〜りっく☆じあ〜す 『英雄』我道指揮官奮戦ス〜   作:休日ぐーたら暇人

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登場人物 2

市ヶ谷愛 陸自幹部 大尉(一等陸尉)

市ヶ谷駐屯地の駐屯地娘で高塚の副官(その2?)。
高塚とは東京撤退戦時に市ヶ谷駐屯地から撤退する際に助けてもらったのが出会い。
陸海空自衛隊の中心地である為、情報管理等の秘書官業務は得意だが、自衛隊幹部の為か、諸外国の一部情報には疎い部分もある。
なお、可愛い物好き(服とか)。普段はそっぽ向いてるが、実は好き。


明野菜摘 陸自幹部 中尉(二等陸尉)

三重県明野駐屯地の駐屯地娘。
部隊は陸自航空学校・第10飛行隊・第5対戦車ヘリコプター隊が所属。
本人は痛コブラで有名になった木更津駐屯地をライバル視している為、夢は『私の痛コブラを描いて、イベントをやる事!』
なお、痛コブラの件は後々にアッサリと高塚の手により解決する。


鯖江静香 陸自幹部 中尉

福井県鯖江駐屯地の駐屯地娘。
部隊は第6施設群所属第372施設(工兵)中隊が駐屯している。
眼鏡が有名らしく、眼鏡に目が無い。
しかし、眼鏡娘の特徴が伊達では無く、結構優秀。冷静沈着かつ知的な観察眼を持つ。
癖の強弱が激しい面々の中ではブレーキ役でもある。
なお、高塚とは何故かしらウマはあう。


金沢香林 陸自幹部 中尉

石川県金沢駐屯地の駐屯地娘。
部隊は第14普通科連隊が駐屯している。
普通(歩兵)科部隊が駐屯している訳では無いが、何故か『普通』を連呼し、自信無さげで気弱い一面が目立つ。
高塚が着任した為、所属部隊がエラく掻き回される事になる。


富山ひみ子 陸自幹部 中尉

富山県富山駐屯地の駐屯地娘。
部隊は第7施設群382施設(工兵)中隊が駐屯している。
本来は後方職種だが本人は前線に出る気満々。
高塚とは高塚がマルタ島鎮守府で勤務中に陸自からの派遣警備隊要員の一員として参加しており、鎮守府の面々や実戦で鍛えられている。
高塚も頼りにしている。


M24チャーフィー

自衛隊創立時代に配備されたアメリカ製軽戦車。
第二次大戦期の軽戦車である為、既に退役していたが、マグマ軍の戦闘により、武器娘として復活した。
但し、肝心の主砲は航空機用75㎜砲を改装した物の為に対戦車戦はキツイ。(実際、朝鮮戦争時にはT-34相手にすら効き目は無かった)
その見た目同様、幼い。


M42自走対空機関砲

実は2000年代まで自衛隊で現役だったアメリカ製対空戦車。
40㎜連装機関砲を装備し、ベトナム戦争ではその掃射能力でベトナム兵を困らせた。
本人はツインテールがお気に入り。


3 増強

その夜 2030 鯖江駐屯地

 

 

「……久々だな、夜の星空を見るなんてな」

 

鯖江駐屯地内の司令部テントから出て、手持ち無沙汰風に外で夜空を見つめる高塚。

 

 

「あっ、司令官」

 

 

「あぁ、鯖江中尉か。夜間哨戒?」

 

 

「えぇ、私の駐屯地だし」

 

 

「あはは、確かにな」

 

ニカニカと笑いながら高塚は言った。

 

 

「ところで司令、あんな事言ったけども、大丈夫なの?」

 

 

「あぁ、あれね」

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜回想 昼頃〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

「今後の方針等々は明日のブリーフィングで伝えるが、簡潔に言うなら、まずは足場の確保。第10師団担当地域を奪還する。しかも、時間はかけられない。半月から1ヶ月を期限に定めてる」

 

自らの挨拶を終えた後、高塚は皆の前で言った。

 

