ハイスクールD×D Be The One   作:ユウジン

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前回までのハイスクールD×D Be The Oneは……

龍「フリードやレイナーレを倒し無事にアーシアを救いだした俺達。さすがに今回は戦闘はないよな?」
戦「無いけどそれでも色々語りたいこともあるんだよ」
龍「そんじゃあその辺も語られる第……」
戦「6話スタァアアアトォオオオオ!!」
龍「ドンだけ言いてぇんだよ!」


一蓮托生

「おはようございまーす!」

 

アーシア救出作戦から次の日、龍誠は旧校舎の教室に来ていた。ここでリアス・グレモリー先輩……いや、部長達はオカルト研究部として活動しており眷属となった自分もこれからここの部員なのだ。

 

「ってだれもいないな……」

 

なんて龍誠が思っていると扉が開かれた。振り返りながら確認すると、そこに立っていたのは戦兎だ。

 

「よっ」

「よって言ってもさっきまで教室一緒だったけどな」

 

自分に挨拶した龍誠に流れるように突っ込みつつ戦兎は部室に入る。

 

「しっかしおまえもすげぇ頼みをリア

ス・グレモリー先輩にするよな」

「ん?なにが?」

 

なにがってお前な……と戦兎は言いつつ、

 

「アーシアを悪魔にしてくださいって奴だよ」

「あぁ、だって孤独になんかさせないって約束しちまったからな」

 

二人がいうようにアーシアは昨晩リアスの手によって悪魔に転生した。シスターが悪魔に転生と言うのは前例がないらしいが無事転生を終えて、今日から彼女はこの駒王学園の二年としても活動している。

 

初めての環境に四苦八苦しているようだったがニコニコ笑っていたし幸せそうで何よりだ。すると龍誠は、

 

「しかし俺悪魔としての活動もしなきゃ行けなくなっちまったなぁ。お前と遊ぶ時間も無くなるのかぁ……それが難点だよな。そうだ!お前も今から成ろうぜ!最初は断ったけどさ!今からでも転生させてもらおうぜ!?」

「いいよ別に」

 

戦兎は素っ気なく断る。その姿に龍誠は何だよ何だよと膨れてそっぽ向くが戦兎は笑って、

 

「だってもう()()()()()()()()

「……は?」

 

一瞬龍誠は戦兎は何を言っているのか分からず戦兎の方を向き直ると、そこには背中から悪魔の羽根を出現させた戦兎が立っていた。

 

「い、いつの間に!?」

「今朝だよ。少しリアス・グレモリー先輩……いや、もう部長って呼んだ方がいいのか。まぁ部長に時間作ってもらってさ。ちゃちゃっとね」

 

軽~く言ってしまう戦兎に龍誠は冷や汗を垂らしつつ何故かと聞く。

 

「いやお前も転生しろっていったじゃん」

「それにしたって早すぎだろ」

 

そう言う龍誠に戦兎は顎に手を添えると、

 

「お前と俺は一蓮托生だろ?お前のいるとこが俺のいるとこだ。お前が地獄に落ちるなら俺も落ちてやるしお前が悪魔に生まれ変わったなら俺も悪魔になる。ま、仕方ないわな」

「戦兎……」

 

等と言うやり取りをしていると、ふとあることに龍誠は思い至る。

 

「そう言えばお前何の悪魔の駒(イーヴィル・ピース)使ったんだ?」

「お前と同じポーン。しかも数まで同じ四つだってよ!いやぁ~。やっぱり未来のてぇんさい物理学者だもんなぁ~。一個二個じゃ転生できるわけがねぇ!そう考えるとなんでバカのお前もなんで四個なのかが謎だけどな」

「誰がバカだ!筋肉を……って俺は四個じゃねぇぞ?」

 

龍誠の言葉に戦兎は、は?となる。それに対して龍誠は、

 

「俺の駒って変異の駒(ミューテーションピース)っていう奴らしくて一種のバグらしいんだけどその駒一個で複数個分の駒を使ったのと同じ効果らしいんだ。しかも俺四つとも全部だぜ?」

「つまり……」

「俺は実質ポーンの駒四つ以上で転生でーす。あれれ~?おかしいなぁ~。となると俺は未来のてぇんさい物理学者以上の素質があるってことかなぁ~?」

 

そう言ってニヤニヤしながら迫ってくる龍誠に戦兎はプルプル震えながら睨み返す。

 

「俺は認めねぇぞ!いいさ!駒が何だろうと俺にはこのビルドがあんだからな!」

「なにおう!」

 

バチバチ火花を散らしあった二人は次の瞬間取っ組み合って叩くは引っ掻くはチョークを極めるはと大乱闘をおっ始め、

 

「この二人は仲が良いのか悪いのか……」

「喧嘩するほど仲が良いという言葉もありますわ」

「ですねぇ」

「えぇと、止めた方が……」

「その内疲れてやめますよ」

 

と、いつの間にかやって来ていた部長達に呆れられたのだがそれはまた別の話だ。


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