狂った黒い月と私   作:(´・ω・)

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ひとつの終わり
ひとつの始まり

絶望は連鎖する
光はついに落ちる


第99999話 エピローグ

抜刀

 

純粋な居合い

ただの居合い

下手な小細工もない

ただの一降り

 

これは産まれて刃物を持った頃からずっとしていたらしい

そんな記憶はどうでもいいさ

 

裂けた

この要塞を裂いた

 

だがもうどうでもいい

本当にどうでもいい

 

今ほど楽しく何もかもを思考停止したい時はない

 

「good-bye」

 

敵を叩き落とし要塞の自爆スイッチを起動する

 

 

「おっと、綺麗な炎だ」

 

すべてが崩れる

全てが灰になる

もはや同期なんて全くしてない

 

もう終わりだ

退路は双方もう無いようなもの

こっからはノーガードの殴りあい

 

回避不能

行き着く先はなんとやら

 

「全戦線弾薬欠乏!」

「全兵装使用不可!!」

「要塞機能消滅!」

「核兵器射出完了!!」

「機甲師団壊滅!!」

「第三艦隊全艦大破!!」

「修理材欠乏!!」

 

あっけないものよな計画が完全に狂ったよ

もう数年殴りあいをするのもよかったけどこうなったらな

 

「敗けだ敗けだ敗けだ・・・・でも勝った」

 

「実際そうだろ、お前らはここに居すぎたんだよ、おかげで今ごろ本当の敵が刃を磨いで待っているさ」

 

「なぁ、ふっちゃん」

 

「・・・・そうだな、戦術的勝利。戦略的敗北さ」

「じゃあ聞こうか、その同期、あと何分持つ?俺は無制限だぞ」

「さぁな、もうすぐ活動限界さ。ついっさきまで、夕立と加賀に時間稼がれたからな、だが、お前の同期も大丈夫か?」

「仕組みもお見通しか・・・・・」

 

たしかにそうだな

無制限ではある

だがそれはあくまで要塞内の話だ

要塞外ならもって2時間

いや、被害の面からしてももう数分か

 

お互い、こういう分野への研究には余念がなかったか

 

 

「なら、そうだな、本気でやるか」

「喋りながらガトリング砲向けるのはやめておくれ」

 

「おっとすまんなにも考えてなかった死んでくれ」

 

予測射撃

跳弾

この二つはやっぱり得意だな

やっぱ人間得意不得意あるんだな

 

「おいおいよしてくれよ閣下もう全身に弾がめり込みやがった」

「じゃあもう一度吹き飛べ」

 

 

拳を低くする

足を置く

あとは雑に跳べばいい

 

正拳突きって言われるやつだ

そしてすぐに回って踵落とし

 

おっ避けたな

じゃあ即座に爆弾で吹き飛べ

 

 

「火力が上がってきたなぁ」

「・・・・」

 

さーてと、不意打ち効かない奴にどーやって勝とうか

後五、六分もすれば全体に火が回るな

 

思考なんて邪魔だな

考えて斬るじゃあ間に合わん

全部直感便りでいくか

 

 

「はやっ!?」

 

 

何が起こったか?理解不能?

もう思考もない

 

これで良いのだ

 

 

 

一撃殴れば衝撃で奥の壁が壊れ

一度脚を振り落とせば地面が割れ衝撃は下層まで届き

一刀は全てを両断する

 

 

そこにもはや思考はない

獣かなにかだ

 

だが、それゆえに強いのだよ

なぁ、お前のやり方結構合ってたわ

 

この世のありとあらゆる攻撃を覚え

この世のありとあらゆる防御を覚え

この世のありとあらゆる反撃を覚え

それを全て直感で動かす

 

純粋故に強く

純粋故に脆いがな

 

 

俺は人一倍

他人を殺す術を学んでいたのだ

経験は裏切らん

人生の大半が武器の作り方や急所の確認に

効率的な攻撃と防御そして反撃

 

人生経験?

学習?

前者は無いが

後者は取ったな

 

 

まぁ結局復讐さえおわっちまえば無用だったがな

事実は小説より奇なり

 

好きだったよなその言葉

本当に奇妙だよな

気がついたら

変なところにいて

気がついたら絶望して

愉快なものよなぁ

 

 

!?!?

 

「ごはぁっ」

 

 

「ようやくか、あぶねーなほんと、途中で同期切れちまって死ぬと思った」

 

血だと

いや違う

時間切れか

 

 

糞、脳天ではないにしろ心臓か

一度引くか

 

 

「クソッ!!一旦退却か」

 

ん?