 

「ですが、私達には武器・弾薬はもちろん、車両等は足りていません。例え、兵員は奪還した各駐屯地から補充出来ても、ますます不足するのは明らかです」

 

副官として現状を知っている為、ハッキリと市ヶ谷が言った。

 

 

「しかも、実戦部隊は金沢の第14普通科連隊だけ。私や富山は施設科中隊が一個づつ。とてもじゃないけど、半月どころか、1ヶ月なんて無理だよ」

 

トレードマークの眼鏡を拭きながら鯖江が言った。

 

 

「そ、それに14普連にある装甲車輌は軽装甲機動車が第4中隊分あるだけで、後は指揮装甲車のみ。残りは非装甲車輌だけですよ」

 

おずおずと金沢が自部隊の現状を語る。

 

 

「チャーフィーも歩兵相手ならいいけど、戦車はちょっと…」

 

 

「対空戦車に戦車はちょっとなー」

 

チャーフィーとM42も自信無さげに言った。

それを聞いても高塚はもちろん、あきつ丸、そして、鯖江にも言われた富山も普通である。

 

 

「それについても明日に説明する。明野中尉、すまないが航空偵察を含めた偵察結果を纏めておいてくれないかな?」

 

 

「了解です! じゃあ、ちょっとひとっ飛びしてきますね! 明野レインボー!!」

 

そう言って明野は飛び出して行った。

 

 

「では、本日はこれまで。解散」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜回想 終了〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

「あんな事言っちゃって大丈夫なの?」

 

 

「あぁ、大丈夫だ。伊達に『マルタの英雄』じゃあないしな」

 

 

「『岡山の死神』でもないけどね」

 

 

「その渾名はアメリカが調書に書いてたやつだ。まあ、ハッキリ言われたのはマルタだけど」

 

そう言って高塚は苦笑いを浮かべる。

 

 

「そう言えば、その調書を含めて『岡山テロ事件』の資料を見ようと思ったら、何でか規制かかるんだけど、司令は何か知ってる?」

 

 

「あぁ、陸上自衛隊じゃあ絶対無理だ。あれは少将以上のクラスしか見れない様になってる。外国軍ならアメリカさんの資料があるから、平の兵隊でも許可さえあればそっちを見れる。まあ、あれは陸自の汚点が満載な事ばかりだからな」

 

そう言って高塚は神妙な表情になってが、ひと笑いしてから言った。

 

 

「まあ、そんな話はまた今度だ。とりあえず、明日に備えておけよ。多分、忙しくなるからな」

 

そう鯖江に言って高塚は自分の寝床に引き上げた。

 

 

 

翌朝 0817

 

 

 

「予定より早いどころか、国旗掲揚後・課業開始に入ってくるとは、まあ、味な事をするな」

 

軽装甲機動車を始め、数両の装甲車輌に護衛されて到着した車列を見て満足そうな笑みを浮かべる高塚。

 

 

「あの、高塚司令、これはいったい…」

 

 

「あぁ、ちょっと早いけど、種明かしするなら…足りない物の補充品」

 

 

「えっ!?」

 

車列を見て訊いてきた市ヶ谷に高塚はケロリと答える。

 

 

「当面に必要な小銃、汎用機関銃、それらの弾薬、装甲車輌…まあ、他にも色々あるけどね」

 

 

「で、ですが、そんな都合良く…」

 

 

「その『都合良く』がおきてるんだよ、市ヶ谷さん」

 

そう言って富山とこの車列を率いて来た天龍がやって来た。

 

 

「少佐殿、嫌々、少将殿、頼まれた物、持って来たぜ」

 

 

「ありがとう、天龍。富山、色々とありがとう」

 

 

「いいってこと。まあ、天龍から電話があったのが意外だったけどな」

 

互いにニヤニヤ笑う富山と天龍。

それを微笑みながら高塚も見ていた。

 

 

 

暫くして 会議室

 

 

 

