ハイスクールD×D Be The One   作:ユウジン

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前回までのハイスクールD×D Be The Oneは……

戦兎「遂にサイラオーグさんとのレーティングゲームも終盤戦、だがそれを前にサイラオーグさんが遂に登場!」
龍誠「そんなサイラオーグさんを相手に祐斗・ゼノヴィア・ロスヴァイセさんの三人が勝負を挑む!」
匙「俺たちは負けない。必ず勝つ!」
ヴァーリ「そんなわけでユウジンの次回作にご期待ください」
戦兎「打ち切りじゃねぇか!ってそんな感じの76話スタート!」


最高の勝利を皆へ

「来るぞ!」

 

とサイラオーグが駆けてくる中、ゼノヴィアは叫び、エクスデュランダルを振り抜いて衝撃波を放つ。だが、

 

「甘い!」

『っ!』

 

サイラオーグはそれを前に走りながら横にズレて避けると、そのままゼノヴィアとの間合いを詰める。

 

「くっ!」

 

ゼノヴィアは、サイラオーグの拳をエクスデュランダルで受ける。しかしそれでも体が浮き上がるほどだ。

 

「フン!」

 

そこにサイラオーグは追撃の回し蹴り。だが、

 

「させません!」

 

と、ロスヴァイセの声と共に、サイラオーグの体が横に吹っ飛んだ。とは言え、サイラオーグはしっかりと防御しており、

 

「無傷……」

 

そうロスヴァイセは絶句する。精々服が少し破れているくらいで、サイラオーグに目立ったダメージはない。

 

「いや、少し痛かったぞ?」

 

サイラオーグは言いながら、身体に力を込めて再度走り出す。

 

「ハァ!」

 

そこに飛び込んできたのは祐斗。祐斗はそのまま聖魔剣を振り下ろしたが、

 

「なっ!」

 

それを人差し指と中指で挟んで受け止めると、祐斗を掴んでそのまま地面に叩きつけるように投げる。

 

「がはっ!」

「オォ!」

 

それを助けるようにゼノヴィアがエクスデュランダルを横凪ぎに振るが、サイラオーグは飛び上がって、何とエクスデュランダルの刀身に乗って更にジャンプ。

 

そこから拳を握って落下と共にゼノヴィアに襲いかかった。

 

「ぐっ!」

 

咄嗟に刀身を盾にしたゼノヴィアだが、重力も味方にしたサイラオーグの拳の重さに思わず膝をつく。

 

「はっ!」

「っ!」

 

そこに祐斗が立ち上がり、聖魔剣を振るう。サイラオーグはそれを飛んで避けた所に、

 

「フルバースト!」

 

爆発と爆音に閃光が辺りを包み込む。幾らサイラオーグでも、この中を動くことは出来ないようだ。そして、

 

『ハァアアアアアア!』

「っ!」

 

一瞬攻撃が止んだ次の瞬間。祐斗とゼノヴィアが上から飛んできてエクスデュランダルがサイラオーグの腕を捉える。

 

「硬い!?」

「鍛えてるんでな!」

 

どういう鍛え方をしたらエクスデュランダルの斬撃に耐えられるんだ!とゼノヴィアが言うと、祐斗が更に聖魔剣でエクスデュランダルの刀身を叩いてを押し込む。そこに、

 

「いっけぇ!」

 

とロスヴァイセが更に魔術で剣を押し、

 

『はぁっ!』

「ぐっ!」

 

ザン!っとサイラオーグの腕が切り飛んだ。

 

「よし!」

 

ゼノヴィアがガッツポーズを取る中、サイラオーグは切れた腕を拾いつつ距離を取る。そして、

 

「成程、これは想像以上だな。お前達を侮っていたわけじゃないが、予想を大きく上回っていた」

 

と言いながら、サイラオーグはフェニックスの涙を取り出して腕をくっつけながら降りかけて繋げる。

 

直ぐに切れた腕は繋がり、掌をグーパーして治ったことを確認。

 

「これは自分の楽しみを優先している場合じゃないな」

『っ!』

 

そう言ったサイラオーグが出したのはスクラッシュドライバー。祐斗達は忘れていない。戦兎たちがそれに負けたことを。

 

《デンジャー!クロコダイル!》

 

スクラッシュドライバーを腰につけたサイラオーグは、ボトルを挿して構えるとレバーに手を掛けて、

 

