〜りっく☆じあ〜す 『英雄』我道指揮官奮戦ス〜 作:休日ぐーたら暇人
登場人物 26
劉志偉 台湾陸軍 大佐
台湾軍日本救援派遣部隊司令官。
軍人一族の出身で祖父は根本中将の指揮下で金門島防衛戦に参加している。
派遣部隊司令になったのはそこら辺の影響もある。
呉恵君 台湾陸軍 中佐
台湾軍日本救援派遣部隊副司令官。
両親は普通の会社員だが日本駐在経験もあり、本人も日本に住んだ事がある事、また、派遣される女性隊員や武器娘の配慮から副司令官に就任した。
CM-11 台湾軍
台湾軍の武器娘。
アメリカからの戦車供給を絶たれた台湾がM60の車体にM48の砲塔を積んだハイブリッド戦車として開発された。
(その後、方針転換によりM60が供給されたが…)
長らく第一線にあったが、アメリカがM1エイブラムスの売却を発表、矢面からは外れたが、数的には主力であり、今回の日本への対マグマ軍救援には地形等の関係により、彼女の派遣が決定した。
(故に台湾軍戦車隊はCM-11を装備)
AH-1Wスーパーコブラ 台湾軍
台湾軍の武器娘。
長らく主力にあったAH-1コブラの強化改修版でヘルファイヤ対地ミサイル使用能力がある。
アメリカがAH-64ロングボウアパッチの売却を決めたがそのアパッチと同性能であり、これからも長らく主力にあると思われる。
翌日 佐渡島 佐渡島警備府
「皆、急だが我が警備府に大任を任せられたよ」
警備府幹部達や艦娘の隊長クラス達が集まる中、深海棲艦事変時に少佐任官で提督となり、事変後も海軍に残り、今は警備府司令となった若い少将が言った。
「わざわざ佐世保からなんと?」
副司令である海自からの古参組で皆から『親父さん』と言われて慕われている古老の大佐が皆を代表して訊いた。
「佐世保と言うより、鞍馬の松島宮総司令からだ。近々、陸軍さんの高塚少将が下越奪還を行うんだが、台湾軍海兵隊を中心に逆襲上陸を仕掛ける。その部隊の受け入れ、並びに支援を任せられた」
「「「「「「「「な、なんだって!!!!」」」」」」」
今度は全員が驚きの声をあげる。
「それは大事ですね」
長年の経験故に冷静に返す副司令。
しかし、既に彼の頭脳では経験から必要な事を引き出して計算していた。
その頃 佐世保 鞍馬艦内 司令官室
「やれやれ…たった一晩、たった一晩でこれだからな」
そう言って苦笑いを浮かべながら松島宮は資料を机に投げる。
投げられた資料をこれまた苦笑いを浮かべながら滝崎は受け取った。
高塚から佐渡島からの逆襲上陸を提案され、その協力を頼まれた2人は快く承諾した。
しかし、急な作戦にもかかわらず、困った事(良い意味で)が発生した。
台湾軍からは陸戦隊は参加、参加艦艇を抽出中と返答があった。
また、山本大佐からの要請らしく、ロシア海軍の連絡武官がロシア太平洋艦隊艦艇並びに海軍歩兵隊の参加を報せてくれた。
そして、最後には何処から噂を聞きつけたのか、アメリカ海軍連絡武官からも参加表明が出たのである。
「とりあえず、今の段階で確定なのはアメリカからはアーレンバーグ級駆逐艦マスティンと揚陸艦艇に海兵隊、ロシアからはソヴレメンヌイ級駆逐艦ブールヌイ、ウダロイ級駆逐艦アドミラル・トリブツ、ロプーチャ型戦車揚陸艦ペレスヴェレートに海軍歩兵隊…双方、『艦艇は別として、部隊は派遣予定だった物を繰り上げ派遣する』との事だとか」
「まあ、ホントではあろうが…まったく、勝ち馬乗りとはこの事か? まあ、我らもマルタで経験しているがな」
「仕方ないさ。深海棲艦は海だったからこそ、内陸国は他人事だった。しかし、今回は陸だ。島国も内陸国も人間が陸上動物である限り無関係どころか、民族・人類の存亡に関わるしね」
「……やれやれ、第三者の様な敵が現れないと団結出来ないと言うのも色々と危ういが…それはとりあえず、横に置こう。後はどれくらいの部隊が来るか、だな」
「まあ、そうなると高塚の仕事だけどね…さて、ロシアからの『例の件』はどうする?」
「海軍上層部は承諾するだろう。政府は…まあ、なんとかなる。陸幕は放っておけ。どうせ、高塚以外は話すらロクに聞かんだろしな」
その頃 その高塚は……
「アメさんとロシアさん、パネーす!!」
「司令官、大丈夫? 壊れてない?」
「大丈夫だよ。あんな風に言えるなら、まだまだ壊れてないよ」
高塚の叫び様に鯖江が訊き、筑波が冷静に答える。
「いやいや、だってさ、支援の先発第二陣の内容が第一陣と同数数量な上にプラスαなんだよ? アメリカさんはスーパーコブラを一気に10機、カイオウ偵察ヘリ4機付きだよ! しかも、ロシアはM i17に加えてMi24ハインドだし! 更に更にロシアさんはT55やT62も付けてくれてるし! なにこれ? 陸自幹部達は卒倒して寝込むレベルだよ!」
「…少将がハイテンションでおかしくなってる」
「高塚司令、とりあえず落ち着きましょう」
唖然とする富山に対し、細川は冷静に対処する。
「なお、アメリカは戦車が無い代わりに武器娘2名の派遣との事です」
「ふ、普通じゃあ無いです…さすがアメリカ…」
「…ちなみに我ら陸自、もとい陸幕からは?」
冷静な不知火が淡々と追記事項を述べ、金沢はその内容に驚き、高田がおずおずと訊いた。
「よくぞ訊いてくれた。『東京に行かずに北陸を北上してどうすんだ!』と言う抗議兼叱言と武器娘1名に九州の部隊が装備転換で廃用にする筈だった74式戦車4輌、後生大事にして駐車場の置物にする気満々だった19式155㎜自走装輪榴弾砲の増加試験車2輌だ」
「「「「「「「「「「……えっ!?」」」」」」」」」」
高塚からの言葉に全員がそう言って呆然となった。
「…言っとくが、ガチな話だからな」
「それって支援って言うんですか!?」
「おぉ、市ヶ谷大尉。ナイスツッコミだ」
市ヶ谷のツッコミを山本大佐が褒める。
「やれやれ、流石腑抜け連中の多い陸幕だな」
「ちなみにロシアからの支援で来た戦車の総数は幾らでありますか?」
「えーとね…T62は4輌、T55は12輌」
「約1個戦車中隊分ですな」
何時もの事に呆れ果てる神州丸、戦車の数を気にするあきつ丸とそれに答える桃屋、そして、数を聞いて頷く大桐准尉。
「まったく、台湾軍は出来る限りの火砲を持ち込んでくれたのに対して、上層部のアホ共は…」
「司令、ボクとしては防空部隊の拡充を進言したいんだけど…」
「わかった、空約束にならない様に努力してみる」
台湾軍砲兵隊と陸幕の対応に呆れる松堂2曹、支援内容に進言を入れる豊川、それを聞いて受け入れる高塚だった。
次号へ
ご意見ご感想をお待ちしております。