〜りっく☆じあ〜す 『英雄』我道指揮官奮戦ス〜   作:休日ぐーたら暇人

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皆さんお待たせしました。
本日分です。


登場人物 28

M3A3ブラッドレー アメリカ陸軍

アメリカ陸軍がM113の後継として開発したM2ブラッドレーの偵察用バージョン(故に『騎兵戦闘車』)。
戦車やらなんやらを支援品として出したロシアの対抗心(?)でアメリカ陸軍から派遣された。

M50オントス自走無反動砲 アメリカ海兵隊

ベトナム戦争に参加したアメリカ版豆タン。
戦績が微妙だったり、対戦車ミサイル・携帯対戦車兵器普及でお払い箱になったが、マグマ軍侵攻により武器娘として復活した。
ブラッドレーと同じくアメリカ海兵隊から対抗心で派遣された。

AH-1Sコブラ 陸自

陸自初の対戦車ヘリとして長きにわたり一線配備され、アメリカを始め数多く配備されている戦闘ヘリコプター。
本人は駐屯地娘の木更津茜LOVEなのだが、高塚の所にはまだ来ていない上に陸幕から派遣早々に高塚が明石達にボッシュートするぐらい装備の旧式化が目立っていたりする。

岡元二郎 陸自 准尉

元マルタ島鎮守府派遣警備隊最先任。
派遣終了後は原隊に復帰したが、マグマ軍侵攻と高塚の奪還部隊司令部要員充足の為に派遣された。
大桐准尉とは入隊同期。

谷沢佐武朗 陸自 陸曹長

元マルタ島鎮守府派遣警備隊機甲隊陸曹。
派遣終了後、原隊の戦車教導団に戻ったが、部隊の再編成とマグマ軍侵攻により、今回高塚の奪還部隊司令部に派遣された。
今のところは戦車隊を任せる予定。


39 逆襲上陸

2日後 夜 対馬沖 鞍馬艦橋

 

 

 

「そろそろ会合時間だね」

 

 

「あぁ、そうだな…レーダー、並びに目視の見張りは厳となせ」

 

 

「はい」

 

滝崎の言葉に松島宮は素っ気なく答えると同時に改めて見張りへの注意を促す。

 

 

「ココニマグマ軍ガ来ルトハ思エナイケド?」

 

そして、今回もちゃっかり(?)乗っている離島棲鬼が不思議そうに訊いてきた。

 

 

「いや、どちらかと言うと『会合相手』がレーダー索敵におけるステルス性に先鞭を付けた艦艇だからね……気を付けておかないと、事故って真っ二つにされる事になるからね」

 

苦笑いを浮かべながら答える滝崎。

そして、暫くして、『会合相手』は現れた。

 

 

「……西側が『巡洋戦艦』と言いたくもなる威容だな」

 

 

「絶対、言い始めたのはイギリスだと思う…だが、ホントに流石ロシアが誇る現代世界最大の戦闘艦艇だ」

 

滝崎と松島宮がそう語る艦艇…ロシア海軍『キーロフ』級原子力巡洋艦3番艦『アドミラル・ナヒーモフ』がその堂々たる威容を見せ付けるが如く現れた。

 

 

「『マグマ軍侵攻で一部艤装を突貫工事で完成させたアドミラル・ナヒーモフを整備出来る様に取り計らってくれたら、日本奪還までナヒーモフを専属艦として派遣してもよい』と打診された時は驚いたが…まあ、今は仕方無しだな」

 

 

「あぁ…まあ、ナヒーモフを作戦に投入して、プロパガンダに使いたいんだろうけど…お互い様だしな、この場合」

 

そんな会話を交わし、鞍馬とアドミラル・ナヒーモフは佐渡島へと舳先を向けた。

 

 

 

翌日 深夜

 

 

 

「で、マグマ軍の動きは?」

 

 

「信濃川の本流や支流を巧みに利用して配置したままです。確かにこれなら、余計な陣地は必要ありませんね」

 

高塚ね問いに市ヶ谷が答えた。

 

 

「まあ、あれだけ無線でわざとらしく『全部隊を使って信濃川を突破して、新発田駐屯地に向かうぞ』って流しましたからね」

 

 

「しかも、信濃川を渡って消耗している我々を燕市・三条市・加茂市がある広い平野部分で大部隊なのを活かして潰せばいいだけですし」

 

筑波と細川の言い様に苦笑しながら言った。

 