「変身」

《割れる!食われる!砕け散る!クロコダイルインローグ!オラァ!キャー!》

 

変身を完了する。それからゆっくりと祐斗達を見据えると、

 

「行くぞ!」

「くっ!」

 

最初に前に出たのは祐斗だ。聖魔剣を握り締め、サイラオーグに振り下ろす。だが、

 

「っ!」

 

キィン!とアーマーに弾かれ、傷ひとつ入らない。しかも、

 

「フン!」

「がはっ!」

 

弾かれたところにサイラオーグの拳が祐斗の腹にめり込む。それにより祐斗は血を吐きながら後方に吹っ飛ばされた。

 

「こうなったら……ロスヴァイセ。時間を稼いでくれ」

「何か策が?」

 

ロスヴァイセがそうゼノヴィアに聞くと、

 

「ラードラを倒したエクスデュランダルの全力を叩き込む。あれならダメージを与えられるかもしれない」

「分かりました。やりましょう!」

 

とロスヴァイセは言ってサイラオーグに魔法を連射する。しかしサイラオーグは最初に挿したボトルとは別のボトルを取り出し、振ってからスクラッシュドライバーに挿す。

 

《ディスチャージボトル!ツブレナーイ!》

「あれは確かダイヤモンドフルボトル!?」

《ディスチャージクラッシュ!》

 

ロスヴァイセが驚愕する中、サイラオーグは片手からダイヤモンドを生み出し、ダイヤモンドの壁を作るとロスヴァイセの魔法をそれで防ぎながら、そのまま突っ込む。

 

そして空いてる方の拳でロスヴァイセを殴り飛ばし、

 

「オォ!」

 

そこに祐斗が戻ってきたのか口元から血を流しながらも、聖魔剣で突きを放つが、サイラオーグはそれを払って回し蹴りでロスヴァイセの所に吹っ飛ばす。そしてゼノヴィアを見ると、

 

「さて……確かそれはラードラを倒した奴だな。良いだろう。来い、待っててやる」

「後悔するなよ……」

 

ゼノヴィアは足元に転がってきたロスヴァイセと祐斗を見ながらも、意識はエクスデュランダルから外さない。

 

刀身を輝かせ、光の刀身を作り出し巨大化させていく。大気が震え、目が眩まんでしまう程。デカさと輝きなら先程のラードラ達に向けて放った時より強い力を感じる。

 

「いくぞぉおおおおおおお!」

「っ!」

 

巨大な光の刀身と化したデュランダルを、ゼノヴィアはサイラオーグに振り下ろす。

 

だがサイラオーグは静かにスクラッシュドライバーのレバーを下ろすと、

 

《クラックアップフィニッシュ!》

「ハァ!」

 

飛び上がり、両足を開いて鰐の上顎と下顎をオーラで片足ずつ作り出し、デュランダルの光の刀身を挟んで止めた。更に、

 

「オォオオオオオオ!」

 

火花と共に軋みを上げ、デュランダルの光の刀身にヒビが入る。

 

「なっ!?」

「オォオオオオオオラァアアアアアア!」

 

バキィ!と言う音が響き、デュランダルの光の刀身がくだけ散る。砕け散ったのは、あくまでもデュランダルのオーラで形成された刀身の部分なので、デュランダルその物が破壊されたわけではないが、サイラオーグには関係なく、そのまま破壊したデュランダルの破片の中でも、最も巨大な破片を両足で挟み込んで掴むと、体を捻ってその破片をゼノヴィア達のいる場所に向けて投げつけた。

 

そして同時に起こる爆発。地面にクレーターができ、

 

「リアス・グレモリー様のナイト二名及びルーク一名リタイアです!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『……』

 

試合の様子を、戦兎達は静かに見ていた。そしてリアスは、

 

「次はクイーンね」

 

次は二つの手がある。一つは戦兎を出し、無事に勝って貰って次のサイラオーグとの一戦をアーシアに出て貰って、すぐさまリタイアして戦兎に繋ぐ方法。次にこの試合をアーシアが出て即リタイアし、サイラオーグと戦兎がそのまま戦う道。

 

確実性で言えば、新兵器をサイラオーグとの戦いの前に出さずに済む可能性が高い後者だが、

 

「部長。次のクイーンとの戦いは俺出ます」

「戦兎……」

 

分かってます、と戦兎は言う。

 

