〜りっく☆じあ〜す 『英雄』我道指揮官奮戦ス〜 作:休日ぐーたら暇人
登場人物 10
M1911ガバメント PMCグリフォン
かの有名なM1911ガバメントを模した自律型戦術人形。
普段は指揮官を『ダーリン』と呼ぶ人懐っこさがあるが、二丁拳銃の天然クラッシャーだったりする。
ステンMk2 PMCグリフォン
イギリス製サブマシンガンとして有名なステンを模した自律型戦術人形。
赤のベレー帽に赤の服とイギリス軍空挺部隊を意識した服装で臭い事を意識している。(無論、そんな事は無いのだが、本人は気にしている)
翌日昼頃 岐阜分屯地内
「ふぁぁ〜〜、ダメだ。寝させてもらったのに、まだ眠い」
「司令が働き過ぎです。わざわざ、自分で出なくても…」
「の割にはその司令に気を使わせてるのはどうかと思うがな」
明朝まで続いた戦闘を終え、岐阜分屯地に入った高塚は周り(主にあきつ丸・神州丸)の勧めで仮眠をとらせてもらい、昼頃に起きた。
そして、市ヶ谷と神州丸を連れて歩いている。
「とりあえず、コーヒーちょーだい。あと、仮眠前に言った件はどうなってる?」
「既に手配済みだ…多分、早いものは昼過ぎには到着する」
「うん、結構。後は『頼み物』の到着だけだ…あぁ、すまない、ありがとう」
神州丸からの報告に満足しながら高塚は横から差し出されたコーヒーを啜る。
そして、ひと啜りした後に気が付いた。
「……ふむ、さすが神通さん。寝起きには最高な味で淹れてくれたね」
「はい、高塚少将」
そこにはコーヒーを差し出した主である神通が居た。
「あっはっはっは。軍団長も神通も、他人行儀などやめてくっつけばよかろう。さあ、さあ!」
何時もの様に笑いながらワザとらしく神通の背中を押して、高塚に引っ付ける。
「お、おいおい、神州丸。今は仕事中…」
「何を言われる、軍団長殿。我ら陸軍の艦娘が長く独り占めしていた状況だったのだ。偶には奥方と引っ付けておかないと、バチが当たってしまうからな」
ニヤニヤと笑う神州丸に高塚と神通は頰を真っ赤にする。
「し、司令官はけっ、結婚されていたのですか!?」
「ふむ、部外者ながら頰を染めながら聞くという事は市ヶ谷は知らなかったのか? 有名過ぎる話なのだがな」
頰どころか顔まで真っ赤で頭から湯気が出そうな市ヶ谷にさも当然とばかりに神州丸が言った。
「し、神州丸。そう言った事は後だ、あと! 皆のところに…」
「その皆なら、ここに居るけどね」
神通の姉である川内の言葉に振り向くと那珂を含めた貴下の水雷戦隊メンバーとあきつ丸らの直率メンバー、陸軍メンバーに山本大佐や戦艦棲鬼と言った主だった人間の視線が集中していた。
そして、ニヤニヤするマルタ関係者(一部は顔真っ赤)以外は鯖江を除いた人間は顔を市ヶ谷の様に真っ赤にしていた。
「……ほ、ほら、お前ら、見せもんじゃないからな…やめろ」
「はいはい。司令官と奥様のラブラブぶりはよくわかったから、話を進めるよ。市ヶ谷さん、進めて」
「は、は、はいはい! で、では、報告します!!」
「あ、うん、市ヶ谷さん、落ち着いてね」
鯖江により漸く揚がりながら市ヶ谷が報告を始めた為、話が動く。
「ま、まず、昨夜の夜襲により、マグマ軍の岐阜分屯地包囲部隊は完全に撤退し、前線が大きく下がりました。現在、残敵の索敵と構築されるであろう新たな敵防衛線の検索にあたっています。また、これにより、対馬隊と川内隊、神通隊、那珂隊が我々と合流しました」
「うむ、ご苦労様でした…川内、笑うな。締まりがつかん」
先程の事を未だに笑う川内に高塚が軽くツッコミをかます。
「それと、現在の岐阜分屯地の方ですが…」
「あぁ、そうだな。それを岐阜分屯地の駐屯地娘に聞きたいんだが……居ないよな?」
岐阜分屯地は岐阜歩見三尉と言うガタイのいい娘が駐屯地娘としている事を事前に調べていた高塚だが、見回しても一発でわかるその娘は見当たらない。
「……実は岐阜三尉は守山師団長の招集を受けて不在。代行としてM270 MRLRと久居真津梨二尉が居ります」
「はじめまして、M270です。元特科の司令官に私の紹介は必要なさそうですね」
「久居駐屯地の久居真津梨です。 岐阜さんの代行で一個中隊を率いてお待ちしていました」
「ご苦労様でした。ちなみに岐阜三尉が招集された理由は?」
それを問うた瞬間、何故か沈黙する2人。
「それが、守山師団長は独自判断で南部方面での牽制攻勢を行う為に築城スキルのある岐阜三尉を招集したので…」
「なるほど…ん、ちょっと待て。なんでそれで沈黙する必要があるんだ?」
市ヶ谷が代わりに答えると、高塚はそっちの事を疑問視した。
「多分、勝手な事をしたから、だと思うよ」
鯖江からの回答に高塚は合点がいった。
「通信網がズタズタなのだから、仕方ないと思うがね…よし、久居中尉、指揮下の一個中隊の現状は?」
「武器・弾薬類は揃えていますが、人員輸送の車両は岐阜さん達を輸送する為に使いましたので…分屯地の車両が使えるなら、大丈夫です」
「いえ、大型トラック類は物資輸送に使う為、基本無しです。まあ、ちょうどいいんで、73APCを配備しましょう。市ヶ谷さん、そちらの手配を頼みます」
「わかりました」
「では、話を変えて今後の概要を説明します。我々は守山師団長らの牽制攻勢隊の追尾・合流し、第10師団管区奪還に勤めます。しかし、後方の白山のクロシュタントが気になるところ……よって、これを撃破します」
「ですが、先日話した時は戦力不足だと司令官は…」
市ヶ谷の疑問に高塚はニヤリと笑って返答した。
「大丈夫です。目処が立ちました。部隊は司令を富山。サポートにあきつ丸、神州丸。そして、主攻に…」
そう言って高塚は視線をある娘に向ける。
「T-72B3、君に任せる。先程示した人員は後で別示で集まってもらう」
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