〜りっく☆じあ〜す 『英雄』我道指揮官奮戦ス〜   作:休日ぐーたら暇人

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短めですが更新。
そして、合致している筈の題名。


20 二大巨頭動く

その後、第10師団を含んだ高塚率いる奪還部隊は二手に分かれ、本隊は豊川駐屯地へ、明野以下の分遣隊を三重県明野駐屯地へと向かわせた。

明野分遣隊は途中で少数のマグマ軍残存部隊の接触を受けたが、戦艦棲鬼が支援に出してくれた深海棲艦艦隊の支援もあり、残存部隊を降伏させ、2日後、無事に明野駐屯地へと到着した。

これをもって高塚は『第10師団管区奪還』とし、那覇の日本政府・統合幕僚本部もこれを了承、海外へと発信した。

 

 

20分後 インド ロシア連邦亡命政府会議室

 

 

「さて、諸君。日本での出来事をどう思うかね?」

 

 

「我々よりも酷い有様なのに…と言いたいですが、ジェネラル・タカツカの指揮なら納得出来ますな」

 

元KGBである大統領の言葉に国防大臣が笑いながら言った。

これにはこの場に集まっていた関係者全員が頷いた。

何故なら、『不可能な事』を成し遂げた『マルタの英雄』の1人だからだ。

 

 

「日本政府が公開した撮影映像と422連隊からの報告は合致しています。やはり、艦娘の運用経験があるだけに、武器娘等の運用は日本側に一日の長がありますな」

 

 

「そこだ。皆に集まってもらったのは、我々は日本の出来事に対し、支援を行うか、否かだ」

 

ロシア軍参謀総長の言葉に大統領が言うと、参謀総長は苦い顔をしながら言った。

 

 

「我が方も戦力は潤沢、と言える状況ではありませんが?」

 

 

「だが、何かしろ動かなければ。世界の何処も一進一退…いや、津波を無理くり抑えつけている状況下の中、日本は自力で占領地の奪還を行なった。これに422連隊が正面戦闘で参加した、と言う確固たる事実がある。これを利用しなければ、士気も上がらんだろう」

 

 

「たしかにこれは良い話です。我らだけでなく、マグマ軍相手に勝った、と言うのは各国軍の士気を上げ、また、希望を持たせる事になりますな」

 

大統領の言葉に外相が言った。

 

 

「あぁ、しかも、戦後復興の事を考えれば、アメリカよりも早く支援を表明し、日本に借りを作るのも悪くは無い。まあ、あのジェネラル・タカツカのことだから、ワザと422連隊を正面に出したのだろうが」

 

 

「と言いますと?」

 

国防大臣が不思議そうに訊いた。

 

 

「422連隊からの報告にもありますが、陸上自衛隊の大半は冷戦期…下手をすれば第2大戦期のレベルで頭が凝り固まっているようですからな…皮肉にも昨今の戦闘を兵士として、指揮官として一番経験しているのがジェネラル・タカツカだと言う事です」

 

参謀総長が苦笑いを浮かべて答えた。

 

 

「では、再び諸君に訊きたい。日本に対する支援を行うか、否かを」

 

 

 

20分後 アメリカ 大統領府

 

 

「ロシアが日本に対する支援を表明したな」

 

所変わりアメリカでは元商売人の大統領がコーヒーブレイク後に再開した国家安全保障会議の場で言った。

 

 

「既にロシアは422連隊先遣を送り込んでいますがね」

 

 

「あれは元民兵隊…マルタでの縁で『派遣』の形にした様な物だろう」

 

CIA長官の言葉に統合参謀本部議長がジロリと睨みながら言った。

 

 

「それはどうでもいい。問題はあのロシアが支援を表明した事だ。戦後を考えれば、我々も何かしろのアクションを出さなくてはならない」

 

国務長官がとりあえず2人を抑える為に言った。

 

 

「そうだ。日本が日米同盟を棄てる事は無いだろうが、戦後秩序を考えれば、我々も支援を表明しなければならない」

 

 

「そうですな。特に奪還軍を指揮しているジェネラル・タカツカには地中海で『借り』がありますからな」

 

大統領の言葉に参謀本部議長がCIA長官を横目でジロリと睨みながら言った。

 

 

「更に今やボロボロの世界経済を動かしているのは日本ですからな。特に物流…今や安全な物流は海上物流ですし」

 

 

「うむ。日本人の逆境の強さには驚く。大半の国同様に祖国があそこまで蹂躙されたのにも関わらず、家族の安心がわかれば、あそこまで働くからな」

 

 

「深海棲艦と艦娘が護衛しているのが事を差し引いても、日本の企業によって世界は何とか抵抗出来ている状況ですからなあ」

 

国務長官の言葉に神妙に頷く大統領と事実を語る参謀本部議長。

 

 

「ところで、支援を送るとすると、どこまで可能かね?」

 

 

「細かい調整が必要になりますのでハッキリは言えませんが…物資や武器弾薬、あとは余裕のある車両等は現時点で供給可能です」

 

 

「ふむ…では、日本に対する支援は決定だな」

 

参謀本部議長の返答に大統領は満足そうに頷くと秘書官を呼ぶ。

 

 

「直ぐに会見の準備だ。我々も日本を支援する。ロシアとアメリカが支援表明をしたならば、他国も乗るだろう。なにせ、誰もが『勝ち馬』に乗りたいだろうしな」

 

 

 

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