「でもここでクイーン避けてサイラオーグさん倒しても面白味がないじゃないですか。なのでここは一つクイーンもサイラオーグさんもどっちも倒して完全勝利して皆の所に行きたいんですよ」

 

あとちょっと暴れておかないとサイラオーグさんとの時に冷静に戦えそうにないので。と言う戦兎にリアスは少し溜め息を吐いて、

 

「分かったわ。でも一つ約束して」

「はい?」

 

戦兎は首を傾げつつリアスを見ると、

 

「必ず勝って」

「……了解」

 

と言い残し、戦兎は魔方陣に乗って転移。そして眼前には荒野が広がっており、既にサイラオーグのクイーンであるクィーシャが立っていた。

 

「成程。貴方が出ましたか」

「あぁ、精々華々しく勝たせてもらうぜ」

《ラビットタンクスパークリング!》

 

戦兎はそう言いながら、ビルドドライバーにラビットタンクスパークリング缶をセットし、

 

「変身!」

《シュワッと弾ける! ラビットタンクスパークリング!イエイ! イエーイ!》

 

そして変身を完了した戦兎は、クィーシャに向けては泡を発射。だが、

 

「甘い!」

 

(ホール)を作り出し、クィーシャは泡を防御。更に別の(ホール)を作り出し、戦兎に返した。

 

「くっ!」

 

戦兎はそれを転がって避け、ドリルクラッシャーのガンモードで撃ちながら距離を詰める。

 

飛んでくる弾丸は全て(ホール)で止められる中、戦兎はドリルクラッシャーを捨てるとレバーを回し、

 

《Ready Go!スパークリングフィニッシュ!》

「ハァアアアア!」

 

泡と共に飛び蹴りを放つ戦兎だったが、クィーシャは(ホール)を2つ作ると、一方の(ホール)に戦兎の蹴り足が入った瞬間、別の(ホール)から足が飛び出してきて、その蹴りは戦兎の顔面に直撃した。

 

「がはっ!」

 

地面に転がった戦兎を、クィーシャは見下ろす。

 

「くそ……やっぱつぇえな。流石にそう簡単には勝てねぇか」

「当然です。我が主の大望のためにも

負けるわけにはいかないのですから」

 

そうクィーシャはハッキリと言いながら構える。その顔はサイラオーグへの忠誠に……

 

(そういうことか)

 

中々隅に置けない人(と言うか悪魔)だと戦兎は少し笑い、

 

「成程確かに負けられない理由はありそうだな」

「えぇ、貴方にはないのですか?」

 

そう言われ戦兎は立ち上がると、

 

「あるさ。俺にだって負けられない理由がある」

 

と言いながら、戦兎はハザードトリガーを出しスイッチを押す。

 

《マックスハザードオン!》

「だから俺は今の俺が出せる全力であんたを倒す。そして皆の所に行くんだ!」

 

戦兎はビルドドライバーにハザードトリガーを挿し、細長い筒状のボトルを出した。

 

「それは?」

「ビルドの新アイテム、フルフルラビットタンクボトルだ。せっかくだしあんたで試させてもらうよ」

 

そうして戦兎はフルフルラビットタンクボトルの蓋を回すと側面に赤いウサギの模様がでる。

 

《ラビット!》

 

更にそれを半分に折り、ビルドドライバーにセット。

 

《ラビット&ラビット!》

 

セットを終えると、何時ものようにレバーを回し、

 

《ガタガタゴットン!ズッタンズタン!ガタガタゴットン!ズッタンズタン!Are you ready?》

「ビルドアップ!」

《オーバーフロー!》

 

すると戦兎の姿は普段ハザードトリガーを使ったときのように黒くなるが、背後から何処からともなく赤いウサギが走ってきて、戦兎の足元で止まるとそれがバラバラに分かれ、

 

「はぁ!」

 

戦兎が飛び上がると、そのバラバラに分かれたウサギの部品が戦兎にアーマーのように装着され、

 

《紅のスピーディージャンパー!ラビットラビット!》

 

そして地面に降り立つと、そこには真っ赤な装甲に身を包んだ、今まで見たことのないビルドが立っていた。

 

《ヤベーイ!ハエーイ!》

「さぁ、実験を始めようか」




漸く……漸くラビットラビット登場です。いやぁ、長かったですね。大分初期の頃から出るんですか?いつ出るんですか?と聞かれ続けてずっと濁し続けてきたラビットラビット……と言うわけで次回はラビットラビットが暴れまわります
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