生暖かい

 

そういえばここは修理用入渠ドックの上か思考回路止まってたからわからんかったが無意識に来てたか

お、酸素魚雷だ、ついてる

 

「逃がすかよ、お前のことだそこにある酸素魚雷で下半身を吹きとばし、この要塞のそこらじゅうにある艦娘でも取り込んで復活する気だろうがそうはいかねぇ」

 

「おいおいおい、そんな大槍で首切断しながら言うことかよ」

「こうしねえとお前痛みねえから逃げるだろ」

「そうか、そうかそうかそうかぁ!!ならばここで貴様が我がぁ!?」

 

「黙れ、テメーは今からその体で一階まで戻ってもらうぞ」

 

馬鹿め

 

 

「ハハハハッハハッハ!!さながら三部のようだなぁ!!」

「!?!?」

「貴様の言うことは正しい。だが!!貴様はこの要塞の構造を叩き込んでいなかったなぁ!!」

「まさか」

 

「そのまさかよぉ!!ここは入渠ドックの上だ、つまり俺を踏みつけら貴様はミスをおかしたのだ!!」

「待てっ!?」

 

「oh、そういえばその酸素魚雷と体はくれてやるぞもう不要なんだよ」

 

 

これが俺の逃走経路だぁ

 

なんちって

 

 

「あぁ、貴様のおかげでこの肉体のほぼ全てを艦娘と同様のものにできる、貴様この俺との知恵比べに負けたのだぁ!!」

 

熱い

 

肉体が一瞬にして再生

強化

増殖

 

力がわいてくる

力だ

力こそがすべてだ

 

力で全てを統べる

それこそが全てよ

 

接続

把握

汚染

プログラム改変

 

システムの起動を確認

再生

再生

再生

再生

再生再生再生再生

 

破壊

プログラムの起動を開始

error非承認

汚染

error

error

プログラム変更

 

適合

深海棲艦の適合を確n

 

 

 

 

させねえよ

 

 

「フハハハハハハ、最高だ、これが力か、不死身、不老不死、艦娘パワー!!今この瞬間をもってこの俺は全ての生物をぶっちぎりで超越したぁっ!!」

 

「野郎・・・」

 

「聴こえているぞ、貴様、この俺が高々数十メートル先の声も聴こえないほど者とは思っていなかろう」

 

反物質装填

照準確認

 

終焉だ

 

「回避不能さ」

 

二七発の黒い雷球は周囲を飲み込みつつ爆発

この一撃だけでもう普通なら決着はついている

 

 

「ふんっ、遅かったなぁ、随分と手こずったな」

 

天より降り注ぐ数百発の砲弾

大方あいつらか

 

「攻撃を避ける意味もない邪魔だな失せろ」

 

 

「嘘だろ、あいつ全部素手で弾きやがった、あれ一応対重装甲用に開発した多層弾頭式の徹甲弾だぞ」

 

「だいたいこのぐらいか」

 

「!?」

「別にここまで跳んできただけだ驚くか?」

「別に・・・・ここが罠だってことなだけさ」

 

なんだこの糸

いやワイヤートラップか

 

「ならばっ」

 

上下から砲撃

 

糸!?

次は右と前か

 

また糸

やるな

流石にまともに食らえば駄目か

 

 

「次に貴様の言う言葉はこうだ」

 

「「閣下、貴様は確かに艦娘と相当の存在になったしかしそれは完全な化け物になったわけではない、もし貴様は時間停止なんてものを持っていたら俺に勝ち目はないがここで貴様の全てを明かさせてもらう!!」ッハ」

 

「だがこれ以外に手はない半径二十メートル俺の最後の策!!ワイヤートラップ!!」

 

数二千方向全方位

ならばよかろう

 

「そうか、ならば俺も全てをだそう、そうこの俺の艤装の真の能力『ルフトシュピーゲルング』でなぁ!!」

 

蜃気楼システム起動

 

 

 

「消え「遅い!!」かはっ!?」

 

決まったな

 

なにぃ!!

こいつ蹴りを食らった瞬間に俺の脚をつかみやがった

 

「ふっ、確かにルフトシュピーゲルングだな、蜃気楼とは言ってしまえば気圧の変化とかで起きる幻影みたいなものさ」

 

「えぇい」

 

再起動

 

「おっと、消えちまったか」

「仕舞いだぁ!!」

「ぐっ・・・・流石に至近距離でそんな攻撃を食らえばただじゃすまんか」

「貴様ぁ!!その力、まさか」

「あぁ、女神を一撃で数匹吹き飛ばされるとは思わなかった」

 

やはりな、こいつははじめから両腕と足だけをか

 

「貴様の蜃気楼は発動中こそ全攻撃をすからせれるが攻撃もできんのだろ」

「いや、物理干渉を不可能にしているだけさ、だがな、こうやって捕らえていようが倒さねば何も変わらんよ」

「オメーもう限界かよ、実は俺ももう無理だわ」

 

はぁ、ずいぶんなこった

 

「名残惜しいがもういい、満足だ、俺はもう境地に立った、後は貴様らに任せるもし、再起動を願うやつがいたら別だがな」

 

体が耐えきれず左腕が落ちたか

おもしろいな

「フハハハハハハ、提督より全残存艦隊へ、直ちに戦闘終了、投降せよ」

 

 

天地が反転する

もう全てが終わったのだろうか

 

誰も起こさないだどうか

もう疲れたよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なぜだ

 

なぜこんなにも熱いのだ

 

「・・・・まだか」

 

まだなのか

 

ん?