「ブリーフィングの前に水陸研と九州方面の駐屯地から少数だが援軍として来てもらった」

 

そう言って高塚は面々を立たせる。

水陸研からは天龍、龍田、木曽、睦月、吹雪、叢雲、夕立、綾波(全員元マルタ島鎮守府所属)の8名。

これに九州組+αが加わるのだが…。

 

 

「対馬警備隊の対馬まどかです。森林戦闘はお任せを」

 

 

「目達原駐屯地、目達原楓だ。ヘリ部隊を担当している」

 

 

「三式中戦車チヌです。よろしくお願いします」

 

そして、最後に……

 

 

「久しぶりっちゃ、高塚司令!」

 

 

「小倉中尉も元気そうでよかったよ。小倉駐屯地の小倉雛子中尉は富山と共にマルタへ派遣されていた時のメンバーの1人だ。皆、よろしく頼む」

 

 

「それにしても、昨日の司令の発言と言い、富山が何も言わないって事は富山も絡んで根回ししてあった、って事?」

 

 

「いやー、天龍や小倉から連絡を受けた時は驚いたけどさ、そう言う手でいくって事だったしね〜」

 

鯖江の言葉に富山はおちゃらけながら言った。

 

 

「さて、今後の方針だが、当面は10師団担当地域の奪還だ。まずは鯖江・金沢・富山の駐屯地近辺の安全化を図り戦線を形成、後に南下し、南部の奪還と駐屯地部隊との合流を果たす。それに際してだが…金沢中尉、先程天龍達が持ってきた73式装甲車を4中隊以外の中隊に配備し、歩兵中隊の装甲機械化を図れ。一応予備含めて15輌持ってきたが、あれで一個中隊分だ。必要なら定数を増やす。残りの中隊分は重迫(重迫撃砲)中隊分を含めて順次到着予定だ。小倉中尉の歩兵中隊は73APCでの装甲機械化が終わってるから、相談してみてくれ。浮いたトラックは輸送用に回す。いいかな?」

 

 

「は、はい!」

 

 

「任せてっちゃ!」

 

 

「鯖江、富山の工兵中隊にも73APCを回す。また、機材も増強するから、各隊に図ってくれ。明野と目達原のヘリ隊は彼らの援護を担ってもらう。戦車を含めた火力戦闘部隊が無い中だから、ヘリ隊の存在は重要だ。目達原中尉は明野中尉と擦り合わせを行え。火力なら目達原だが、土地柄なら明野が頼りだ。必要な機材等があるなら言ってくれ。こちらも出来る限り用意する」

 

 

「「「「了解!」」」」

 

 

「また、足りない銃器や重火器も一応用意はしてある。まあ、銃器は64式小銃と62式機関銃、9㎜機関拳銃だが、生産されて1年も経過していない新品ばかりだ。弾薬もあるから、気にせず撃ってくれ…質問は?」

 

締めの高塚の言葉に市ヶ谷が挙手する。

 

 

「司令、64を含めた銃器の新生産と言い、73式装甲車の数と言い、何処から持って来られたんですか? 特に73式装甲車は富士教導隊と第7師団しかほぼ無い筈ですが?」

 

 

「あー、うん、そのツッコミ入るよね。実は全て佐世保の水陸研で生産した物だ。マグマ軍に、って訳では無いが、1年前から海軍の工廠妖精さん達の力を借りて、備えていたんだ」

 

 

「ちなみにウチや対馬は知ってたっちゃ。なにせ、水陸研には九州の部隊がコテンパンにされて鍛え直して貰ったちゃからね」

 

 

「私も『鬼神通』と『夜川内』、『花魁那珂』にどれほど挑みましたね。まあ、その兼ね合いで73式装甲車の事は知ってましたけどね」

 

高塚のカミングアウトに続き、楽しそうに話す小倉と対馬に対し、目達原は少し苦い顔をしている。

 

 

「まあ、とりあえずは足場を固める事からだな。各員、機材・装備受領後、点検・慣熟訓練実施。以上、解散」

 

 

 

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