絶望におわりはない
希望は潰え
そこに広がるのは
きっと屍だろう
第33話 真の敵
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侵食率100
自己再生開始
データより更新点を呈示
自己進化開始
memoryの消去を開始
error
権限移行
侵食率59
脅威沈黙
冷たい
どこだろうか此処は
それよりも誰だ?
記憶がない・・・のか
暗い
深淵とでも言おうか
暗く冷たく、光が全く届かない海底か?
「もう、お休みください、誰にももうあなたを起こさせはしません」
誰だ?
後ろか?
「フッフフハハハハハ!!」
なぜ笑える?
もう自分がなにかすらわからなくなってきた
「ほぉ?そうかそうか、誰も俺を望まないか、そうかそうか・・・・そのわりには随分と苦しそうではないか」
「・・・・苦しくなんか、ありませんよ」
「そういう奴ほど苦しんでるんだろうが、違うか?」
なぜ顔を隠すのだろうか
なぜ目を見て話さないのだろうか
あの目はなんだ
何を語りたいのだ
「・・・・あなたに助けてもらうのは何か違うような気がするんですよ」
「随分と弱々しいな、下らん」
マントは・・・・ボロボロか
コートもひでえな、焼けてやが・・・・・ん
なぜ俺はこれを手に取った?
まあいいか、きっとこれさえあれば本気になれるのだろうな
「・・・・私ってほんとダメですね、あの時からもう三年なのに全く日本侵攻出来ないなんて」
「そうか・・・・辛いか」
なぜ共感する
なぜここまで歪んでいる
まるで楽しんでいるではないか
いや、楽しいか
楽しい楽しい
逆境だからか?
もうわかんないや
「姫・・・・艦隊を揃えてさっさと行くぞ」
「えっ・・・・・待って、それだけは」
めんどくさい
「構わないさ、もう全ての用意は完了しているのであろう?」
「・・・出来ています、全ては私の理想、あなたの願いのために」
「嫌いじゃないよ、その瞳、しっかりと見据えている・・・・・強くなったな、ただの頭お花畑のお姫様が気が付けば一人前の指揮官じゃないか・・・」
「えっ?今、なんて」
なぜこんな言葉が出たのだろうな、まあいいか
さてと、天使と踊ってみるか
「艤装吸収・展開・・・・完了」
「・・・・後戻りはしません、私はもう一度だけ、あなたに頼ります、弱くてもいい、ただ勝ちたい、あの絶対的な強者に」
「了解した、ならば始めようぜ、人徳も価値観も切り捨てた最悪の戦争を」
「ふふっ、そうですね・・・・空母棲姫の権限を持って命じます、全クローン部隊起動を許可」
蜃気楼システム起動
大気圏突破用ブースター装着
うん?
なんだこれバスターライフルか?
なぜまっ先にこれをというよりなぜこれがそうだと
まあいいか
「先陣は貰うぞ」
「殺人的過ぎませんかその加速」
ブースターに火がついた瞬間
世界が一瞬歪んだ
だがまるでそのあとの恐怖すら楽しんでいるようだ
怖い
これほどの加速は久しぶりすぎる
だが、もう慣れた
目標まで残り三十秒
推進材残量にまだ余裕はある
三次元戦闘艤装に変換
核融合開始
脚部艤装自立起動開始
目標捕捉
月はないか、悲しいな
撃破目標200
空母無し
修整完了
発射
狂っていた、命をたやす炎
これは到底使ってはいけない禁忌の兵器
故に面白く故に素晴らしいのではないか
これほどの命が燃えるその一瞬こそが
「遅いな、対空射撃もこんな小型の人には当たるまい」
空から水中へ
水中から水上へ
艦橋や船底にバズーカや魚雷を叩き込み一隻一隻確実に仕留める
もはや音速で動いている人に爆雷もミサイルも三式弾も意味を成さない
それどころか目視不能だ
もう雑を通り越している
狙ってないようにしか見えん
再充電の終わったバスターライフルの引き金をもう一度引く
この一瞬は無防備だ
だが射程外からの狙撃なら意味もないか
「・・・目標沈黙・・・・・新規目標捕捉・・補給部隊か」
背中に背負っていた長い棒を変形させる
バスターライフルの装甲を一部抜き変形させたロングバレルを装着し実弾をする
観測機無しの超遠距離狙撃
普通なら無理であろう
だがなぜだろうか、こいつならいけるような気がする
hit
まずは一隻
またhit
今度は機関部だ
体が覚えている
どうすればいいか
どう殺せばいいか
どうすれば敵を簡単に殺せるか
目標撃破
策敵範囲内に敵性無し
撃破数212
上々だ
弾薬は尽きたがまあ、まだそこら辺の砲や魚雷を使おうか
侵食を開始
復元不能
権限の移行確認
艦娘の汚染開始
抵抗率0
汚染終了
自爆機能の付属
完了
自動航行機能使用
目標横須賀鎮守府
自爆機能使用
自爆開始地点横須賀鎮守府ドック内部
そういえばあいつらおそいな
「三年といえど所詮この程度か」
「やっと追い付きましたよ」
遅い、まあいいか
「遅い、一艦隊潰す暇はあったぞ」
「そういいますけどね、こっちはクローン部隊の初使用なんですよ」
「結果は?」
「問題なし、やっぱり有り無しじゃ違いますね・・・とはいえ、今回は一旦退却ですねこれは」
流石に主力のひとつを潰したかもしれないからな、しょうがないか
「とりあえずクローンの運用も本格化できるのであれば話は別だ一旦帰って計画の練り直しだ、そうだな、とりあえずこの三年で何があったか細かく確認したい頼めるか」
「わかっていますよ、勿論大丈夫です・・・・弾薬欠乏って、何隻沈めました?」
「百程度だとおもう」
「主力ですね、空母が居ないってことはこの付近の基地でも吹き飛ばしに来たのでしょうか」
「知らん、だから帰って確認するんだ」
戦いに情報は必要不可欠だししょうがないね
力と力
全てを知るときすべてに絶望する
航路はある
ならば進めばよい
次回七これ 三年間
戦争はいつまでも喜劇を生み出す