〜りっく☆じあ〜す 『英雄』我道指揮官奮戦ス〜 作:休日ぐーたら暇人
しかし、書いてついつい思い付いてしまったのだ!
登場人物 20
74式戦車 陸自武器娘
日本が61式戦車の後継として開発した第二世代(世界的第三世代)戦車。
105ミリライフル砲と避弾経始を意識したデザイン、油気圧サスペンションによる姿勢制御システム等々を採用した、本州に一番多くいる陸自戦車。
本来なら、10式戦車、16式機動戦闘車の配備により順次退役する筈がマグマ軍侵攻により延期された。
実はG型等々の改修・改良型はあるのだが、日本の悪癖である少ない予算・プレミアム高価で没シュートされている上に、陸自上層部の無頓着等々で追加防御等がなされていない為に同基準戦車に比べ弱体化している。
本人はプライドが高いのだが、前回の一件で落ち込み気味。
3日後 鯖江駐屯地
「…なんだ、なんだ? いつの間に鯖江駐屯地は兵器の集積場所になったんた?」
74とT-72の対決(&民兵隊の祝勝宴会)とその後処理を終え、漸く久々に鯖江駐屯地に戻って来た高塚はその現状に思わず口に出した。
佐世保から来た73式APCは置いておくとして、ロシアのティーゲル軽装甲機動車、BTR-80装輪輸送装甲車、アメリカのL-ATV、M113(少数派)、M119軽榴弾砲がズラリと並んでいるのである。
「腐っても大国…と言う事でしょうか?」
「まあ、それもあるんだろうがな…だが、輸送車系統は数があって困る事は無いし、L-ATVなら即席爆弾への対防性もあるからな」
筑波の言葉に高塚は答える。
「高塚司令、漸く来られたのですね」
「お、不知火に鯖江。すまないな、長い事、こっちを任せて」
高塚を見つけた不知火と鯖江が近付いて来た。
「別に。それより、司令が聞きたいのはこの現状じゃない?」
「うん、そうなんだよ。で、どうなってるいるんだ?」
「先日、沖縄からロシアとアメリカの駐在武官が来て、リストと一緒に置いていった」
「アメリカの駐在武官が以前、水陸研に来られた日系士官だったので、私が対応しました。まあ、お互いに高塚司令の事は察してたみたいですが」
「そうか…にしても、やっぱ多いな」
鯖江と不知火に事情を聞き、鯖江からリストを受け取り、一度見てから高塚は呟いた。
「あっ、これ、『先遣の第一陣』だそうです」
「……はあ!?」
不知火の言葉に思わず叫び、ズラズラと品目が並ぶリストをもう一回見てから訊いた。
「え、これぐらいのヤツがまだ来んの?」
「先陣だけで後、3回は来るって」
「ガチかよ…」
「さすが、超大国様々で」
絶句する高塚、苦笑いを浮かべる筑波。
「はあ…とりあえず、R30を含めた特科隊組は桃屋と一緒に抽出特科隊と合流。戦車と87とスカイシューターは神州丸と合流…俺はこの兵器群を捌くか」
怠そうに高塚は言った。
暫くして 司令部(inテント)
「…ふーん、アメリカさんはスーパーコブラを4機、ロシアは…Mi17輸送ヘリか。こっちでもマルタから続いてお世話になるのか」
富山空港に待機されている米露のヘリ(支援品)リストに高塚は苦笑いを浮かべる。
「とりあえず、明野に預けるかな……ん、ちょっと待てよ……うん、ちょっと遊んでみるか」
そう呟くと懐からケータイを取り出し、あちこちに電話を掛ける。
そして、30分ほどして、再び懐にケータイをなおした。
「よし、今からなら、間に合うだろう。さて、仕事、仕事」
そう言って高塚は再び仕事を手を付け始めた。
その頃
「ロシア軍兵器は大雑把と思っておりましたが…いやいや、74との演習同様、認識を改めざるおえませんな」
さて、こちらは筑波以下司令部要員ズ(市ヶ谷・桃屋を抜く)がBTR-80を前に集まっていた。
そして、大桐准尉は砲塔を旋回させたりしながら言った。
「そもそも、ソ連ですら60から70年代には一線級歩兵部隊への装甲輸送車配備が終わっていたのに、なんでこうもウチはガバガバなんですかね?」
「政治と…当時の防衛庁の限界だろう…まあ、その限界を背負わされた身からすれば、嫌な話だが」
細川の言い振りに筑波は苦笑いを浮かべながら答える。
「それで一部はロシアの14.5㎜機関銃を載せたままのそうだが、それ以外はどうするんだ?」
「とりあえず、砲塔にはM2重機関銃、或いは40㎜擲弾銃を設置するのは決まり、との事です」
案内役兼務の後方支援隊隊員(DS要員)が答えた。
「まあ、そうなるよな…しかし、こんだけあると、中に密航者か何かが紛れ混んでそうだな」
「あはは、筑波大尉、冗談はよして…」
そう言って細川が振り向いた瞬間、そこには明らかに日本人では無い格好の女性3人。
「「「………」」」
「「「「………」」」」
少女3人、筑波ら4人の間に沈黙が流れる。
しかし、それも短く、女性3人がダッシュで逃げ出した。
「…密航者!? いや、侵入者!? 何でもいい!! 捕まえろ!!!」
筑波の絶叫が響き渡った。
30分後
「…で、捕まえて、問い質してみたら、3人ともロシアの武器娘だった、と」
捕まえた3人を連れ、筑波が事情を説明すると高塚は苦笑いを浮かべた。
「理由は『日本の方が面白そうだった』との事です」
「あはは…豆タンみたいな事を言うな」
「そこでは無いかと…ところでどうしますか? ロシア軍の武器娘なら、後々問題にならない様に…えーと、ロシア側に引き渡すべきかと」
市ヶ谷の言葉に高塚はじっくりと3人を観察する。
3人はロシア軍軍章がつけられたロシアの特徴的な防寒帽ウシャーンカを被っているのはT-72と一緒だ。
また、身長は3人ともT-72とドッコイドッコイくらいだ。
ただし、明らかな違いは内2人は明らかに大口径長砲身の火砲を持ちにくそうに持っている。対して、1人は150㎜クラスの火砲を棒状の物を抱えているに過ぎない。
「……失礼だが、名前を聞いてもよろしいかな?」
「2A3 コンデンサトール2P自走砲だ」
「2B1 オカ自走迫撃砲」
「2S5 ギアツィント-S 自走カノン砲です」
名前を聞いて、特に前者2人に内心苦笑いを浮かべる高塚。
「わかった。まあ、そこは山本大佐と相談しよう。筑波、とりあえず、3人に部屋を提供してくれ」
「わかりました」
そう返事を返し、3人を連れて出て行く筑波。
そして、高塚は大きな溜め息を吐く。
「やれやれ、冷戦の遺物が出てきたか」
「はい? 冷戦の遺物?」
高塚の呟きに市ヶ谷は意味不明とばかりに言った。
「そう、冷戦の遺物さ。気になるなら、2人の名前を調べればいい。マニアなら、飛んでくるけどな」
そう呟き、高塚は山本大佐に連絡すべく、ケータイを出した。
次号へ
ご意見ご感想をお待ちしております。