腕?

 

あぁ、加賀

 

そうなんだ

 

「・・・・泣くなよ・・・少し運ぶぞ」

この棺桶でいいか

 

「・・・そういや渡し忘れたな女神・・・・お疲れ様、俺の最高の・・・」

 

鍵はいらんか

 

 

接続

 

適合可能

 

異常無し

 

ふはは

最後に借りていくぜこの左腕

まだ俺は望まれているみたいだ

 

 

もうすぐ月が落ち始めるか

最高だ

 

 

 

「やぁ、地獄のそこからこんばんわ」

「・・・・・・どうした、地獄で引き取り拒否でもされたか」

「あぁ、狂帝は奪われたけどどうやら提督は不要なようだ」

「ふっ、面白い、お互い結局まだ殴りあいが足りないか」

 

「どれだけ力を手にいれようが結局は生身の殴りあいか」

 

 

「ラッシュの早さ比べといくか?閣下」

「ふっ、本当にもう最後だ、面白いものを持ってきてやる」

 

「なら九秒待ってやるよ」

「ふっ、なら、始めようか」

 

 

もはやなんの意味もない戦い

あぁ、これだよこれ

 

いいなぁこれ

 

最高に楽しいよ

 

「ラッシュは俺の勝ちだぁ!!これが最後の蜃気楼、これより発動時間時間十二秒で貴様を倒す!!」

「やってみろ」

 

「ルフトシュピーゲルングシステム起動!」

 

さぁ、あれを持ってこようか

 

「一秒経過」

 

 

「元帥超高速で接近するがぁっっ」

「なに!?」

 

「いいものだなこれは」

 

「二秒経過」

 

「元帥が海に落ちた!!救助班急げぇ!!」

 

「三秒経過」

 

「超高々度から落としてやるよ」

 

「四秒経過」

 

「これで最後か・・・・」

「はい、加賀さんはもう」

 

「五秒経過」

「二人がいなくなったらもう、どうすれば良いんでしょうか」

「・・・・それは」

 

 

「六秒経過」

 

 

「帰ってきたぞ悪友!!!」

 

「七秒経過」

 

 

「これが俺とお前の最後の勝負だぁ!!」

 

「八秒経過」

 

「これが最後よ!!」

 

「九秒経過ァァァ!!!」

「成層圏ギリギリが落として来たわ戦艦大和だぁ!!!」

 

そう、それは超弩級戦艦大和であった

 

直後二人は同時に拳を構え再建造された大和を全力でぶん殴った

 

「オラァ!!」

 

「フハハッハこの戦闘すごいよさすが生身の殺しあいだ!!」

「十秒経過・・・まだだぁ!!」

 

「十一秒経過ぶっ潰れろぉ!!」

一撃入魂

 

放たれた拳は大和をそのまま地上まで押し潰したが

「これで終わりだぁ!!」

 

途中で大和は完全に粉砕し

双方ともに地上に落ちた

 

 

 

 

 

あぁ、もう本当にダメだ

 

「お休み」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まだ地獄は迎え入れてくれないのか

悲しいなぁ

 

「もう、服もボロボロじゃねえか」

 

「・・・・おいおいおい、もうむりだってなんだよお前、やっぱ化け物だわ」

 

「・・・・日の出だな、貴様の最後は俺が見届けよう」

介錯というよりかは追い討ちだなこりゃ

 

「・・・まじかよ」

 

「じゃあな!?」

 

熱源体反応!?

これは

 

 

「ッッッッッッッ!!」

ザブーン

 

巨大な波の音と同時に迫る巨大な敵

 

「何?!」

「ちぃっ」

「いや、深海棲艦か」

「今さら来たところでなんになると言うのだ!!」

 

しゃあない、俺も勝者を今さら負かす気はない

 

「褒美だ、受けとれ」ドンッ

「うぐっ、お前」

「提督!!」

「・・・・」

 

あーあ、最後に見れてよかったよ

 

 

 

第一部 完




これは全てが終わった物語
これは全ての道へ行く物語


次回
真の敵
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