 

「おいおい、今回は本隊が目立たないと作戦の意味がないんだぞ? これくらいはしないとな」

 

 

「目立ち過ぎてバレませんかね?」

 

 

「上陸作戦の話はまったくしていない。まあ、勘のいい奴なら気付くだろうが、その前に決めればいい話だ。市ヶ谷さん、桃屋に伝令を。『事前通りの砲撃で頼む』と」

 

 

「わかりました」

 

 

 

更に翌日 明朝 佐渡島〜新潟間海上 鞍馬艦内『統合司令部』

 

 

 

「3、2、1、0! 作戦開始時間!」

 

 

「全参加部隊に作戦開始を打電せよ!」

 

カウントダウンをしていた滝崎の言葉に松島宮が各国の連絡将校を含めた通信員に指示を飛ばした。

 

 

「さて、いよいよ、高塚達の芝居のメインになったね」

 

 

「芝居のメインか…まあ、本隊の高塚は必死にマグマ軍相手に芝居をしているのだから、その表現も間違いではないがな」

 

 

「ホントだったら、ゆっくり観てもらいたいけど…残念ながら、今回の演劇はテンポが早いからね」

 

 

「時間との勝負だからな。まあ、それは誰にとっても一緒だがな」

 

 

「故に我々の支援と上陸部隊の練度が物を言うが…後は皆を信じるだけだ」

 

そう言って松島宮は騒がしくなった司令部に視線を移した。

 

 

 

 

鞍馬から発せられた作戦開始の打電に各上陸部隊と支援部隊は動き出した。

先ず手始めに対馬まどか隊を始めとしたアメリカ・台湾海兵隊とロシア海軍スペツナズが夜の暗闇を利用し、各所上陸地点の偵察・安全化を図る為に各種手段にて上陸した。

今回、新発田駐屯地奪還と敵主力部隊撃破の為、上陸作戦は阿賀野川以東の海岸に上陸する事が決定しており、また、対馬隊においては阿賀野川河口以西にある新潟空港の確保の命を受けていた。

そして、各先行隊は甘いマグマ軍の海岸監視の隙を突き、素早く上陸地点を確保し、更に先へと浸透していた。

この為、日の出前の薄明るくなった海岸をアメリカ・台湾海兵隊もロシア海軍歩兵部隊も何の妨害も受ける事無く上陸部隊第一陣が着岸した。

アメリカ海兵隊はワスプ級強襲揚陸艦ワスプ、深海棲艦・マグマ軍出現で再就役したタワラ級強襲揚陸艦ペペリュー、サン・アントニオ級揚陸艦グリーン・ベイらからLCACとヘリを使い海兵隊を海岸へ運んでいく。

台湾海兵隊は海軍から借りた大隅型揚陸艦3隻のLCACや自国のアンカレッジ級揚陸艦旭海のLCU・LCVP、ニューポート級戦車揚陸艦のビーチイングで対応している。

ロシア海軍歩兵部隊はロプーチャ型戦車揚陸艦ペレスヴェレートをビーチイングさせ、歩兵部隊はヘリによる佐渡島からのピストン輸送の形をとっていた。

上陸後、アメリカ・台湾海兵隊は阿賀野川沿いに展開し、マグマ軍の封じ込め、ロシア海軍歩兵部隊は残存戦力で包囲されている新発田駐屯地解放に向かう予定であった。

 

 

 

一方のマグマ軍は対応が出来なかった。

何故なら、新発田駐屯地包囲部隊を除けば数カ所の海岸近くに『沿岸監視隊』として5名ほどの人員を貼り付けていたに過ぎず、その人員を掻き集めても60人にも満たず、更に僅かなRPGを除けば個人火器AK47か軽機関銃しか無い状況であった。

そこに形態は違えど戦車・装甲車に完全武装の多数の兵員、加えて海軍艦艇や艦娘の援護が控えているとなると結果は明らかであった。

また、場所によっては一般人居住区や石油備蓄施設がある事を知っていたマグマ軍兵達は海岸部での抵抗を諦めて本隊・包囲部隊との合流の為に後退するか、上陸を本隊・包囲部隊に通報した後に通信機器を破壊し、上陸部隊に投降するかのいずれかを選択した。

そして、高塚率いる奪還部隊本隊と対峙していたマグマ軍本隊は後方への逆襲・強襲上陸に浮き足立つ事になった。

 

 

 

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