戦兎「強敵兵藤一誠を前にどうにか八坂の姫の救出は成功させた俺たちだったが……」
匙「通過あいつ出鱈目すぎない!?話に聞いてたけど強すぎだろ!」
龍誠「つうか結局あいつ何者だったんだ?」
戦兎「さてな。しかしコメントの方では色々といい感じにヘイトが集まってて素晴らしいですね~。まぁアイツの正体とか諸々はまたいずれね。と言う感じの69話スタートだ!」
「そう……大変だったわね」
修学旅行から帰ってきた次の日、最近すっかり涼しくなったのもあり、皆で鍋を囲みながら京都であったことを戦兎から聞いていたリアスが頷く。
「それで八坂の姫はどうなったの?」
「現在は厳重に封印処置が施されています。ですが彼女を救う手だてが……」
アザゼル曰く、八坂の姫の身体を細胞レベルで複雑に侵食しており、現時点では八坂の姫を救う方法がないらしい。
しかも封印している現時点ですら魔獣の侵食は完全には止まらず、今のペースだと一年もすれば全身を侵食され尽くしてしまうとのこと。
「九重のは見てられませんでしたよ……」
戦兎はそう言って泣いて母を呼びながら従者達に連れてかれていった少女の姿を思い出す。
「くそ……俺にもっと力があれば」
と、拳を握る龍誠。皆それに関しては同じだ。全員手も足もでなかった。だがなにより問題なのは、皆が一誠に勝つことが出来るのかと。全く勝利のビジョンが描けないのだ。
「とにかく一旦この話は終了よ。兵藤 一誠もだけどレーティングゲームも控えてるのよ。元気だしなさい」
とリアスが活を入れた。だが彼女の言うとおりだ。自分達はサイラオーグとのレーティングゲームが控えている。アザゼル曰く、キナ臭いのが続く今の現状ではレーティングゲームは民衆の貴重な娯楽なのだそうだ。
だからこそ下手な戦いをするわけにはいかない。とは言えまだビルドの強化アイテム草案すらないんだよな……と戦兎が鍋の肉を口に放り込んでいると、
「そろそろお鍋のスープが少なくなってきたようね」
そう言って朱乃が鍋にスープを足す。それを見たアーシアが、
「朱乃さん。何でスープを?」
「お鍋を食べてるとどうしてもスープか途中で足りなくなってしまうの。特に大人数だとね。だから最初にスープを多く作って別にとっておいてから足りなくなったら足していく。水やお湯をそのままだとせっかく入れてたお野菜とかから出た出汁を薄めちゃうし、その点スープなら元々同じだから味を殺し会うことはないもの」
朱乃がそう言ってアーシアに説明すると、
「そうか!」
『え?』
ガタン!と戦兎は立ち上がり、皆が驚いてると、
「鍋のスープの継ぎ足しだ」
『はい?』
戦兎は眼を輝かせ、髪がピョコっと跳ね上がる。
「先輩?」
と小猫が表情を伺ってくるがそれどころじゃない。
「まだ試してない組み合わせがあった」
「ビルドのですか?」
そうだと小猫に戦兎が返しつつ、戦兎はテーブルの上にビルドドライバーを出すと、ラビットフルボトルを二本出した。
一本は元々持っていたものを、そしてもう一本は京都で拾ったものだ。
「あれ?何で二本もラビットフルボトルが?」
「京都で拾いました」
リアスにそう答えながら戦兎はラビットフルボトルを二本挿す。
《ラビット!ラビット!》
「光ったぁ!」
龍誠が声をあげる。ビルドドライバーがベストマッチと同じ光を発する中、戦兎は更に、
《ハザードオン!》
ハザードトリガーを挿す。そしてレバーを回していくと、
《ガタガタゴットン!ズッタンズタン!ガタガタゴットン!ズッタンズタン!》
『ん?』
発光は更に強くなり、それと同時に火花が散る。そして、
『うわっ!』
爆発。けほっ!と皆が咳き込む中、戦兎はビルドドライバーを見てみるとラビットフルボトルが破損していた。
「そうか、通常のフルボトルだと耐えられないほどの力……だが今までにない反応だ。これを利用した力を組み合わせたそれに耐えられるボトルなら。よぉし!ビルドの強化アイテムの案ができた!」
「それはよかったわね」
ん?と戦兎が声の方を見てみると、そこには鍋の具材の大根を頭に張り付けた黒焦げのリアスがムスッ立っている。そして、
「但し!これからは食卓の上じゃないところでね!」
「すいませんでしたー!」
最早土下座しかない。と戦兎は土下座して叫ぶ。
「まぁ、僕たちも予想して待避しておくべきだったよね」
「ですね」
と、同じく黒焦げの祐斗と小猫が呟いたのは……まぁ余談である。
「彼女の容態はどうだ?」
「何とか初代孫悟空の爺さんの封印もあるからな取り敢えずは小康状態だ」
だが長くは……とサーゼクスとアザゼルは全身管や様々な封印が施された八坂の姫を見る。
「今は封印で意識もないが元が八坂の姫だ。暴れだしたら手がつけられんぞ」
「だろうな」
サーゼクスはそう言うと、
「兵藤一誠の目的は地脈か……」
「それとハイスクールD×Dがどうとか言ってたぞ?」
ハイスクールD×D?とアザゼルにサーゼクスは首を傾げた。
「まぁ正直あいつの言ってることは理解できないことも多いしな」
気にしても仕方ない。そう言ってアザゼルは頭を掻く。
「とりあえず詳しい報告は後日書類を送る」
「頼む」
とサーゼクスは返して窓から外を見た。
「何か最近嫌な予感がするんだ。そう……私自身も含めてな」
「おいおい、お前に何かあったら冥界はガタガタだぜ?」
そうだな……サーゼクスはそう言って頷く。
この嫌な予感に負けるわけにはいかない。自分は魔王だ。そう簡単には負けられない……そうサーゼクスは新たに決意を固めるのだった。
先日総合評価500を突破していました。色んな方に評価していただいたり自分でもこんな風に延びるのは少し驚きでしたがこれからも頑張っていきますのでよろしくお願いします。
あ、次回は本編ではなく一話だけ使って実はこんな仮面ライダー×ハイスクールD×Dも思い描いてましたよ的な奴だします。