ハイスクールD×D Be The One   作:ユウジン

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前回までのハイスクールD×D Be The Oneは……

戦兎「兵藤 一誠に敗北し、修学旅行から帰ってきた俺達はサイラオーグさんとのレーティングゲームに向けて動き始めていた」
ヴァーリ「と言うか最近俺の出番なくねぇか!?」
龍誠「修学旅行でも出番なかったしなぁ……」
匙「肝心なときに居なくて役に立たないやっちゃなぁ」
ヴァーリ「なんだとぉ!」
戦兎「まぁそんなわけでヴァーリはまだ役に立ちそうにない70話更新です」
ヴァーリ「おいこら!」


第十章 学園祭のライオンハート
ヒーローショー


「やはり来たか!仮面ライダー!」

「当然だ。俺達は愛と平和を乱すものを許さない!」

「そうだ!俺達は愛と平和を守る仮面ライダー何だからな!」

 

修学旅行からしばらく経ったある日、戦兎達は冥界に来ていた。

 

学園祭も身近に迫り、忙しい毎日を過ごしていたのだが、そんな中サーゼクスから今度冥界でビルドのヒーローショーをやるのだが、それに出演できないかと言う依頼だ。まぁ学園祭も差し迫る中、そっちに集中したい気持ちもあるが、現在も禍の団(カオス・ブリゲード)で不安定な情勢が続く中、冥界に明るい娯楽が必要なのは言うまでもないので、戦兎達は冥界のショーステージの上で演技をしていた。

 

勿論ビルドは戦兎、クローズは龍誠で子供達の応援する声で空気が震えるほど。そして相対するのは祐斗が演じる悪の幹部役なのだが、祐斗の顔のよさと意外な演技力の高さに主婦層から人気が出てこれまた歓声。

 

と言うかリアスやグレモリー眷属の皆で、それぞれ色んな役があってそれぞれの層にファンが付いてるので、想像以上にと言うか超満員御礼だったりする。

 

そんな中二人は普段は代役で専用コスチュームな所を、今日は特別に本物のベルトで変身し、

 

「勝利の法則は!」

 

決まったぁ!と戦兎が音頭に合わせて言う観客(主に子供達)の声と共に戦兎と龍誠は祐斗の扮する役に向かって走り出したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぁぁ……」

 

さてショーも終わって舞台裏では戦兎が大きな欠伸をしていた。現在ステージ上では大きなお友だちに大人気な小猫がクイズショーをやっている。そして龍誠は控え室にいったら他の女の子達(朱乃、アーシア、ゼノヴィアにイリナだ)に押し倒されて揉みくちゃにされてたのでほっておいた。どうも、最近女性陣の押しが強いと言うのは龍誠談。まぁ何時までも態度がはっきりしないのでガンガンいこうぜになりつつあるのだろう。

 

そう思いながらいると、

 

「嫌だぁあああ!ビルドに会うんだぁあああ!」

「ん?」

 

何やら子供の泣き声?に戦兎がこっそり顔を出すと、

 

「すいません。もう整理券の配布は終わってまして……」

 

恐らく会話から察するに、整理券の配布に間に合わなかったのだろう。

 

それを聞いて母親らしき女性が慰めるが、子供は嫌だと更に泣く。まぁあれくらいの子供に理解させるのは難しいか……と思うと同時にそれだけ会いたがってくれるのは素直に嬉しい。

 

仕方ないか、と戦兎は呟きラビットタンクに変身してから、

 

「どうしたんですか?」

「あ、桐生戦兎さん。実は彼が……」

 

そう言ってスタッフさんが説明するよりも早く、

 

「ビルドだ!」

 

と、男の子が駆け寄ってきた。

 

「俺に会いたかったのか?それともクローズの方かな?だとしたら悪いが今いなくてな」

「ううん!僕ビルドの方が好きだから!」

 

それは良いセンスしてるなと戦兎はスタッフになにか書くものはありますか?と聞くとマジックを渡され、

 

「この帽子に書いても良いかな?君、名前は?」

「リレンクス!」

 

その答えを聞いてから戦兎はラビットタンクを模した帽子に悪魔の言語で名前を書く。こう言うとき覚えておいてよかったと思いつつ、

 

「これでよし、良いかリレンクス。あんまりお母さんを困らせちゃダメだぞ?誰かが困ってるとき真っ先に前に出て俺が相手だーって言えるようなやつにならないとな」

 

そう言いながら帽子を被せてやると、リレンクスは大きく頷く。

 

そうしてその親子を見送ると、

 

「あの桐生さん。今後はこういったことは控えてください。全ての人に対応するのは無理なので特例を作ってしまうと」

「す、すいません……」

 

とまぁスタッフからお小言をいただいたが仕方ない。スタッフの言うことは正しいのだ。こう言うのはどこかで多少厳しくても区切らないといけない。

 

それはまぁ分かってはいるのだが……

 

そう思いつつ舞台裏に戻ろうとすると、

 

「戦兎って子供には甘いわよね」

「部長……」

 

こっそり聞いていたらしいリアスが立っていて、戦兎は少し驚きつつも声を返す。

 

「まぁ不味いのはわかってたんですけどね」

「でもあの子の夢は守ったわ。まぁ次からはだめだけど今回くらいはね」

 

と言ってくれて、少しだけ照れ臭くなった。ほんとうちの主は最高だね。

 

「ってそういえば龍誠と一緒じゃないのね?」

「俺達だって何時も一緒なわけじゃないですよ?まぁ単純に他の女子達と乳繰りあってたので置いてきただけですが」

 

は?とリアスの割りとガチトーンの反応に戦兎はニヤリとしながら控え室でしたかね、と言う。それに反応してリアスがズカズカと控え室に向かうと、

 

「あらリアス」

「お母様!?」

「え?」

 

と何故かリアスの母であるヴェネラナがいて、

 

「リアス?どう言うことかしら?全然進行がないのですが?」

「え、えぇと……」

 

しどろもどろで反応するリアスを見ながら、戦兎はゼノヴィアに、

 

「なぁ、どうしたんだ?」

「いや、未だに龍誠が部長を部長と呼んでいることを言っているんだろう」

 

成程ね……と戦兎は呟きながら、からかった手前放置もあれかと思い近づくと、

 

「それで部長のお母様はなにかご用で?」

「あ、そうでした。すっかり忘れるところでしたわ」

 

とヴェネラナは言うと少し表情を直して、

 

「リアス。今度駒王学園に転入生を入れて欲しいのですが」

「転入ですか?」

 

ヴェネラナが言いに来ると言うことは、悪魔関係だろう。そう思いリアスが聞くと、

 

「後日正式に話は来ると思いますが……一応私からも話しておきます。相手は……」

 

そうヴェネラナは切り出してから少し息を吸って、

 

「レイヴェル・フェニックスさんです」

『……えぇ!?』




前回のジオウ×ハイスクールD×Dネタはいかがでしたでしょうか?続きが気になるなどのコメントをいただいたりして嬉しい限りです。あ、そう言えば前回書き忘れてたのですがあの作品ではオーマフォームも出ます。詳しく書くと映画のネタバレも入りそうなので書かなかったんですけどねw

そしてこちらではジオウも最終回。いやぁ、良い最終回でしたね。成程多分ここがこうなって……とか色々考察ができそうな最終回。まぁ白倉プロデューサー曰く、まだなぞが三つくらい残ってるらしいですね。まぁ後日談とかで回収すれば良いやとか言ってますが(それはそれでどうなんだ)まぁ普通に良いお話でした。そしてゲイツのVシネお楽しみですね。ゼロワンは言わずもがな。

こっちも頑張って更新しよう。

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