マウスの試験運用を終わらせたわしら
その先にあるものは破壊なのだろう
12月25日
まだ朝日も昇っていない深夜
バズーカを背負い暗黒の海を抜け
「太平洋の向こう」を目指す一隻の船。
この瞳に写る光景はただひとつ
「人類の叡知」が世界を焼き払う瞬間
それのみである。
総統「我は死なり....全てを破壊するものなり...」
船が傾き、艦首が天を刺し、月光は海を照らす。
空母棲姫「.....総統さん、カタパルト射出準備完了です」
総統「了解、ちょっくら空の旅でもするか.....射出後周辺の警戒をしてくれ、砲撃はこっちで全て計算する」
空母棲姫「わかりました、それでは」
直後、カタパルトから打ち上げられた。
すぐにバズーカの照準をワシントンに合わせる
勝負は3回、失敗は禁止
少しずつ高度を上げ上がりきった瞬間でニューヨークに一撃
落下中にロサンゼルスとシカゴにも一撃
この砲撃で数百万どころの話じゃない命と土地が消える
だがそれがどおした?
総統「俺はただの破壊者だ」
轟音と同時にニューヨークに砲撃
すぐさま射撃時の反動を計測しながら装填と修正を繰り返す
勝負は短くだ
総統「じゃあな」
二回目の轟音でシカゴに
更にロサンゼルスに修正と装填
空母棲姫「総統さん!六時の方向敵艦」
相変わらず手が早いもんだ
総統「瑞鶴...か」
こちらはこのバズーカ以外は無い、詰みだ。
わし一人なら詰みだった
ほーんとしょうがない人だ
総統「ミッションクリア....加賀さん帰るよ」
空母棲姫「核弾頭ももう防ぎようがないですね....爆発後機甲師団で防衛網を突破してさっさと終わらせましょう」
総統「ほな、うちはもう加賀さん抱えてかえるやさかい。アメリカが降伏したらまたおいでやす」
空母棲姫「雑な京都弁ですね」
総統「....もうちょい練習してくるわ」
バズーカを分解し、サーフボードに変形させエンジンをつける
総統「加賀さ~ん、ずいずいはいいから帰るよ」
加賀「ですが、あんなのを」
総統「あいつ、始めから俺らを狙ってねえよ」
加賀「....?」
総統「あいつの矢、あんな近距離ゃなくても射てばよかったんだよ....だって一発射てば俺は嫌でも回避運動をとってからまた再計算して射撃体制をとらないといけない、どう考えても無理だ、最終的に高度不足で威力が落ちる」
加賀「じゃあ、まさか」
総統「あいつ、酒臭かったろてか加賀さんが凄い酒臭い」
加賀「...たしかにそうですが....あっ」
総統「嫌なもんだ、「愚痴相手」でも探してたんだろ、あいつ本命には弱いからなぁ....ほーんとやめて欲しいよ」
加賀「(*´・ω・)」
そういえば何分だろうか
そう思い時計を確認する
....別にストップウォッチつけ忘れたとかそんなのじゃない
総統「....作戦開始から六分....上出来だ.....こんなのに十分もかけてられんな」
加賀「.....あの」
総統「?」
まさか、追ってきたなんてな
加賀「後ろ」
総統「.....何も見てない」
加賀「あの」
総統「よし、しょうもない話でもしよう」
加賀「.....まっすぐ来てますよ」
総統「...なぁ、わしは相談所かなんかなのか?」
加賀「まぁ、提督の回答なんて「いじめられた?じゃあそいつら暗殺でもしとけ」程度の無責任な答えしかないですがね」
総統「自分がやった効果的なことを進めるのが相談じゃないのか?」
加賀「提督....人間そんなに命の価値は低くないんですよ」
総統「知るかワレェ....20世紀まで命の価値なんざそんな高くなかったのに急に尊い尊い言い出したしょうもない猿の世界なんざ興味ねえ、まだ私利私欲や私怨に駆られて動いてる人間の方が見てて気持ちがい」
加賀「それと提督」
総統「....」
ジャボーン
総統「何もなかった」
加賀「うわぁ....酔っぱらいを蹴落とした酷い」
総統「でもさぁ、瑞ずいに気を付けろよいい始めたのは加賀さんじゃん」
加賀「あの鶴ろくなことしないですから、酔ってなきゃ厄介だし、酔っても面倒ですし」
総統「ふーん」
毎晩毎晩肉盾持って布団に入ってくるやつの発言とは思えんがまあいいか
総統「....アカンこれ、行きは月見ながらのんびりきたはいいけど帰りはただまっすぐなだけや、暇すぎる」
加賀「そうですね、それと」
ずいずい「うへぇ、そうとうしゃぁんきいてよぉ」
加賀「( ・`ω・´)」ボカッ
ずい「ぎゃふっ」
.....俺がやったら否定するのに自分はいいのか....いいか
総統「しょうがない、うちで寝かせたあとあのバカに送り返すか」
加賀「...」
総統「やめてくれ、その目はやめてくれ」
結局酔っぱらいを連れて帰るはめに
鎮守府
まだ朝日も昇っていないにもうフル警戒
わしが起きてる頃なんざ昼寝してるやついるのに
総統「はぁ...加賀さん、弓道着痛い、死ぬから、窒息するから」
加賀「この兎放っておくと襲いますから」
ずい「うへへ~」
総統「なーんでこいつなら背中預けられるほど安心できんだろ、ただの年中発情期の兎みたいなやつなのに」
加賀「仕事はできますからね彼女」
ウォッカをずいずいの口にねじ込んでいると携帯が鳴り出した
保護者が生きてたのか
加賀「....着信音変えません?」
総統「これ好きなんだけどなぁ....はいこちら白さん」
仏「すまーん、うちのずいずい知らない」
独「お前が本命には下手すぎるから泣いて酒のんで酔っぱらって突っかかってきたぞ」
仏「で?お前はながもん任せに核攻撃か.....ハッ....」
独「お前は大佐だろ、なんで話す時間あるんだ」
仏「そりゃあいまは本隊が総攻撃中だからな、ただまあ知ってたのか敵がクッソ多い上に待ち伏せてたりしててよぉ、損害がバカにならんよ....どうせお前だろ」
独「なぁ、その「なにかおかしかったら俺のせい」って感じにすんのやめてくれ」
仏「ハハハ、そのせいでお前一時期はテロリストの黒幕とか暴力団全てのドンとか死の商人とか言われてたよな」
独「あーはいはい、そういうのいいからずいずい返すよ」
仏「いや、その、それはまてまだ心の準備が」
独「黙れ下半身...その首とろうか?」
仏「ガチボイスやーめて☆」
独「そか、じゃあ」
仏「まった、いやほんとごめん、いまお前て戦争して人類全滅程度で勝てるかわからんからやめて」
独「おまえ....頑張ってるんだな」
仏「お前みたいな技術力がないのが悔しいよ、力も知恵も負けてさぁ」
独「うっせえ、黙れ」
仏「あーもう、あいつらに一目惚れの事言ってやる」
独「アァ!?やってみろやテメェ」
仏「あ、さーせん」
独「反省してないだろ」
仏「さーせんww」
独「ったく.....ちゃんと取りに来いよ」
仏「はーい」
電話をきり、机に刀と一緒におく。
この目には何も見えない
この肌にはなにも感じない
恐ろしいものだ
この戦争はまだ序章なのだから
次回予告
なんかミッドがわんさかしてるころ
ついにわしも強制召集
正直年末ぐらいのんびりしたい
次回七これ
第14話 ミッドウェーの攻防
じかいも夜露死苦