えると
「ライダー……変!身!」
とぅ!と男が飛び上がると、腰に書いていたベルトのバックルが開き、その中に入っていた風車のような物が回転。それと共に男の体を風が包み、筋骨粒々のバッタのような怪物に変わる。
「フン!」
ドゴン!っと言う音と共に風を纏わせた拳が蜘蛛の怪物を吹っ飛ばす。蜘蛛の怪物は慌てて立ち上がると、蜘蛛の糸を飛ばす。だが、
「ライダー……チョップ!」
一見すればただの手刀だ。だがそれは、まるで洗練された名刀のように、蜘蛛の怪物の糸を正面から切り裂き、それどころかその際に鎌鼬が生じて、蜘蛛の怪物の糸を発射している腕を切断した。
「フジャア!」
血を撒き散らし、苦しみの声を漏らす。その中男はゆっくりと力を溜めるとジャンプ!
「ライダー……」
拳を握り、風のエネルギーを纏わせた一撃を蜘蛛の怪物に叩き込む。
「パンチ!!!」
その一撃は蜘蛛の怪物の胸を貫く当時に、怪物を爆発四散させた。その炎の中からゆっくりと人間の姿に戻った男が歩いてきて、
「怪我はないか?」
「は、はい」
戦兎はそう返事をしながら、小猫と立ち上がり、
「えぇと、貴方は?」
「あぁ、そうだな。俺は……」
男は戦兎の問いに答えようとする。そこに、
「やはり現れたか。本郷猛」
『っ!』
突然かけられた声に、本郷猛と呼ばれたと思われる男は振り替える。
戦兎たちも見ると、そこにいたのはローブを身につけた若い男。
「今の怪人はお前の差し金か?」
「そう、素晴らしいだろう?苦労したんだ。お前に我らショッカーが壊滅させられ、数少ない生き残りすら倒されていき気付けば私一人になっていた。ずっと考え続けていたよ。貴様をどうすれば殺せるか……いや、ただ殺すだけでは生ぬるい。徹底的に敗北を教え込み、絶望させながら殺すにはどうすればいいかをな」
そういう男に、本郷猛は眉を寄せる。
「ショッカー壊滅の時からいたのか?それにしてはずいぶん若いな」
「あぁ、これはもう三代目の肉体だ」
なに?と本郷猛は言うと、
「クローン技術で自分の肉体を作り、記憶をコピーした。クク、先程は驚いたぞ?随分醜くなって化け物じみたじゃないか。大方使い物にならなくなった部分を継ぎ接ぎしたと言ったところか?だが俺のは違う。完全に新しい肉体だ。デメリットはほとんどない。精々十年しかもたないためその都度作らなくてはならないがな」
「そこまでして私を殺したかったと言うわけか」
当然だ!と男は叫ぶ。
「我が恩師、死神博士の無念を晴らさずには死ねない……そう思いずっと生きてきた。そんなときだ。博士が立案したものの、結局様々な要因があって実行できなかった最後の計画を知ったのはな。随分時間がかかった。だが、ようやく見つけたかと思えば長い時間ほっておかれた影響で起動にも時間が掛かってな。しかもそんなときに貴様もとは……全く。嫌になる」
「当然だろう。ショッカーが存在し、世界に悪影響を与える限り私は止まる気はない」
そう言って本郷猛は前に出ようとした。だが、
「ぐっ!」
突然胸を抑え、苦しそうに膝をつく。それを見た相手の男は笑いながら、
「当然だな。貴様は既に限界を超えている。精々ゆっくり余生を送れ……と言いたいところだがそんなものは許さん。少し休んでおけ、すぐに貴様を殺しにいってやる」
そう言い残し、男は去ろうとする。
「待て!」
「追うな!」
戦兎が呼び止めようとすると、本郷猛はそれを止めた。
「危険だ、行っては……」
そう言いながら本郷猛はそのまま地面に倒れてしまう。
「だ、大丈夫ですか!」
戦兎と小猫の二人は駆け寄り、見てみると取り敢えず息はあるようだ。となると意識がないだけ……ならばと戦兎は本郷猛を担ぎ上げる。
少し周りが騒がしくなってきた。恐らくさっきの戦闘音で近所の人たちが起きたらしい。
「とにかく運ぶぞ」
「はい!」
とバイクを持った小猫をつれて、 戦兎は走り出したのだった。
この中に出てくる1号は、ゴーストと一緒に出てたネオ1号の方です。